さて、第二弾は「ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!」のMR.ブシドーさんとのコラボです。タイトルだけでは、いったい誰が登場するのかわからないかもしれませんが……MR.ブシドーさんのところのあるキャラを、私が大笑いして気に入ってしまったことからスタートしたコラボです。勢い余ってガンプラまでつくっちゃいましたよ、ええ。(笑)
どうぞ、ご覧ください!
『ウーッホッホッ!』
高笑いと共に、ピンク色の鉄球がフリーダムガンダムを叩き潰す。頭のてっぺんから胸部・胴体・腰までがぐしゃりと潰れ、フリーダムの身長は半分程度にまで押し潰された。一瞬の間をおいて、爆発。
『ウーッホッホッホッホッ!』
高笑いと共に、ピンク色の剛腕がラリアットを叩き込み、ゼータプラスを吹き飛ばした。精悍なマスクは見る影もなくひしゃげて潰れ、一瞬の間をおいて爆発する。
『ウーッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッ!』
高笑いと共に、太いピンク色の腕が、太いピンク色の脚が、巨大なピンク色の鉄球が、次々とガンプラを叩き潰していく。反撃のビームやミサイルなど意にも介さず、ピンク色の巨体が猛威を振るう。一見するとただ力任せに暴れているだけにも見えるが、その実、殴る拳や蹴り出す脚、振り回す鉄球は吸い込まれるように相手に直撃している。
『よおおおっく、覚えておきなさい……このワタクシと、ガンプラを!』
明らかに気おされて逃げ腰になっているジム・コマンドを追い詰めるように、ピンク色の鉄球をぐるぐると振り回し、巨体が迫る。
『ワタクシの名は、仮面の超絶美少女・
ぐわっしゃああああんっ!!
◆◆◆◇◆◆◆
そこで、映像は途切れていた。
「……ンで、オレにどうしろってンだァ?」
ナツキは苛立ちを隠そうともせず、スマートフォン越しのナノカに噛みついていた。
土曜日の午後、GP-DIVEのカフェスペース。ガンプラを買いに来た小学生たちが、わいわいと騒ぎながらすぐそばを駆けていく。
『いやあ、すまないねビス子。店長からの依頼を引き受けたはいいのだけれど……明日が模試だってことを忘れていてね。テスト前はガンプラを自重するのが、父との約束なんだよ』
「へーへー、ほーほー。模試の日程を忘れるなんて余裕じゃあねェか。そういやあてめェ、推薦で大学決まりそうとか言ってなかったかァ?」
『それとこれとは話は別さ――映像は、見てくれたね?』
「あァ、一応な。何だよこの仮面ゴリラは」
ナツキは通話をハンズフリーモードにし、同時にスマートフォン上に先ほどナノカから送られてきた映像を呼び出した。
次々とガンプラを叩き潰していく、全身ピンク色のボルトガンダム。そして、どう見ても仮面よりも顔のサイズの方が大きい、筋骨隆々のゴリラ女。制服姿ということは、中高生ぐらいなのだろうか。いや、年齢なんて何の意味も持たないほど、外見のインパクトが強烈だ。この見た目で「美少女」だの「ローズピンク」だのと名乗っているのだから、かなりの重症患者だろう。
しかし――一方的にガンプラを破壊するパワー、意外にも正確で命中率の高い攻撃、相手の反撃をものともしないタフネス。時折ボディビルのようなポーズを挟みながら戦うのはまったく意味不明だが、ただの変態ではないようだ。
『いわゆる〝新人潰し〟だ――このローズピンク何某も、新人だけれどね。まあ、それを言ったら
「ふぅん。いい気はしねェな」
『ああ、そうだね。
「OK、まかせなァ。引き受けるぜ。〝新人潰し潰し〟……だろ?」
『話が早くて助かるよ、ビス子。エイト君には向かない仕事だからね』
