有り得もしない力と感覚が桜、蒼臥、聖、優奈、椿の身に掛かる、
それは、神が送った人物だと誰も知らないのだった。
遥か彼方、長い人生をアニマを受けた若き青年であった存在、彼はただ力を貸すのではない…
彼等が己に打ち勝てるのか……
試す時が訪れたのだ。
サガの力を持つ少年達と、エーデルリッター最強の炎と対話する。
始まります。
余談
まことに長く書けなくなり、更に仕事が( ;∀;)
本当に年先になってしまったのは申し訳ないです。
それでもこんな駄作読んで下さるというなら、
宜しくお願い致しますm(__)m。
亀投稿でしたm(__)m
「相変わらず不気味ですね、桜達」
いざ決戦の前となった瞬間、蒼臥は少し恐怖を感じていた。
それもその筈、これはゲームではない、実戦であり、自分の命を掛けるのである。
「仕方ねえさ、俺だって流石に怖いさ」
聖もやはり動揺を隠せないでいた。
「……」
桜は何にも言葉を出さず、何かを感じ取ろうとしていた。
またアビスナーガのような魔物が襲ってくるのかと構え、対策しようとしていたのだ。
しかし、その考えは既に裏切られる。
「…四人、何か変じゃない?」
椿が桜達四人に言葉を促す。
それを知らない、なのは達は椿の言葉に疑問を抱く。
暴走した闇の書の防御プログラムを前にしているのに、優奈、桜の二人は怯えた表情すらなく、寧ろ冷静なのである。
「桜君達、何かあったの?」
「おい、あたしらにはやるべき事があんだからな?」
ヴィータやなのはも、流石に分からないのか、聞いてみるが、桜はずっと目を瞑ったまま、飛んでいる。
「一体どうした、希望、空星…」
桜花幻影がいち早く反応するが最早遅く、
彼等五人以外の時が止まる。
「皆の時間が止まった…?誰の仕業…?」
椿が辺りを見るが、四人の動く少年達以外どんな確認しても時が動いていない事が分かる。
聖は訳がわからないとばかりに武器を構えながら…
「一体何処に隠れてやがる!!!出てこい!!!」
叫んでも何もない、しかし蒼臥は何かを感じた。
(とてつもない…力…僕らに勝てる相手なのか?…
一体なんだ…この感覚や懐かしさ…何がくるのですか……)
桜でさえも何かを察する。
(…誰も気付いてない訳じゃない…蒼臥の表情を見て分かる…何かが時を止め、こっちに向かって来てることが…最早人間じゃない、まるで…化物か、いや、化物じゃない……何だろうか、この、違和感……)
そして………時が止まった中で……
「やはり、鋭い少年がいるようだな、私の存在を感じ取ったか…」
現した存在は、化物でもなく、魔物でもない…
人の形をしていた。
だが、その人の形をした存在は、最早桜達は知っていた。
かつてエッグという悪魔を倒しに向かい、数々の強敵、魔物を打ち破ったナイツ家とその仲間達を…
今度は紛れもない…自分達が対面する事となった。
桜が言葉を先に発する。
「…今度は、貴方か、よもやこの様な形で会うことになるなんて思わなかったですよ。」
その人の姿をした存在に話をかけた、どうやら確認したかったようである。
「私の存在を知っているのなら最早言葉はいらないだろう、私が何のために来たのかも、分かるのではないか?『サガ』を持つ少年達よ」
そう、五人は『サガ』という力を持っている、『彼』も分かっている。
何故ならもう…
「なるほど…やはりそうか、奴を倒さねば世界が終わるか、本当にお前達でやれるのか?仲間や家族を、言葉だけの信頼ではない、本当の意味での『信頼や絆』で戦えるのか?」
問い出された質問、本来の意味でなる『信頼』と『絆』に繋がるのか試しているのだ。
彼は五人に仲間、家族、絆や信頼と言う単語について、吐き違えてないかどうかも怪しく見ていた。
何故か?、時代や世代を越えて、改めて同じ質問を投げてるのだった。
戦う前の再確認とも言えるこの状況、時間を止めたのは間違いなく……
「エーデルリッター…最強の一人が私達を何のよう?」
そう、エーデルリッター最強と言われるリーダー。
「やはり、隠さずとも既にバレているのはパターンだな。」
聖や蒼臥も手に汗握る、間違いないと感じた以上に背筋に寒気が走る。
そこに桜が言葉を投げる。
「…間違いないですよ?サルゴン…
エーデルリッター最強、『炎の将魔』という魔物となった存在、ヴァージニア達に敗れ、アニマ、つまり魂になり、宇宙(そら)に還ったのですから。
ナイツ家との戦い、あれは本当に印象が強かった、貴方には本当に感謝しかない。」
深々と礼儀を感じた様で、礼をし頭を下げる。
サルゴンは五人に伝える。
「寧ろ感謝するのは私の方だ、サガを受け継いだ少年達よ、君らからすれば私は架空、ゲームの存在だと聞いた。だが、私からすればゲームや架空、物語と言えど、あの世界が私の生きた『世界』だ、君らの住んだ『世界』とは違う。」
