幻想血祭郷   作:BroBro

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ちょっと長くなりました。
続きです、何なりとご覧下さい。


破壊の悪魔

 

 

 

 

「それは俺の物だぁ!」

 

 

ブロリーがレミリアを説得してから既に1週間が経っていた。

 

レミリアと話し合った後、フランを地下から出しす事が凄く簡単に出来た。殆ど二つ返事だったと言う。

 

そしてレミリアの外への説明を受け、何か暇になったらブロリーと遊べば良いと言う事でフランのストレス解消も出来る様にもなった。その為、フランは周りを破壊してストレスを消すのではなく、ブロリーと戦ってストレスを解消しているので、フランが破壊した所は今の所全く無い。(少しブロリーが破壊されて来ている)

 

今となっては朝昼晩とフランは紅魔館の皆と食事をする様になっていた。

 

 

「だからそれは私の机にあったんだから私のでしょ!」

 

「この机はお前の机じゃ無い!俺の机でもあるんだ!」

 

「でも私の前にあったんだから私のだよ!」

 

「俺の前でもあった!と言うか俺とお前の中間地点にあったんだから俺のでもお前のでもない!」

 

「ならこれは今から私のにする!」

 

「どうしてそうなるんだ!」

 

「「プリンは俺『私』のだ『だよ』!!」」

 

 

先程からこの2人がうるさい理由を説明した方がいいだろうか。

 

今日のデザートはプリンである。プリンはブロリーの大好物であり、フランの大好物でもなる。そしてフランとブロリーの席は隣り合わせであり、少し2人のどちらかに近いとどっちの飯か分からない。そして、今メイドの手違いでブロリーとフランの丁度真ん中にプリンを置いてしまった。

 

それにより何が始まるか。プリン争奪戦である。

 

 

「咲夜!あの2人なんとかしなさい!」

 

「何とかしたいのですが、生憎2つ目のプリンがまだ出来て居ないので…」

 

「何で2つ目を作らないで持って来たのよ!」

 

「妹様が早く食べたいと仰ってましたし」

 

「従って良い状況と悪い状況があるでしょ!何で毎朝こんな事言わなきゃいけないのよ!」

 

 

こんな様な会話が毎朝の様に繰り広げられている。フランのストレスは解消出来てはいるが、レミリアのストレスは増えるばかりだ。

 

 

「レミィ、もう少し静かに食べられないの?」

 

「それを普通は向こうの2人に言うべきじゃないかしら?」

 

「あの2人はもう諦めてるわよ。慣れたし、最近じゃこの2人の大声が無きゃ朝食を食べてる気分になれないわ」

 

「…パチェ、貴女少し休んだら?」

 

「休んでるわよ」

 

 

こういう時に順応出来るパチュリーは流石と言った所か。

 

そんなこんなで、ここ最近毎朝騒がしい朝を過ごしている訳である。そして毎朝のタイミングからするとそろそろあの2人の喧嘩も終結するだろう。

 

 

「お嬢様。プリンが出来たようです」

 

「報告は良いから早くあの獣共に渡して来なさいよ」

 

 

食堂の端にある部屋から咲夜がプリンを持って出てくる。このプリンはチョコレートをベースにしており、甘い物好きには堪らない一品と言えるだろう。

 

 

「良し、じゃあそれはお前にやる」

 

「じゃあ咲夜が持っているプリンはブロちゃんのね」

 

 

こうして2人の物凄い切り替えの早さで、騒がしい朝食は終了するのである。

 

 

 

 

朝食終了後、ブロリーの部屋にフランとブロリーはいた。2人はフフフっと邪悪に笑いながら話し合っている。

 

 

「今回も成功だったね〜」

 

「そうだな」

 

 

実はあの毎朝の喧嘩は2人の芝居である。フランとブロリーはデザートが大好きで、2人共朝食を食べた後の口直しに食べたいと思っていた。その旨を咲夜に伝えた所、咲夜は毎朝ブロリーとフランの要望にそったデザートを出してくれた。

 

それがプリンである。

 

プリンと言うのは手間のかかるもので、それなりに時間がかかる。そして咲夜の凝り性によって更に時間がかかる。

 