「ハッハァ、そりゃあ違いねェ! エイトじゃあ、バトルを楽しんじまうからなァ」
ナツキは笑いながらスマートフォンをポケットにしまい、カップに残っていたホットミルク(砂糖スプーン四杯投入)を一気に飲み干した。
「……ってェわけだからよ、店長! 準備頼むぜ!」
「上がってくれ。四番の台、用意しとくぜ」
店長は親指を立てて頷き、先に二階フロアへと上がっていった。ナツキもガンプラケースを手に取って立ち上がり、二階へと向かう。
「ったく、赤姫のヤツ。人を便利に使いやがってよォ……今度ケーキでもいただくとするか」
ナツキは少し表情を緩ませ、ケーキ屋の候補をいくつか思い浮かべながら、階段を上った。
◆◆◆◇◆◆◆
『お待ちしていましたわ』
「お、おう……」
立体映像とはいえ、対面して見ると、その衝撃はさらに強烈だった。
ナツキもけっこうな長身だが、それを上回る長身……というより、巨体。上腕二頭筋の膨れ上がった腕なんて、ナツキのウェストよりも太いのではないだろうか。それがどこかの学校の女子制服に身を包み、
『今のワタクシは、ただひたすらに強さを求める獣……麗しき素顔すら仮面の奥に押し込めて、戦いに明け暮れる一匹の獣……』
「そ、そうか」
まァ、獣ってェのには賛成だな。主に類人猿的な意味で。
のど元まで出かかったその言葉を呑み込み、ナツキは引きつった愛想笑いを浮かべる。
『我が愛しのあの人の、隣に並び立つ強さを手に入れるその日まで。あの雄々しく逞しく宇宙を翔けるヅダとあのお方に、ふさわしいガンプラファイターとなるその日まで……ワタクシは正体を隠し、仮面の超絶美少女・
どこかうっとりとしたような口調と仕草。仮面の奥の瞳は、いったい何を見ているのか、微妙に焦点が合っていない。完全な自己陶酔状態と見える。
コイツはやべェ。ガチな方のヤツだ。赤姫が心配するのも無理はねェ、こんなンがランキング上位に居座っちゃあ、CDSの評判はガタ落ちだよなァ。
ナツキの名状しがたい複雑な引きつり笑いなど意にも留めず、
『だから……ッ!』
どんっ! 突如、システムにガンプラが叩き付けられた。全身ピンク色のボルトガンダム――映像で見た、あのガンプラだ。HG規格ですらない1/144の旧キットがベースだが、かなり手を加えてある。プロポーションはレスラーを思わせるマッシブさで、手足を延長し格闘戦に適したリーチを獲得している。両肩は、おそらくザク系のパーツだろう、スパイクアーマーに換えられていた。
『御託は無用。ガンプラバトルよ』
「けッ、御託並べてたのはどっちだよ……まァ、いいさ。ヤってやらァ!」
ナツキは吐き捨てながらも好戦的に牙を剥いて笑い、バトルシステムにドムゲルグをセットした。
『CROSS-DIVE system. Combat Mode. Damage Level,Set to O.』
ハスキーな女声のシステム音声が高らかに告げ、散布されたプラフスキー粒子がフィールドを形作る。豊かな緑、奇妙で独特な形の植物たち――聳え立つ
『Field20, guiana highlands.』
「ギアナ高地か……!」
『ウホッ。ピンクボルトちゃんのダンスステージとしては、申し分ないわね』
(〝ウホッ〟って言ったァ!? 今この仮面ゴリラ〝ウホッ〟って言ったのかァッ!?)
素なのかキャラづくりなのか。
『All systems are go.』
「ちッ……気は進まねェが、赤姫との約束だァ。徹底的にブチ撒けてやるぜ」
ふぉん、と手元に出現したコントロールスフィアをぎゅっと握り、ナツキはドムゲルグを起動した。モノアイに光が入り、核熱ホバーが唸りを上げる。
「〝
同時、ゴリラ女もにやりと笑い、コントロールスフィアを握る。
「ピンクボルトガンダム!
