真剣で私に恋しなさい!~川神の血闘術士~   作:ザルバ

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 島津寮の居間にある机の上に置手紙があった。

―――拝啓、風間ファミリーの皆様へ

   先日の川神大戦でお疲れあると思います

   わたくしは用事がありましてHLに一時的に戻ります

   学校登校日までには戻ります

   それでは皆様良い休日を

                      直江大和より

 

 HLの空港に大和は降り立った

「ひっさしぶりだが相変わらずだなー。」

「キー。」

 大和の言葉にライトニングは相槌を打つ。

 空港からひとたび町の方を見れば、霧がかかったHLが目に入る。

「行くか。」

「キー。」

 大和はライトニングを肩に乗せフェニックスを動かした。

 

 複雑な地形で出来たHLに入ってみればいつも通りの平和でない環境。

「相変わらずだな、ここ。」

 大和はそう呟きながらフェニックスを走らせているとレオナルドの姿が見えた。

「レオナルドさーん。」

「っ!大和君!」

 大和はレオナルドの側でフェニックスを止めた。

「キー。」

「キー。」

 ライトニングはソニックと挨拶をする。

「今からライブラに?」

「ええ、そうなんですよ。」

「乗って行きますか?」

「いいの?」

「はい。」

「じゃあお言葉に甘えて。」

 レオナルドは大和からヘルメットを受け取ると大和の後ろに乗った。

「それじゃあ行きますよ。」

「お願いします。」

 レオナルドを乗せ大和はライブラに向かった。

 

 大和とレオナルドがエレベーターからライブラに入ると目に飛び込んできたのはいつもの光景であった。

「往生しろや旦那!」

 ザップがいつものようにクラウスに突っかかり。

「ふん!」

「ぐごごごぼぐごがごぐごほげふほがは!」

 いつものようにクラウスがザップを殴り虫の息にする。

「やれやれ。」

 いつものようにツェッドは本を持ちながら呆れる。

「全く、飽きないね。」

 いつものように机で書類作業をスティーブンも呆れた。

「おはようございます、皆さん。」

「お久しぶりです、皆さん。」

 レオナルドと大和が挨拶する。

「おはよう、レオナルド君、大和君。」

「おはよう、レオナルド君。そして久しぶり、大和君。」

「おはようございます、レオナルド君。お久しぶりです、大和君。」

 クラウス、スティーブン、ツェッドの順に挨拶を返す。

「あらー!」

 部屋の奥から大和の存在に気付いたK.Kが大和に歩み寄りハグをする。

「ひっさしぶりー、大和っち!」

「お久しぶりです、K.Kさん。」

 K.Kは大和を離す。

「それにしても川神大戦の活躍、凄かったわねー。皆で見たのよ。」

「えっ!?」

 大和は驚きを隠せなかった。

「あら?クラっちから何も聞いていないの?」

「え、ええ・・・・・・・クラウスさん。」

 大和はクラウスの方を見る。

「すまない。忘れてしまっていた。」

「まあまあ、それ程大和君の活躍が凄かったってことじゃないか。」

 謝罪をするクラウスにスティーブンが宥める。

「確かに全体の指揮を取り、更に戦闘を行った。それだけでも凄いことですね。」

「でも何がすごいかってあのMOMOYOって人と渡り合ったことですよね。確か四天王って言われている人ですよね。」

 スティーブンの言葉に共感するツェド。レオナルドは最も注目するところを話した。

「まあ、他の四天王が百代姉さんの力を削ってくれたおかげですから。」

「でーもあの瞬間回復って技があっても勝つんだからすごいじゃない。」

 K.Kは百代が川神大戦で使った瞬間回復を思い出す。

「ああ。でもアレは弱点があるんじゃないか?特にK.K、君にとっては戦いやすい相手じゃないか。」

「どういうことよスティーブン?」

「大和君、君ならわかるだろ。」

「・・・・・・・ああ、成程。」

 スティーブンの言葉に大和は理解した。

「人間はいわば細胞の塊。細胞に電気を流せば細胞の機能は著しく低下する。」

「だから私にとっては戦いやすいって言ったのね。成程。」

 大和の開設にK.Kは納得した。

「さて、その話はここまでとしよう。大和君、君が提案したスポンサー候補の九鬼英雄君の肘の件だがエステヴェス曰く、『どんな常態かわかんないからなんとも言えないからカルテとレントゲンを持って来てくれ。』だそうだ。」

