今回で、三度目の演習は終わりです
快く許可してくださった禿げ眼鏡様ありがとうございます
今回は提督の意外な趣味と、彼の考えです
それでは本編をどうぞ!
1900 AMIDA鎮守府 食堂
現在、慰労とお別れ会を兼ねて盛大なパーティーが開かれていた
「それでは、今回ご協力してくださった3人に向けて………乾杯!」
四葉が音頭をとり皆楽しそうに食事を行う
「いやー、それにしても流石ですねハインツさん。まさかうちの如月を倒すとは………」
四葉が誉め言葉を送るが、ハインツはそれに対して自嘲ぎみに
「なに、彼奴等のおかげで勝てたのさ。」
と言う。だが、それを気にすることなく何処からかドイツ産の黒ビールを渡す
「どうぞ、御礼として飲んでください。そこのお嬢さんと。」
四葉はそれだけ言うと、自分の艦娘達のところに行き労いの言葉をかける。
そんな様子を見ながら彼はギュンターの所にいく
「楽しんでるか?」
「まぁまぁな、それにしても彼奴、結構いい奴だな。見ず知らずの俺たちを匿ってくれたんだ。」
「その代わりにひどい目に遭ったがな…………」
そう言いきるハインツだが悠翔がいないことに気がつく
「アレ?悠翔の奴は?」
そう聞くとヘルムートが、彼なら海風に辺りにいったと言う。
まぁ、馴れてないから仕方ないかと思いつつ、ハインツは楽しむことにした。
静かに食堂から出ていった四葉に気が付かずに
AMIDA鎮守府 防波堤
「いい海だな、初めて見た。」
悠翔は静かな海を見ていた。思い出すのは演習の時、四葉の行動まるで自分になにかを考えさせているようだった
(分からないな………あの人)
そう思う悠翔だったが後ろからの気配に気が付き振り替える。そこには四葉がペットボトルを2本持っていた
「炭酸で良いかな?悠翔君」
それだけ言うと悠翔の近くに座り、飲み物を渡す
「せっかくのパーティーなのに楽しめなかったかい?」
そう聞く四葉に悠翔は首を横に振りつつ
「あぁ言う空気が苦手なだけです。」
そんな答えに四葉は笑いつつ
「俺も苦手だね、そうそう君を誘いに来た。軽くドライブでも行かないか?」
それだけ言うと、彼は楽しそうに歩き始める。
少し疑問を持ったが気になったので悠翔は着いていくことにした。
しばらく歩いてると、そこには車庫があった
「休日に自分で直していたんだ。まだ俺の艦娘たちも知らない。どうだ?テストドライブに付き合うかい?」
楽しそうに言う四葉だが悠翔はドン引きしていた
(これ、ポルシェだよな?!良いの!?こんな高いのに乗っていいの?)
そう彼の車はポルシェだったのだ
「解体屋に転がっていてな、こんなご時世だから一台50万程で買えた。やっぱりさ戦争だからさ、こう言うものの値段は下がっちゃうわけだよ。一応言っとくが新車だと軽く2000万は下らない。まぁ、気にするな。パーツのほとんどをカーボンにしてあるぶつけたところで200万程で済む。」
そう楽しそうにいい、エンジンをかける
水平対向6気筒の良い音がする
「乗りなよ、近くの山までいこうか」
そして悠翔がビクビクしながら乗り、シートベルトをしたのを確認するとゆっくりと走り始めた
20分後、その山の頂上についた
そこは満点の星空だった
「鎮守府で見るのもいいがこう言うところの方が良い。」
楽しそうに話をしているが悠翔は一つだけ驚いたことがあった
「激しいワインディングロードなのに横Gの変化が全く無かった…………」
そうここまであまりにも安定して上ってきたのだ
おかげで眠りそうなほどだ
「さてと!悠翔君君に一つ質問だ!」
いきなりの質問に悠翔は身構えた。
「君は一体何のためにそれを使い戦うのか、君自信の言葉で答えてほしい。」
さっきまでの人の良さそうな雰囲気は消え、歴戦の人物のような感じになる。
悠翔はしばらく考えたあと、真っ直ぐに見つめ
「俺は、おれ自身のために戦う。」
そう言いきる悠翔に四葉は楽しそうにしつつ
