ガンダムビルドファイターズ ドライヴレッド   作:亀川ダイブ

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トーナメントもようやく第三試合……年内に一回戦終わるのだろうか。不安です(笑)
時が経つのは早いですが、物語の進行は遅々としております。どうかお付き合いいただければ幸いです!


Episode.34 『ハイレベル・トーナメントⅢ』

 トライ・ヤエにとってガンプラバトルとは、即ちチームバトルのことだった。

 いつも冷静沈着で、とても頼りになるヨウ兄ぃ。

 目付きと口は悪いけど、実は優しいユウ兄ぃ。

 大好きな二人の〝兄兄(にぃにぃ)ズ〟といっしょに、いつもガンプラバトルで遊んでいた。

 地元では少し名の知れたガンプラチームとなった三人兄妹は、ヤエの高校入学と同時にGBO内専用チーム・ブルーアストレアを結成。それから、約一年半。幼い頃から遊びの中で身に付けたチームワークを武器に、GBOJランキングを駆け上がってきた。

 兄妹三人、いつも一緒に。

 三人一緒なら、敵なんていない――はずだった。

 

「ウソ……ウソでしょ、ヨウ兄ぃ……ユウ兄ぃ……!?」

 

 ハイレベル・トーナメント本戦、一回戦第三試合。開始から約二分。

ブルーメタリックに塗装されたプラスチック片が、辺り一面に飛び散っていた。見るも無残な惨状の中、力なくへたり込むヤエの膝元に、ころころとガンプラの首が転がってくる。

 思わず胸に抱きあげたそれは、クリアパーツ製の専用センサーマスクが割れ砕けた、ブルーアストレアの頭部。長兄ヨウの三号機だ。次兄ユウの一号機は、跡形もない。唯一、さっきまで一号機が装備していたGNソードの刀身だけが、折れて地面に突き刺さっている。

 

「そ、そんな……私たちが……こんな、こんなっ……!」

 

 ヤエは三号機の首を抱え上げ、肩を震わせながら〝奴〟を睨み付けた。

 ただ一機、凍り付いたユニウスセブンの海に佇む〝白い悪魔(ガンダム)〟。しかしその白亜の装甲の合間には、光すら反射しない、底なしの黒が走っていた。それは、黒く変色したプラフスキー粒子を放電するように弾けさせる、漆黒のサイコフレーム。

 悪魔(ガンダム)の名を継ぐ可能性の獣(ユニコーン)、その改造機――ユニコーン・ゼブラである。

 

「ん、あぁ~……少し、スッキリしたわぁ……」 

「なっ……す、スッキリって……ッ!?」

 

 通信機から聞こえる、寝起きのような甘ったるい口調。ヤエは睨む目付きを一層険しくした。兄の機体を抱きしめる両腕に、力が籠る。ぎりりと奥歯を噛み締めて抑えようとするが堪え切れず、ヤエは牙を剥いて吼えた。

 

「お前はァァァァッ! こんなマネしといてスッキリだってッ!? 良い根性してるじゃないッ!」

「そぉ噛みつかれてもねぇ……私はぁ、この子のしたいようにぃ、させただけよぉ……」

 

 映像も音声も伝わっているはずなのに、相手の口調は相変わらず眠たげだ。

 こんな、こんな奴に敗れたのか。私は。私たちは。私たちのチームワークは、いつだって無敵で最強だったのに。

 ヤエは三号機の頭をそっと氷の海面に置き、よろよろと立ち上がった。まだ何とか機体は動くが、損傷は激しい。武装はすべて失っている。センサー類は半分死んでいる。太陽炉が罅割れて、GN粒子が漏れている。咄嗟にヨウ兄ぃがかばってくれていなかったら、今頃この二号機もプラスチックの欠片になっていただろう――でもまだ、手足は動く。動ける。ならば、逆転の目もあるはずだ。

 ヤエは勝ち目を探して思考を巡らせるが、

 

「……それにぃ」

 

 続く言葉が、ヤエを爆発させた。

 

「弱い人が負けるってぇ、当然じゃなぁい……?」

「うああああああああああああああああああああああああああッッ!!」

 

 ヤエは叫びながら飛び出した。二号機が遺した折れたGNソードを、掌が切れるのも構わず鷲掴みに引き抜いて、振りかぶった。折れた刀身ではGN粒子は纏えないが、そんなことはもうどうでもよかった。

 今、目の前にいるこいつを、ただ一発ぶん殴ってやるッ!