にも関わらず早く食べたい気持ちが強いブロリーとフランは咲夜にもっと早く作ってくれと急かした。だが、自分が仕えている人物の妹がいるからだろうか、どうしてもプリン作りに手を抜かなかった。

 

だから強行手段として2人で喧嘩を始めたのである。2人だけでなく、うるさくする事でレミリアや周りに迷惑を掛け、仕方なく早く作ると言う状況を作ったのだ。

 

周りから見たら駄々を捏ねる子供に見えるだろう。だからこそタチが悪い。何せ周りの人の気持ちを考えないからだ。兎に角自分のやりたい事を最大限に表現し、他人の視線を自分に向ようとする。もし無視する様な事であれば、もっと暴れ回ればいいだけなのだ。

 

保護者側からしたら迷惑の極みだろう。それをフラン達は逆手にとったのである。

 

そんな気の合う2人が今日の予定を話し合う。

 

 

「じゃあ今日は何するの?また紅魔館の中で鬼ごっこする?」

 

「いや、俺は少しパチュリーに用がある。フランはレミリアの所へでも行っていてくれ」

 

「えー!つまんない〜…」

 

「少しは我慢しろ。俺も今日は紅魔館の仕事があるから暇じゃ無いしな」

 

「う〜。じゃあお姉様に遊んでもらおー」

 

「ああ、そうしてくれ」

 

 

この1週間の内にフランは相当大人しくなっただろう。今まではそれはもう子供の様に自分勝手で自分のやりたい事が出来ないと周りの物を破壊しようとするほどだった。

 

ここまで言う事を聞く様になったのは、ブロリーの力技とレミリアの説教の賜物だ。

 

 

「それじゃあお姉様の部屋に行ってくるね!ブロちゃんまた後でね〜」

 

「ああ、次は夕食の時になると思うがな」

 

 

ドーンと扉を勢い良く開きフランは廊下を駆けていく。ブロリーはそんな様な光景を毎回見て思うのだがレミリアの妹とはとてもじゃないが思えない。落ち着きもなければレミリアの様に言葉で誰かを動かせる様なカリスマも備えている訳ではない。ブロリーは正直姉妹の関係では無いのでは無いのか?と常常思ってしまう。

 

そんな事をレミリアに話した所、「貴方とパラガスの様なものでしょ」と言われてしまった。その言葉を聞いて、ブロリーは大いに納得した。

 

簡単に言えば育ち方の差で例え兄弟であっても別人の様な者になると言う事だ。本当だったら、レミリアとフランで接し方を変えなければいけないのだが、ブロリーは面倒くさがり屋な為、そんな事情を聞いても普段通りに接する。

 

まぁ、本人が居ない今となっては関係の無い話なのだが…。

 

そんな事を考えながら、ブロリーは毎日紅魔館の仕事を始めるのだ。

 

 

 

 

ブロリーの紅魔館の仕事はとても簡単である。

 

7時〜8:30の間に2階の廊下の掃除を行い、9時〜11時には咲夜やパチュリーに頼まれた依頼をこなして行き、12:30〜4:30の間に美鈴と共に門番をする。そして5時からは自由行動。土日祝日は休み。給料は咲夜が働き次第で割り振りする。ブロリーはまだ給料と言う物を貰っていないが、お金と言う事は知っているので、好きな食物を買えると言う欲求からとても丁寧に仕事をしていた。

 

今ブロリーは朝の掃除を終え、パチュリーの図書館の中にいる。今回の依頼はパチュリーからで、『これから図書館に来るであろう曲者を対処して欲しい』と言う依頼だった。

 

その曲者と言うのは、決まった日に図書館へと不法侵入し、本を借りると言う名目で盗むと言う悪質なものだ。

 

何時もやって来る時刻は大体決まっており、朝の10時〜10:15の間にやって来る。人物像は黒と白の服を着ていて、大きいトンガリ帽子に箒に乗ってやって来ると言う、想像するだけでは変人の様な人物のようだ。

 

只今の時刻は10時ピッタリ。そろそろ来てもおかしく無いと、ブロリーは巨大な本棚の上から出入口を監視する。

 