火花を散らしてカタパルトが作動、ピンクボルトガンダムを猛烈な勢いでギアナの空に蹴り出した。
『BATTLE START!!』
◆◆◆◇◆◆◆
「ブチ撒けるぜェッ!」
細かいことは気にしないとばかりに、ドムゲルグの全ミサイルが一斉に放たれた。十二発の大型ホーミングミサイルが白煙を引いて岩石の台地に突き刺さり、そして吹き飛ばす。左右の脚部三連ミサイルポッドから飛び出した収束ミサイルは、それぞれがさらに八発のマイクロミサイルに分離、計四十八発もの弾幕となってギアナの密林を絨毯爆撃した。さらに、スカート部とシールド裏の四発のシュツルムファウストも同時発射、ひときわ大きな爆発の華が、四連続で咲き乱れる。
「こいつもくれてやらァッ!」
さらにダメ押しに、ジャイアント・バズの連続砲撃。ミサイルの爆発もまだ冷めやらぬ爆心地に向けて、弾倉丸々一つ分の高初速榴弾を撃ち込んだ。爆煙を吹き飛ばしながらさらに爆炎が炸裂し、ギアナの大地が衝撃に揺れる。
「あの手の自己陶酔ヤローに付き合うと、ロクなことになんねェからなァ。これで、落ちてろよォ……」
ジャイアント・バズに新たな弾倉を叩き込みながら、ナツキは呟いていた。
高火力による即決即断。ドムゲルグの全火力を一息に叩き込まれたギアナ高地は一瞬で土の抉れた荒野と化した。おそらくピンクボルトがいたであろう辺りは、その周辺ごと特にひどい焼け野原になっていた。もうもうと上がる黒煙に隠れているが、煙が晴れればそこにあるのは、残骸と化したプラスチックの塊――
「ウーッホッホッホッホッ!」
「――ちッ、だよなァ!」
土煙を突き破るようにして、ドぎついピンク色の棘付鉄球が飛び出してきた。ナツキは即座にスパイクシールドでガード、しかしシールドが、たった一撃でひしゃげて吹っ飛ぶ。
「やるじゃあねェか!」
「行くわよーっ!!」
鉄球の後に続くように、ピンク色の巨大な足裏がドムゲルグの眼前に迫る。ピンクボルトの全体重を乗せた
「ウッホオオーーッ!!」
ドッ、ゴオオオオンッ!
ナツキは核熱ホバーを起動し直前で回避、ピンクボルトのドロップキックはドムゲルグの背後にあった岩石台地を粉々に打ち砕き、吹き飛ばした。
「けッ! ただのイロモノじゃあねェらしいな、仮面ゴリラァ!」
円を描くようなホバー走行を続けながら、ナツキはジャイアント・バズを連射した。しかし、ピンクボルトが猛烈な勢いで振り回すグラビトンハンマーによって、ことごとく防がれてしまう。棘鉄球部分だけでなく、鎖部分までかなりの強度があるようだ。
「ウーッホッホ! そんな程度の火力では、このビューティフルなピンクボルトガンダムちゃんには傷一つ付けられないわよ!」
「そうかよッ、言ってろォッ!」
「そう、このワタクシを貫けるのは……あの日、ワタクシを一番深いトコロまで抉って、女の子の大切なモノを奪っていった、太くて熱くて逞しい、あのお方のパイルバンカーだけ……!」
「太くて熱くて逞しい……って、ばばばバトル中になんてコト言ってんだよてめェはァ!?」
「隙アリよっ!」
ナツキは顔を真っ赤にして叫び、一瞬、足を止めてしまう。その隙を衝き、
「ウホーっ!」
「おらァッ!」
ガィィン、ギィンッ! ガァンッ!
投げつけられた鉄球を弾き返し、横薙ぎのブン回しを叩き落す。ピンクの鉄塊と赤熱の刃が何度も何度もぶつかり合い、弾き合う。そのうちに両者の距離は詰まっていき、最後にはほとんど額がぶつかり合うような距離で、ピンクボルトが直接手に握って振り下ろす鉄球と、ほとんど押し当てて斬るようなヒートブレイドとの応酬となった。
「クソがァッ! 無駄に硬ェんだよこの変態ゴリラァッ! いい加減、ブッた斬られろォッ!」
ガギィン、ゴンッ、ガスンッ、ギィィンッ!
「な、なんて頑丈なガンプラかしらっ! ビューティフルさではワタクシとピンクボルトちゃんには、遠く及ばないけれど! タフさだけは認めて差し上げるわ!」
ドスッ、ゴンッ、ギャリギャリギャリィッ!