 

「ああああああああああああああああああああああああああああッッ!」

「はぁ……つまんなぁい……」

 

 心底つまらなそうな、あくび交じりの呟き。

 ゆらりと掌をかざしたユニコーン。そこから迸る黒い粒子がすべてを覆いつくし、そして――

 

 

 

◆◆◆◇◆◆◆

 

 

 

 ――時は巻き戻り、第三試合開始前。

 

《一回戦第三試合 ブルーアストレア VS ゼブラトライブ》

 

 特設ラウンジのメインモニターに次の対戦カードが表示されるが、試合の当事者たるブルーアストレアの紅一点、末妹のヤエはまったく画面を見ていなかった。

 

「ね~え、アカツキくぅん? 試合見たわよ。良いバトルするじゃない。あーゆー戦い方、好きよ? 兄兄(にぃにぃ)ズの次に、だけどね♪」

「え、あ、いや、その……」

「んでー、次はさー、おねーさんと……シ・テ・み・な・い?」

 

 細く白い人差し指で顎の下をつーっと撫で上げられ、エイトはソファに座ったまましどろもどろになる。仮想現実の体(アバター)ではあるもののずずいと体を寄せられ、顔のほぼ真正面に小振りだが形の良い胸が迫っている。しかもその衣装は、ガンダムOO劇中のネーナ・トリニティに酷似した、ぴっちりとした水着のようなパイロットスーツ姿だ。

 ほとんど初対面の女性にこんな態度を取られる理由もわからず、またこんなシチュエーションへの対応の仕方も全くエイトの頭にはなく、目を白黒させてどこかに救いを探し続ける……が、しかし。

 

「あーっ! ちょ、ちょっとアンタ何よ何なのよっ! アカツキエイトに何してんのよっ!」

 

 甲高い怒鳴り声と共に現れたのは、金ピカ刺繍の海賊コスプレ。チーム・エルドラドの船長(キャプテン)にして中学生GBOファイター、キャプテン・ミッツだ。彼女はちっちゃな体をロケット弾のように加速させ、ヒップアタックでヤエをどーんと突き飛ばした。

 

「感謝しなさいっ、アカツキエイト! このアタシがわざわざ話しかけに来てやったわ! べ、別にヒマだったから仕方なくなんだからねっ! そこんとこ勘違いしないでよねっ!」

「え? あ、うん。さっきは、良い試合だったね」

「ふ、ふふん。当然よっ! で、でも負けたまんまじゃアタシの気が済まないから、大会が終わったら再戦よ! そ、それでそのっ……再戦、だからっ……れ、連絡先をっ……」

「きゃははっ♪」

 

 どーん。今度はヤエがヒップアタック。小柄なミッツは冗談のようにぽーんと飛んでいった。

 

「きゃあっ!?」

「邪魔しないでよ、負け犬海賊娘! アンタみたいなちんちくりんのチビッ子まな板娘よりも、おねーさんの方がいいわよねー? アカツキくぅん?」

「誰がチビッ子まな板よーっ!」

 

 どーん。

 

「ひゃんっ!?」

「アンタだって特におっきいわけじゃないでしょーがっ! あ、アタシだってねっ、高校生になればアンタなんて目じゃないぐらい成長するんだからねっ! 毎日牛乳飲んでるんだからっ!」

 

 目を三角にして噛みつくミッツの前に、ヤエは腰に手をあて胸を反らし、自らの美乳を誇るようなポーズで傲然と立ちはだかる。

 

「きゃははっ♪ あー心地いいわー負け犬の遠吠え心地いいわー♪」

「むきぃぃぃぃっ! 何よ何なのよアンタはぁぁっ! アカツキエイト、あんたもデレデレしてないで何か言いなさいよっ!」

「い、いや僕は別にデレデレなんて……むしろ、ちょっと困ってるんだけど……」

「きゃん、こわーい。海チワワが吠えてるわー。たーすーけーてー、アカツキくぅん♪」

「こらぁぁっ、アカツキエイトに抱きつくなぁぁぁぁ! ってか海チワワって何よ! 胸も背もちっちゃいって言ってんのかぁぁぁぁっ!」

「あら、せいかーい♪ のーみその方は、その貧相なおっぱいよりは大きかったみたいねー?」

「むっきぃぃぃぃぃぃぃぃっ! バトルよ! アンタ、アタシとガンプラバトルしなさいよぉぉっ! けっちょんけちょんにしてやるんだからぁぁぁぁっ!」

「あ、あの二人とも! 何かよくわからないけど、ケンカは……」

 

 エイトは、ヤエが押し付けてくる柔らかいものと今にも噛みつかんばかりのミッツの剣幕に挟まれ、辟易しながらもなんとかなだめようとする。

 その時であった。

 

「ブチ撒けんぞコラァァァァッ!」

 

 どっかーん。全速力で突っ込んできたドムゲルグ――ではなく怒りの形相のナツキが、ヒップアタック一発で、ヤエとミッツをまとめて吹き飛ばした。

 

「ッたく、中高生がキンキンうるせェんだよ! エイトはオレたちの(・・・・・)リーダーだ、勝手に誘惑してんじゃねェぞコラ!」

 

