俺は唯平和で静かに普通に生きたかった.............けれどその願いは叶わなかった。時は数日前になる
「全国IS適性検査だぁ〜?」
そう、この全国IS適性検査が原因だった
「何でそんな事するんだよ」
「ほら、この前世界初の男性操縦者が現れたでしょ?」
あ〜確か織斑一夏だったか?姉が元ブリュンヒルデの織斑千冬だったはず。全く面倒な事をしてくれたもんだ、これでまた操縦者が見つかったら其奴まで道連れじゃねぇか
「俺もやらなきゃいけないのか?」
「当たり前でしょ、今丁度市民体育館でやってるから行って来なよ」
俺はこの時面倒くさいとしか思っていなかった、しかしこの後俺の人生が狂い始めた
「此処で適性検査やってんのか、国のお偉いさんも暇だねぇ」
そういって体育館に入ろうとしたら.............
「おーい!静雄!」
背後から誰かが俺の事を呼んだ、背後を振り返ると見慣れた顔がいた
「おうお前も検査か?健吾」
こいつの名は有馬健吾、小学校からの腐れ縁だ
「そうだよ、全く面倒くさい」
「はは、やっぱりそう思うか?」
「当たり前だろ?高々男性操縦者が現れただけだろ?何で俺らまで付き合わないといけないんだよ」
「全くだ、じゃ行こうぜ」
俺たち2人は体育館に入って行った
「如何だった?」
「なかったよ、お前は?」
「これからだよ」
「そっか、なあ若しかしたらお前適性有るかもよ?」
「不吉な事を言うなよ」
「だってお前の姉さん日本の代表だろ?あり得なくはないぞ?」
そう、俺の姉 平和島佐紀はISの日本代表なのだ。そう考えると若しかしたらと思った俺がいた
「次の人どうぞ」
「お、呼ばれたようだ」
「有ったら笑えるな」
「そん時はお前を殴る」
「なんでだよ⁉︎理不尽だ!」
そういって俺はカーテンの向こうに歩いた
「はい、じゃあ早速だけど目の前のISに触れてください」
「うっす」
俺は指示の通りISに触れた
キィィン
その瞬間、頭の中に色々な情報が流れ込んで来た。そして.............
「.............マジかよ」
俺はISを装着していた
「.............スゥ〜ハァ〜、健吾〜‼︎一発殴らせろ‼︎」
俺はその場で叫んだ
「ただいま〜」
俺は家に帰った、あの後係員や関係者が押し寄せてきた
「おう帰ったか、如何だった?」
父さんがバーテン服でグラスを拭いていた、俺の家は簡単に言えばBARだ
「..........................」
「如何した静雄、まさか......あったのか?」
コクン
俺は首を縦に振るしかなかった
「.................そうか、お前には店を継いで欲しかったんだがな」
「ゴメン父さん、俺の所為で」
「お前が謝る事じゃない、気にするな」
「でもーーーー」
「そうよ静雄、貴方が気にする事じゃないわ」
不意に奥のカウンターから声が聞こえた、そちらを見ると常連さんが来ていた
「スコールさん、来てたんですか。オータムさんは一緒じゃないんですか?」
「ええ、今日は私一人よ」
この人はスコールさん、店の常連さんで金髪でスタイル抜群の美人さんだ
「それにしてもまさか静雄がISを動かすなんて、佐紀が日本代表だからかしら?」
あながち間違いじゃないと思う、織斑一夏だって姉がブリュンヒルデだ。
「此れからはIS学園に行く事になるわね、少し寂しいわ此処に来れなくなるなんて」
「え?何でですか?」
「あら?知らないのかしら?篠ノ之束がISを開発した時その家族が如何なったのか」
「.................重要保護要人プログラム」
「そう、だから静雄は此れから家族に会う機会が殆どなくなるわ」
「.................クソッ‼︎」
俺は店の壁を思いっきり殴った
「ゴメン父さん、俺の所為で姉貴や母さん、晴臣と夜詠まで巻き込んで」
「泣くな静雄、心配すんなまた会えるさ。それに母さんや晴臣や夜詠も責めないさ」
俺はそのまま自分の部屋に閉じこもった。後日政府の人が来て重要保護要人プログラムの事や俺の事など話をした後家族は政府の人と一緒に家を出た。その時に家族は
「静雄、此れから離れ離れになるが元気に暮らせよ」
「静雄、学園に入学したら彼女の一人でも作りなさい」
「兄さん、偶には手紙とか書いてくれ。俺も書くからさ」
「静兄、今度会った時また静兄の料理食べさせてよね」
