ドラセナの残したもの   作:歩実

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友人はラブコメがいいというのですが、ついつい戦闘ものとかファンタジーを書いてしまいます。




それではどーぞ!


part1  隠し子

この物語は、一人の幼い、しかし特別な力を持った少女が綴る、ひとつの物語。

この少女は、後に王となり、世界を支配するものである。

少女が生きた軌跡を、ここに綴る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

混沌の時代。

今12歳の少女、イヅキがいる場所は、自分が生まれ育った国、ドラセナであった。

先ほど自分が育った村は焼けてしまった。

昨日まで一緒に暮らしてきた友達も、大人たちも。

もう焼けてしまって誰が誰だったのか、どこが誰の家だったのか、それほどにまで村は損壊してひどい状態だった。

イヅキはもうこのまま村と一緒に死んでしまいたいと、絶望にかられていた。

昨日から、何も食べていない。

昨日からイヅキは、損壊した村の跡地にうずくまって、膝を抱えてうずくまっていたのだった。

「____なっ・・・・・!?」

そんな時。

近くでこの地帯一体に響き渡るようなドオオオン、という音がした。

イヅキは即座に状況を確認しようと、立ち上がり、あたりを見回す。

周りにはなんの異常もなく、なんとなく空を見上げた時だった。

「なに、あれ・・・・・!?」

空には大量の魔物。

耳を澄ませば、近くに住んでいる集落の住民の悲鳴が聞こえた。

魔物は全て飛行型で、イヅキの方にだんだんと近づいていく。

「・・・・」

イヅキはなぜか・・・・反射的に思った。

(ここで、死んではいけない気がする・・・・)

先ほどまで、自分は死にたいと願っていたはずなのに、今更どういうことか。

けれど、けれどもイヅキは、内面では疑問を感じながらも、まだ腰に刺さっていた小太刀を抜いた。

魔物はついに空からイヅキのいる村に着地し、イヅキに向かってくる。

「こんなに大勢は、ちょっときついなあ・・・。まあでも、イキノコラナイト。」

魔物は急速に加速してイヅキに接近してくる。

イヅキは小太刀を構え、得意とする魔法の防御をする。

「<竜炎壁>!!!!」

自分の知っている魔法ではない。

けれど、イヅキはずっと前から知っていたように慣れた感じで魔法を次々と繰り出す。

<竜炎壁>は、炎の壁をイヅキの周りを中心として作り、同時にその炎の壁に触れた魔物は消滅していった。

「!!」

魔物は後ろからも来ていた。

飛行型魔物は機動力が高く、それゆえにあっという間にやられてしまうものもいる。

後ろから来た魔物をイヅキは、片手に握っている小太刀で倒す。

「はあ、はあ、はあ・・・・」

これであらかた魔物はいなくなった。

普通の戦士ならこんな短時間でこんな大量の魔物を殺れるはずがない。

それだけ、このイヅキという少女は規格外だった。

なぜこんな力が自分にあるのか。

何故知りもしない魔法を自分は知っているのか。

なぜ魔物は自分めがけて攻撃してきたのか。

今、イヅキにはわからないことが多すぎた。

自分のことさえも。

 

ザッ、ザッ、ザッ

 

今度は3人程度の人間が歩いている音を、イヅキの耳はとらえた。

「だれ!?」

イヅキはとっさに腰にしまった小太刀に右手をかける。

「我々に敵意はありません。」

3人は男で、リーダーらしき男が前に立ち両手を上げる。

続いてそれに習って後ろの2人も両手を上げる。

「あなたは誰ですか。」

イヅキはまだ、この見知らぬ男たちに警戒をとかない。

「我々は、ドラセナの騎士団のものです、イヅキ様。」

男たち3人は、イヅキを様づけし、恭しく頭を垂れる。

「・・・・騎士団?イヅキ様?」

イヅキはどういうことなんだとこてん、と小首を傾げる。

「イヅキ様。・・・イヅキ様は、この<赤竜>が司る国、ドラセナの皇族なのでございます。イヅキ様は同じ日に生まれた双子の兄とともにお生まれになったのですが、あなたのお父様、皇帝が何故かイヅキ様をこの村に隠し子として、この村の者にイヅキ様をお育てになられるように命じたのです。」

「・・・・・ボクが・・・・皇帝の、隠し子・・・・?」

イヅキは信じられないと、目の前の騎士が言っていることが理解できなかった。

自分が皇帝の隠し子?

自分が皇族?

考えれば考えるほど、イヅキは混乱していった。

 

 

 

 

 

 

 

イヅキは選ばねばならない。昔、この我と語り合ったイヅキであるからこそ。

____選ばねばならない。選択肢を。

 

 

 

 

 

 

どこかで、孤独な竜は、つぶやいた。

 




これは一応、少し書く前にプロットをねっておきました。
なかなか忙しいのでパソコン触る機会がありませんw
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