 ナツキはどっかりとエイトのすぐ左に腰を下ろし、ヘッドロックをかける様な形で抱き寄せた。エイトの頬に、先のヤエやミッツとは比べ物にならないふくらみ(・・・・)がむぎゅっと押し付けられる。エイト、赤面であたふた。視線が泳ぐ。

 

「まったく。ちょっと飲み物を取りに行っている間すら、気が休まらないよ。キミは罪作りだね、エイト君」

 

 両手にジュースを持ったナノカは、一部の隙も無い完璧な笑顔で、しかし黒いオーラを全開にしながらエイトの右に腰掛ける。エイトにジュースを手渡す間も、笑顔なのにまったく笑っていない目を、ヤエとミッツから片時も離さない。

 

「……それで。私たちの(・・・・)エイト君に、いったいどんな要件なのかな?」

「きゃは♪ 〝赤姫(レッド・オブ・ザ・レッド)〟に〝自走する爆心地(ブラストウォーカー)〟……ふぅん、一匹狼同士がどうしたのかと思ってたけど……へぇ。そーゆーこと、ね♪」

 

 ナツキの威圧(プレッシャー)にもナノカの黒い微笑(ダークサイド)にもまったくひるまず、ヤエはニヤニヤと笑みを浮かべながら離れていった。ウサギのようにぴょんとステップを踏んでいった先には、ヨウとユウ二人の〝兄兄(にぃにぃ)ズ〟が、「やれやれ」といった表情で待っていた。ヤエはあきれ顔のユウのデコピンを受けてぺろりといたずらっぽく舌を出し、そして再びエイトたちに向き直る。

 

「この試合に勝って、次はあなたたちと試合よ。ちゃちゃっと片づけちゃうから待っててねっ、ア・カ・ツ・キ・くぅん♪」

『観客アーーンド選手のみなさぁぁんっ! 第三試合、開始三分前ですよぉっ♪ ゼブラトライブ、ブルーアストレア両チームの皆さんは、お早くお早く待機エリアに入っちゃってくださぁぁいっ!』

 

 相変わらずハイテンションなゆかりん☆の声と同時、ブルーアストレアの三人のアバターは、粒子の欠片となって待機エリアへと転送されていった。

 

「……何だありゃ、変なヤツだな。見た目(アバター)もだけどよォ、立ち振る舞いまでトリニティのネーナだぜ?」

「あれが素なのか、意識して振る舞っているのか……まあ、どっちにしても。エイト君に色目を使うのは許せないなあ」

 

 ナノカはたおやかな微笑みのまま言ったが、その時、手に持ったグラスにピシリとヒビが入ったのを、エイトは目撃してしまった。何をそんなに怒っているのかよくわからないが……ナノさんは、時々、怖い。エイトの口から乾いた笑いが漏れた。

 

「は、はは……た、助けてくれて、ありがとうございます。ナノさん、ナツキさん」

「ふふ、いいさ。キミのとなりに、私とビス子以外を立たせはしないよ」

「気にすんなよ、エイト。ところで、っと……」

 

 ナツキはすくっと立ち上がり、尻餅をついているミッツへと歩み寄った。

 

「てめェはどうすんだよ、チビッ子?」

「ち、ちっちゃい言うなぁーーっ!」

 

 ミッツはナツキに食って掛かるが、その身長差は約40センチ。「がるる!」と牙を剥いて睨み付けるちょうどその目の前に、圧倒的な二つのふくらみがたゆんと揺れている。

 

(ぐぬぬ……! う、ウェストはほとんど変わらなさそうなのに、何よこの、このっ……!)

 

 高身長で、すらりと長い手足。出るところは出て、締まるところは締まったスリムなモデル体型。無造作に外ハネした赤茶色のクセっ毛さえ、なんだかオシャレに見えてくる。

 唇を噛んでプルプルと震えるミッツを、ナツキは180センチの高みから、怪訝そうに見下ろす。

 

「おい、どうすんだァ、チビッ子? 一緒に観戦でも……」

「お、覚えてなさいっ! 次は負けないんだからぁぁぁぁっ!」

 

 ミッツは捨て台詞を叫びながら、全力ダッシュで特設ラウンジから飛び出して行った。慌てて追いかけようとしたエイトの肩を、ナノカは軽く押さえてタメ息をつく。

 

「……中学生、だね。初々しいじゃあないか」

 

 よく意味の分からなかったエイトはナノカに聞き返そうとするが、高らかに響く試合開始の放送が、その言葉を遮ってしまった。

 

『れっでぃーーす・えーーん・じぇえーーんとるめーーんっ♪ 両チームとも、準備が整ったようですよっ! 時間ピッタリ、良いカンジでぇすっ♪』

「この試合の勝者が、次の私たちの相手だよ。しっかりと研究しておこう、エイト君」

「あ、はい。そうですね」

「へッ。精々、手の内見せてもらおうじゃあねェか!」

 