そう言って俺の前から居なくなった、それからはマスコミや報道陣が家に来てはインタビューなどしてきたが全部無視した。正直殺したかった、此方の気持ちも気にせずISを動かして如何でしたか?とか此れからIS学園に入学しますが如何いった気持ちですか?等人の感情を逆撫でする事がお好きの様だ。その時俺は店の近くの道路標識を”引っこ抜いて”マスコミや報道陣に投げた、ザマァみろ
後日、家に人が来た。最初は鬱陶しいマスコミや報道陣がまた来たのかと思ったが違った、今回はあのブリュンヒルデこと織斑千冬と姉の平和島佐紀が家に来た
「君が平和島静雄だな?私は織斑千冬、IS学園の教師をやっている」
「久しぶり静雄、元気にしてた?」
「.......................................」
「如何したの?何かあった?」
「ゴメン姉貴、俺の所為で皆を.................」
「もう、静雄が謝る事じゃないわ」
「話をしているとこすまないが本題に入りたい」
「もう千冬はせっかちだな〜、久しぶりに弟に会えたのに少しは空気を読んでよ」
「此れからは毎日会えるだろう、それで静雄お前には此れからIS学園に入学してもらう。それについて質問はあるか?」
「........俺のクラスはどこですか?」
「今のところ私と佐紀のクラスだ、他には?」
「........織斑一夏は一緒か?」
「まあ一緒だな、如何してだ?」
「.......................................」
「駄目よ静雄、約束したでしょ。極力人には”アレ”を使わないって」
姉貴、悪いけどそれは無理だ。今回ばかりは抑えられねぇ
「如何いう事だ佐紀、”アレ”とはなんだ?」
「.................静雄はね、昔から怒ると私でも止められない程の馬鹿力を発揮するの。簡単にいえば生身で道路標識を引き抜いて其れを武器にして振り回すの」
「そ、それ程なのか、静雄の力は」
「そんな事は如何でもいい、何時から学園に行けばいい」
「その事だが、実は明日なんだ」
「そうか、上に荷物を纏めてあるからそれを持って行けばいいか?」
「ええ、それで問題ないわ。それよりも勉強とかした?」
「基礎知識や専門用語なら全部覚えた、それが?」
「そう、ならいいわ。相変わらず覚えるの早いわね〜」
「用件はそれだけか?この後用事が有るんだが」
「なら私達もそろそろ帰りましょうか千冬」
「そうだな、という訳だ明日迎えに来る」
そう言って2人は帰った
「いよいよだな、織斑一夏。待ってろよ、お前がISを動かした事後悔させてやる」
翌日IS学園にて
「平和島、入って来いと言ったら入れいいな?」
「分かりました”織斑先生”」
俺は今IS学園の廊下にいる、すると教室から
パァァン‼︎という音が聞こえた、その次は
キャァァァァァァァァァァァ‼︎と叫び声が聞こえた、この教室大丈夫か?
「入って来い」
織斑先生の合図が聞こえたので教室のドアを開けた、すると教室中の視線が此方に注がれた、ウザい
「自己紹介をしろ平和島」
「平和島静雄だ、歳は18好きな事は特に無い、嫌いな事は女尊男卑と”一部”の人間だよろしく」
俺は自己紹介を終えると自分の席に着く、周りを見ると最前列に男子が1人いた。織斑一夏だ、向こうはチラチラ此方を見ている。鬱陶しかったので殺気を飛ばすと織斑は顔を青ざめて前を向いた、ダッサ。前を見ると織斑先生と姉貴ともう1人緑髪の小さな先生がいた、確かあの人は元日本代表候補生の山田麻耶だったはず
「織斑、自己紹介とはああいう物を言うのだ。少しは見習え」
などと言われていた、一体どんな自己紹介をしたんだ?
HRが終わると織斑一夏が此方の席に近づいて来た
「平和島静雄だっけ?俺は織斑一夏よろしくな!」
ウザイ、なんだこいつは?いきなり年上にタメ口でヘラヘラ笑いながら喋りやがって、殺していいか?
「お前、巫山戯ているのか?」
「え?」
「さっき俺は自己紹介で歳は幾つって言った?」
「えっと、18って」
「ならばお前は初対面の歳上にいきなりタメ口で話すのか?一体何様だ?」
「いやだって2人だけの男なんだからお互いーーーー」
ブチッ‼︎この時俺の中で何かが切れた、そして.....................
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァン‼︎
教室に轟音が響いた、その理由は.................
「.......................................」
織斑一夏が”天井”にめり込んでいた、その原因は.................
「歳上には敬語を使えと習わなかったのか?」
拳を上に振り上げた俺がいた