小ネタ集
1.『ならばこっちも増やしてやろう!』
「フハハハハハハ!!」
「あはははははははは!!」
何度目かの火花が室内で弾けた。同時に動き回る二つの影。ブロリーとフランドールである。
「うりゃあぁ!」
ぶんっと腕を振るい、つきまとう様にぐるぐるとブロリーの周りを回るフランを振り払う。その腕を上へと上昇する事で躱したフランは、ブロリーを見下ろす形で静止する。
ブロリーもフランを見上げるように立っていた。
「ふふふ、少し弱くなったんじゃいの?」
「少し強くなったようだが、その程度のパワーでいきがれると思っていたのか?」
口元を釣り上げて2人が笑う。ブロリーは既に超サイヤ人形態であるが、この数十分に渡り決着を付けられずにいた。間違いなく、フランの実力が上がってきている。
「そろそろ決着をつけさせてもらうよ!禁忌『フォーオブアカインド!』」
スペルカードを取り出したフランは高らかに叫んだ。瞬間、フランが4人に増える。
「「「「さあ、私達を倒せるかな?」」」」
声を揃えて、ブロリーに向けて言い放つ。ビシッと指を指すところあたり、とても自信たっぷりの様だ。
この状態のままのブロリーだったら、間違いなく負ける。だが、そう簡単にやられるほどブロリーは甘くはない。
「お前の技、盗ませて貰ったぞ!ブ符『フォーブロアカインド!』」
ブロリーの周囲が光を放つ。その光に、フランはついつい目を細めてしまった。それが故に、何が起こったか分からなかった。
それが故に、理解ができなかった。
彼女の目の前に、ドロドロの人型を模した泥の塊の様な物が4体並んでいる事を。
「はい、どろりーです…」
ドロが名乗った。
「ぶ、ブロちゃん……?」
4人のフランのうちの誰かが、代表して声を上げた。
分身した者はバイオブロリーと呼ばれた映画3作目に出てくるブロリーっぽい者で、どういう訳かブロリーがちょっと意識したら召喚出来るようになってしまった者達である。
「「「ヴァァァァァァァ……」」」
3体が鳴き声を上げる。いや、本体以外が喋れないんじゃ直ぐに本体を特定されちゃうじゃん……と言う言葉を飲み込んだフランは、戦慄した。
なんせ今まで見てきたブロリーが原型もなくどろどろに溶けてしまっているのだ。正直泣きたかったが、意思疎通が出来るところを見るとブロリーは何かしらの対策は持っているようだ。
「あ、これは後で洗えば元に戻るから気にしなくていいYO☆」
なんとも気さくな返事が帰ってきた。
ならいっか、とフランは割り切る。本人が言っているなら大丈夫だろうと思った故の行動だが、ブロリーにも確証が持てていない答えをフランに言ったとは、フラン自身も気付かなかった。
「「「「それじゃあ、始めましょうか!」」」」
「さあ来い!ここがお前のドロ塗れの場所だァ!」
「ヴァァァァァ!!」
この後、泥をぶん投げてくるなどの嫌味全開な攻撃を食らったフランは激昂しドロリーの3体を破壊。それを見ていたブロリーが激昂してフラン3体を破壊。その勢いは止まらず、ブロリーとフランの全力の一撃が重なり合い、紅魔館が地下ごと大爆発を起こした事は、恐らく今話す話ではないだろう。
その結果を見ていたレミリアがコメントを残している。
「フランとブロリーこそ悪魔その物だった。生まれついての桁外れの強さは、一番歳上の私が恐怖を感じるほど、増大し凶暴化していき、紅魔館を破壊して行った……」
2.『パラガスの受難』
パラガスでございます。息子と共に幻想郷にやってきて3週間、ついに俺達は、宇宙の中で一番環境が整った美しい星の大人のお姉ぇさん☆と絡みあ〜う(^pメ)事が出来ると言う訳だァ!腐☆腐
だが、肝心のブロリーがロリーの所に行ってしまって何処にもおらん!このままでは、ブロリーのイケメンパワーのおこぼれを貰おうとしていた俺の計画も、何もかもおしまいだぁ……。
なんとしてでもブロリーを連れてこなければ、私の計画は破壊し尽くされてしまう!そうなる前にブロリーを連れてくる準備だぁ!
「おや、パラガスさん、何処に行くのだ?」
「うん?」
おや?この声は、まさか……けーね先生だと言うのか?もしそうだとしたら……腐☆腐、いいぞぉ!最早ブロリーなぞ連れてくる必要は無い!けーね先生は既に俺にメロメロと言う訳だぁ!今の俺の強大で極悪な息子♂の手で、けーね先生を私色に作り上げるのです!