 ソファに戻ってきたナツキとナノカに挟まれて、エイトは少し頬を赤くしながらも、試合の中継画面に目を向けた。すでにブルーアストレア、ゼブラトライブの両チームとも、ガンプラはカタパルトに足を乗せている。

 

『ではでは、いっくよーっ♪ さぁーん、にぃー、いぃーち……』

 

 ハイテンションなゆかりん☆のカウントダウンに合わせて、カタパルト脇の信号灯の色が変わっていく。そして、最後の一つが青表示になると同時、画面の中のゆかりん☆は、お決まりの横ピースウィンクをバッチリ決めた。

 

『ハイレベル・トーナメント、一回戦第三しあーい……はっじめまぁぁぁぁすっ☆』

 

《BATTLE START!!》

 

 

 

◆◆◆◇◆◆◆

 

 

 

 戦場は宇宙。しかし広大なフィールドのほぼ全面が、凍り付いた海に覆われている。

 ガンダムSEED劇中において、歴史の転換点となった悲劇の地・ユニウスセブン。核攻撃により崩壊したコロニーの残骸だ。急激な減圧により沸騰した形で凍結したコロニーの海面が、巨大な氷塊のデブリとなって漂っている。

 

「ヨウ兄ぃ、ユウ兄ぃ。予選の映像、どう思う?」

「気味悪ぃったらねぇな。あのユニコーン、まったく意味がわかりゃあしねぇ」

「ステルス性能だけなら、ミラージュコロイド等で説明もつくが。それだけではなかったな」

 

 白い氷海の上を、ブルーアストレアが翔けていく。両腕にGNソードを装備したユウの一号機を先頭に、右後方にGNバズーカを二丁持ちしたヤエの二号機、左後方にGNロングライフルを抱えたヨウの三号機というV字編隊。ごく一般的な雁行隊形だ。

 三機の磨き込まれた鏡のような青い金属塗装(ブルーメタリック)には、ユニウスセヴンの凍てついた景色が映り込んでいる。それは、高レベルのABC(アンチビームコーティング)の賜物。遮蔽物も何もない氷の海の上を堂々と飛行できるのは、自信の表れと言えた。

 

「あの黒いサイコフレーム、未知数過ぎる。接敵したら、距離を取って牽制すべきだな」

「おいおい兄貴ぃ、俺、両手GNソードだぜ?」

「ガンモードがある」

「うへぇ、マジかよ!」

「ユウ兄ぃ、バズーカ一丁使う?」

「けっ、遠慮しとくぜ。ヤエにソード持たせたら、敵より俺らが先に刺身になっちまうわ」

「あーっ、ユウ兄ぃってばひっどーい♪ きゃはは♪」

 

 ユウの一号機を狙うように、ヤエは笑いながらGNバズーカを揺らしてみせた。ユウもニヤリと笑いながら派手に宙返りなど決めて見せる――が、

 

「……反応アリ。二人とも、おふざけはそこまでだ」

 

 無駄な動きがピタリと止まり、一瞬で編隊が整う。

 長兄ヨウの三号機は、三機の中で唯一、アストレア・タイプFのキットに付属するクリアパーツ製センサーマスクを装着している。三機のブルーアストレアは基本的には同型機だが、ヨウの三号機だけは、特別に鋭敏なセンサー類を搭載しているのだ。

 

「前方、15,000。氷山の影。ユニコーンはいない、ジェスタが二機だ。ほぼ無改造……いや、これは……?」

 

 表示されたデータに、ヨウは動揺した。このハイレベル・トーナメントは、レベル5以上のGBOプレイヤーだけの大会のはずだ。相手チームも、予選会トゥウェルヴ・トライヴスを勝ち抜いた猛者であることは間違いない。しかし、このガンプラは――

 

「素組み……だと……!?」

 

 ――素組み、パチ組み、呼び方は何でもいいが、要は説明書通り組み立てただけのガンプラだ。熱意ある改造と丁寧な仕上げがガンプラの性能を大幅に押し上げるというのは、ガンプラバトルの常識だ。GBOとて例外ではない。

 GBO上級者が集うこの大会に、素組み機体で参戦するなど自殺行為に等しい。よほど卓越した操縦技能があるならまた別なのかも知れないが、まず無謀としか言いようがない行為だ。

 

「あぁん!? 素組みぃ!? GBO舐めてんだろそりゃあ!」

「ヨウ兄ぃのセンサーが、ダミーバルーンとかを見抜けないわけもないよね。うーん……どーゆーこと?」

感応波(サイコ・ウェーブ)も検出できない。ユニコーンはいないようだが」

 

 ヨウは各種センサーの反応を再検証するが、結果は変わらない。氷山の影にいるのは、無改造のジェスタが二機だ。例のユニコーンは影も形もないが、フィールド上に感応波(サイコ・ウェーブ)も出ていない。どこかに身を隠してはいるのだろうが、少なくとも、あの黒いサイコフレームはまだ発動していないはずだ。

