幻想血祭郷   作:BroBro

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ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!(若本風)

正邪とブロリーのカップリングが先を越されたぁ!しかも出来が良いと来てんだもんなあ!まあでも○○リーじゃなかっただけ幸いか……。
そんな事より、最新話出来ました!愚痴から始まって、ごめんY(ハァ☆


▷ブロリー は 仲間を 手に入れた !

 

 

 

「ブロリーさん!何をしてるのです、早く!捕まえなさい!!」

 

「ぐぅぅぬぅぅ!!」

 

「何時までやってるのですか!間に合わなくなっても知りませんよ!」

 

「ならお前も手伝え!!」

 

 

魔法の森、その深く。2つの白と赤が河原で騒いでいた。

 

赤、ブロリーは大きな水しぶきを上げながら川に手を突っ込み、高速ですくい上げを繰り返す。

 

 

「全然捕れぬぅ!」

 

「気を探るんですよ。全く・・・これだから脳筋は・・・」

 

「お前デスビームで無理やり殺して捕まえただけだろ!」

 

「頭を使っただけじゃないですか!私は貴方とは違って頭がいいんですよ。それも宇宙一ね!」

 

「本能で動く事の何が悪い!頭で考えても分からない事があるだろ!」

 

 

もう1人の白い方、フリーザが大きな棒に突き刺した多数の川魚を担ぎながらブロリーに大声を上げる。

 

それに対して1歩も引こうとしないブロリー。このままでは話は平行線へと移行し、川と周囲の木々が蒸発すると言う結末が待っているだろう。

 

そんな2人の為に有難い制裁が下る。

 

 

「ごちゃごちゃ言っていると晩御飯抜きですよ?」

 

 

 

脇で見ていた咲夜が2人に言い放つ。その言葉に2人はビクッと肩を震わせ、静かに魚取りを再開する。昼飯を取っていなかった2人にとっては、咲夜の言葉は死刑宣告に近い力を持っていた。

 

終始最終形態のフリーザが水面に現れる魚の光を睨み、指先から紫のデスビームを放つ。抵抗する間もなく脳天を貫かれた魚がゆっくりと水面に浮上し、川の一部を短時間だけ赤く染め、流れと共に消えていく。それを小さく笑みを作りながら見つめた後、水面に上がった魚を手を使わずに持ち上げる。浮き上がった魚が『ふりーざ』と書かれた籠にボトっと落ちた。

 

 

「うおおおおおおお!!」

 

 

一方、ブロリーは雄叫びを上げながら見える獲物を全てに拳を御見舞していた。頭が弾け飛ぶ魚や体の一部が吹っ飛ぶ魚等が『ぶろりー』と書かれた籠にベチャっと落ちる。ブロリーに近づく魚と川の水はことごとく消え去り、ゴツゴツとした川のそこが見える。魚の状態を考えず、力技で兎に角捕まえると言う荒技にでたブロリーは籠にどんどんと魚をためていった。食べられなくなった魚も同様である。

 

2名は兎に角急いで魚を捕まえまくる。あのフリーザすらも急がせるには、相応の理由があった。

 

 

「早くしなさいブロリーさん!夕食に間に合わなくなりますよ!」

 

「分かってる!!」

 

 

そう、飯のためである。

 

とある女に地獄から幻想郷へと連れてこられたフリーザの唯一の楽しみは食事であった。

 

特に幻想入り初日に食べた鍋は絶品だったと言う。それからと言うもの、過酷な修行をしながらもフリーザは幻想郷の生活になれていった。妖夢が作る飯を楽しみにしながら。

 

 

「ブロリーさん、本当に紅魔館の夕食と言うのは美味しいのでしょうね?」

 

「少なくとも俺が今まで食べた物の何よりも美味かった。特にプリンが絶品だったな」

 

「なるほど、ならばこの作業を早急に終わらせる必要がありますね・・・!」

 

「その通りだ。とっとと終わらせるぞ!」

 

 

こうして2人は夕食の材料を籠いっぱいに詰めて紅魔館へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブロリーとフリーザ、そして咲夜が紅魔館に付いたのは午後5時の事だった。

 