「はンッ、ありがと……よォッ!」
ガギッ……ザンッ、ガシャァァァァンッ!!
満身の力を込めて斬り上げたヒートブレイドが、ついにグラビトンハンマーの鎖を断ち切った。張りつめていた力を一気に解放された鉄鎖が派手な音を立てて暴れ、断ち切られた破片がドムゲルグとピンクボルトの装甲を叩く。
「わ、ワタクシの……ハンマーが……っ!?」
壊された愛用武器に呆然とする
「これでェ……ッ!」
続けて、ショルダータックルをブチかます。
「終わりだァッ!!」
刀身がボロボロに劣化したヒートブレイドを投げ捨て、ナツキはドムゲルグの右腕を大きく横へ突き出し、深く腰を落とした前傾姿勢で核熱ホバーを全力稼働させた。ギアナの植物群を高熱で焼き尽くしながら、ドムゲルグがその巨躯を加速させていく!
「ゥおォらァァァァッ!」
核熱ホバーラリアットッッ!!
ドムゲルグの剛腕がピンクボルトの顔面にめり込み、凄まじい勢いで振り抜かれた。ピンクボルトの首から上は、粉々に爆散。残されたボディだけがギアナの大地にドサリと倒れた。
「――おい、変態ゴリラ。これに懲りたら、新人潰しなんてセコいまねは、もうするンじゃあねェぞ」
「わ、ワタクシは……あの方にふさわしい、女に……か、勝ち星を、たくさん獲って……」
「けッ、格下狙いで獲った星に価値があるかよォ。いつでもオレが相手になってやるから――根性とガンプラ、磨きなおしてかかってこい」
「む、無念……っ!」
ピンクボルト胸部のセンサーカメラからゆっくりと光が失われ、それっきり、まったく動かなくなった。ガンプラの行動不能を確認したバトルシステムが、ハスキーな女の機械音声でバトルの終了を告げる――
『BATTLE ENDED!!』
◆◆◆◇◆◆◆
「――ってェ、ワケでよ。ミッションクリアだぜ、赤姫」
『ありがとう。いやあ、やっぱりビス子は頼りになるなあ。はっはっは』
再び、GP-DIVEのカフェスペース。先ほどの小学生の一団が、手に手にガンプラの箱を抱えて笑顔で店を飛び出していく。車に気をつけろよー、と店長が大声でそれを見送っていた。
ナツキはスマートフォンの中のナノカに向かって、ニヤリと笑って問いかける。
「ンじゃまあ、報酬の話でもしようじゃあねェか。まずは……」
『おいおいビス子、私とキミとの仲だろう? 善意で引き受けてくれたものだとばかり思っていたのだけれど』
「はンッ、冗談! ケーキの二つ三つでもオゴらせてやるから感謝しやがれ! まずはだな、駅前の〝アトラ〟の生クリーム乗せパンケーキだろ。それから、てめェらの高校のすぐ近くに〝クッキー&クラッカ〟ってあったよなァ。あそこのショートケーキと……」
『まったく、それだけ食べてそのスタイルを維持しているなんて……女子として嫉妬を禁じ得ないね』
「うるせェ、その分動いてンだよ! あ、あとアレだ。〝バーンスタイン〟のシュークリーム! アレはもう、三つぐらいはペロリと」
「ナツキさんって、けっこう甘いモノ好きなんですね」
「えええエイトォォ!?」
がたんっ! 突然、後ろからかけられた声に、ナツキは危うく椅子から転がり落ちるところだった。見れば、学生服の上からGP-DIVEのロゴマーク入りエプロンをつけたエイトが、先ほどナノカが注文したホットチョコレート(ミルクを少量プラス)を持って立っていた。
「な、何でてめェがここにいンだよ!」
「姉さんが気まぐれで、店番サボるんで……まあ、身内の不始末は、僕が肩代わりというか。店長から、バイト代は貰っているんですけどね。はい、ホットチョコレートです」
『ああ、言うのを忘れていたよ。今日はエイト君がGP-DIVEでバイトをしているらしいよ。はっはっは』
(あ、赤姫ェ、てめェ~~~~ッ!)