 

「違和感はあるが……距離を取りつつ、先手必勝でいくぞ」

「オッケー、兄貴! ヤエやっちまえ、フルバーストだ!」

「りょーかいりょーかい、兄兄(にぃにぃ)ズ♪ このヤエちゃんにまっかせなさーい♪」

 

 ヨウは氷海をガリガリと削りながら着地、そのまま氷上に倒れ込み、伏せ撃ちの姿勢でGNロングライフルを構えた。同時、ユウは両腕のGNソードをライフルモードに変形、太陽炉からGN粒子を激しく噴き出し、一気に高度を取った。地表面と高高度、縦方向から挟み撃ちを仕掛けるフォーメーションだ。

 あとは、ヤエの二門のGNバズーカが氷山を丸ごと蒸発させ、飛び出してきたジェスタどもをハチの巣にするだけだ。

 

「きゃはっ♪ これで死んじゃってもいいからねっ? いっけー、GNバズーカ!」

 

 ズッ……ォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 00(ダブルオー)原作の通り、巨大な粒子ビームの塊となったGNバズーカの光弾が、怒涛の如く氷山に突撃した。MSのサイズからでも見上げるほどだった氷山は、一瞬で融解・昇華。白い水蒸気となって爆発的に膨れ上がり、消滅した。

 

「ヘッ、出て来いよ腰巾着野郎(ジェスタ)! 水蒸気に紛れても、兄貴のセンサーは誤魔化せ……ねぇ……って、あぁん?」

 

 もうもうと広がる白煙に視界を塞がれつつも、ライフルモードのGNソードを威勢よく振り回し、ユウは叫んだ――の、だが。レーダー画面を見て、一気に拍子抜けしてしまった。

 ジェスタ二機、撃墜。間違いなく、そう表示されている。

 

「げ、撃墜だぁ~~っ!? どーなってやがんだよ、兄貴!」

「え、ウソ……私、やっつけちゃった……?」

 

 これには、バズーカを撃ったヤエ自身も驚き、というよりも戸惑いを隠せない。

 通常のGBOのバトルで、格下チームとマッチングしてしまったわけではない。この戦いは、レベル5以上のプレイヤー限定の、ハイレベル・トーナメント決勝リーグなのだ。

 

(あのジェスタ、避ける素振りすらなかった……トラップ? 欺瞞工作? いや、さすがに撃墜判定はバトルシステムの根幹に関わる部分だ、それを欺くなど……そのレベルで反則行為ができるなら、わざわざ素組みのガンプラなど出すまい。ハイレベルなガンプラを不正に読み込ませるなりすればいい。だとしたら……本当に素組みで、本当に撃墜した……?)

 

 様々な可能性を考えつつも、ヨウは次の行動に移った。三号機を立ち上がらせ、GNロングライフルを胸に抱えて大きく後方に跳躍した。ユウとヤエもそれに倣い、一定の距離を開けてヨウに従った。

 

「まだユニコーンがいる。散開して様子を窺……」

「……おいしそぉね、あなた」

 

 甘く、眠たげな声。すぐ耳元――ヨウの背筋が、ぞわりと粟立つ。瞬間、視界が闇に包まれた。否、先ほど広がった氷山の水蒸気が、一瞬にして漆黒に染まったのだ。まるで濃い墨汁の中に落とし込まれたかのように、視界の一切が塞がれる。電探(レーダー)熱源(サーマル)音響反射(ソナー)粒子探知(プラフスキー)、全ての機器がブラックアウト。最優先で確保している、一号機(ユウ)二号機(ヤエ)との通信回線までもが遮断されている。

 

「……いただきまぁす♪」

「正面っ!?」

 

 ガシィィ……ンッ!

 ただの勘だったが、当たったらしい。盾代わりにしたGNロングライフルを、黒いサイコフレームの右手が掴んでいた。

 しかしその手の握力が、尋常ではない。GNロングライフルのデザインは、スナイパーライフルというよりは長銃身のキャノン砲に近い。その太い銃身を、メキメキと音を立ててひしゃげさせていくのだ。

 

「あら、勘が良いわねぇ……好きよぉ、そういうの……」

「……光栄だ!」

 

 ヨウは頬を伝う冷や汗を感じながらも、GNロングライフルを手放し、腰の後ろ(リアアーマー)に懸架したGNビームサブマシンガンを手に取った。

 トリガーを引きっぱなしにしてフルオート射撃、GNビームの弾幕を張りながら、全力で後退、ひたすらにユニコーンと距離を取った。

 しかしユニコーンは、何十発ものビームの直撃を受けながら、まるでダメージなど受けていない様子で三号機へと迫ってくる。

 

(ビームが効かない。ユニコーンの改造機なら、Iフィールドか。いや、あの感じは……無効化や弾くというよりも……吸収している(・・・・・・)?)

