幻想血祭郷   作:BroBro

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サボってた訳じゃねぇぞ!ネタの具合が悪くて・・・

某動画で《ブロリーが〇〇〇を歌ってくれたYO》シリーズが涙腺崩壊ものでした(涙)

それを見ていたらついつい投稿が遅れてしまいました。(ネタが思い浮かばなかった事もある)すみませんでしたぁ!


美女と魔獣と3人の少女

 

 

 

咲夜と別れたブロリーは朝食を食べ終え、美鈴と紅魔館の門の前にいた。躱す修行と言う事は聞いているのだが、具体的に何をするかは全く分からない。

 

そんなブロリーに、美鈴がこれから行う修行について説明する。

 

 

「では手始めに私が撃つ弾幕を躱してもらいます。これはブロリーさんが今の所どこまで避ける事が出来るかを試すためです。それと、弾幕ルールについても色々と説明させていただきます」

 

「了解した。弾幕は躱しきればいいのだな?」

 

「そうです。一応言っておきますが、私の弾幕は少し特殊で格闘術が混ざっています。ブロリーさんは格闘は得意そうなので相性はいいと思いますが、少しずつ弾幕の形状を変えて行くので抜かりなくお願いしますね」

 

「ああ、油断する気はない」

 

「そうですか…では、始めます!」

 

 

美鈴の合図と共に修行が開始される。

 

瞬間、美鈴の体に気が纏い始める。その光景にブロリーは目を疑った。

 

 

「貴様…気を操作出来るのか?」

 

「そう言えばまだ言っていませんでしたね。私の能力は『気を使う程度の能力』です。その為ブロリーさんと似たような事は一応出来ます」

 

「何と言う僥倖…こんな近場にカカロットを倒す練習場があったとはな…!」

 

 

ブロリーも体に気を纏い、完全な臨戦体制に入る。この幻想郷に来てからブロリーは悟空達が放つ気弾を対処する方法を模索していたが、気を操れる者が今まで居なかったため対処方を探す事が出来なかった。

 

だが、美鈴は気を操る事が出来る。つまり、美鈴を負かすと言う事はカカロットを倒す事に一歩近づくとブロリーは考えたのだ。

 

最速、ブロリーは美鈴に手加減する気はなかった。

 

 

「ここで沈めてやるぞ!紅 美鈴!!」

 

「あれ?何か変なスイッチ入っちゃった?まあでも、本気で来て貰わなければ修行とは呼べないんですがね!」

 

 

美鈴が色鮮やかな虹色の気弾を周囲に展開させる。その光景にブロリーは疑問を持つ。弾幕を展開する際にスペルカードの宣言がなかったからだ。

 

 

「これはスペルカードの詠唱なしに撃つ《通常弾》です。この攻撃は弱い変わりにスペルカード無しでも撃てる様になっています。弾幕と言うのは必殺技の様なものですから、ずっと必殺技を撃つわけにも行きませんしね」

 

 

簡単に言えば前座、息抜きの様なものだ。弾幕ルールと言うのは敵を撃破する事も勝利条件でもあるが、敵のスペルカードを全て使い切らせると言う事も勝利条件に入る。その為、常にスペルカードを使った弾幕を放っていると自ら自滅を早めている様なものなので、通常弾と言う形でスペルカード無しの弾幕を放つ事が可能なのだ。

 

美鈴が展開した通常弾の事を理解したブロリーはなるほど、と唸る。その姿を見た美鈴は満足そうに頷き、展開していた弾幕をブロリーの方に向けた。

 

 

「簡単な説明も終わったところで、そろそろ撃たせてもらいます!」

 

 

美鈴から放たれた弾幕は四方八方に飛んでいく。もちろんブロリーの方にも弾幕は向かっていた。

 

 

「その程度!」

 

 

ブロリーは重心を一定にし、瞬時に数多放の弾幕を見極める。そして自身に当たると確信した弾幕だけを厳選し、無駄の無い動きで全ての弾幕を躱していく。

 

結果、ブロリーはその場から一歩も動く事無く美鈴が放った弾幕を躱す事ができた。

 

そんなブロリーに、美鈴は素直に感心する。

 

 

「華麗な程に無駄の無い動き…見事としか言いようがありませんね。なぜ今までわざわざ攻撃に当たってたのかが不思議な程です…」

 

