Fate/Fairy Tail 錬鉄の英雄【無期限休載中】 作:たい焼き
・適当に組んだレベル7軸のレッドアイズビートダウンデッキが回れば面白い程よく動く。事故は多いけど回れば圧倒的火力で上から叩き潰せるし。
・インクぶちまけて戦うイカのゲームをようやく購入。ガチホモゲフンゲフン・・・ガチホコにハマってしまった。
小説書けよ俺・・・
マグノリアの東の森の奥に一軒家が建っているのは知っているだろうか?
そこには一人の治癒魔道士が一人でひっそりと暮らしている。
名を『ポーリュシカ』
森の奥で一人で住んでいるのは人間嫌いだかららしいが、それなのに妖精の尻尾の顧問薬剤師を引き受けていたり、今こうして魔力を抜かれたマカロフの治療をしている辺り、欲望や傲慢といった負の一面を嫌っているようにも見える。
マカロフを運んできたギルドの二人を追い出す形で帰した彼女はマカロフが寝かされているベットに視線を落とす。
「昔から世話のかかる男ね・・・」
二人はかなり昔からの知り合いらしく、思い出もそれなりにあるようである。
「魔道士にとって魔力とは生命の源にも等しい。魔力が強大な者ほどあの呪文は苦痛を伴う。あんた・・・がんばらないとこのまま死ぬ事もあるんだよ。」
本当に悲しみが溢れた目になっていた。
そんな静寂を破るように家のドアが開かれる。
「!?アンタは・・・」
妖精の尻尾はギルドもメンバーもボロボロだった。
大小様々なれど怪我を負った者は多く、体力も魔力も消耗が激しかったが、彼らを消耗させた物は他の何でもない。彼らの希望である総長が戦闘不能になったことである。
魔力で張っていた彼の肉体はそれが抜けて抜け殻のように弱々しくなってしまった。
象徴を失った組織は脆い。だが彼らの闘志は折れていなかった。
態勢を整え、再起の機会を伺いつつ反撃の牙を磨いていた。
前哨戦は終わりを告げ、ここからは両者による総力戦だ。出し惜しみをした方が負ける。
魔道士の総合的な質は互角と言っていいが、兵器の数や魔道士の数は幽鬼の支配者の方が上なのだ。
現状の最大戦力であろうS級魔道士は妖精の尻尾に6人、依頼でギルドから離れている者や居場所が分からず連絡が取れない者、引退し戦えない者を除いた場合、その3分の1の2人しかいない。
妖精女王の異名を持つ若き女魔導師『エルザ・スカーレット』と最近になって活動を再開した『エミヤ・シロウ』である。
エミヤは幽鬼の追撃を一人で食い止めている最中でこの場におらず、安否も確認出来ていない。
よって現状はエルザ一人と言って過言はない。この状況を覆すのは困難であろう。
だが誰一人諦めていなかった。
そして、せっせとメンバー達が反撃の準備をしている中、酒場の隅で座って自責の念に震えていた少女がいる。
今回の幽鬼が大規模襲撃を行った目的であり、お互いの最優先目標である『ルーシィ・ハートフィリア』だ。
事の発端は幽鬼の支配者に出された一つの依頼。国を代表する資産家である彼女の家から彼女を連れて来いという依頼。それによって大義名分を得た幽鬼の支配者が数と勢いに任せて仕掛けてきたという物だ。
自分のせいで皆に怪我を負わせたと、そんな風な負の感情に怯えていた。
実際他のメンバーが出払った後に彼女は誘拐されかけた。
幽鬼の支配者におけるS級魔道士であるエレメント4の内の二人が魔法でルーシィを拘束しかけた。
だがそこで誤算が生じる。
彼女の背中に施された魔法陣。それはエミヤが予め仕掛けておいた防御用の魔術の発動の鍵。
施された者が瀕死の傷を負ったり、意識を失った場合に自動で発動。
エミヤの魔力を媒介にして彼の丘の聖剣達を投影。対象を何重にも重ねた剣の檻で守るという物だ。
彼の計算上ならば魔導収束砲も評議院の最終兵器も耐えうる概念を持たせたゆりかごだ。
使われた宝具も
彼は彼女が狙われるということにも気付いていたらしく、それだけ彼女を重要視している。