約10分後。ギイと言う音と共にゆっくりと扉が開く。どんな奴だろうかとワクワクしながらターゲットが図書館の中に入ってくるのを待つ。

 

だが、図書館に入って来たのはブロリーが期待していた人物とはかけ離れていた。

 

 

「おーい、パチュリー!今日も本を借りに来たぞー!」

 

 

まるで当たり前の様にズカズカと図書館の中へと入って来て、いきなり図書館の主の名を叫ぶ。そんな光景にブロリーは驚き硬直してしまった。

 

入って来た人物はブロリーが探している人物に間違い無いだろう。全体的に黒と白の服で固められていて、手には箒を持っている。いわゆる魔法使いと言う者の服装にそっくりな服を着ていた。

 

その人物に図書館の奥にいたパチュリーは迷惑そうな顔をして対応する。

 

 

「貸すならいいわよ。でも貴女の場合は帰って来ないじゃないの」

 

「いいんだよ、私が死んだら返すから」

 

「それが迷惑なのよ。貴女いつ死ぬの?」

 

「私は出来るだけ長生きするつもりだぜ?だからあと私が死ぬのは80年位先になるな〜」

 

「80年も待てないわよ…」

 

 

普通に会話する光景は盗む者と盗まれる者には到底思えない。と言うか入って来て早々に自分の場所を明かす様に大声を出す盗人が何処にいるのだろうか。

 

正気を取り戻したブロリーも、これにはあの2人の前に出ていくタイミングが分からなかった。

 

混乱しているブロリーをチラ見したパチュリーは、会話の話題を強引に変える。

 

 

「残念だけど、今回は渡さないわよ」

 

「お、今日はやる気なのか?パチュリーが私に勝つにはまだまだパワーが足りないと思うぜ?」

 

「ええ、私では貴女に勝てない。だから今回は頼りになる助っ人を用意しているわ」

 

「助っ人?」

 

 

混乱しながらも会話を聞いていたブロリーは「ここだ!」と直感し、パチュリーと盗人の前に降り立つ。

 

急に空から上半身裸の筋肉質な人間が降ってきた事に驚いたのか、盗人はビクッと飛び上がり、尻餅をつく。

 

 

「紹介するわ。紅魔館の新しいメンバー、ブロリーよ」

 

 

パチュリーの紹介に合わせて、ブロリーは立ち上がり体の周りに気を纏わせる。

 

 

「ブロリー、彼女が今回のターゲット、『霧雨 魔理沙』よ。彼女の弾幕は高威力の物が多く、手数も多いわ。貴方と相性が良さそうだけど、気を抜いたら負けるわよ」

 

「了解した。だが、少し遊ばせて貰おう」

 

 

ここで盗人魔理沙が「いててて…」と尻を摩りながら起き上がり、ブロリーに目を向ける。

 

 

「急に空から降ってきやがって、お前がパチュリーの言った助っ人か?ブロリーだっけ?」

 

「そうだ、霧雨 魔理沙」

 

「魔理沙でいいぜ。それで、どうするんだ?弾幕勝負するのか?私は大歓迎だが」

 

「当たり前だ。ここでお前を退かなければ俺は美味い肉が食えん」

 

「私に勝ったら肉が食えるのか?」

 

「給料が多くなるんだ。それにより間接的だが、自分で選んだ美味い肉が手に入る」

 

「なるほど、飼われてるんだな?」

 

「違う、これは仕事だ。やらなければ俺は生きていけない可能性もある」

 

「何か、大変なんだな」

 

「そうでも無い。とりあえず戦うぞ。俺も早く戦いたくてウズウズしてるんだ」

 

「良し、ならとっとと終わらせてササッと本を借りて帰るぜ!」

 

 

2人が臨戦体制に入る。

 

ブロリーが更に気を溜め、魔理沙が懐から何らかの六角形の道具を取り出した。それと同時に図書館内に緊張感が張りめぐる。

 

 

「戦うのなら図書館の外でやってちょうだい。ここだと煩いし図書館がめちゃくちゃになるから」

 

 