 

 ヨウが見た通り、ビーム弾はユニコーンに当たる端から搔き消えているが、その時に飛び散った粒子の欠片が、黒いサイコフレームへと吸い込まれていくのだ。フィールドを覆う黒い霧に同化して見えづらいが、ユニコーンが身に纏う黒い粒子の輝きも、少しずつ、その輝度を増しているようにも見える。

 

「うふふ……この子が、喜んでるわぁ……自分にビームが届く敵は、久しぶりだ、って……あなた、お名前はぁ……?」

「トライ・ヨウ。チーム・ブルーアストレアのリーダーなどをしている。礼儀としては、君の名も聞いておくべきかな。ゼブラトライブのリーダー?」

「うふふ、律儀ねぇ……タマハミ・カスミ、よぉ……気づいているでしょうけれどぉ……ゼブラトライブは、私ひとりよぉ……!」

 

 ユニコーンはバーニアの出力も凄まじく、全力で後退する三号機にすぐさま追いつく。黒い粒子を纏わせた掌が無造作に掴みかかってくるが、ヨウはギリギリのところで迫る掌を回避。しかし指先が掠るだけで、装甲を持っていかれる。左右の掌を一度ずつ振るわれただけで、右肩と左膝の装甲を抉り取られてしまった。回避があと一瞬でも遅れていたら、手足を引き千切られていただろう。

 

「あのジェスタ、無人機……いや、形だけログインしている幽霊選手(ゴースト)か」

「ちゃあんと、三人分のアカウント……とってるわよぉ……? ルール違反だなんて、騒がないでねぇ……面白く、なくなっちゃうからぁ……」

「フ、良いだろう。ときに、その黒いサイコフレーム。粒子吸収能力に特化したものと見たが、どうだ?」

「ふふ、そぅよぉ……だからぁ、弱いガンプラが相手だとぉ……武器もエネルギーも、ぜぇんぶ吸い取り切っちゃってぇ……この子とちゃんと遊べる相手(ガンプラ)、久しぶりなのよぉ……♪」

 

 殊更に秘密を隠すでもなく、眠たげだが少しテンションの上がった声色が、通信機から聞こえてくる。仲間との通信まで阻害するというのに、自分の声は聞かせてくるとは。どうやらあのユニコーンの黒いサイコフレームと黒い粒子は、相当に不可思議な性質を持っているらしい。

 

「かの第七回大会では、イオリ・セイ氏が粒子を吸収するシールドを作ったと聞くが……!」

「このユニコーン・ゼブラは、全身がそれよぉ……さぁ、もっともぉーっと、遊びましょぉ……♪」

 

 カスミは心底嬉しそうににたりと笑った。それに呼応するように、ユニコーンの両手の黒色粒子が、一際大量に溢れ出した。無邪気ながらも重苦しい威圧感(プレッシャー)、それはまるで、両手同時にダークネスフィンガーを発動したかのようだ。ヨウはGNサブマシンガンの銃口を向けるが、撃つわけにはいかなかった。先の話が真実なら、撃てば撃つほど充電してやっているようなものだ。

 

「ユウのGNソードを使えれば……この黒い霧がやっかいだが……!」

「……ウ兄ぃ、当た……ない……よーーっ!」

 

 ズォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

 特大のビーム光球が、猛烈な圧力で黒い霧を吹き散らし、ユニコーンを直撃した。黒いサイコフレームは粒子を吸収できても衝撃までは消せないらしく、ユニコーンは大きく後ろに吹き飛ばされた。

 黒い霧が散り、ユニウスセヴンの青白い氷海の景色が戻ってくる。その中を、ヤエとユウのブルーアストレアがヨウの元へと駆け寄ってきた。

 

「兄貴、大丈夫か! 急に消えるからビビったぜ!」

 

 ヨウが武装を失っているのを見て、ユウは自分のGNソードを片方外し、投げて寄越した。

 

「助かる。しかしヤエ、いきなりフルバーストとは驚かせる。俺に当たったらどうするつもりだ」

「きゃはは、ヨウ兄ぃはそんなおマヌケさんじゃないでしょ? それに、ちゃーんと〝当たらないでよー〟って言ったし。んじゃまあ、追い打ちにもう一発……!」

 

 ケラケラと笑いながらGNバズーカを構えるヤエを、ヨウは片手で制した。

 

「あの黒いサイコフレーム、特殊素材だ。ビームを吸収する。射撃戦は危険だ、奴にエサを与えることになる」

「へえ、そうかよ。んじゃまあ、俺と兄貴がソードで斬り込むか! ヤエはGNハンマーがあったよな?」

「ヤエ、装備変更だ。ここからは近接格闘で行く」

「ちぇっ。もっと撃ちまくりたかったな~」

 