誰もが頷ける真理、正にサルゴンは正当な言葉を放っているに過ぎない。
聖はやはり納得しないのか、敵対の目線をしている。
「あんたが、どんな人生や生き方したかは、分かってるつもりだ。
けど、どんなこと合っても…沢山人を殺したのは事実だ。」
サルゴンは黙って頷いた。
紛れもない真実には正直な反応をしている。
「君の言う通りでもある。
しかしながら迷いを捨てきれない人間はやはり良くも悪くも闇へ落ちる。
君らのような強き心と意思持っていたら違ったかもしれないな…だが、誰であろうと、最初から強い人間などいない。」
真実と真理、そして現実を叩き込むサルゴンに、蒼臥は言葉をぶつける。
「ですが、だからこそ手を取り合い、助け合い、支え合うのではありませんか?サルゴンさん。
簡単ではありません、争い、奪い合い、時には命を奪ってしまいます。
だけれど、全てがそうではない筈なんです!」
甘えた考えで発言している訳ではない、ただ、純粋に、人と人が繋がると信じているからこそ、蒼臥は自分の意思を貫こうとしてるのだ。
「ああ、確かに君の言う事もそうだ、いずれも人と人が繋がる世界が生まれると信じるのは、正に理想、夢とも言うのだろう。だが、そうではない…
最早夢を現実にしようと努力する輩すら、私は見てきたが、醜く、残酷であった。」
悲しみの紅き瞳が揺らぎ、心臓の位置に手を当て、訴えるように吐き出す。
元々人間であった彼も、偽物の存在につけ込まれ、捨ててしまった人生……、
だが、今は己の意思で決め、対話し、桜達の前に現れたのだ。
そしてサルゴンは戦う前に……
(神よ…やはり私はこの世界に…少年達に出会えて良かったよ…本当の意味で出せなかった言葉が、意志が…想いが全て……溢れてくるようだ……感情も…何もかもが……良く出る………魔物となってしまい、人間の感覚や感情、意識すらもエッグに奪われ、配下になった自分を呪いたくなる……だが、今はそれがない……自由に、なれる……だからこそ……本気になれるというものだ…)
覚悟を決めたサルゴンは自分のアニマを全開に燃え上がらせる。
桜、蒼臥、聖、椿、優奈の五人はこの時点で雰囲気が違う事を漸く理解する。
「……操られ、エッグの配下となった彼とは違う…確実に強い、これが本気の炎か…何故だろうか、真剣になれることが…こんなに嬉しいなんて」
《V-MAX BLUEPUWER》
ヴァルティスゼアと共に真剣に構えながら力を解放させる桜、サルゴンの本気が嘘でないと分かった以上、言葉はいらないようだ。
「迷いのない力って怖いぜ…だけど俺達にも譲れないもんがある…!絶対負けないからな!」
《barrier jacket!rady!!!》
グランシャリオから武器を取り出し構える聖、サルゴンの熱き鼓動が聴こえたのか、自らの全力を出そうとしている、他人の力じゃない、正真正銘己の力を振り絞るのだと……
「私達は絶対貴方に勝つ、だって、これから先も、長い年月を生きて、築き上げるんだ…人は成長するんだってこと、見せるよ!」
椿は弟と出会い、なのは達と出会い、心を整理しながら、見守ろうとしていた。
だが見守るだけじゃ、本当の意味では守れないと教えられた以上、言葉や行動に責任を用いて挑もうとしている。家族、仲間、友達と一緒に。
「修羅…良い手合わせの相手じゃないか、示してやろう、僕等の力を」
《はい、二代目!》
刀を構える優奈、彼もまた、世界に転生した身でありながら、自分の意味を考えていた。
何故自分がなのか、だが今はそんなことはどうでも良いと。
(初代当主…いえ、お爺様…どうか、僕等をお守りください…)
そして…
「僕は…何のために生きてきたのか…最初分かりませんでした…素直に言えば、生きたくなくない、死にたいって考えばかりでした。」
槍を二本構えて、
「だけど、今は生きていたい、強くなりたいと、願っています。
そして、クリュー達を苦しませたくもありません、皆さんの涙をもう見たくないんです!!!」
開眼された青き目と赤き目、
どんな生き物にも愛される少年、蒼臥は本当に恵まれていたのだ。
本来魔力を持った生物は気性荒く人を襲うのだが、
不思議な事に蒼臥には襲ってこなく、寧ろ懐いてきたのだった。
《お見せしましょう!蒼臥殿!》
サルゴンは悟った。
これ以上語る事等ない。
『来るが良い!!!サガの力を受けし者達よ!
我がエーデルリッター最後の一人!…サルゴンが試そう!!!』
サガの力を宿りし五人とエーデルリッター最後の将の戦いが、
火蓋が落とされる………………
始まりの対話、時の止まった世界で戦いが始まります。
長く書けなかったから本当に久しぶりです。
まあ、文章下手ですが、暖かい目で見守ってくださいm(__)m