東方姉弟録~もし霊夢が姉だったら~   作:エゾ末

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2話 休日の過ごし方

 

 

「あら、まだ朝ご飯できてなかったの?寝坊?」

 

「あ、霊夢おはよう。いや、今日は休日。だからいつもより遅く起きたんだ。」

 

「へぇ、てことはおかずのレパートリーは増えてるってことかしら」

 

「残念ながらいつもと同じだよ」

 

 

 そう、今の会話からわかる通り今日は休日だ。なので久し振りによく寝ることができた。

 だから朝ご飯を作る時間が遅くなってしまい、霊夢が起きてくる時間までかかってしまったけど。

 

 

「たまには朝から豪華なものが食べたいわ」

 

「そんなに他のが食べたいなら早起きして自分で作ればいいじゃないか」

 

「さて、今日休みって事は昼ご飯も作る必要ないって事ね」

 

「こらこら、露骨に話をそらさない!ていうか昼は霊夢が作ってよ、僕が作るより美味しいんだから」

 

 

 そう、なぜかいつも朝ご飯と夕飯は僕が作るのに霊夢がたまに作る料理に勝てたことがない。しかも全部目分量だし、味付けもてきとうなのになぜか味がマッチしているから、料理を盗むこともできないのでタチが悪い。

 

 

「さあ、ご飯できたから運ぶの手伝って」

 

「はいはい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご馳走さま」

 

「はい、ご馳走さま。いつもと変わらない味だったわね。たまには味付け変えたら?」

 

「それ前に試して盛大にやらかしたの覚えてない?」

 

 

 一度霊夢の真似をしててきとうに味付けをしたりしてたら味噌汁が真っ黒にしてしまった記憶がある。しかも捨てるのが勿体なかったので魔理沙をまきこんで三人で渋りながら食べたこともあり、もう二度と霊夢の真似をするものかと心に誓ったんだ。

 

「ああ、確かにあれは危なかったわ。意識が飛びかけたもの」

 

「……魔理沙は飛んでたよ」

 

「しかも白眼向いてた。今思い出しても滑稽だったわ」

 

「僕はそんな悠長なこと考える余裕なんてなかったけど……」

 

 

 しかも気絶するまで食べてくれた魔理沙には感謝しているから笑おうなんて少しも考えてないしね。

 

 

「さて、食事も済んだし着替えましょうか」

 

「いつも思うけどなんで霊夢の巫女服って脇が空いてるの?」

 

「そんなの知らないわよ。霖之助さんにいってちょうだい」

 

「たしか森近さんがデザインして作ったんだよね」

 

 

 まさか森近さんの趣味だったりするのだろうか……

 まあ人の趣味にとやかくは言わないけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、私は霖之助さんの所行ってくるから」

 

「はーい、いってらっしゃい」

 

 

 昼ご飯(僕が作った)を食べた後、午前と午後の変わり目に霊夢は森近さんの所へ遊びに行った。

 

 

「あ、わすれてた」

 

 

 そういえば森近さんからたまには物を買わせてくれとクレームが来てたんだった。

 たしかそのときに霊夢にお金を持たせるといったんだけど渡すの忘れてた。

 渡そうにも、もう点にしか霊夢が見えなくなっているからもう遅いだろう。

 

 

「まあ、いいや。いつものことだし。今度渡せば問題ないでしょ」

 

 そういって母屋に入ろうとしたとき空から声が聞こえてきた。

 

 

「霊夢ぅ、トオルぅ~遊びにきたぜぇ」

 

 

 ん、この声は魔理沙か。

 

 

「ああ、魔理沙。霊夢は森近さんのところへいったよ」

 

「あん?その声はトオルか。って霊夢のやつ、こーりんのとこへ行ったかぁ」

 

「ん、なにか悪いことでもしたの?」

 

「ああ、実はこの前新しく見つけたキノコの効果を試すためにちょっとこーりんを利用しちゃってさ、それで久し振りにキレられたんだよ」

 

「いや、そりゃあ実験台にされたら誰だって怒るでしょ」

 

「前にやったときは怒らなかったんだけどなぁ」

 

「前?!」

 

 

 まさか前科があったとは……

 

 

「なら行くついでに謝ってくれば?森近さん優しいからたぶん許してくれると思うよ」

 

「まあ、そうだよな。んじゃ!ちょっくらいってくる!」

 

「はいはい、いってらっしゃい」

 

 

 そういって魔理沙は箒に乗って猛スピードで宙へ飛び立って行った。

 

「あ、魔理沙に霊夢用のお金持たせておけばよかった。…………いや、魔理沙の場合そのまま自分の物にしそうだからやっぱいいか」

 

 

 それじゃあ魔理沙が飛んだときでた落ち葉の掃除をしてからゆっくり趣味の読書でもしようかな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~夕方~

 

 

「はあ、やっと終わりか。これの続編あったかなぁ……てもう夕方じゃないか!ご飯作らないと」

 

 

 鈴奈庵に本の続編があったかどうか考えながら外を見てみたらもう日が落ちかけていた。

 

 

「さて、今日の夕飯は何にしようか……」

 

 

 

 んーと、いま家にあるのは……ゴボウ、醤油、お米、漬物と……魔理沙からもらったキノコか……思った以上にないな。

 

「……明日買い出しに行かなきゃな。まあ、炊きこみご飯でもするか。だし汁作るのすこし面倒だけど」

 

 

 献立も決まったので早速作業に取りかかる。

 一時間以上かかるから蝋燭の用意もしなければ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、出来た!」

 

 今回は結構な自信作だ。味付けも完璧にできたし、霊夢もまだ帰って来てないから先に食べちゃうか!

 

 

「おーす!ただいまぁ!」

 

「もう、なんであんたまでついてくんのよ」

 

「いいじゃないか!たまには三人で飯ってのも」

 

 

 と、先に食べようとご飯を茶碗によそってたら霊夢と魔理沙が帰ってきた。え?魔理沙!?

 

 

「なんで魔理沙までいるのさ」

 

「姉弟揃って酷いこというなぁ。たまには三人で食卓を囲もうってことで来てやったんだぜ?」

 

「別に食べてもいいけど今日おかずは漬物だけだよ」

 

「「え?!?」」

 

「食糧庫がもう殆ど空だったんだよ」

 

「なんで買い出してなかったのよ」

 

「その言葉をそっくりそのまま返したい」

 

「まあ、兎に角!別に飯がないってことはないだろ?なら早く食べようぜ!もうお腹と背中がくっつきそうだぜ」

 

「ああ、そうそう。今回は自信作なんだよ!」

 

「へぇ、それは楽しみね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~食事中~

 

 

「へぇ、これは確かに美味いな!具に味が染み込んでていいぜ!特にこのキノコ!」

 

「魔理沙ってほんとキノコ好きよね。飽きないの?」

 

「今のところはないな」

 

「あ、そういえば魔理沙、森近さんとはどうなったの?」

 

「げっ、それは……」

 

「ん、どうかしたの?」

 

「魔理沙が勢い余って香霖堂に突っ込んだのよ」

 

「…………なにやってんの」

 

「いやぁ、久し振りにスピード調整をミスったぜ!」

 

「そのおかげで霖之助さん泣き目になってたわ」

 

「ちゃんと謝ったぜ」

 

 

 森近さんかわいそう。

 

 まあ、夕飯を食べたあとゆっくりした。ついでに魔理沙が泊まることになったお陰で僕は床で寝る羽目になったけど。来客用の布団も買わなきゃな。

 

 取り敢えず明日は人里へ買い出しと香霖堂へ物品購入と謝罪をしなければ。

 

 

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