 ヤエはぼやきながらもGNバズーカを足元に捨て、GNハンマーを手に持った。ヨウとユウもそれぞれのGNソードの刀身を展開、近接戦闘に備える。

 

「奴は一人だ、三人がかりで囲んで叩くぞ」

「了解兄貴、斬り込み隊長は任せなぁっ!」

 

 気合を入れて叫び、飛び出そうとしたユウの一号機。しかし、

 

「邪魔をぉ……」

 

 ゆったりとしたカスミの声に、急激な怒気が混じる。まるで瞬間移動、誰も視認できないスピードで、ユニコーンはユウの目前に迫っていた。黒色粒子が怒涛の如く溢れ出す掌で、一号機の顔面を掴み上げる。

 

「するなああああアアアアァァァァッ!」

 

 ――アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

 それはまるで、獣の絶叫。絹を裂くような甲高い咆哮がフィールド中に響き渡った。凄まじい勢いで溢れ出した黒色粒子が津波のようにすべてを呑み込み、押し流し、分厚い氷塊を叩き割って隆起させる。ユニウスセヴンの何もかもを真っ黒に塗り潰し、徹底的に破壊し尽くしていく。ユニコーンの掌の中で、ユウの一号機が、粉微塵になって弾け飛ぶのが見えた。

 

「ユウ兄ぃっ!?」

「伏せろっ!」

 

 叫ぶヤエ、その上に覆い被さるヨウの三号機。ヤエの記憶は、そこで一度、プツリと途切れている。そして、次にヤエが目を覚ました時、そこには――

 

 

 

◆◆◆◇◆◆◆

 

 

 

「ん、あぁ~……少し、スッキリしたわぁ……」

 

 カスミはぐいっと背を伸ばして、大きなあくびを一つした。目の前に広がるのは、割れて隆起した氷の海と、粉々に打ち砕かれた青い金属塗装(ブルーメタリック)のプラスチック片。〝カウンター・バースト〟を使うと、いつも目の前にはこんな光景が広がる。

 今回の〝バースト〟は、GNサブマシンガンの数十発と、GNバズーカのフルバースト一発、破壊した氷山や水蒸気などのフィールドオブジェクトを粒子化して取り込んだ分、さらに元から機体に蓄積してある黒色粒子の一割ほどを解放したものだ。

 

(はぁ……この大会なら、もう少し……遊べるかと、思ってたけどぉ……)

 

 機体は無傷、粒子残量も80%以上。いつもと変わらないコンディションモニターを見て、カスミはがっくりと肩を落とした。予選では結局、戦うまでもなく粒子吸収で行動不能になるガンプラばかりだった。0083系統のガンダムを使っていたチームは少し期待できたが、それも、ちょっと強めに粒子吸収を仕掛けるだけでお終い。本戦ならばあるいはと思っていたのだが……期待外れの連続だ。

 

(残念……一度でいいからぁ、全力で……戦ってみたいわぁ……)

「お前はァァァァッ!」

 

 激しい怒声が耳朶を打つ。強制的に送り付けられてきた通信ウィンドウに、目を血走らせたヤエの形相が大写しにされる。

 

「こんなマネしといてスッキリだってッ!? 良い根性してるじゃないッ!」

「そぉ噛みつかれてもねぇ……私はぁ、この子のしたいようにぃ、させただけよぉ……」

 

 烈火の如きヤエの怒りも、カスミはまるでどこ吹く風――と、言うよりも。怒っている理由が、本当に理解できないようだ。ボロボロのガンプラも、砕け散ったプラスチックも、割れた大地も、壊れたオブジェクトも、何度も見てきた当たり前の光景。自分と、このユニコーン・ゼブラと戦った相手が、当たり前のように晒す姿。

 その無理解が、言葉となって口から出る。

 

「……それにぃ。弱い人が負けるってぇ、当然じゃなぁい……?」

 

 それは、カスミにとっては当然の感想。しかし敗北を目前にしたヤエにとっては、堪忍袋をぶった切る、挑発的な一言だった。

 

「うああああああああああああああああああああああああああッッ!!」

 

 ヤエは叫びながら折れたGNソードをひっつかみ、怒りに任せて飛びかかった。しかし、太陽炉の半壊したアストレアなど、ユニコーンの敵ではない。

 カスミは深いため息を一つ、心底残念そうな顔をして、コントロールスフィアを捻った。武装スロットを選択。〝ブラックアウト・フィンガー〟を発動。ユニコーン・ゼブラの右掌から、黒色粒子が迸る。

 

「はぁ……つまんなぁい……」

 

 あくび交じりに腕を突き出し、ブルーアストレアの胸部を丸ごと抉り取った。頭部・両腕・下半身、ブルーアストレアの残骸は四つに分断されて、罅割れた氷海に転がった。

 

《BATTLE ENDED!!》

 