紅魔館の中に入った瞬間に2人を数人の妖精メイドが取り囲み、籠を下ろす手伝いをする。腰布がびしょびしょになったブロリーに新しい腰布を運んで来て、タオルと共にブロリーに渡す。

 

フリーザは全裸のような物なので籠を下ろす事以外は殆ど何もしてなかった。

 

フリーザはプライドが高く、自分が至高と思っている。今回ブロリーの仲間として居るのも、ブロリーを超える為である。それと紅魔館の食事に興味を持ったからでもある。

 

 

「食事は1時間後を予定しております。それまでどうぞご自由にお過ごし下さい」

 

 

丁寧な口調で1人のメイドがフリーザに話す。これはフリーザと同時にブロリーに聞こえるように放たれた言葉であり、ブロリーも1時間後に飯が食えると心得た。

 

 

「1時間後ですか。ふむ・・・この館には何か娯楽設備は無いんですか?」

 

「体育館のような運動場もありますし、図書館もございます。詳しくはブロリーさんが一番よく知っているかと」

 

「では、ブロリーさんに案内をお願いしましょうかね」

 

「眠いです・・・」

 

「アホ抜かしていると貴方の分の食事も私がいただきますよ?」

 

「貴様ッ・・・・・・よかろう、付いてこい」

 

 

渋々了承したブロリーがフリーザを連れて館を歩く。そんなブロリーにフリーザは満足そうに笑顔を作った。

 

手を後ろに組んで、フリーザはブロリーの後ろを付いて歩く。少し経つと広い階段にを下り、大きな扉をブロリーは開ける。

 

扉を開けるとそこはとても巨大な空間と、それを埋め尽くす本の数々だった。

 

 

「パチュリー!いるかぁ?」

 

 

ブロリーが大きな声を上げ、パチュリーノーレッジを呼ぶ。こうでもしないと魔理沙と間違われ、奇襲を食らうからである。

 

待つこと数秒、巨大な本棚の隙間からひょっこりと紫の帽子が現れた。

 

 

「いるから大きな声を上げないで。頭が痛くなるから」

 

 

頭を押さえながらパチュリーが本棚から顔を出す。パチュリーの顔は青ざめ、血が足りていない様に思えた。

 

尚、パチュリーをこうしたのはブロリーである事を、ブロリー本人は記憶から抹消していた。

 

 

「そんな事よりパチュリー、この幻想郷に付いて書いてある書物か何か無いのか?」

 

「幻想郷について?それならB26区画の本棚に沢山あるわよ」

 

「ああ、了解した」

 

 

パチュリーの言葉を聞いてブロリーは入口から見て左方向に歩き出す。

 

この図書館には余りにも本がある事から本の種類を区画分けしていた。図書館の区画は全部でX50まであり、その1つの区画だけでも数え切れない程の本が揃えられている。1区画の本棚の数は150。1つの本棚にも1万を超えるのでは無いかと言うほどの数の本が所狭しと挟まっている事から、フリーザは文字を読む意欲が消え去って行った。

 

 

「それじゃあ、俺は用事があるから行く」

 

 

そんなフリーザを放って、ブロリーは図書館から出ていった。

 

 

「・・・面白くありませんねえ」

 

 

ボソッと独り呟き、フリーザは20mはあろうかと言う本棚の中から適当な本を1冊選び、表紙を開く。『異変万様冊』と書かれた良く分からない本を、フリーザは興味深そうにペラペラとめくった。

 

 

 

 

 

〜1時間後〜

 

 

 

「なるほど、肉は豚より牛の方が香りが言い訳ですか……」

 

 

空中で胡坐をかく形で本を読んでいたフリーザに、1人のメイドがやってきた。

 

 

「フリーザ様、お食事の用意が出来ました」

 

「む?もうそんな時間ですか。時間という物は早く感じるものですね」

 

 

フリーザはパタンと読んでいた本を閉じる。既にフリーザの横には本によってビルが建築されており、どれほど本に意識が行っていたかが伺える。フリーザは特に熱中し出したら止められない様で、時間が経つのが速く感じた様だ。

 

 

「こちらへ」

 

 

妖精メイドが小さく礼をし、食堂へと案内する。フリーザは背中に手を回し、その背中を追った。既にパチュリーと小悪魔は食堂に向かったらしく、パチュリーがいつも居る椅子にはその姿が無かった。