「俺はそこら辺にいる連中より頑丈だ。避ける等で無駄な体力を使うより攻撃をくらった方がマシだ」

 

「…ブロリーさんと私達では色々と基準が違うようですね……まあそれは置いといて、続けていいですか?」

 

「いいぞ、早くこい」

 

「それじゃあ、スペルカードの弾幕を躱してもらいます!虹符『彩虹の風鈴』!」

 

 

美鈴がスペルカードを宣言した。すると美鈴の周りに虹色の美しい弾幕が数多く繰り出された。その弾幕を美鈴は空中で静止させながらブロリーに話す。

 

 

「もう知ってるでしょうが一応説明させてもらいます。先程も言いましたがこのスペルカードと言うのは必殺技の様な攻撃です。弾幕ルールに則って決闘を行う際にはこのスペルカードは必要不可欠になります。弾幕ルールの勝利方法は、《体力が残っているまでに相手のスペルカードを全て使わせる》と、《相手に降参と言わせる》の2つです。これを素早く行うために通常弾とスペルカードを使い分ける必要があります。スペルカードでの攻撃は連射力が高かったり範囲が広かったりと様々なものがあります。少なくとも通常弾よりは危険視した方が良いです。と言うことで、実際に躱してもらいますよ!」

 

 

美鈴の声と共に静止していた弾幕が放たれる。一直線の線になって飛んで来た弾幕の集合体は、ブロリーに接触出来る位置まで届くと扇風機の様に周り始めた。それに加え、一本の線だった弾幕に厚みが増し、ジャンプやホールドなどの簡単な動作では躱せない仕様になっている。

 

この弾幕をブロリーは正面から躱していく。

 

小型の弾幕が重なった攻撃は少しの隙間が空いていた。その隙間をブロリーは体を捻りながら縫うようにして通り抜ける。

 

弾幕を作業の様に躱していくブロリーを見て、美鈴は顎に手を当ててブロリーに語る。

 

 

「その巨体にしてはなかなか運動性能が高いですね。どうやらただ手数の多い弾幕は簡単に躱せるようですが、今度は少し難しいですよ!彩符『彩光乱舞』!」

 

 

美鈴の声と共に放たれていた弾幕は瞬時に消え去る。そして次に美鈴が繰り出した弾幕は手数が多く、ランダムに美鈴の周りに浮遊していく。最初にブロリーが見た時はまるで敵意がないかの様にただ美鈴の周りに小型の弾幕が浮遊するだけだったが、数秒が経つと美鈴の周りを浮遊していた数多の弾幕がゆっくりと周囲に飛行を開始する。

 

その弾幕は先が読めなく、ブロリーを目標に動いているのでは無いため、どこに動いても弾幕に当たる可能性がある。

 

そのため、ブロリーは身動きが取れない状況になってしまった。

 

 

(この弾幕は1つも俺を狙っていない…全て周りにランダムに飛ばしているだけ。だからこそ厄介……下手に動いたらわざわざ当たりに行く様なものだ。だがランダムに飛んでいるだけの事はあり、俺に向かって飛んできている弾幕も少なく無い…。動かなければ当たる…だが動いても当たる……どうするか…)

 

 

いつもならバリアを張るところだが、今回は避ける事を重視されている為、全てを躱しきる必要がある。だが、どう考えても逃げ場の無いこの状況に流石のブロリーもまいってしまう。

 

 

(……チッ!もう知るか!)

 

 

ここでブロリーは考える事をやめた。

 

ブロリーの戦闘本能の赴くままに弾幕を躱していく。頭で考えるのではなく、取り敢えず隙間が空いている所に行ってみてそこから更なる隙間を探すと言うゴリ押しに出たのだ。

 

 

(それが正解ですね。こういう類の弾幕は頭を使うより本能で動いた方が早い。ブロリーさんは案外物覚えがいいですね…)

 

 

美鈴がブロリーの考察を終える頃、ブロリーは美鈴の放った全ての弾幕を躱しきっていた。

 

 

「全て躱してやったぞ」

 

「いやお見事ですね。これで弾幕勝負と言うのは頭だけで無いと言う事が分かって頂けました?」

 

「十分理解した。次にいくぞ!」

 

「そんなに急かさないで下さいよ…ちゃんと次のパターンも用意してますから」

 