だがルーシィはどうしても解せない事があった。敵の目的が自分の身柄だということに気付いていたら、私を切り捨てて幽鬼の支配者に引き渡せば犠牲は最小限に抑えられるし、多くの被害を出す事もなかった。そんな考えを抱いた証拠も無ければ思いたくもない妄想だが、次々と湧き上がる不安から生じた負の感情がルーシィにまとわり付いていた。
そんな負の連鎖を断ち切るきっかけを作った者達が居た。特に彼女と親しい者達だ。
「どーした?まだ不安か?」
「ううん。そういうのじゃないんだ・・・なんか・・・ごめん。」
だがそれでも興味を惹いただけ。完全に拭き取るには程遠い。
元々は自分が身勝手な行動をしてしまったために招いた騒動であるため、その罪から逃げるように堅い殻に自分の感情を押し込んでしまっているのだ。
「つーか。『お嬢様』ってのも似合わねぇ響きだよな。」
転機をもたらしたのはルーシィが妖精の尻尾で一番最初に出会った男であるナツだった。
「この汚ねー酒場で笑ってさ・・・騒ぎながら冒険してるルーシィって感じだ。」
それは妖精の尻尾の本質でもある。つまりそれを正せばルーシィはもう妖精の尻尾のメンバーであり家族であるという事。
「ここにいたいって言ったよな?戻りたくねえ場所に戻って何があんの?」
その通りだ。周囲に流されていては本当の幸せなど掴めるわけがない。
「妖精の尻尾のルーシィだろ?ここがおまえの帰る場所だ。」
そう言葉を発したナツには一変の曇りも下心も無い。そういった純粋な心が人を救うのだ。
だがそれでは敵は止まらない。実際人手が心許ない状態は続いており、怪我人も疲弊といったダメージは馬鹿にならない。
何より他より頭一つ飛び抜けたS級魔道士の数が負けている事が一番深刻な問題だ。
現状戦いに参加出来るS級魔道士はエルザ一人のみ。
そのエルザも一時的とはいえ休息を取れる状況であるため、今はシャワーを浴びて体を休めている。
(マスターは倒れ、ラクサスもミストガンも不在。エミヤもどうなったか分からない・・・結局、私はあそこで何をしていた・・・)
そんな過去も今となっては変えられぬ事実だ。出来ることといえば代わりに物に感情をぶつけることのみ。エルザがバスルームの壁に拳骨をぶつける。血が滲んだ拳は彼女にどれだけの自責の念を与えてるかは明白であろう。
妖精の尻尾内でそれぞれの感情が行き交う中、突然の地響きが襲い掛かる。
地震ではない。何かの足音のような物が刻一刻とギルドに迫っている。
「外だ!!」
魔法銃の使い手であるアルザックが皆に危険を知らせる。
外に出た皆が見た物を容易く信じる事は出来なかった。
巨大な城が自らの足で歩いて迫って来ていたからだ。機械仕掛けのギルドその物が幽鬼の支配者の切り札。
それは妖精の尻尾のギルドに対面する位置で止まり、腰を下ろす。
「魔導収束砲"ジュピター"用意。」
マスタージョゼが部下に指示を送る。膨大な魔力を収束して撃ち出すそれの威力は兵器の名に恥じぬ強力な一撃であり、人間個人で防ぐのはほぼ不可能。
「消せ。」
無慈悲にも放たれた膨大な魔力が全てを飲み込みながら襲い掛かる。巻き込まれた物は血の一滴すら残らない。
「全員伏せろォォォ!!」
真っ先に駆け出したエルザは皆よりも前に出て換装を行い、超防御力を誇る『金剛の鎧』を纏い防御態勢を取る。
金剛とはダイヤモンドの和訳。この星の天然物質の中で一位を誇る硬さは伊達ではないが、それでも受け止められる保証はないし、第一に中身が先に焼かれる可能性もある。
ナツが心配してエルザを止めようとするが、それはグレイによって引き止められる。
エルザがそれを受け止めたジュピターは魔力が球体となり、触れた物全てを粉塵にまで粉々にする。
「ぐああああっ!!」
時間が進むごとに砕けていく金剛の鎧。ジュピターはその中身のエルザを喰らおうという意思を持っているのか、力を衰える様子を見せない。エルザにも貫通し大きなダメージを与える。
そんなエルザを心配する声も上がるが、彼らは何も出来ずただ悔しさに息を飲む。
鎧の部分がほぼ砕けた所でエルザに限界が訪れる。ここで堪えなければ後ろのギルドや仲間と共に飲まれる。