だがその緊張の糸はパチュリーの手によってバッサリと切り落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪がしんしんと降り積もり、辺りを純白に染める今日この頃。季節は冬、気温は10度を下回り、様々な動物は活動を休止し冬眠に入っている。身も心も震えるこんな時期に、まるで真夏の様な熱気を出している者が2人。勿論ブロリーと魔理沙である。

 

魔理沙とブロリーが戦うと聞いて、レミリアや咲夜もフラン達も2人の戦闘を見に来ていた。

 

 

「咲夜、貴方はこの戦闘どうなると思う?」

 

「まだブロリーさんの実力が分からないですから今の所魔理沙が有利だと思っています。どちらも妹様を退いていますしね」

 

「そう…」

 

「お嬢様はどうお考えなのですか?」

 

 

咲夜の問にレミリアは口の端を少し釣り上げ不敵に笑った。

 

 

「私は彼が勝つと思うわ」

 

「何故です?」

 

「彼はここに来てからまだ一回も本気を出していないわ。それに対して魔理沙はフランと戦った時は本気だったはず」

 

「ですが魔理沙のパワーは並大抵の人間では勝てませんよ」

 

「いいえ、多分彼女のパワーではブロリーには勝てない。この幻想郷の住人をかき集めてもパワー勝負だったら瞬殺でしょうね」

 

 

レミリアの言葉に咲夜は絶句する。それもそうだろう。魔理沙のパワーは咲夜達が1番知っている。魔理沙の必殺技とも言えるマスタースパークはこの幻想郷でも最強と言っていい程の威力を誇る。そんな化け物の様な力を誇る魔理沙にパワーで勝てると言うのだ。正直言葉だけで言われても現実味が無い。それ程までに魔理沙のパワーは強大なのだ。

 

そんな事を考えてる咲夜にフランが付け加える様に話す。

 

 

「ブロちゃんはね〜、あの状態だったら弱かったけどもう一つの形態になると凄い強くなるんだよ!」

 

「もう一つの形態?」

 

「うん!何か髪の毛が金色になってね、何も燃やしていないのにブロちゃんの周りから火が出てね、威力とかスピードが格段に上がるの」

 

「何ですかその力…」

 

「よく分からないけど全体的にパワーアップしてた!凄い強かったの!」

 

 

悪魔の妹と言われたフランがここまで他人の強さを強調すると言うのはなかなか無い。彼女にそれ程まで言わしめたブロリーと言う男の本当の力は、一体どれほどの物だろうか。咲夜は大きな期待と、少しの恐怖感を感じながらこの試合をの行く末を見守る事にした。

 

 

紅魔館のベランダや、門の前等で屯している数多くの人影を見て、魔理沙は少し呆れながらもブロリーを見る。

 

どうやらブロリーは既にやる気満々のようだ。

 

「何か色々とうるさくなってきちゃったけど、そろそろ始めようぜ?」

 

「いつでもいいぞ」

 

「じゃあこっちから行かせてもらうぜ!魔符『ミルキーウェイ』!」

 

 

魔理沙がスペルカードを宣言した。すると魔理沙の周りに5つの赤い玉が浮遊し、更に四方八方へ赤や青等の色とりどりの魔弾を飛ばしてきた。

 

 

「そんなものが俺に当たると思っていたのか?」

 

 

その弾幕をブロリーは華麗な身のこなしで躱して行く。魔理沙の周りに回っている5つの玉のせいで近づけないが、ならば魔理沙が疲れるまで避け続ければいい話しだ。

 

ここ最近の重労働でブロリーの体力は少なくとも上がっていた。だからブロリーは躱し続けるのは自身があった。

 

 

「これぐらいじゃ当たらないか。なら次の新作だぜ!魔空『アステロイドベルト』!」

 

 

次に放って来たスペルは目が痛くなる程の数の魔弾が飛んできた。その数は隙間が無いんじゃないかと言う程の数で、とてもじゃないが避けられる物では無い。

 

 

「いいだろう。防御『バリア』を宣言する!」

 

 

その弾幕に対して、ブロリーはバリアを張る事で防御する。バリアの強度はフランと戦った時より強固になっており、魔理沙が放った全ての弾幕を防いだ。

 