「なら早くしてくれ」

 

「分かりましたって…次は私の新作であり試作の弾幕です。これは今までの弾幕と攻撃形態が違います。では行きますよ…気符『地龍天龍脚』!」

 

 

新たなスペルカードを宣言し、上空へと飛び上がる。そして弾幕が美鈴の周りから放たれる……事はなく、美鈴は弾幕を一切出さない。

 

まるでやる気が無いかの様な光景に、身構えていたブロリーも気を抜いてしまった。

 

それが命取りだった。

 

 

「油断しましたね。それが貴方の敗因です!」

 

 

瞬間、美鈴の右足が虹色に光る。そして重量に任せてブロリーに高速の飛び蹴りを繰り出してきた。

 

 

「なにっ!?」

 

 

ブロリーは完璧に油断していたため、反応が一瞬だけ遅れてしまった。だがただ美鈴が飛び蹴りをしてきただけなので、体を軽く捻る事で簡単に躱した。

 

ブロリーに躱された美鈴はブロリーの背後で地面を割りながら勢いにブレーキをかける。そこから発生した砂埃は、虹色に輝いていた。美鈴の周囲に虹がかかる。その光景はどこか神秘的にも見えた。

 

 

「それだけか?」

 

 

美的センスが全くないブロリーは、そんなことお構いなしに美鈴を挑発しながら体制を整える。

 

だが、ブロリーが危惧きた事は起きなかった。

 

 

「はい、これだけです」

 

「……は?」

 

「このスペルカードは格闘に特化して、更に美しさを重視した弾幕です。それにまだ試作段階のスペルカードですからあまり強くはありません」

 

「つまり何を言いたいんだ?」

 

「まあ簡単に言えば、私の新しいスペルカードを試し撃ちするためのと、ブロリーさんにこんな弾幕もありますよと言う事を教えたかったんですね〜」

 

「ああそう…十分理解したから次は何やるんだ?」

 

「…え?まだやるんですか?」

 

「は?」

 

 

地面にどかっと胡座をかいた美鈴の言葉にブロリーは素っ頓狂な声を出した。

 

 

「やめるのか?」

 

「いえ止めるって事じゃ無くてですね、一先ず休憩しましょうよって言う事でして…」

 

「俺はまだ疲れて無い」

 

「ブロリーさんは疲れて無いかもしれませんけど私は疲れてるんですよ〜。人間よりも早く疲れるなんて今までなかったんですが…やっぱりブロリーさんは変身出来るだけ特別ですねぇ…」

 

「俺が人間?俺がどういう存在かレミリアに聞いてないのか?」

 

「え?人間じゃないんですか?」

 

「俺は人間なんぞではじゃない。俺は人間よりも高見に位置する種族だ」

 

「結局なんなんですか?」

 

「…面倒だから言わん」

 

「ゑゑ!?」

 

「聞きたいのならレミリアに直接聞けばいい。俺の種族はお前らの様な連中に誇れる様なものではないとだけ言っておこう」

 

 

何か深い意味がありそうなブロリーの言葉に美鈴はそれ以上追求出来なかった。門前に数秒の沈黙が訪れる。

 

 

「そうですか……休憩、します?」

 

「…するか」

 

 

話を切り直せた美鈴はブロリーを連れて紅魔館の中へと入る。時刻は11時。昼飯時である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻。異変解決へと向かっていた咲夜は既に邪魔者に阻まれていた。

 

「くっ……!」

 

「もう諦めなさい。そろそろ体力も限界でしょう」

 

 

幻想郷の中心に位置する《魔法の森》の上空。そこで咲夜はとある人物と対戦している。いや、もう既に勝負は付いているので『している』では無く『していた』と言った方が適切だろう。

 

咲夜の目の前には全体的に白い和服の様な服装で、服に釣り合う様に純白な髪を持つ少女がボロボロの状態で浮遊している。それに対して咲夜の損傷は0と言っていい程何もない。どうやら圧勝だったようだ。

 

だがそれでも、少女は咲夜に闘志の宿った目で睨み付ける。

 

 

「まだ…まだ負けてないわ!まだ私はスペルカードを全て使ってないし降参もしていない!」

 

「まだやる気なの?諦めが悪いと言うか往生際が悪いと言うか…そんなに負けたいのなら今度は足腰が立たなくなるくらいボロボロにしてあげる…」

 

