しかし、精神的に安定出来ていない独りの少年、桜はこの時更なる敵が来ることを予感していた。
その相手は間違う筈もなく、フェイトの母親だった。彼女が目につけたのは、桜の中にある魔力の源、桜のジュエルシードを狙っていたからだった。
だが、この時誰もが知るよしもない、秘められたメガシードの力とヴァルティスゼアの力が解放されつつあり、桜の表情から笑顔が少なくなっていた。
この話ではメガシードも関わっています。
ではどうぞ。
なのはとフェイトの戦いまで後数時間になる。それは互いが全力で勝負したいとのことだった。そして、互いの気持ちは同じ、だから尚更負けていられないのだ。
お互いのジュエルシードを賭けた戦い、誰にも邪魔をされたくは無いことを願う桜。だが、それだけなら良かった。少年の知らぬ間に、彼はとてつもない人物に目を付けられた。だがまだ気付いてはいない。
その前にまず自分の事をどうにかしなければならなかった。
「大丈夫?桜、凄い汗だよ?」
「大丈夫、ちょっと疲れてるだけだから。」
ルーティアは薄々感づいている、前にヴァイオリンを弾いた時、あれが完全に鍵となったのだ。開いてはいけない様な力が彼を更に不安にさせる。
しかし、桜は考えた。
(開けてはいけない力、違う。これは僕に怒りを促すようにしている。間違いなく力が僕を支配しようとしている。だけど残念。僕を甘く見ては困るんだよ。力だけの怨念や執着した魂には負けない。)
少年は頑張って精神を集中させ、統一を始めた。
なのはも気になっていたが、彼の表情は変わらず、自然と一体化でもしているのか、という具合に平静を保っている。
「はあ、やはり戦うしか無いのだろうか。ユーノ君」
ユーノも確かにそう思っていた。だが、彼女達が決めたことに口を挟む事は出来ない。
時間が迫って来る時、桜は異様な感覚を感じた、しかも魔力まで感じる。誰かが桜を伺っているもしくは見ているのではないかと感じる、しかし近くには感じない、明らかに遠い所からだった。
時の庭園
そこにフェイトはいた。ジュエルシードを六個も手に入れてきたのに酷い仕打ちを受けた後だった。アルフは我慢仕切れないと言わんばかりだが、フェイトが抑える。
「ありがとう、アルフ、じゃあ行こう、彼女達が待っているから。」
「それと、あの白い子以外に言われたみたいだけど、プレシアに何を言われたのさ。」
そう、フェイトの母親は大魔導師プレシア・テスタロッサだった。
プレシアから言われた言葉にフェイトは顔を上げられなかった。
それは。
「彼の・・・・・中にあるジュエルシードを奪ってきなさいって・・・・」
「な、何だって!?ジュエルシードが身体の中に!?」
プレシアが言うには。
「彼、空星 桜の中にジュエルシード反応があったわ、しかも珍しい事にただのジュエルシードでは無かった、複数のジュエルシードが合成させられていたのよ。あれがある無いでは違いがはっきりする。フェイト、彼の中にあるジュエルシードを奪ってきなさい、それにはあのジュエルシードは魔力の源、リンカーコアの役割もしているみたいだからね。」
「有り得ない、そんなこと・・・・しかもそれを奪ったらあいつ魔力が制御できないじゃないか!」
理由はそれに近かった、だが、リンカーコアと彼の中にあるジュエルシードは分けられているため、制御できないのではなかった。
「出来れば奪いたくない、でも、母さんの夢を実現させるには、やるしか・・・・・」
「ダメだフェイト!下手したら死んじまうかもしれないんだよ?あいつが死んだら・・・・・」
彼には家族がいない、受け入れてくれる人すらいない、しかし、彼の傍にいたいという者達は少なからずいる。いや、いるのだ。
死んでしまったら障害孤独のまま桜は世界からいなくなってしまう。アルフは正直に考えた、あの悲しみに塗れた少年を救いたいと。
「ありがとうアルフ、私は何を考えていたんだろうね、誰にも死んでほしくはない。勿論私達と友達になりたいって言ってくれたなのはという子も。あの使い魔の子も、そして、気付かせてくれた空星の事も。私達は私達にできることをしよう。諦めたらいけないんだ。」
二人は心に決めた。
しかし、プレシアは。
「ふふふ、彼の宿っているジュエルシードがあれば、アリシアを蘇らせる事が出来るかも知れないわ、待っててね?アリシア」
一体何を考えているのか、アリシアとは誰なのか。
この時、桜は。
「ルーティア、ゴメン」
[桜さん、まさか]
気付いた。
桜「僕、狙われているみたいだ。」
予感、いや、確信に変わった。
そして
時が来た。
シリアスにするのは難しいです。
しかし、頑張ります。
では、よろしくお願い致します。
管理局は次回に登場させます。