 

「今、何かしたか?」

 

「バリア何て張れるのか…でもこの威力ならそのバリアを破壊出来るぜ!恋符『マスタースパーク』!」

 

 

魔理沙が先程取り出していた六角形の道具を取り出し、ブロリーに向けて構える。瞬間、その道具のサイズとは釣り合わないくらい特大のビームがブロリーに向けて放出された。

 

これを見たブロリーは、バリアでは防御出来ないと考えて、新たなスペルカードを取り出す。

 

 

「その程度のパワーで、この俺を倒せると思っていたのか?破壊『イレイザーキャノン』!」

 

 

左手に力を溜め、手の平サイズの気弾を作る。それを魔理沙が放ったマスタースパークに向けておおきく振りかぶり投げつける。

 

すると今まで手の平サイズだった気弾がブロリーの手を離れた瞬間巨大化し、マスタースパークを押し返す。だが、ただで押し返される魔理沙では無かった。

 

 

「まさか押し返してくるとは…でもまだだぜ!魔砲『ファイナルスパーク』!」

 

「グッ、オオオオオ!!」

 

 

魔理沙が放った2つ目の弾幕はマスタースパークに似て非なる物だった。大きさや威力も2倍以上に上昇し、今度はブロリーの弾幕を押し返す。

 

未だに頭が良くないブロリーはこの状況に有効な手段が見つからなかった。

 

 

「グオオオオァァァァァァァァ!!」

 

 

雄叫びを上げながら吹き飛ばされ、上空に消えて行くブロリー。その光景を見て、魔理沙は勝利を確信した。

 

 

「ちょ、ちょっとやり過ぎた気もするけど、でもこれで私の勝ちだぜ!」

 

 

魔理沙は箒に乗った姿勢でガッツポーズを取る。そして、図書館の本を頂こうとゆっくりと紅魔館に近づくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視界が白に染まって行く。

 

魔理沙が放った光はブロリーを飲み込んでいた。

 

背後には遠いながらもあの時自分を殺した太陽が見える。

 

 

(…またこれか)

 

 

あの時と同じ、カカロットに吹き飛ばされ、太陽に叩き込まれた時と同じだった。

 

 

(また俺は負けるのか…また俺は『奴』に負けるのか…!)

 

 

薄れ行く意識の中、ブロリーは今の現実と、過去の記憶を重ねてしまった。

 

 

(カカロット…カカロットォ…‥!)

 

 

まだ負けない!俺はまだ負けて無い!

 

俺はまだ死なない!!

 

 

『さあ、俺の敵を、この世界を消しさってやろう』

 

 

ブロリーの心が死への恐怖と悲しみ、そして復讐心へと支配された時、ブロリーの本能が目覚めた。

 

 

「カカロットオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 

 

消失『伝説は今ここに』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空が翠に染る。世界には絶望をそのまま表した様な叫び声が響き、空に上がって行ったファイナルスパークが爆発を起こす。

 

紅魔館にいる全ての人物が緑の爆発がおこった場所を凝視する。

 

 

「な、何なんだぜ!?」

 

「分からないわ!何が始まるの!?」

 

 

魔理沙や咲夜が混乱する中、レミリアだけがその正体を知っていた。

 

 

「…まずい…何とかし無ければ、この幻想郷は……消えて無くなる!」

 

 

ゆっくりと降下して来るブロリーと思わしき者。

 

それは、今まで見てきたブロリーとは全くの別物と化していた。

 

肥大化した筋肉。更に巨大になった体。そして恐怖の象徴と言うべき顔。

 

それは、ブロリーの本当の姿だった。

 

ブロリーと思わしき者は、まるでこの世界の全ての住人に言う様に、紅魔館にいる全ての人物に向かって宣言する。

 

 

「貴様ら全員…血祭りにあげてやる……」

 

 

神をも恐る伝説の超サイヤ人が、今ここに目覚める。

 

壮絶な殺戮ショーが始まろうとしていた。




魔理沙さんやってしまいましたね。
実は次回の事を何も考えずに衝動に任せて書いていたため、次回が辛くなりそうです。やっちまった…(泣)
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