 

咲夜が両手の5本の指の間にナイフを挟む。ピリピリとした空気がその場を支配した。

 

 

「あ、おーい咲夜ー!」

 

 

だがその空気をぶち壊す気楽な声が咲夜を呼ぶ。

 

 

「魔理沙……」

 

 

その声の正体はいつもの様に黒と白の服に身を包む魔法少女、《霧雨 魔理沙》だった。魔理沙は咲夜と少女の前に割って入り、戦闘中と言う事をお構いなしに咲夜に話しかける。

 

 

「何時までも来ないから心配してたんだぜ?」

 

「ええ、悪かったわね。霊夢はもう来ているの?」

 

「霊夢ならもうとっくに来てるぜ。今私の家のソファで寝てる」

 

「…毎度の事だけど緊張感無いわね」

 

「あいつに緊張感出せって言う方が無理な話だぜ〜!」

 

「そうね、急に真面目になられても気持ち悪いし…」

 

「そう言う事だぜ!」

 

 

魔理沙と咲夜の和気藹々な会話が繰り広げられる。この幻想郷の連中は危機感と言う物が無いのか、と不安になる様な光景だが、それでもこの2人の実力は相当なものなので誰も口出し出来ないのだろう。

 

だがその2人に苛立ちながら大声を出す人物が1人いた。

 

 

「おい!私を無視するな!私は冬の妖精、《レティホワイトロック》なんだぞぉ!」

 

「アイツなんだぜ?」

 

「無視しとけばいいでしょ」

 

「ハァッ☆ オーーイ!」

 

 

新手のトランクスルー……もとい、《レティスルー》を見事に繰り出す咲夜と魔理沙。

 

 

「ふぁ〜…あれ?咲夜来たの?」

 

 

そこに更に場を乱す者が現れる。

 

その者は赤と白の巫女服の様な服を纏い、右手にお払い棒みたいな物を持った少女だった。

 

その者の正体を知っている咲夜は疲れた様にジトッとした目でその者に話しかける。

 

 

「おはよう、サボり魔の博麗の巫女さん?」

 

「は!?私がいつサボったってのよ!」

 

「山が1つ吹き飛ぶ様な危険度MAXの異変に駆けつけなかったのによくそんな口が叩けるわね」

 

「あれは突然だったし、近くに魔理沙がいる様だったから大丈夫だと思ったのよ!それにその日の前は完徹を3連続でやったせいであの爆音じゃなきゃ起きられないぐらいだったし!」

 

「いつでも行動出来る様にしなさいよ。様々な事を予想して対応出来る様にしてこそでしょう?」

 

「山が消し飛ぶなんて誰が予想するのよ!」

 

「それをお得意の勘で予想するのが貴女の役目でしょう!」

 

「いくら私の勘でも予測なんて出来るかい!」

 

「まぁまぁ2人共今はその話は置いといてこの異変を解決しに行こうぜ!」

 

 

ヒートアップしてきた2人の会話に終止符を打とうと魔理沙が2人に割って入る。魔理沙の言葉に2人は「全く!」と一言発し、異変の元凶を探しに行く。あれだけ争っても二人仲良く同じ方向に飛んでいく。その2人に溜め息を吐きながらついて行く魔理沙。ここまで良いコンビがあるだろうか。

 

 

「それじゃあ、頑張って異変を解決するとしますか」

 

「咲夜に言われなくても分かってるわよ」

 

「また火種を生む様な言動をするなよ…さっさと異変解決してかえるぜ!」

 

 

再び意気込み、3人は一先ず南東へと向かう。

 

この3人にレティはまだ構って欲しかったのだろう、両手を力を溜める様な形を作り、3人に叫ぶ。

 

 

「オーーイ!!私に見つかったぞ!」

 

「「「無☆視」」」

 

「オーーイ!………ハァッ☆」

 

 

そして台本でもあるかの様に息を合わせ、涙目のレティに《レティスルー》をするのだった。

 

 

「オーーイ!!」




作者はレティに怨みはありません。そして嫌いでもありません。ネタが無かったのでトランクスルーさせて頂けました。

パンツ
「レティさーん!僕と同じですね!」
レティ
「無☆視」

「ハァッ☆」

スルースキルならレティの方があると思います(笑)
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