転生の命を与えられて介入   作:T260

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最初は独りだった小さな命、次第に新たな命と共に道を進んでいた事にようやく知った光。

最初は家族以外、誰も助けてはくれなかった。辛さ悲しさが覆っていく暗闇の中をもがき続けるだけだった。

そんな中新しい光が見え始めた三人の心、その一つがようやく、一歩を歩く。

孤独はもう終わり。

今、真の解放が訪れる。

空願いより目覚める星輝き咲き誇る桜

もう、独りじゃない。

BGM FF9

~独りじゃない~


第四十三話 You Are Not Alone  少年だけのV-MAX

リージョンバスター一型との決戦、この戦いにて奴を倒さねば八神はやては救えない。

 

桜は決めた。

 

決意した。

 

だからこそ、周りにいる仲間達を信じることにした。

 

絶対に諦めない心がある限り、前に進める事を知っている。それは誰もが分かっている。それでも、最初は迷い、立ち止まり、逃げたくなった事が何度もあった。

 

(人がどうして人でいられるのか、ようやく理解した。)

 

「おらあ!」

 

『ナメルナ!!!』

 

受け止められる太刀の攻撃。

 

そこにエイジが追撃を掛ける。

 

更にT260が攻撃を重ねる。

 

 

「もう、独りじゃない・・・・・孤独に戻らなくて良いんだ・・・・・泣いたって良いんだ・・・・・」

 

少年の真実を語る雫が今頬を伝う。

 

そしてその雫が落ちた瞬間、聖、蒼臥、優奈、椿、桜花幻影達はその雫が落ちる音が聴こえた。何故聴こえたのか分からない。なのに、今、闇の書の中で戦っている者達の中で、ずっと待っていた。彼が自分に正直になることを。

 

「聖、桜は見つけたみたいです。」

 

蒼臥は桜と知り合ってまだ時間は短い、だが短くても一緒にいたり、話したりするだけで彼がどれだけの気持ちを背負ってきたか分かり始めた。辛さや寂しさ、世界の中で独りだけになりかけた小さな背中が見えた。

 

「ああ。分かってる。だからこそ、あいつには帰るべき場所が必要なんだ。」

 

聖は優奈から事情を聞くまで桜の事を全く知らなかった。桜の転生した年齢は12歳。

つまり、まだ幼かった命で現世に別れを告げてしまった真実が頭から離れない。なら自分達が居場所になれば良いのだと、それで桜に笑顔が戻るならと、今の考えがそれだけだった。

 

桜花幻影は必死に外側の闇の書と対峙している。

 

「桜、君は本当に優しい、だけど優しいが故に自分の心を殺してしまった。現実がそうさせてしまった。僕は君をずっと助けたかった、なのに助けられなかった事が凄く悔しかった。だけど今は違う、今だけは違う!今度こそ君を助ける!必ず救う!独りにはさせない・・・・もう・・・・・君は独りじゃない!!!・・・・・・・・・桜!!!!!!!!」

 

闇の書内部

 

「桜花、聖、蒼臥、ありがとう。お姉ちゃん、優君、なのはちゃん達、もう大丈夫。」

 

[Stanby Over Drive]

 

『バカナ!ナンダアノヒカリハ!ナンナンダオマエハ!!!』

 

「少年・・・・・」

 

聞こえた声は届いた。

 

少年の深く閉ざされた心が開き始め、優しさ、暖かさが身を包む。

 

ヴァルティスゼアの光が眩しく輝く。

 

「開眼、桜眼。世界より咲き誇る花びら達よ、お願い、もう一度だけで良い。力を貸して。」

 

勇気を抱き、その声に応えるかの様にありとあらゆる花びらがヴァルティスゼアに宿り始める。

 

「この輝きは、一体・・・・・」

 

T260も驚きを隠せなかった。少年の身に起きている出来事には目を疑う光景にしかならない。しかしその集まって来る花びら達は今一度その少年に語りかけた。

 

(助けるよ!皆!)

 

(当然だ!)

 

(私達の大切な親友を!)

 

(これ以上傷つけさせるもんか!)

 

「蒲公英・・・・野薔薇・・・・菫・・・・ヒマワリ・・・・」

 

(君の優しさ、私達には届いている)

 

(もう、寂しくないからね?)

 

(だから泣かないで?さっちゃん)

 

(笑って欲しいな?桜君は笑顔が可愛いんだから)

 

「アサガオ・・・・紫陽花・・・・・アンゼリカ・・・・・ラベンダー・・・・」

 

聞くことが出来なかった花びらの声が桜に語りかけられる。

 

分かった事は一つ、奇跡が起こり出した。

自分にだけがどうしてこんな力を持っているのか、その理由は少年の優しさにあった。

 

(さあ、皆、全力で守ろう!)

 

(彼等に仇成す敵よ!覚悟しなさい!)

 

「桜・・・・・・椿・・・・・・行くよ!仲間達!」

 

「「「おう!!!」」」

 

((((任せて!!!))))

 

((((勿論!!!))))

