後書きではアンケートがありますので、最後まで見ていく意思を見せなければ、今後の展開に響くだけだぁ!
あと、眠かった時に書いたので少しおかしくなっている箇所が多々あると思うので、心して見てくださいな
「異変?」
紅魔館のとある一室でブロリーは疑問の声を上げる。部屋のど真ん中に縦長のテーブルが置いてあり、その両端にブロリーとレミリア、そして咲夜がレミリアの斜め後ろに控えていた。想像して大体分かると思うが、この部屋は会議室である。
そして先ほどのブロリーの質問に、咲夜が律儀に答えた。
「異変と言うのは、何らかの私的理由による幻想郷の支配、又は嫌がらせをして幻想郷を狂わせる事を言います。因みに、この異変と言う事を私達は行った事もあります」
「どういう理由があって異変とやらを起こしたんだ?」
その質問に、今度はレミリアが答えた。
「私達吸血鬼は太陽の光に当たると死ぬと言うのは貴方も知っているわよね?」
「ああ、確か灰になるんだったか?」
「そうよ、今日みたいに雪や雨の日は太陽が雲に隠れて外に出れるけど、晴れている日の朝や昼間には日傘無しでは外に出歩けない。だから私が起こした異変は紅い霧を作り、日光を遮断する事で外にいつでも出歩けるようにしたの」
「なら何故今霧が出ていないんだ?お前が異変を起こしたのなら既に霧が立ち込めているはずだ」
「そうなんだけどね、この幻想郷に昔からいる人間に惜しくも負けてしまってね…。霧を消したのよ」
「お前達が負ける?少なくともそこらにいる雑魚共よりはお前達は統制が取れていて攻撃力もそれなりに高い。そんなお前らが人間に負けたと言うのか?」
「そうよ。私もまさか人間に負けるとは思わなかったわよ。彼女はとても強い。人間とは思えない程にね」
「その彼女と言う奴は誰なんだ?さっき咲夜が言っていた博麗の巫女と言う者か?」
この会話の前、ブロリーをこの会議室に呼ぶ時に、咲夜はブロリーに「博麗の巫女が動いたので至急会議室に来て欲しい」と言った。最初は訳が解らなかったが、どうも『動き出す博麗の巫女』と言う事は分かっていたので、博麗の巫女が生き物である事は解っていた。
「博麗の巫女、通称《楽園の素敵な巫女》。本名は博麗霊夢と言って、人里の近くの山の神社に住んでいるわ。普段は神社から出ないせいか、どうも最近景気不良のようで貧乏らしいわね。でも異変と呼べるような事が起きると直ぐにそこに駆け付け、異変を即座に解決しているらしいわ。能力は《空を飛ぶ程度の能力》で、主な攻撃方法は呪符型の弾幕を相手に飛ばして攻撃するわ。攻撃力や手数も去る事ながら、驚異的な身体能力と危機察知能力、空間認識力、判断力は最早人間とは呼べないわね」
ここまでの長い説明、何時ものブロリーだったら半分も聞き終わらない内に思考停止してしまうが、今回はブロリーの大好きな戦闘についての話だった為、ブロリーは最後までレミリアの話を理解出来た。
「…お前がそこまで言うのだったら相当な腕前のようだな…楽しみが1つ増えた」
「彼女と戦うと言うのなら止めといた方が良いわ」
見透かしたように言うレミリアの言葉に、ブロリーは真剣な表情になる。ブロリーの力はここにいる中でレミリアが1番知っているはずだ。にも関わらずまるでブロリーが負けるような口ぶりでブロリーを静止させようとする。
「何故だ?俺は強いぞ」
「確かに破壊や全滅に関しては貴方はこの幻想郷では最強よ。右に出る者はいない。でも、この幻想郷の弾幕ルールの中ではその力も弱くなる」
「俺の弾幕が弱い?どういう事だ?」
「貴方の弾幕は主に爆破や一点破壊を重視しているわね。知っていると思うけど、弾幕ルールと言うのは弾幕の手数が多い方が有効なの。一撃で結構なダメージが入るしね。だからこの幻想郷の住民は数多く発射される弾幕を躱すことに力を入れている。それに対して貴方の攻撃は主に一発のみ。何故か爆発時に巻起こる緑のエフェクトも判定に入っているようだけど避けられたらお終いよね」
「つまり俺は手数が少ないからそいつに勝てないと…そう言っているのか?」
「そうよ、貴方が弾幕ルールに従って動くなら、手数の多い弾幕を増やすべきね」
「ぬぅ…面倒だな」
実際ブロリーの弾幕は緑弾『トラップシューター』ぐらいしか発射数の多い弾幕は無い。
トラップシューター以外の殆どは一発だけ相手に向けて放ち、当たれば大抵の者は粉砕できると言う破壊力重視のものばかりだ。確かに幾らスペルカードルールに従っているとはいえ、当たれば一撃で相手を戦闘不能にさせる事は可能だろう。