 

廊下を歩いていると妖精達が慌ただしく動き回り、一つの扉に出たり入ったりしている部屋があった。部屋に入るメイドは手に何も持っていなく、出てくるメイドは両手に余るほどの量の皿を抱えて出てくる。

 

あの部屋が食堂なのだろうとフリーザは予想した。そして、この騒動を引き起こしている人間も、フリーザは簡単に想像した。

 

扉を開ける。

 

 

「お、来たかフリーザ」

 

 

そこに居たのは様々な食べ物を手づかみで口に運び、口を汚しながら更に食べる。大量に料理が盛ってあった皿は瞬く間に空の皿に積み上げられ、その皿がメイド達によって運ばれて行く。そして次のメイドが来る頃には、既に皿のタワーは元取りになる。

 

この姿を見て、サイヤ人の暴食具合を知っているフリーザは呆れ果てたが、ここで1つの発見があった。

 

 

「ブロちゃん!それちょうだい!」

 

「んぐんぐ……かっへ、にもっへへ(勝手に持ってけ)」

 

「やったー!」

 

 

ブロリーの元にあった肉に手を伸ばし、ガツガツと食す。それが終わったら更に別の肉を食す。ブロリーに負けず劣らずの食欲を見せているのは、フランドール・スカーレットだった。

 

少食だった彼女だが、いつからかブロリーと早食い競争をしたり、ブロリーから料理を奪ったりしていた為、早食いが日常になっていたのだ。

 

食べる数は変わってない。だが、その勢いは昔のフランと比にならない程である。

 

食べる。食べる。兎に角食べる。

 

料理作りに約30分。消えるのに約2秒。合わない……余りにも割に合わない。

 

必死に努力の亡骸を運ぶメイド達、それを嘲笑うかのように亡骸は増えていき、その亡骸をメイド達が運ぶ。

 

繰り返し、繰り返し、繰り返す。

 

その余りにも残酷な光景に、フリーザは頭痛に顔を顰めた。

 

 

「全くサイヤ人と言うのは……質量の法則と言う概念が無いようですね」

 

 

既にブロリーとフリーザがとってきた魚は底を尽きた。これでもブロリーが食事をし出したのはほんの5分前なのだから驚きである。

 

 

「あの人の隣で食事だけはしたくないものですが……」

 

 

フリーザがいつの間にか隣にいたメイド長に聞こえる様に呟く。

 

その声に、メイド長の咲夜はクスッと笑いながら答えた。

 

 

「慣れると面白いものですよ?ブロリーさんも一生懸命にフリーザ様の料理を作ってたのですから」

 

「ブロリーさんが料理を?それも私に?殺す気ですか?」

 

「味は私が見ましたから大丈夫です。それに、もしお口に合わないとしても私達の料理も用意してます」

 

「そうですか……なら、頂くとしますかね」

 

 

フランを怒鳴りつけているレミリア、1人黙々と食べているパチュリー、そのパチュリーの皿を片付ける小悪魔、ブロリーとフランには及ばないが、ガツガツと料理を食らっている美鈴。それらの間にフリーザが座り、運ばれる料理を食う。

 

 

「これはなかなか美味しいですね」

 

 

素っ気なく言うフリーザだが、心の中ではとても驚いていた。

 

白玉楼で食べた料理も美味かったが、ここの料理はまた違った味でとても美味い。和食と洋食の差だろうが、寂れた星ばかりを行き来していたフリーザには珍しい食べ物ばかりだったのだ。

 

白玉楼で箸の使い方を習ったので、箸を器用に使ってゆっくりと食事をする。

 

しかし

 

 

「俺のプリンだぁ!!」

 

「私のーッ!」

 

 

目の前でプリンの奪い合いがおこり、辺りがまた一段と騒がしくなる。

 

 

「何をしてるのですか御二方、喧嘩をする様ならそのデザートだけ置いて食堂から消え失せなさい!」

 

「「お前も食べるのか!?」」

 

 

フランとブロリーの声が合わさり、フリーザにぶつかる。

 

その光景が新鮮で妙に面白くて、レミリアが小さく笑ったのは、別の話になるのでは無いだろうか。




オチェ……
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