歌が力に!?俺の歌を聴けー!!   作:小此木

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第11話

 

 

 

クリスのとっておきの一撃『MEGA DETH SYMPHONY』を使いノイズの数を減らしたが、ノイズが現れ続ける現象は止まっていない。対して、大きな被害を食い止めてはいるが、彼女らシンフォギアの装者達は休むことなく戦い続けている為疲弊している。

 

「絶体絶命って感じだな...」

「あ、諦めちゃダメです!!」

「立花の言う通りだ!私達防人が倒れたら、多くの一般人が犠牲になってしまうのだぞ!!」

「そんな事言ったって、オラァ!!『BILLION MAIDEN!!』弾丸の雨を喰らいな!!数が多すぎだっつうの!!」

 

飛び交うノイズをクリスが次々と撃ち落とし、翼と響が地上と低空飛行しているノイズ共を倒している。が、多勢に無勢。倒しても、倒しても次々現れるノイズに嫌気がさして来たクリスが愚痴りだしてしまった。

 

「バサラは来ねぇし、ノイズは湧いてくるし今日は厄日かよ!!」

「そう、愚痴を言っても、ハァ!!『蒼ノ一閃!!』何もならないぞ雪音!!」

「そうだよクリスちゃん。この!!今はこのノイズ達を何とか...危ないクリスちゃん!!」

 

翼達三人の連携を、仲間たちを盾にする事で一体のノイズが掻い潜って来た。狙われたのは対空戦が得意なクリス。

 

「クリスちゃ『突然美!!そして、殲滅美!!』な、なに!?」

「ひ、人型兵器だと!?」

 

だが、クリスを狙っていたノイズは、突如現れた紫色の人型兵器のビームによってあっけなく灰になっていった。

 

「た、助かったのか?」

『この()の知的生命体...貴様達は『アニマスピリチア』になり得る可能性を持っている。みすみす殺されるような事があれば()()()()()()様に顔向けできん!!故に援護美!!』

「そ、そんなものにまで"美"を付けるのか!?」

「つ、翼さんがツッコンでる!?」

『空の敵はこの()()()()()()()に任せ、地上の敵の殲滅に専念しろ!!』

 

人型兵器から男の声でそう一方的に言われ困惑する翼達。

 

「で、でもノイズは私達シンフォギアの装者じゃなきゃ倒せないんです!!」

 

そう、翼達が戦っているのは"ノイズ"。通常の兵器ではかすり傷一つ付かない敵である。

 

『そんな妙な格好しなくても、我らの"攻撃"はこのモノ達に通用する。先程もこの兵器を媒介にし放ったが、私の攻撃で敵を倒しただろう。』

「そ、そう言えばさっき助けてもらったな。」

「で、でも空飛ぶ敵はまだまだいるんですよ!それなら私をその兵器の手に乗せて『ミ、ミンメイアタックだと!?驚愕美!!』な、何ですかその危なそうな攻撃名は!!」

 

四人(?)が言い争っている間にもノイズは現れ街を破壊していく。

 

『えぇい!!説明するのも面倒だ!見ていろ!!行くぞ()()()()!!』

『グァア!!』

 

デカい!!そして、凄まじい威圧感を放っている生物が出て来た。

 

「な、何だよあれ...」

「か、怪獣!?」

「ノ、ノイズの大型種より大きな生物だと!?」

 

醜悪な顔に巨木をも超える腕、そして大きな翼。怪獣、モンスター、バケモノその名を体現している生物が翼達の上空に出現した。

 

『射線上に人型生物の反応なし!!やれ!グラビル、殲滅美!!』

『グァァァァァァァァ!!』

 

一閃。

 

「マ、マジかよ...」

「こ、これ程の攻撃力を有した生物が存在するのか!?」

「そ、空飛ぶノイズが殲滅されちゃいましたぁ!?」

 

グラビルと云う名の生物がたった一閃放っただけで空飛ぶノイズは殲滅されてしまった。

 

『さぁ、地上戦では私とグラビルの攻撃で逆に被害が大きくなってしまう!!私にこの星の"歌う美"を魅せてみろ!!』

「ヘッ、言われなくても!!」

「我らの()を聴いてみろ!!」

「違いますよ翼さん!こう言う時は...」

「「「私の歌を聴けぇぇぇぇぇぇ!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼達に助太刀が入った同時刻、バサラ達にも援軍がやってきていた。

 

『届いたぞ貴様の()。あの男と違わぬスピリチアだった。』

「何だ貴様ぁ!!」

 

施設の壁をぶち破り、奏とフィーネの間に降りt...落ちて来た男はバサラに向けてそう言い放った。ちなみに、天井の壁が破壊され、それに巻き込まれた翼達を映していたモニターはあっけなく壊れてしまっている。