 クラウスが話を変え大和に話す。

「そうですか・・・・・・・では揚羽さんに話を持ちかけてみます。」

「うむ、頼んだ。」

 大和の言葉にクラウスは了解した。

「そういや大和さん、お昼まだですか?」

「ええ。これから食べに行こうかと思って。」

「だったら僕と一緒に行きません?ツェドさんも一緒に。」

「よろしいのですか?」

 レオナルドの提案にツェッドは謙遜する。

「いいですよ。大勢のほうが美味しく食べれますし。」

「ではそうさせてもらいます。」

「では私も。」

 大和とツェッドはレオナルドと一緒に昼を食べに行った。

 

 時間は過ぎて特にコレと言って大きい事件も無くその日は終わった。と言ってもチンピラに絡まれたが大和が丁寧に瞬殺したが。大和は今日泊まるところをどうしようかと考えていると電話が入った。

「はい、もしもし。どちら様ですか?」

『私よ、大和君。』

「ああ、エメリナさん。何で私の電話番号を?」

『彼方携帯の画面見なさいよ。ちょっと頼まれて欲しくて。』

「頼みごとですか?」

『ええ。チェインを引き取って。』

「・・・・・・・・・・・はい?」

『ゴメン、表現が悪かった。実はチェインが酔い潰れちゃってアパートまで運んで欲しいの。今日彼方こっちに帰ってきているんでしょ?』

「ええ、まあ。」

『だからお願い。いくら私でもこの子を運ぶの困難だから。』

「分かりました。いつも飲んでいるバーでよろしいんですね?」

『そう、お願いね。』

「はい。」

 大和は電話を切った。

 一方その頃エメリナはというと―――

「ふふふ、これでチェインに大和君へのチャンスを設けたわ!」

 確信犯であった。

 

 大和がバーに着くとチェインがカウンターに突っ伏して酔い潰れていた。

「チェインさん、起きて下さい。」

「ん~・・・」

 チェインの身体を大和は揺さぶるがチェインは起きようとしない。

「すみません、マスター。おいくらですか?」

「ん!いいよいいよ。そのこの代金、事前に貰っているから。」

「そうですか。では失礼します。」

 大和はそう言うとチェインをお姫様抱っこで持ち上げ、バーを後にした。その時の写真を不可視の力を使ってエメリナが撮っていた。

「ふふふ、チェインの反応が楽しみだわー。」

 結構楽しんでいる。

 

 大和はチェインをアパートまで運び、部屋に入りベッドに寝かせた。

「相変わらずチェインさんは酒好きだな。まあそれだけ大変な仕事なんだろうけど。」

 大和がそう呟いているとチェインは大和をベッドに引き寄せた。

「おわっ!」

 突然のことに驚く大和。大和はチェインから離れようとするがチェインの腕は大和を離すまいと堅くなっていた。

「う~ん・・・・・やまほ~。」

「やまほ?」

「ひゅひ~。」

「ひゅひ?」

 チェインの寝言に大和は首を傾げるが意味がわからなかった。離れようとしないチェインを見て大和は諦める。

「ライトニング、悪いけど鍵を閉めてれないか?」

「キー。」

 ライトニングは大和の言葉に従いチェインの部屋の鍵を閉めた。

 翌日チェインが目を覚ますと一緒に寝ている大和の顔を見て顔を赤くし、ちょっとした騒動になったのは別の話である。

 

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