「フフ、良いねその目、真っ直ぐに素直だ。変なことを聞いて悪かったな。」
聞くだけ聞いて、車に向かって歩き始める
そんな彼に悠翔も聞く
「質問を返すようで悪いけど、じゃあ何で貴方は戦う?」
その質問に対して一度立ち止まり、星空を見てから振り返り
「んー?何でだろ、俺は戦いのなかでしか自分を探せない。見つけたいんだろうな、自分の存在理由を案外簡単なのかもしれんがな。」
それだけ言うと、車に乗り帰るよ?とだけ言い鎮守府に向けてまた走り始めた
そんな帰り道
「そう言えば俺、テストドライブに来たんだった。悪いけどシートベルトきちんとしてるよね?かなり揺れるから。」
それだけ言うと、ギアを二速に叩き込む。
さっきまでの安らかなイメージは消え一気に速度が上がる
「ちょ?!崖が!崖がぁぁ!?」
悠翔は目の前で起きてることに恐怖を感じた、今までの人生のなかでもかなりの恐怖が襲ってきた
「落ち着きなって~まだ4速だよ。おっとコーナーかそんじゃ攻めますか!」
そう言うと、四葉はブレーキを思いっきり踏み、シフトダウンをしつつコーナーに飛び込む
そして車が思いっきり横を向く
「ぶつかる!絶対ぶつかる!」
悠翔が騒ぐがそんなことも気にせずに
「安心しろ、まだ半分のペースだから」
とだけ言い加速していく
そんな中でも悠翔は少しずつ落ち着けるようになってきた。
この人なら大丈夫とだがその幻想も一瞬で壊れる
左への緩やかなカーブの最中、侵入直後に
「喉乾いた」
とだけ言いハンドルから手を離しペットボトルをを飲み始めたのだ
「ちょっとぉぉぉ!?ハンドルに手戻してぇぇ!」
そう叫ぶがそれを気にせずに飲み終えたのかペットボトルをホルダーに戻す
その間にも車は崖の方のガードレールに近づく
そして、ギリギリのところで抜けたのだ
「ふーん、まぁこんなものかさてと本気で攻めますか。」
「嫌だぁぁ!?おろしてぇぇぇ!!!???」
悠翔の悲鳴が山にこだました………………
2100 AMIDA鎮守府 憲兵詰所
悠翔は派手に爆睡していた
「ギャハハ、それは派手にやったみたいだな!提督さんよ!」
思いっきり隊長に怒られていました
「全く貴方にそんな趣味があるとは思っていませんでした。」
そう怒ってるのは門限を過ぎたからだ
「仕方ないでしょ、下道混んでたんだし。」
それだけ言うと悠翔を背負い運んでいく
「なぁ、提督………お前は満足したのか?」
隊長の質問に彼は一言 あぁ とだけ答え彼を運んでいく
「主任楽しそうですね。」
キャロルが聞く
「あぁ、これだから面白いんだよ人間てやつは、さてと提督の差し入れのお酒でも飲みますか?」
こうして、楽しいパーティーの時間は過ぎていった
次の日
AMIDA鎮守府 執務室
「お世話になった、ありがとう。」
ハインツが礼を言う
「何言ってんの困ったときはお互い様だよ。また会おう。」
四葉はそう言うが
「人間次に会えるのなんて分からないわよ。」
マギーが微笑みながら答える
それに対して四葉はそうだなと答えSDカードを渡す
「演習の戦闘データだ、役立つかもしれん、追加報酬のようなもんだ受け取ってくれ。」
「提督……準備ができました。」
如月が装置を起動させる
「そんじゃ元気でな。」
四葉が手をふる。
そして彼らは元の世界に帰っていった…………
「ハインツ ガーランド、良い男だったな。」
「そうですね、さてと提督!今日も一日頑張りましょう!」
如月に連れられるように四葉も歩き始める
( Do not become another person; it is environment to change. It is good luck that for them『 人は変わらない変わるのは環境だ。彼等に幸あれ』)
四葉は彼等の幸せを祈りつつ。仕事に戻った
どうも作者です。これにて演習は終わりです
次回からはまたノンビリ?な日常を送る予定です。
それでは皆様また次回お会いしましょう
世に如月とAMIDAの有らんことを