だが、幻想郷の者は一発しか無い弾幕は必ずと言っていいほど当たらない。全ての者は数多く放たれる事を想定し、弾幕を躱す術に長けている。たかが一発の弾幕は、幻想郷住人にとってはコロコロと直線に転がって来るボールをピョンと避けるくらい楽なものなのだ。
「それと貴方には霊夢に勝てない最大の欠点がある」
「なに?」
「貴方は避けると言う事をあまりしないでしょう。弾幕ルールでは一発が命取りよ。弾幕は妖怪も人間も平等になる様に作られたルール。つまり人間の攻撃が妖怪にダメージを喰らわせられるような攻撃力を持つために、このルールは生まれたようなものなの。だから妖怪として見られている貴方は、普通の人間の撃った弾幕でもダメージは入るわ。勿論妖怪からは更に強烈な一撃が入るでしょうね」
「…どうすればいいんだ?」
「そうね…実戦で積極的に避けるようにしたら自然と身に付くんじゃないの?貴方案外物覚え良いし」
このレミリアの言葉はブロリーにとっては衝撃的な言葉だった。今までろくに躱すと言う事を知らず、自分の肉体のみで敵を倒して来たブロリーは、37年間培って来た戦闘スタイルを変えなければならないのだ。そう簡単には行かないだろう。
「…その弾幕ルールを作った奴に会いたい所だな…」
「それが霊夢なのよ。あともう1人いるけどね」
「霊夢…会う時が待ちどうしいなァ…」
ブロリーの思考に狂気が浮かび上がって来た事をいち早く感ずいたレミリアは、早々に話を切り替える。慣れたものだ。
「それはいいとして、今回の異変には咲夜に行ってもらうわ」
「…は?」
その言葉にブロリーは素っ頓狂な声を出す。ブロリーはレミリアの後ろで立っている咲夜と、レミリアを何度も見ながらレミリアに聞き直した。
「何故だ!?俺は!?」
「貴方はまだ実戦経験が少なすぎるわ。もっと避ける練習をしたら考えて見るけど、そんなに負けたい?」
「俺は負けない!」
「どうかしら?まだろくに攻撃も躱せないような者が、霊夢と言う猛者と肩を並べて戦うんて事はまず無理だと思うけど?」
「なっ……チィッ!……」
ブロリー自身も解っている事だ。弾幕ルールに完璧に縛られている今は、ブロリーはそこらにいる妖怪並に弱い。例え一撃で敵を屠る事が出来る攻撃も、避ければ何もなさない。
ある人の言葉を借りば、「当たらなければどうということはない!」と言う奴だ。
自分の事は自分が1番よく知っている。そうして観念したブロリーは、咲夜に話を聞く。
「大丈夫なんだろうな?」
「私は幻想郷でも強い方なんですよ?簡単には負けません」
「…早く帰って来いよ。まだ終わっていないんだからな」
「分かっています。帰って来たらお手伝いしますよ」
「ん?咲夜、なんの話なの?」
「いえ、実はブロリーさんが…」
「おい、まだ言わない約束だ」
「お嬢様も対象なんですか?」
「当たり前だ。そいつに話したらどんどんと外部にまで情報が漏れそうだからな」
「何か馬鹿にされてるの?私が口が軽いって馬鹿にしてるの?本当に何の話なのよ」
「そんな事よりレミリア、俺は咲夜がいない間は何をやってればいいんだ?」
「行動?ああ、仕事ね」
ノンストップの咲夜とブロリーの何か深いような会話をブロリーはレミリアから見事にはぐらかし、ブロリーは咲夜がいない時の自分の行動について聞いてみた。
実はブロリーは咲夜に言われるがままに仕事をしていた為、咲夜が居なくなるとブロリーは何の仕事をしていいか分からない。
「貴方には掃除をしてもらおうと思ったけど、変更して貴方には弾幕を避ける練習をしてもらうわ」
「練習?」
「貴方には美鈴に門番ついでに弾幕を躱す練習させてもらいなさい。そうすれば貴方は避ける練習が出来るし、美鈴は寝ることは無い。それに門の前でドンパチしてたら誰も近づいて来ないだろうし、結果的に門番の役割を果たすから一石二鳥なのよ」
「なるほど、いいだろう」
対して断る理由も無いし、しっかりとした理由があった為、今回はレミリアの命令を了承する事にした。
余談だが、レミリアの言う事の殆どは遊び半分である。前にレミリアがブロリーに「ちょっと私の部屋を掃除しなさいよ」と言われた時、ブロリーはその理由を聞いてみた所、「何となく」と言う答えが帰って来た事がある。