画面の向こうでにやにやと腹黒い微笑みを浮かべるナノカに、ナツキはぎりぎりと歯ぎしりしながら怒りの感応波を叩き付ける。が、悲しいかな。お互いにニュータイプでない二人の間には、精神の共鳴や共感などは起こらないようだった。
『……で、何の話だったかな、ビス子。キミが私の頼みごとを、美しい女の友情で、無償で引き受けてくれたという話だったかな』
「へぇ、そうなんですかナツキさん。いつも思うんですけど、二人とも仲が良いんですね」
「ぐぬぬ……!」
状況を楽しむようにニヤつく、しかし腹立たしいことにそれでも上品さを失わないナノカの笑顔。一方、二人の仲の良さを信じ切って、何一つ疑ってなどいないエイトのさわやかな微笑み。この状況で、ケーキをおごらせること、などできはしないに決まっている。
ナツキはプルプルと拳を震わせながら唇を噛むばかりだった。
「――じゃあ、ナツキさん。僕はカウンターにいるので。ゆっくりしていってくださいね」
そう言ってエイトが離れた瞬間に、ナツキはスマートフォンに噛みつくようにしてナノカに食って掛かった。
「あァ~~かァ~~ひィ~~めェ~~ッ!!」
『……ぷっ、ははははは。いやいや、すまないビス子。ごめんよ。ちょっと遊んでみただけさ』
「てめェ今すぐ
『ふふ、悪かったよ。〝バーンスタイン〟のシュークリームで良いかい?』
「いくつだ!」
『そうだなぁ……二つ?』
「あァんッ!?」
『はいはい、いつも通り三つだね。わかっているよ』
「よし、善は急げだァ! てめェも勉強の息抜き、必要だろォ。今すぐ行こうぜ!」
返事も待たず、ナツキはスマートフォンをひっつかんで立ち上がった。そしてホットチョコレートを一気に飲み干そうとして、
「ぅあっちィ!?」
「だ、大丈夫ですかナツキさんっ!?」
慌てて駆け寄ってきたエイトに、涙目でお冷を要求するのだった。
◆◆◆◇◆◆◆
「しつちょー。ドウジマしつちょー。次のデータ。あがりましたー」
整理整頓など不可能なほどに積み上げられた、電子機器の山。冷却ファンが低く唸る電子事業部第一課・別室は、今日もコンピュータの排熱が籠っている。
「んー、ご苦労ハガネザキちゃん。そろそろ休憩にしたらどうだい?」
「あー。休憩ですかー。休憩ってー。何したらいいかー。わかんないんですよー」
「そう。じゃ、働いて」
「らじゃー」
パソコンの海をかき分けるように、紫色のツインテールがぴょこぴょこと跳ね、そして猛烈なタイピング音が室内に響き渡る。
「……高い攻撃力と高いタフネス……パワータイプ同士のぶつかり合い……今回も、いいデータが取れたな」
ドウジマは画面を一通り眺め、満足したように頷きながら呟いた。
「でもまあ今回は、格闘に偏り過ぎだな……そろそろ、高出力兵器なんかのデータも欲しいところだが……なあ? お前も、そう思うよな」
言葉尻こそ呼びかけの形だったが、その言葉はすぐ後ろでキーを叩くハガネザキに向けたものではない。ドウジマの目に映るものは、たった一つ。ディスプレイ上に映し出された、三文字のアルファベット――
まさかあのゴリラ女とのコラボなんて、だれも予想だにしていなかったに違いないと確信しております。(ドヤ顔)
ピンクボルト製作のきっかけは、いきつけのショップで旧キットのボルトガンダムがたったの400円で売っていたことです。色だけ変えて簡単に作っちゃおうかと思ったのですが、やっているうちにいろいろと手を加えていき……結果、こんな感じに。(笑)
以下、ガンプラ写真です。
【挿絵表示】
……と、いうことで。クロスダイブ・プロジェクト第二弾、MR.ブシドーさん「ガンダムビルドファイターズ 勝利の栄光をヅダに!」とのコラボでしたー!
感想・批評、お待ちしております!