HLの一角にあるアパートの一室でチェインは起きた。
「んー、ふわぁ~。」
チェインは身体を伸ばすとあくびを掻く。
「さてと、冷蔵庫に何があったかしら。」
チェインは冷蔵庫の中を開けて中を見ると真っ先に目に入ったのが大和に買ってもらった日本酒が目に入った。チェインはそれを見ると微笑んだ。
(そういえば、彼に買ってもらったものってコレが始めてだよね。)
日常的に昼食や飲料水など奢ってもらったものは多くあるが彼女にとって特別と思える贈り物はコレが始めてである。普段飲んでいる酒と違う日本酒の味わいに彼女は時折少量飲む様にしている。
彼女は軽い朝食を取るとライブラHL支部に向かった。チェインが窓から入ろうとした瞬間クラウスにいつも通り仕掛けようとしたザップをトールハンマーの如く床に叩きつける。
「あ、靴裏汚れた。」
「め、雌犬~~~~~~~~~!」
文句を言うザップだがチェインは無視する。
「おはよう、チェイン。」
「おはようございます、クラウスさん。」
チェインがクラウスに挨拶をしているとスティーブンが電話している声が聞こえた。
「そうか、まあ頑張りたまえ。それじゃ。」
スティーブンが電話を切るとクラウスが尋ねた。
「誰からの電話だったんだい、スティーブン。」
「大和君から何でも学校行事で川神大戦と言うものに出るらしい。それもテレビ中継でだ。」
「っ!?」
その言葉に反応したのはチェインであった。そんなときレオナルドがライブラに来た。
「おはようございまーす。ん!チェインさんどうかしたんですか?」
「何でも大和っちが日本のテレビに出るらしいわよ。なんでも学校行事で。」
K.Kが分かりやすくレオナルドに説明する
「学校行事でテレビ中継ってどんな学校なんですか?」
「さーねー。でも毎日決闘があったりする学校で元気な子が多いらしいわよ。で、チェインはその姿を見たくて反応したわけ。」
「なるほどー。そういえばこの前チェインさん大和君とデートしたんですよね。あの時の話しまだ聞いて無いんですけどどうだったんですか?」
「え、えっと・・・・/////////」
チェインの反応にK.Kが目を光らせた。
「チェイン、何があったか一から十まで全て話しなさい!」
「け、K.Kさん!」
両肩を掴まれチェインに逃げる術などなかった。
「うわー、姉御のアレ久々に見たわー。」
「そうですねー。でもチェインさんの好意に気付かない大和君も大和君ですけどねー。」
「そこだよなー。何で俺に気付かないんだろなー。」
「多分師匠が師匠であるからでは?」
大和はそう言うとクラウスに視線を向ける。
「なにかな?」
「やっぱり師匠譲りですかね。」
レオナルドの言葉に一同頷いた。
「?」
クラウスだけがその意味をわかっていなかった。
「そういえば大和君、日本支部の人と協力して血の眷属の行方を追っているんですよね?」
レオナルドがそう言うとスティーブンが「ああ。」と答えた。
「今更思ったんですけどもし仮に特定できたとしてどうやって意味名を見るんですか?僕の目でも見れない方法を取られたらどうしますか?」
その言葉に一同静まり返る。
「え?僕なんか変なこと言った?」
「いや、そうじゃないんだレオナルド君。実は大和君も前に同じようなことを言っていた。彼からはもしそのような状況に陥った場合におけるスポンサー候補がいるんだ。」
「スポンサー候補・一体誰を指しているんですか?」
「いや、誰というよりどこと言うほうが正しいな。」
「つまり財閥なんかの企業ですか?」
「そうだ。で、その候補が九鬼財閥だ。」
「Kuki?確か世界的にも展開しているあの・・・・」
「そうだ。だがそのためにはあちらへ恩を売る必要がある。その案を売る方法として彼らの一家の一人、九鬼英雄君という人物の故障した肘を治す事なんだ。」
「肘を治す?でもそんな方法・・・・・・・・・・あっ!」
レオナルドは思い当たる節があった。
「そうだ。君が予想するあの人だ。でも治せるかどうかまだ聞いていない。」
「だったら僕が聞いておきます。この後目の検査に行く予定ですし。」
「そうかい?じゃあお願いするよ。」
スティーブンはレオナルドに頼んだ。
(大和君なら無茶はしないだろうが・・・・・・・・だがそれでも心配だ。親心というべきなのか分からないが・・・・・・・私は彼を信じよう。)
クラウスは心の中で大和の健闘を祈った。