「腐☆腐、けーね先生は私に興味があるのかな?」
「いや、ただあまりにも不審なナリだから災いでも持ち込もうとしているんじゃないのかな、とな」
「ふぁ〜は〜は〜はぁ〜はぁ〜(泣)」
撃沈でございました(過去形)
『サイヤ人の憂鬱』
サイヤ人の集会場と化した博麗神社。そこには幻想郷にやって来たサイヤ人達がワラワラと集まって話し合いをしていた。
「はい……今日は奴隷夢と魔理沙が異変解決してきたから宴会やるYO☆」
「そういやオラ腹減っちまったぁ。ハハハハ!」
「腐☆腐、いいぞぉ!今日の夕食は私の息☆子でもいかがかな?」
「そんな物誰が食うか!それより、さっさと夕食の材料を買いに出かける!あとに続け!」
「闇雲に食材を探すのは危険です!もっと調理方法を調べて」
「砂漠と化していく宴会の飯のど真ん中に、空っぽの皿を積み立ててやる。同じサイヤ人からのせめてもの贈り物だ」
「ハァ☆」
「宴会の食事を直ちに胃袋へと抹殺しろ!」
「ゑゑ!?お待ち下さい!まだサイヤ人分の食料があると決まったわけではありませんぞ!」
「はい、ゆかリーに頼めばすむと思っていたのか?」
「ダニィ!?」
食料を買いに出かけようとしていた王子が戻ってくる。サイヤ人の食欲は未だに底が知れない。故に数多くの食料を確保する必要があるのだが、その為にはそれ相応の食費が必要である。この中の大半はニートなサイヤ人達は、そこまで資金を所持していなかった。
「もうだめだぁ……おしまいだぁ……」
「ベジータの奴またきもちわりぃ顔になったなぁ」
「だが、心配する事はない。既に対策は打ってあるのだからなぁ!」
「ダニィ!?それを早く言えぇぇ!!」
「何も食えないだなどと、その気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ」
罵声に苛付き、ベジータがパラガスを殴り障子の向こうへと吹き飛ばす。その直後、縁側からゴトッと何かを置く音と、何かをセットする音が聞こえた。
「よ〜し……」
後を追うように聞こえてきた声。その声は全員が聞いたことのある人物の声だった。
デ〜ン ポコピー♪
直後流れるお決まりのBGM。その音楽が終盤に差し掛かると、障子がぶち破られ、外の景色が部屋から望める様になった。
その景色の中央、一本背の高い松の木のてっぺんに、白いマントがヒラヒラと揺れ、彼が姿を現した。
「また1匹虫けらが死にに来たか?」
「ふん、化け物め。好きに言っているがいい」
クソマァ!とブロリーの蹴りによって綺麗に吹き飛ばされるその緑の者、ピッコロ。華麗に登場した彼はカセットテープと共に上空へと舞い上がり、博麗神社の屋根にびたんと落下し、ゴロゴロと落ちて来た。
「くっ……仙豆を舐めるなよ!」
緑の仙豆を噛んで瞬時に回復するピッコロ。そんなピッコロを見て舌打ちをかましたブロリーは、機嫌悪そうに言葉を放った。
「それで、何しに来たんだぁ?」
「お前らは今日飯の前に仙豆を食ってもらう。そうすれば、飯代は浮くだろう」
「なるほど、その手があったか……ナメック星人にも少しは頭のいい奴がいるということか」
「10円!(突撃料)」
「ふおぉ!?」キーン……ドゴォォォォンン……。
「クズを岩盤に吹き飛ばしたとて、この俺を超える事はできぬぅ!」
「止めろブロリー!落ち着けぇ!!」
「ニャメロン!止めてっ!」
「できぬぅ!」
「おしまいだぁ……!」
その後、博麗神社の一画に巨大なクレーターを作ったブロリー、そしてそれを止めなかったベジータ、パラガス、カカロット、ピッコロは、宴会の主催者である霊夢に仙豆を10個全て食べると言う課題を課せられた。
勿論、全て食べ終えた頃には腹も膨れ上がり、宴会の食事には誰も手を付けなかったと言う。
「ハァ☆」
『パラガスの受難2』
轟沈して終わりだなどと、その気になっていたお前達の姿はお笑いだったぜ。私の息☆子はまだまだ元気と言う訳だぁ!
だが、ブロリーは未だ見つかっておらん!このままでは……などと、その気になっていた俺の姿は最高にお笑いだったぜ。やっと脳天気な俺でも呑み込めたよ。私は、既にダンディな親父ぃなのだからなぁ。ふぁ〜☆
という訳で、私の南☆無☆三をお迎えに上がるべく、この妙蓮寺に来たのだよ。
さて、どのような計画で南☆無☆三をお迎えしようかな?