エルザ一人では助かる可能性は限りなく低い。ただし、エルザ一人の場合ならばだ。
何処からか聞こえる聞き慣れた呪文。それはとある男を表す一文であり、これを言葉にする男は古今東西を探しても一人しかいない。
エルザとジュピターを左右に分けたそれは例えるなら七つの花弁。仄かに紅い盾は、エルザが削ったジュピターを容易く受け止めた。
「な・・・何が・・・」
今まで受けていた苦痛はどこかへと消え、代わりに自分を支えてくれる温かさを感じる。
「全く君は・・・いつもそうやって無茶をしようとする。」
エルザを抱え、右腕を突き出してアイアスを展開するエミヤの姿はとても頼もしかった。
アイアスという障壁を破る事は出来ず、ジュピターの収束魔力が霧散する。妖精の尻尾のギルドはまだ健在していた。
『貴様・・・我々の邪魔をしてくれやがったガキめ・・・何処までも目障りな・・・』
拡声器を通して聞こえて来るその声には苛立ちに近い怒りが含まれている。
『たった一人増えた所で何も変わりはしねぇ。ルーシィ・ハートフィリアを渡せ。今すぐだ。』
それが幽鬼の支配者が満身創痍の妖精を見逃す唯一の条件。逆らえば総力戦となる。
周りからそれに対して反抗する声が上がるが、ジョゼの要求は変わらない。ついにルーシィの心が折れそうになったその時、一倍大きな声が上がった。
「仲間を売るくらいなら死んだ方がマシだっ!!」
「オレたちの答えは何があっても変わらねえっ!!おまえ等をぶっ潰してやる!!」
満身創痍だったエルザが、仲間を傷付けられて怒りに燃えるナツが叫んだ。それに比例して妖精達の士気も回復していく。
「ならば、さらに特大のジュピターを喰らわせてやる!!装填までの15分、恐怖の中であがけ!!」
次弾を撃つと宣言し、更に自らの魔法『
「貴様こそ何も分かっていないな。どうやら慢心すると周りが見えなくなるらしい。」
いつもの様に気障で皮肉を交えた言動を交えながらそうエミヤは言い放った。
「仲間の危機が迫れば迫る程、妖精は力を増すということだ。貴様は脅しているようだが逆に闘志を燃え上がらせているだけだぞ。最も、自らの首を締めたいというのなら喜んで手を貸すがね。」
「舐めた口を・・・ならばまず貴様から死ね!!」
軽く百を超える幽兵をエミヤ一人に向かわせる。百対一の場合、当然百の方が有利だ。幾ら一が一つ一つよりも強力な力を持っていても、数の有利を覆すのは厳しい。
だからこそ古来より戦争は数をより多く集めた方が主導権を握れたのだ。
だがもしも一の力で百に匹敵する数を集められるなら、その常識は覆る。
エミヤの背後に次々と刀剣が現れる。それらの役目はただ真っ直ぐ飛ぶこと。切っ先が彼の意思の元に敵の兵に向く。
―――停止解凍、全投影連続層写
ただの剣とはいえ、それが音速を超えて射出されれば弾丸と変わらない。むしろ質量が鉛球よりも重いため威力は此方が上であろう。
障害物がない平地で剣の雨に晒された幽兵は為す術なく散っていく。
幽兵が埋め尽くしていた場所は役目を終えた剣の残骸が突き刺さるのみとなった。
「貴様・・・」
「所詮は意思なき亡霊。この程度だろう。さてマスタージョゼ。貴様は魔道士ギルド同士の戦争を望んでいたな?」
彼はいつの間にか漆黒の洋弓と捻れた剣が変形した矢を既に射る準備を整えていた。
「貴様が戦争を望むのであればそうしようと言うのだ。さあ、始めようか。魔道士ギルド同士によるとんでもない戦争ってヤツをな。」
番えられたカラドボルグが放たれ、それが開戦の狼煙代わりとなった。
ようやくイカが出来るぜ・・・
ソードバレルフルオープンの部分はルビが上手く付かなかったので妥協しました。仕方ないね。
ぐだおの報告としては玉藻が出ました。五万課金してラストの十連で。途中でカレイド二個とか出たし決して無駄ではない。
鞄の中で控えてる予備の一万は無駄だけど。
イベントの方も無事終了。ランキング報酬がないからそんなに殺伐としないし。取るものは取ってくけど。限定礼装や鯖は勿論、再臨素材とか地味に嬉しいし。