 寒々とした氷海に、場違いに快活なシステム音声だけが響き渡るのだった。

 

 

 

◆◆◆◇◆◆◆

 

 

 

「……Excellent.」

 

 生活感の欠片もない、殺風景な高級マンションの一室。デスクとパソコンしかないその部屋の中心で、イブスキ・キョウヤは感嘆していた。ヘッドセットを使わず、薄型のノートパソコンの画面でGBOを観戦している――と、旧型の折り畳み式ケータイが、電子音を鳴らした。

 

『イブスキ、どうなっている』

「おやおや珍しい、どうしました〝覗き返す深淵(ブラック・オブ・ザ・ブラック)〟。あなたの方から連絡をいただけるなんて。久しぶりにネームレス・ワンとして表舞台に出て興奮冷めやらぬ、とでもいった感じですかね。あはは、実に人間らしい感傷だ。あなたには似合いませんよ、そういったセンチメンタリズムは」

『見ているのだろう。どうなっている、と聞いている』

 

 イブスキの冗談は、ほぼいつもネームレス・ワンには――トウカには、不評だ。自分の言葉を無視して聞いてきたトウカに嫌な顔一つせず、むしろ薄笑いすら浮かべながら、イブスキは答えた。

 

「素晴らしい、の一言ですよ。実にExcellentだ……この私以外に、黒色粒子を実用化できるビルダーがいたとは、ね。競争意識を刺激されます……嗚呼、解体(バラ)したくなってきた。あのユニコーン、どうにかして手に入りませんかねぇ」

『……貴様も、ヤジマの老人たちも、関係ないということだな』

 

 トウカの声色からは疑念と苛立ちが伝わってくるが、イブスキは気にせずにしゃべり続ける。

 

「まあそもそもが、プラフスキー粒子というものがまだ未解明のシロモノ……ニールセン・ラボでも新粒子の研究などされているようですし。黒色粒子が、かの老人たちの独占技術というものでもないでしょう。何十万というビルダーがいるのです、偶然の発見ということもあるでしょう。まあ、やや悔しくもありますが」

『……ならば良い。あのユニコーンが次に当たるのは、奴らだからな。貴様のいらぬ邪魔が入ったのかと、疑ったまでだ』

「ククク……心配性は収めていただいて構いませんよ〝覗き返す深淵(ブラック・オブ・ザ・ブラック)〟。約束通り、彼らと私たちは、決勝で当たります……彼らが、負けさえしなければね」

『…………』

 

 返事はなく、通話は切られた。

 イブスキは大げさに肩を竦め、ケータイを置いて再び画面に見入った。一回戦第三試合は、チーム・ゼブラトライブの……と、いうよりは、ユニコーン・ゼブラの圧勝。今回のバトルで謎のヴェールは多少はがされ、観客たちはその攻略法や、機体のイメージに似合わぬ儚げな美少女だったファイターについて、激論を交わしている。

 大会の盛り上がりとしては、上々だ。かの老人たちへのお披露目の舞台としては、着実に整いつつある。

 

「ククク……精々はしゃぐといいでしょう。今のうちにね……」

 

 イブスキはニタリと蛇のような笑いを浮かべながら、その様を眺め続けるのだった。

 




第三十五話予告


《次回予告》

「だ、ダイちゃん……つ、つ、ついに来たねっ、決勝戦……!」
「そう固まるな、サチ。決勝だろうと何だろうと、持てる力の全てを……この拳に乗せるのみだ」
「う、うんっ、そーだねダイちゃん! もう、ここまで来たらやるっきゃねー! よねっ!」
「行こう、サチ。俺とガンプラを信じてくれ」
「……あっひゃっひゃ♪ おうよダイちゃん! ダイちゃんもー、あたしとガンプラを信じてよねーっ♪」

ガンダムビルドファイターズ ドライヴレッド 第三十五話『ハイレベル・トーナメントⅣ』

「ばぁぁくねつ! ゴッドフィンガー……!」
「せきはぁぁッ! らぁぁーぶらぶぅぅっ!」
「「天・驚・けぇぇぇぇぇぇぇぇんッッ!」」



◆◆◆◇◆◆◆


ついに部長&さっちゃん先輩チームは決勝に進出!
今年こそ、悲願の全国大会優勝は果たせるのか!?

……というのが表の世界で起きていることで、GBOはやっぱりネット上、何らかの理由で表の大会に出ていないファイターたちによる裏のバトルなんですね。
アイドルやプロレスラーが仕事と両立しながらだったり、いたいけな幼女に鼻血を流させるような実験を行っていたり。

話は変わりますが、ゆかりん☆の愛機、ガンキャノン・紫電改のガンプラが九割がた完成しました~。次回は恐らくガンプラ紹介になるかと思います。予告詐欺(常習)にならないよう頑張ります(笑)
感想・批評お待ちしています。よろしくお願いします!

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