「怨めしやー!」
「DOOR!?」
「アハハハハハ!大成功ー!」
「だぁれだ!?」
37の息子を持つ親父にやることでは無い!一体誰が……
「アハハハハ!あ〜、久しぶりに人間驚かせたー!」
「おお、おぉ!まさか……ロリだと言うのか?もしそうだとしたら……」
私を驚かしたのはオッドアイで傘を差した小さな女の子でございました。←何故か過去形
しかし、私はロリーに興味はない!私が興味あるのは大人のお姉ぇさん☆だけなのだからなぁ。
「残念だが幼女、お前は、私の足でまといになるだけだ……」
「へ?急に何言ってるの?」
「もはや幼女など必要ない!消え去ってしまえ〜!」
「……やっぱり……わたしいらない子だよね……」
「ゑゑ!?」
まさか急に泣き出してしまうとは……計算外でございます。私は……一体どうすればいいのだ?ブロリーは泣いたことがないから分からないぞぉ!
「何なんですかぁ?この状況は?」
「シュワット!?この声はまさか、ヒジリーだというのか?」
知らぬ間に私の後ろには鬼の形相のヒジリー(聖)がおられました。
「避難するだぁ!」
最早この様な場所にいる必要は無い!一人用のPODで避難する準備だあ!
「何処へ行くんですかあ?」
「おお、ぉお!?お助け下さい!私が幼女を虐めているだなどと、その気になっていたお前の姿はお笑いでございましたからお助け下さい!明日まで、明日までお待ち下さい!」
「……私は一言も虐めていたなんて言ってないんですが?」
「……ハッ!?」
「懺悔はあの世でしましょうか。はぁぁぁぁぁぁ!!」
「のおぉぉぉ!自分の発言に殺されるとは!これも馬鹿親父の定めか……!」
あぁぁぁぁう(^qメ)
「へっ、汚ぇ花火だ」
『各々の生活』
「おーい、霊夢ぅ〜!飯くれぇぇぇぇ!!」
「やかましい!まだ昼にもなって無いでしょう!」
「おら腹減っちまった〜」
「そこら辺の草でも食べてなさい!」
腐☆腐。全員の紹介役として任されたパラガスでございます☆我が息子、ブロリーの手によってPODオチから解放された私は、ブロリーに各々の生活を偵察してくるように頼まれたのだよ。
カカロットは博麗神社に生活しており、昼夜問わずにハラヘリーな状態でございます。全く動く気配もなく、毎日霊夢に怒鳴られている二児の親だとは……サイヤ人の面汚しでございます。
全く進展が無さそうだから次に行くぞぉ!
魔法の森を歩いていたらブロリーと魔理沙を見つけたぞぉ!良いぞ、その調子だ。ドンドン近づけ。ブロリーと魔理沙よ。
ブロリーが魔理沙と同居しだしてから数週間、魔理沙がブロリーに向ける視線がおかしいことに気付いた私は、魔理沙とブロリーの距離が縮まっている事が本能的に察知できた。孫の顔を見る事こそが、俺が息子と幻想郷に来た本来の計画なのだよ。
その為に、科学者に土下座してこの世界に来れる様にしたのだからな。無傷でブロリーに嫁ぇ!を持たせる為に、多額の費用を用いてもしもボックスを作らせたのだ。
さあ、伴侶ができる幸せを味わいながら、この世界でゑゑゑんに暮らすがいい。腐☆腐
「親父ぃ、何してるんだぁい?」
「シュワット!?」
ふ、ブロリー!まさか、バレてしまったと言うのか?
「お、ブロリーのお父さんじゃないか。なんでこんな所にいるんだ?」
「どうせ女を探しているに決まってる。そんなクズな大人は大人しくPODオチの刑だぁ!」
「お助け下さい!宇宙の中で一番環境が整った美しい魔理沙王〜!明日まで、明日までお庇い下さい!明日になれば、ブロリーのカワイイ一面を私の手によって知ることが出来る筈です!」
「ひでぇ大人だぜ……ブロリー、虫けらの様に岩場に叩きつけるのだ!」
「はい……」
「何もかもおしまいだぁ……」
ポーヒー……デデーン
へぇ、へぇ……なんとか生き残ったパラガスでございます。科学者にギャグ補正を自由に操れる装置を作らせた私を殺せるなどと、そのような事あろう筈が御座いません!
にしてもだいぶ山奥まで飛ばされたぞぉ!妖怪の山の山頂かな?
