あの人の登場です。
※0話でのオリキャラ設定を更新し、活動報告に移しました。
早乙女研究所。
早乙女博士を筆頭に新生チームGという3人の少女で構成されたロボガチームが
拠点としている施設である。
「ではゲッちゃん、行ってきますわね」
水色の長髪をツインテールが特徴的なこの少女はゲッターライガーことライガ様。
新生チームGの1人で、【超お嬢さま級】と噂される完璧なお嬢様で、
実家は重工業を営む名門。
武装には祖父が鍛えた鋼鉄を素材に職人が造り上げた名槍コマツバラがあり、
これに貫けないものはないという(本人曰く)。
「あら?今日もパトロール?」
「ええ、またミケーネたんのような悪が現れないとも限りませんから。では」
そう言って、早乙女研究所を出ていくライガ様。
それと入れ替わるようにゲッターポセイドンことポンちゃんが現れる。
彼女もまた新生チームGの1人だ。
「ライやん今日もパトロールに行ったん?」
「ええ、それには感心するのですけど、変なのよね……」
「変?」
「帰ってくるのはいつも夕方くらいですし、帰って来た時の顔はいつも
嬉しそうで……たかがパトロールに行っただけで何であんな顔をするの
かしら……?」
「あ~そりゃ~そ~と最近ライやんのそが顔よーけぇ見るな。何でじゃろか?」
「ええ……ですから私、こっそり後をつけようと思ってますの。気になりますから」
「あ!せ~じゃったらウチも行く!でもライやんの行くとこに心当たりあるん?」
「もしパトロールに行ったのなら地下帝国の出現率が高い商店街に
向かうはずですわ」
「なるへそ~」
「では、早速行きますわよ」
「お~!」
こうしてゲッちゃんとポンちゃんはライガ様を追跡するべく、早乙女研究所を出て
商店街に向かった。
―――――
光子力町商店街。
現在ゲッちゃんはポンちゃんと分かれてライガ様の捜索に当たっている。
ポンちゃんと二手に分かれ、見つけたら連絡という形を取っているのだ。
「(見つかりませんわね……)」
ここに来てから10分ぐらい経つが、ライガ様は見つかっていない。
「(これは誰かに聞いたほうが早いですわね。ん?あそこにいるのは……)」
前に視線をやると、Zちゃんがこちらを通ろうしていた。
Zちゃんを見たゲッちゃんは早速彼女に近付く。
「申し訳ありません。ライガ様を見かけませんでしたか?」
「ライガ様?ああ、ライガ様ならさっき公園で見たよ。ライガ様に何か用事?」
「まあ、ちょっと……情報の提供ありがとうございました」
Zちゃんに礼を言った後、ゲッちゃんは公園に向かう。
「(Zちゃんの情報だとここに……あ、いましたわ!)」
公園に来ると、ライガ様がベンチに座っている姿が見えた。
ゲッちゃんはその様子を見ながらライガ様に見つからないように茂みの中に隠れる。
「(休憩でもしてるのかしら……?)」
ゲッちゃんは最初そう思ったが、時折ライガ様が時計塔を見て時間を
確認している様子を見て考えを変えた。
ライガ様は誰かを待っているという考えに。
「(一体誰を待ってるのかしら……?)とにかくポンちゃんに連絡しないと」
ゲッちゃんが携帯を取り出してポンちゃんと連絡を取る。
それからすぐポンちゃんはゲッちゃんのところにやってきた。
「ライやん、あがーなとこで何しとるん?」
「様子を見た限りでは誰かを待ってるようですの。相手が来ていないので
誰かまでは分かりませんが」
「ライガ様~!」
遠くから聞こえてきた声と共に1人の人物がライガ様に駆け寄る。
博士だ。
ライガ様は博士に気付くと、ベンチから立ち上がる。
「んもう!遅いですわよツカサさん!30分の遅刻です!」
「ごめんごめん、光子力を私生活の中でどう活用できるかを考えてたら
徹夜しちゃって……」
「もう、ツカサさんが研究熱心なのは感心しますけど……レディーとの
待ち合わせには時間通り来てもらいたいものですわ……」
「申し訳ない……」
『……』
2人が見てる光景。
それはまさしく彼女に怒られる彼氏と相違ないものだった。
だがしかし、この2人は付き合っているわけではない。
「な、何ですのあの会話!?まるで恋人同士じゃありませんの!
聞いてませんわよ!ライガ様が博士と付き合ってるなんて!」
「ライやん、博士のことツカサさんって呼んどったけど、まさか
ツカサさんって……」
「何してるの?」
『ビクッ!?』
背後から声がしたのにビックリしながら、2人は振り返る。
そこにはグレンダさんがいた。
「た、たまげたぁ……」
「もう!いきなり出てこないでくださる!?驚くじゃありませんの!」
「あら、ごめんなさいね。何してるのか気になって」
「なあ、ライやんが博士のことツカサさんって呼んどったけど、
あれ……?」
「ああ、ツカサは博士のファーストネーム。博士の本名は博 士っていうのよ」
『?』
2人の頭上に疑問符が浮かぶ。
なのでグレンダさんは更に詳しく解説した。
「だから、博が苗字、士が名前、それでフルネームで【バク ツカサ】って
読むのよ。あまりにややこしいから知らない人は高確率で読み方を間違える
わ。まあ、チームZの私達がいつも博士って呼んでることも要因の1つではあ
るけど」
ゲッちゃんもポンちゃんも博士で通していたので、彼の本名は
気にもならなかった。
それほどまでに彼の【博士】という呼称は定着しきっているのだ。
「知らんかった……早乙女博士、博士の名前には全然触れんから……」
「私達が知ろうとしなかったっていうのもありますけど……」
「ええ、だから博士の本名を知ってる人は今のところ弓先生とチームZと
ライガ様だけなの。まあ、博士は博士で間違ってるわけじゃないから本人
は気にしてないみたいだけど。それより……」
グレンダさんが博士とライガ様に視線を向ける。
「最近どこかに行ってると思ったら、ライガ様と会ってたなんてねぇ、
これが青春ってやつなのかしら?」
「あ!2人が移動した!」
「何ですって!?追いますわよポンちゃん!」
「うん!」
「うふふっ、面白いものが見られそう♡」
そうして、3人は博士とライガ様の後をこっそり追うのだった。