真剣で私に恋しなさい!~川神の血闘術士~   作:ザルバ

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「あ、大和君、チェインさん。おはよ・・・・・・・て、どうしたんですか大和君。その頬。」

 レオナルドがライブラに行くと頬に赤い手形が付いた大和の姿があった。

「お洒落でしょ?」

「え、えっと・・・・・なんていうか・・・・・・個性的?」

 答えに困ったレオナルドは最大限の言葉でカバーする。チェインは大和の側で顔を赤くしていた。

「チェイン、ちょ~とこっち来て。悪いようにしないから。」

「え、えっと・・・」

「い・い・か・ら・☆」

「・・・・・・・・・・はい。」

 チェインはK.Kに部屋の奥に連れて行かれた。

「どうしたんでしょう、K.Kさん。」

『知らないし知りたくも無い。』

 大和の言葉にスティーブン、ザップ、レオナルド、ツェドは口を揃えて言った。

 

 大和はザップと一緒に昼食を取りに外に出ていた。

「オメエよ、好きな奴はいねえのかよ?」

「え?ライブラの皆さん好きですよ。後風間ファミリーの皆も。ザップさんは一割ですけど。」

「・・・・・・・・・・はぁ。」

「あれ?一割の部分に反応しないんですか?」

「いや、そっちは陰毛頭やスティーブンさんに言われてっから慣れた。だがお前よ・・・・・・・やっぱいいわ。」

 ザップは言おうとしたが諦めた。

「それよりよ、この後カジノ行かねえか?」

「また借金ですか?返済するの何度目になると思ってんですか。」

 大和は溜息を吐く。

「いいじゃねぇか。お前がいるんだからよ。」

「もうこりごりって位してますよ。資産は?」

「50」

「・・・・・・・何とかギリギリの資産ですね。まあブラックジャックで何とかしますよ。」

「頼むわ。」

 大和は持っている頭脳でザップの借金を何度か返済したことがあった。より効率的に稼げるブラックジャックをして一度オーナーと揉め事になったがポーカーで賭けをして隠れオーナーとなった。と言っても自分のゲームを邪魔しない、ただそれだけであるが。

 そんな話をしていると二人は敵意ある視線を感じた。

「・・・・・おい、今の分かってるよな。」

「ええ・・・・・・・前方に5、後方に3ですね。」

 大和は仕込み指輪を両手に嵌め、ザップは仕込み刃のライターを手に持つ。

 大和とザップの前方から痩せ細った犬が現れる。犬の顔から胴体まで割れると蛸のような口が広がっていた。

「これって・・・・・・」

「あれだな。おそらくケルベロスのテストタイプだ。容赦無しで行くぞ。」

「ええ。」

 二人は臨戦態勢に入る。

「我流血闘武装・血鎌(サイブデス)。」

「斗流血法・刀身ノ壱 焔丸。」

 二人は血闘術で武器を形成し構える。

「前はお前に任す。後ろは俺が片付ける。」

「ミスしないで下さいよ。」

「ぬかせ!」

 二人は敵の犬に向かい走り出す。

「はぁ!」

 犬が大和に飛び込んでくると大和は犬を縦に真っ二つに斬る。すると両サイドから犬二匹が挟むように攻め込んでくる。大和は血の鎌の刃の部分を血の糸(フィディサグ)で犬に飛ばし刺すと腕を交差させ互いにぶつける。残りの犬が大和を正面からか満ちてくるが大和は犬に二匹を振り回しぶつける。

「そらよ!」

 ザップも三匹を焔丸で繋げ大和の犬の方にぶつける。

「斗流血法 七獄」

 ザップは犬を全て燃やした。

「案外あっけなかったな。」

「そうですね。」

 二人が話している背後から犬二匹が喰らいついてくる。

「ふん!」

「ふっ!」

 ザップは焔丸、大和は血のレイピア(レイブ)で犬を刺した。

「爪が・・・」

「甘い。」

 二人は息を合わせて燃えている犬の方に投げる。

「撤収しましょう。細胞も取りましたし。」

「お前何時の間にしてんだよ。」

 二人はその場から走り去った。

 

 昼食を取り、ギャンブルでザップの借金返済分の二倍の額を稼いだ二人はライブラに戻った。

「お帰り二人とも。そしてザップ、なんだその金は?」

 返ってきた二人に声を掛けるスティーブン。だが彼の目にはザップが紙袋いっぱいにある金に目が向けられた。

「いやー、大和が稼いでくれた金ですよ。」

「借金返済のためにしました。返済額の二倍です。」

「そりゃカジノのオーナーが泣きそうだね。」

 カジノのオーナーにスティーブンは同情する。

「で、それだけじゃないんだろ?」

 スティーブンの目が変わり大和はポケットに入れていた犬の細胞を見せる。

「コレです。よく見てみてください。」

 大和はスティーブンに細胞を渡す。

「これは・・・・・・・・再生しているのか?」

「そうみたいです。」

 大和が採取してきた細胞は再生をしていた。しかし再生速度は遅いと言っても過言ではなかった。

「血の眷属の細胞を使っているね。でも遅いとなるとこいつらはテスト段階かな?」

「いえ、そうじゃなく、それが限界なのだと思います。わざわざテストタイプで襲ってくるよりも完成体で襲ってきた方が確実に仕留められるじゃないですか。」

「確かにそうだな。」

 血の眷属の細胞は厄介である。銀の弾丸、聖水、錆びた釘といったもので倒せるのは低級の血の眷属。それらは時間を掛けて再生していくが本物となるとそんな物は効かない。倒すには意味名と封印術が必要である。

「てことは向こうが本腰を入れてきたようだね。大和君、今日の夜の便で帰るんだろ?」

「ええ。」

「我々は君の日本で任務遂行に健闘を祈っている。もしもの時は私達に応援をよこしてくれ。」

「はい。」

「いい返事だ。」

 その後報告書を作成した大和はライブラで一時の時間を過ごし、日本に戻った。

 

「ううう//////」

 K.Kによって恥ずかしい目にあったチェイン。そんなチェインに電話が入った。

「もしもし?」

『やっほー、チェイン。元気?』

「・・・・・・・なんですかエメリナさん。」

『その様子だとK.Kに恥ずかしい目に合わされたようね。そんな彼方にプレゼント!』

「・・・・・・・・・なんですか?」

『アンタをお姫様抱っこしている大和君の写真があるけど・・・・・・・・・いる?』

「ください!」

 

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