「くっ……やはり諏訪子に将棋で勝つことなぞ今の私では出来ない……!」
「はははは!まだまだだねぇ」
「遊んで無いで神社の中の掃除を手伝ってください!」
「ハーーーイ!!早苗さん!僕は何をすればいいですか?」
「それから諏訪子様、将棋道具一式はちゃんと片付けて下さいね!」
「うっ、くそう……分かったよ!」
「ハァ☆」
ここには諏訪子様と神奈子様の2人の神様と早苗殿しかいないようだなぁ。ならば、別のところにいくぞぉ!
「オーーーイ!!」
探しましたぞベジータ王子。新惑星、パラガスの生け贄になって頂きたく、お迎えに上がりました☆
「でぇや!!」
door!?
「パラガス、わざわざ俺に殺されに来たのか?」
「そのような事あろう筈が御座いません!紅魔館で雑用をやっている貴方なら、私より力の劣るピッコロの居場所を知ってるかと思い、わざわざ来てやったのだよ。有り難く思え☆」
「はぁ!」
「おぉう!?」
何故俺がピッコロの居場所なんぞ知らなければならん!あんな気持ちの悪い顔色の奴なんぞ知らん!」
「ふん、ならばベジータなぞ必要は無い!消え去ってしまえ〜!」
「ここは今の俺の家だぁ!!」
紅魔館がお前の家などと、その気になっていた(ry
あ……(察し
「残念だがベジータ、お前はもう死ぬのだ」
「何をおかしな事を言っている!証拠は何処にあるんだ!証拠---」
「仕事をサボって何してるのかしら?」
「ハッ!?」
「サボるんじゃない!」
「申し上げます!もう死ね!」
仕事をサボるごとに、極悪さと凶暴さを増していった咲夜とならず者達によって無念のうちに亡くなられるベジータ王でございます。よく見ろ、地獄に行ってもこんな面白いナイフショーは見られんぞ。腐☆腐
「殺される……俺殺される……」
「さあ、どうぞ?ベジータです、何なりと八つ裂きにして下さい」
「ふおぉ!ニャメロン!」
私は殺されたくはない!咲夜に味方すれば、私の命は助かるのだよ。
「アータタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!」
……どうやら、咲夜の出番は無かった様だなぁ。本能的に咲夜の怒りをキャッチしたアンゴルが、アンゴロウとなってベジータを抹殺しているのだよ。
さぁ、私は避難だァ!
「あ!おじさんだ!」
「シュワット!?」
フランが走ってくるではありませんか!これは……私も死の恐怖を味わいながらフランに八つ裂きにされると言う事かな?
「だが、心配することは無い!科学者に作らせた優秀な装置によって、私にギャグ補正がつくのだよ。スイッチオン!!」ピロロロロ- ガッガッ!!
あれ?まさか、壊れたのかお?
『パラガス様、気をお鎮め下しゃい。コンピューターが弾き出したデータによりますと、装置は壊れておりますじゃぁ……』
「ゑゑ!?」
『パラガスざまぁwwww』
くそぅ、こんな所にこんなギミックを仕込んでおく暇があったら壊れないようにしてぇぇ!!
だが、もう遅い……。
「おじさ〜ん!」
「dooooooooooorrrrrrrrrrrr!?」
何度目かの吹き飛びパラガスでございます。
同時刻、ブロリーでは
「魔理沙、きのこ大体取れたYO☆」
「ナイスだぜブロリー!毒キノコか見るのは私に任せて、ブロリーは休んでいるといいぜ」
「いや、お前に全部任せる訳には行かない。俺も手伝う」
「いいのか?じゃあ、お言葉に甘えさせて貰うぜ!」
ヒューーーーー………
「ん?」
「何か落ちて来てる音がするな」
「一人用のPODかぁ?」
dooooooooooorrrrrrrrrrrr!!
「……やるぜブロリー」
「フフフ!そう来なくちゃ面白くない!」
まさか、まだ生きているのか?なら、私はギャグ補正無しでも生きられると言う訳だぁ!ならば最後まで吹き飛ばされて余韻を楽しもうではありませんか!
おや?あそこに見えるのは……
行くぜ!ブロリー!
はい……うおおおおおおお!!
ま、まさか……?
イレイザースパーク!!
よく見ろ。地獄に行ってもこんな不幸なパラガスは見られんぞ?ふぁ〜はーは〜は〜は〜はぁはぁはぁハァァハァハァ----
あ〜う(^pメ)
馬鹿ばかりでこの始末☆
はてさてこの先、どうなりますことやら……
「ハァ☆」