何となくで誰かにこき使われたく無かったブロリーは勿論その命令を断った。根本的にブロリーは理由の無い行動はしたくない。まだ体力が完全に回復してないブロリーは、少しでも体力を温存しておきたいからだ。だから、例え雇用主と呼べる存在であるレミリアの命令でも、意味の無い仕事はしない。
今回は自分を鍛えるのと、門番と言う仕事の2つの意味を持っていた為、ブロリーは大人しく従うことにした。
「じゃあ今日の話はこれで終わり。明日から咲夜が居なくなるから色々不憫になると思うけど頑張ってね」
「了解した。それじゃあな」
これ以上話す事は無いと判断し、ブロリーは早々に部屋の扉を開けた。
*
咲夜side
ブロリーと話し合った翌日、咲夜は早朝から自室で弾幕に使うナイフの支度を済ませ、既にいつでも出発出来るようになっていた。
咲夜の攻撃方法はナイフを相手に投げる事によって敵を仕留める。だが、ただナイフを放つだけでは敵に安安と躱される。その為、咲夜は自分の能力《時を操る程度の能力》を使う事によって、敵を囲む形で無数のナイフで攻撃出来している。時間を止め、無防備の敵に向かって反発ものナイフを敵の前に定着させ、準備が整った瞬間に時間を元に戻す。すると、敵は知らない内に自分の近くにナイフが出てくる訳だから避けれるはずもない。これにより、戦闘経験の少ない敵は大体一撃で斃ると言う状態になる。
この攻撃によって、咲夜は幻想郷の中でも上位にに位置づいているのだ。
その攻撃に必要なナイフを自室にて装備する。胴回り、両足、二の腕、腰と、装備出来る所に所狭しとナイフを収めていく。
「この位でいいかしらね」
ナイフの所持数が約30を超えた時点で、咲夜が手を止めた。見た目はいつも通りの姿だが、スカートの中や服の中等に鞘の様な物に入った数多くのナイフが装備されていた。
準備は整った。後は味方と共に敵地へと赴くのみ。どんな敵がいるかは知らないが、紅魔館として戦果を上げると言う重要な任務だ。敵に、そして味方の霊夢達に負ける訳にはいかない。
覚悟を決め、咲夜が自室の扉に手を掛ける。
だがその時、咲夜が手を掛けた扉がトントンッと音を鳴らした。
「咲夜、いるの?」
ノック音の正体はフランだったようだ。フランと言う事を気づいた咲夜は、急いで服を整え、扉を開ける。
そこに居たフランは、は少し不安そうな顔をしていた。そんなフランに、咲夜はフランの顔がしっかり見える位置までしゃがみ、フランに話しかけた。
「妹様、なんのご用ですか?」
「昨日ブロちゃんが言ってたんだけど、咲夜どこかに行っちゃうんでしょ?だから挨拶しておこうと思ったの…」
「そうですか…ありがとうございます」
「咲夜…早く帰って来てね?」
「…はい、お土産を持って帰って来ます」
「うん、頑張ってね」
「はい、必ず帰って来ますから、安心して待っていて下さいね」
「…うん!」
ニコッと笑いながらそれだけ言い残し、フランは廊下の奥にトコトコと消えて行った。
フランが完全に消えた事を確認した咲夜は、ふぅっと息を吐き、背後にいる人物に話しかける。
「妹様に言わなくてもよかったんですよ?」
「どうしたのか?と聞かれたから言った。それだけだ」
いつの間に居たのか、咲夜の背後にはブロリーが窓に腰掛けながら一部始終を見ていたようだ。
「どういう風に妹様に言ったんですか?」
「咲夜が明日戦場に出掛ける。それだけ言った。お前の腕が分かっているのか、俺が話した時はフランはさほど心配はしていないようだがな。話したらまずかったか?」
「…そうですね、ちょっと…決心が鈍りました…」
「……フッ、お前なら何が何でも帰って来るだろう。俺もそれを見越して今回は身を引いたのだ。帰って来てもらわねば困る」
「それ、料理の話ですか?」
「それもある。だから早く帰って来い。お前にはまだ教えて貰わねばならない事が山程ある」
「ええ、分かってますよ。出来るだけ早く帰って来れるように努力します」
「…ああ、それだけ聞ければ十分安心出来る。それじゃあ、斃るんじゃないぞ」
「はい、今度は晴れた日に会いましょう」
約束を交わし、2人は別々の方向へと歩く。
消えた春を取り戻すため、咲夜は紅魔館の門から天へと飛ぶのだった。
ここで!アンケートをとって見たいと思います!
今後にドラゴンボールの敵キャラクターを出してもいいかな?と思っているのですが、出してもいいですかね?
気軽に答えて頂けると嬉しいです!
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