 

「何だこの男!弦十郎の旦那同様鍛えているのか!?」

「やはり俺が目的か!プロトデビルン!!」

 

奏は警戒を怠らず落ちて来た男とフィーネを睨み、バサラはその男に敵意を向けている。

 

「プ、プロトデビルンだと!?この者がエネルギー生命体...私をも上回る存在・・・」

 

フィーネは先程バサラが話した内容から一つのキーワードを思い出していた。

 

『ほぅ、この()にも我らが記されている文献があったのか。まぁ、そんな事はいい。そこの男は()()に合わせる約束をしている。女、悪いが敵対するなら容赦しないぞ...』

「チィ、まあ当初の目的は達成できたわ。此処は引くのが得策ね。じゃあな!!」

「あっ、待ちやがれ!!」

 

フィーネは何処かに逃げていき、謎のプロトデビルンと奏、バサラの三人が半壊状態の施設に残っている。

 

「・・・アンタの言う()()には会う。でも、今じゃねぇ。」

『それでいい。では連絡を「でも!!」何だ?』

「でも、さっきの女をこのまま放っていたら大変なことになる...俺を連れてさっきの女を追ってくれないか。それが終わったら煮るなり、焼くなり、スピリチアを搾り取ろうと好きにすればいい。」

 

このままあのフィーネって奴の好きにさせて堪るか!今度こそFIRE BOMBERの...いや、俺の()を聴かせてやるぜ!!

 

『分かった。では私に捕まれ行く「待ちな!!」今度は何だ。私はこれでも忙しい身だぞ。』

「私も連れて行け。何、足でまといって自覚してるが...ファイヤーボンバーの女ボーカル天羽奏!!相棒が行くってのに一人置いてきぼりってのは我慢ならねぇ!!」

『ファイヤーボンバー...成程、お前もいいスピリチアを秘めている。良いだろう私に捕まれ。』

 

その場の流れで、プロトデビルンの男に逃げて行ったフィーネの所まで送ってもらう事になった二人。

 

「連れて行ってもらう礼だ。私の歌、聴いてくれ『君ト云ウ、音奏デ、尽キルマデ』!!」

『お、おぉぉ!?アニマスピリチア!!・・・この者も()と引き合わせよう(小声)』

 

な、なにアニマスピリチアだって!?か、奏さんに何で...ま、まさか俺の歌治療の影響でか!?

 

 

 

 

■□■□■□■□

 

 

 

 

カ・ディンギルは存在を隠匿するため、リディアン音楽院から特異災害対策機動部二課本部をつなぐエレベーターシャフトにカモフラージュして建造され、無限にエネルギーを発生するデュランダルを動力としており、何度でも発射が可能である。

 

「驚いたわ、あのノイズ達を退けるなんて...」

 

カ・ディンギルの存在に気付いた緒川慎次とその場にたまたま居合わせた小日向未来は、フィーネの強襲に会い負傷し、それを止めに入った風鳴弦十郎も不意を突かれて重傷を負ってしまっている。今は半壊したリディアン音楽院の一室で手当てを受けている。

 

「助けてくれた人が居たんです!!(すぐどこかに行ってしまったけど)」

「助け?まぁ、良いだろう!!私はこのカ・ディンギルで今宵の月を穿つ!!」

 

カ・ディンギルはフィーネが密かに建造していた、塔を模した巨大な荷電粒子砲であった。フィーネはこれにより"バラルの呪詛"の源である月を破壊することで、人類の統一言語回復と惑星重力バランス崩壊に伴う混乱によって、世界を統一することを目論んでいたのだった。

 

「フ、永遠を生きる私が余人に歩みを止められる事などあり得ない。」

「「「クッ、_________!!」」」

 

翼達はカ・ディンギルの発射を止める為歌い、戦う。この星の、世界の為に。それは、風鳴弦十郎が治療している部屋に偶然いた生徒たちも復活したモニター越しに見てしまっている。

 

「チィ、させるかぁ!!」

 

クリスが放ったミサイルをフィーネはネフシュタンの鎧を駆使し二つとも破壊した。

 

「時は満ちた!行けぇ!!カ・ディンギル!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんかあれはヤベェ!!オイ!俺をあの中心に投げ込んでくれ!!」

「しょ、正気かバサラ!?」

「ああ!!頼む!!それに、あそこでなきゃフィーネに俺の()を聴かせれねぇんだ!!頼む!!」

『・・・分かった。お前のスピリチア、存分に堪能させてもらうぞ。』

「へッ、任せとけ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『うぉぉぉぉぉぉぉ!!俺の歌を聴けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!TRY AGAIN!!』

 

 

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