桜はまた抱えた、自分の言った言葉に対しての責任を。彼の相棒、ヴァルティスゼアはまた、主の涙を見てしまう。独りとなった彼を支える人は何処にもいない、ただ独り、彼を支えてくれた存在は、この世界にはいない。
孤独。
どうぞ。
「ルーティア、僕は君にとって何?」
[桜さん、貴方は私にとって家族同然。しかし、桜さんの過去を聞いてしまった以上、私は・・・・]
部屋に独りとデバイス。桜はヴァルティスゼアに自分の家族の話をしていた桜。
ジュエルシードを集める、それだけならよかったかもしれない、桜にはそれだけではない考えが過ぎる。それはフェイトに関してだった。あの子は一体何のためにジュエルシード集めるのか。しかし、桜が家族を失っている事を知ったなのは達はどうするのだろうか。
少年は気分を変えるために散歩に出かけようとする。
ドアを開け、扉を閉めると。隣で扉が開く音が聴こえた。
そしたら、
「大丈夫かい?フェイト、やっぱり今日はあたしだけで行くよ。無理してほしくないからね」
「私は平気だよアルフ。一刻も早く母さんの為に集めなきゃ。」
見事に鉢合わせ。
「こんにちは」
「あの時の男の子。」
「ガキンチョ!」
しかし、桜は素通りする。
「ま、待て!お前!」
だが桜は止まらない。理由はとある場所に向かっているからだ。
二人はいつもの様子が違う彼に気づき、後を着いていく事にした。
「・・・・・この世界にも・・・・・ちゃんとした楽器屋さん、あったんだ・・・・・・」
彼が行きたかった場所にフェイト達は言葉を失っていた。彼が行き着いた場所は古い楽器屋さんだった。
一つ飾られた楽器、それはヴァイオリンだった。元気になったら弾きたかった物。
桜は中に入る。
「いらっしゃい、坊や独りかい?」
頷いた。
独りの老人が迎えてくれた。
「お爺さん、このヴァイオリンおいくらですか?」
そして、老人はびっくりしていた。
古くに作られた最古のヴァイオリン、それを弾ける者が今まで現れなかったのだ。
「坊や、それを弾けるのかい?」
「はい。」
老人は黙ってそれを渡した。
フェイト達は気になったのか楽器屋に入ってみると。自分と同じ位の歳をしている男の子がヴァイオリンを手に。彼は語り始めた。
「風は流れていく、光は失われる、孤独は苛まれ、力は何のために使う。希望は何処にある?分からない。僕は何のためにいるのかも分からない。存在する意味はあるのだろうか。」
涙が頬を伝う。
老人は彼の弾き方に懐かしさを感じた。フェイトとアルフは黙って見ることしか出来なかった、今の少年は、寂しさが溢れ、悲しみが止まらず、今まで抑えていた彼の雫は彼自身の過去の苦しみを訴えていた。
(人が人を差別する。悲しみは一体何処から流れ込む?どうしたら良い?何をすれば分かる?ただ分かるのは涙かな。)
ピィィィィン!!!!!
「お爺さん、ありがとうございました。」
老人は。
「持っていきなさい坊や。君が相応しかろう。」
「良いんですか?お代とかは?」
「いや、私は初めてこのヴァイオリンの持ち手を見た。想いを教えてくれてありがとう、お代はいらない。礼には礼にて返す。」
桜は一礼し、急いで外に出た。
反応はジュエルシード。しかし桜はまだ泣いていた。
フェイト達も反応を確認、急いで向かおうとするが彼女達は桜の涙を見て感じた。ずっと独り、心は寂しく辛くても、生きるため、守るために戦っている少年。
一度彼に問われた言葉。自分が本当に何がしたいのか答えを導く。
「アルフ」
「なんだい?」
心に決めたフェイト。
「私は、あの子達と話したい。」
「フェイト・・・・」
本当は分かり合いたくて気持ちを強く思えた。あの少年がヒントをくれたのだ。
ルーティアは桜の涙に。
[桜さん・・・・・]
「・・・・くっ!・・・・」
ジュエルシード反応複数。
「桜君!」
「桜!」
二人が応援に駆けつけてくれた。
しかし。
「泣いている場合じゃないのは分かってる。だけど・・・・・止まらないんだ・・・・・」
彼の涙が溢れ出す。
そして、ルーティアは構えられた時。
[OVER DRIVE!]
主に為に、オーバードライブを発動。
ヴァイオリンを弾いた瞬間、その奏でた曲が思い出させた。
「・・・・・・・・約束したんだ・・・・・お母さんと・・・・・誰かを守れる強い光を・・・・・持ちなさいって・・・・・だから・・・・・」
「桜君・・・・」
どうして孤独を背負っているのだろうか。やってきたフェイト達も、彼の魔力が予測を遥か先まで勝っていた。
「桜は何を抱えているのだろう」
疑問が過ぎるが、それどころではなく。
「ジュエルシードをまとめて封印する。」
[桜さん・・・・大丈夫なのですか?]
黙って頷いた少年、フェイト達でさえ驚きを隠せなかった。桜の魔力は何処から溢れているのか分からないからだ。
「封印開始。」
なのは達それぞれにジュエルシードを封印を始める。
その場にあった数は合計で五つ。
桜が二つ、フェイト達の方は遅かったのもあるのか一つ、なのは達は早めに来ていたこともあってか二つを封印出来た。
「貴女達が封印したジュエルシード、貰います。」
封印したジュエルシードを奪おうとしていたが。
「スパークリングミスト」
「な、なんだい!?これは!視界が!」
相手の視界を弱らせる術を使い、
「二人とも、今のうちに退却しよう。」
「分かったの。」
「そうした方が良いね」
「ま、待ちなさい!」
待てと言われて待つ人間などいない。
だが、分かったことは自分達にない力を空星が持っているという事実だった。
寂しさは悲しいもの、誰かを支えなければならない。
では、よろしくお願い致します。
内容は大まかに変えました。