 

『ナ!?ナンダトイウノダ!?』

 

少年が今暖かさを、優しさを取り戻した。この気持ちが今表れたのは支えてくれた人達が傍にいたからだ。最後に彼の道を導く切っ掛けとなった出来事は間違う事の無い、父と母の愛情だった。少年は叫ぶ。一世一代、自分の弱さと向き合うための力と共に。

 

「花びら咲き誇り 我が魂は皆と共に 歩むべき道は心を抱く 孤独を無にし 仲間と支え 進め 真の希望を胸に秘めて!」

 

「[目覚めの花を身に宿らせよ!V-MAX!春桜花!!!!]」

 

春咲き誇る花びらの代表にして、少年が絶対無くしてはならなかった思いが蘇る。ようやく見つけることの出来た彼だけのV-MAX。桜はずっと考えてきた事がある。それはV-MAXだった。

 

他人の力だけじゃ決して分かることが出来ない答えに行き着くにはどうしたら良いかを探していた。だけれど探し求めようとしても見つからない。その答えは自分でしか見付けられない。周りに伝えても意味が無いのは当然だった。輝き出す光は闇の書内部を照らす。

 

その光が少女を目覚めさせる。

 

『クソ!オマエダケハコロス!!!!』

 

だが、そうはさせまいとゲン、エイジ、T260が桜を守る。

 

「やったな坊主!さあ閉めにしようぜ!」

 

「オイシイ所、持っていって下さい!」

 

「君の手で終わらせるんだ!」

 

「ありがとう!ゲンさん!エイジさん!T260!」

 

[覚悟しろ!リージョンバスター!!!]

 

『ミトメン!ミトメンゾ!タカガコゾウゴトキニワタシガマケルハズナイ!カーネイジ!!!!』

 

自分のディスプレイからビームを放って来るが、今の桜には無意味だった。

 

「花びら達よ!我に剣を!真・桜太刀!!!」

 

花びらが集まり、桜の右手に形成されていく。その形成された太刀には桜の家紋が刻まれていた。

 

海鳴市 海上

 

桜の力が目覚めた事により、桜花幻影にも変化が起きる。

 

「・・・・・感じる・・・・桜の優しさが・・・・思いが・・・・・」

 

なのはとフェイト、アルフとユーノは桜花幻影の姿が変わったことに驚きを隠せなかった。

 

「桜花幻影さん、その姿は?」

 

聞かれた質問に、

 

「桜がようやく正直になった証だ。これで大丈夫。不安も寂しさもない。だから、今僕等ができることをする!」

 

「はい!」

 

「やってやるぜ!」

 

聖と蒼臥は頷きあった。

 

闇の書内部、戦いはもう終わりに近づいている。

 

「阻むものは切り裂く!お前はここで僕が倒す!」

 

激しい剣と剣の撃ち合い。

 

リージョンバスターはビームソードを、桜は真・桜太刀を、この二つのぶつかりには入ってはいけない、いや入ってはならない。

 

『ナゼ!ナゼダ!オマエハセカイニゼツボウシタノデハナイノカ!!!シヌホドノツラサヲアジワッタンジャナイノカ!!!ドウシテアキラメズニイラレル!?ナンデタタカエル!?オマエノナニガツキウゴカスンダ!!!?』

 

苛立ちと焦りがリージョンバスターから感じられる。しかしだからといって人は止まらない。止まるわけには行かないのだ。

 

「教えてやる、確かに僕は最初世界を嫌った。誰も信じられなくて、誰にも分かってもらえなくて、だけど、それは逃げているって気付いた。だから進むって決めたんだ!お前みたいなガラクタに理解される程、僕は絶望していない!!!!!」

 

[私と主の絆、その目に刻むがいい!!]

 

刀を鞘に納め、居合いの構えを取る桜。

 

リージョンバスターは怒り狂い、突っ込んで来る。

 

「一刀流、居合い、桜花春乱」

 

『シィィィィィィィィネェェェェェェェェ!!!!!!』

 

目を閉じ、静かに研ぎ澄ます。

 

そして瞬間、刀が抜かれてはまた鞘に納めた。

 

その瞬間、リージョンバスターに異変が起きる。

 

『ク、クソ・・・・・コノ・・・・・リージョン・・・・・バ・・・・・スター・・・・ガ・・・・・・』

 

ディスプレイが暗黙した瞬間バラバラになり、爆散した。

 

「桜吹雪」

 

一刀流居合い、桜花春乱、桜吹雪。

 

踏み込む瞬間に刀を瞬時に抜き、音無く敵を乱れ切り裂く。心を解放した桜でしか閃く事の出来ない奥義。

 

リージョンバスターを倒す事が出来た桜。エイジが桜に伝える。

 

「桜だったね、今車椅子の少女やそれを守っている女性がウィルスに襲われていたんだけど、仲間から無事だと連絡があった。」

 

「ああ、終わらせたぞ、エイジ。」

 

その声に驚いたものの、すぐに分かった。

 

「ザカール、ル・カイン。あなたまで」

 

黙って頷くル・カイン。別れが

 

刻々と近づいていく。

 

「ここでお別れですね。皆さん」

 

ゲンは桜の頭をわしゃわしゃして、

 

「もう失うんじゃねえぞ?」

 

四人が光となる。

 

「桜、君には会えてよかった。」

 

「忘れないで下さい。私達は今日だけとは言え、仲間になれたのですから」

 

桜は頷き、四人が消えるまで見届けた。

 

そして、V-MAXを使って脱出を始めるのであった。

 

まず一つ目の難関、ジェノサイドハート、そしてリージョンバスターを倒した。

 

だが、まだ先に控えている敵がいる限り、戦いは終わらない。




ええ、最近学校で忙しく投稿するのが遅くなりすみませんでした。

ひとまず四十三話、は之で終わりです。

そして、二人目に出したのは、レイズナーのライバル、ザカールを扱う、ル・カイン
でした。
中々最近書けない(T-T)

でも頑張ります。

それでは、よろしくお願い致します。
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