憑依でチート特典付の大日本帝国だけど・・・。   作:konndou

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第六十三号「江藤さんの憂鬱(杞憂)」

 

-江藤敏子-

「ああ、憂鬱だわ」

コレがこの時の彼女の全てであった。残念ながら本日は面会の当日。間も無く先方もやって来られるとの事。彼女の心は曇天極まりないのに外の天候は部下の4バカの如く晴天雲一つない。

 

そしてこの時には既に相手の交渉人も名前が割れており、帝国陸軍より永田と石原、海軍より高須、宇垣の4名+αとなっている。

残念な事に一番下の階級が中将とか言う中佐絶望のメンツである。

数日前に交渉人が判明した際は一時的にフリーズしていたらしい。

余談であるが流石にありえんメンツ(一般常識的には)な為に横で後日やって来る人員リストを見た北郷さんも一時的にフリーズした。

そしてこの時の中佐はこの常識的に有りえないメンツからして、この後の交渉がどれほど困難になるか予想は出来なくても覚悟はしていた。

 

なお、読者の皆さんは既に察しているでしょうが完全に無駄な覚悟である。

 

ぶちゃけた話、ちょっと中佐スマイルでもすれば即解決な上に物資位幾らでも本土から正式ルートで横流ししてくれるよ?

 

その覚悟のほどはと言うと、最悪の場合は自分の体を売る気でもいた。

つまりは枕営業。

その為に最悪の場合に備え今回は自分がウィッチとして死んだ際に備え北郷少佐の同席はさせて居ない。本来ならば絶対に同席させるべき経験の持ち主なのだが交渉の困難さを予想し最悪の事態に備え今回は退いて貰う事とした。

 

因みに言うまでもないが万が一にでも枕営業なんぞ未遂ですら実行された暁にはこの4人、発覚時はギャグ補正抜きにリアル銃殺されるのでお願いします。マジでやめてください。

地味にこの時、本人たちの知らないところで江藤中佐が4人の命を握っていた。

あれ?この交渉って対外的に見ればどっちが不利何だったけ?

 

そしてだが個人的にこの会談に当たって申し訳ない事が一つあった。

そう、この交渉に海軍側の人間が居ないのは体裁的に不味いということである。

そもそも問題は海軍発なのでこの指摘は可笑しくない。むしろ妥当であろう。

この部隊のトップゆえに自分がいるのは当然として、海軍の人間が居ないのはおかしい。

しかし本来選ばれるべき海軍軍人は上記の理由でこの交渉には参加不可能であった。

 

そしてその結果、消去法で選ばれたとんでもなく可哀想な海軍軍人竹井醇子の姿がこの会議室の中、具体的には自分の隣にあった。

うん。恨まれても仕方ないわね・・・

本気でそんな事を江藤さんはこの時考えていたが、生憎この時のじゅんじゅんは未だ覚醒前な為にそれどころではなく寧ろ押し付けやがった同期2人への怨嗟を心の中で挙げていた。なお、まったく怖くも恐ろしくもない模様。

 

因みにだが海軍側の人選。と言っても北郷さんが不可能な時点でその弟子3人しかいないのだが最早その時点で人選が確定してしまう。

何故かって?

じゅんじゅん以外の2人がお偉いさんと交渉なんぞ出来る訳ねーだろと言う常識的な意見である。

陸軍としては海軍の意見に賛成である。海軍としては陸軍の意見に賛成である。この基地の上層部の意見は既に考えるまでも無く決していた。

なお、じゅんじゅんとしてはごねたかったが、この時期のじゅんじゅんが同期2人に口で勝てる訳もなくワンサイドゲームで人選が決定した。

同期の桜は散った模様。

 

なお、少し前に、

「いやー名家のお嬢様も大変だわー」とかじゅんじゅんがお偉いさんの身内上にこんなところ送られたのを事をせんべい齧りながら比喩ってた江藤部下4人組であったが、この名家のお嬢様のガチ生贄具合にこの内容を扉の向うから暇つぶしに聞いていたが真面目に同情と自分が名家のお嬢様で無い事を心より安堵した。

それと同時になんかかつて小馬鹿にしたことが凄く胸に来たとの事。

うん。この交渉が終わったら先輩ウィッチとして甘味でも食べに連れてってやろう。そう心から思った。

なお、この交渉は扉の向こう側から耳を外さずに4人全員で盗み聞k・・ゲフンゲフン、後輩ウィッチを見守っている。

 

 

 

 

扉の向うでは自分の部下4人が人と成長しつつも現在進行形で交渉の盗み聞きなんて事をやらかしているのだが、本人はそれどころではなく、遂に連絡要員から向う方が到着したとの報告があった。

 

 

さぁ。交渉の始まりである。

 

 

 

 

キングクリムゾン!

 

 

 

 

 

交渉終了。問題なんてなかった。分かりきった事イイね?

 

なお、流石にこれだけでは不明なので一部――――

 

江藤敏子 

――敬礼 カチンコチン

 

じゅんじゅん 

――敬礼 無我の境地な為にそれは見事な敬礼であった。ただし目に生気が感じられない。

 

大日本帝国からやって来たバカ4人

――敬礼 なお、内心ヘブン状態な為に何も考えていない。

 

 

 

江藤敏子

――握手 相手が友好的で助かっているがどこまでがブラフかと考えると頭が痛い。交渉の困難さを改めて感じ、気を引き締め直すのだが、既にこの時点で確定勝利は確定しています。ハイ。

 

じゅんじゅん

――握手 無我の境地が進行。気が付いたら握手し終わっていた。正直既に無我の境地とかよりも失神寸前の状態に近い。

 

バカ

――握手 もう死んでも構わない。

――なお、目の前の顔色の悪い中佐が脱ぎ出したら真面目に死んでしまう事は結局知らずに済んだ。

 

 

 

ウィッチ側のバカ4人

中佐は?大丈夫だ問題ない。生きてる?骨は拾うぞ中佐!

――後ろから迫り来る脅威には気がつかなかった。

 

『ガン』『ドン』『バン』『ズドン』(音)

敏子「(ふぉっ?!)」

――何事!?なお、表面上はクール。

余談でもないが会談終了後に死者が約4人出たらしい。

じゅんじゅん

――じゅんじゅんスマイル!ただし目は死んでいる。

日本側のバカ

――気にしない。と言うか目の前のウィッチさんの所為でそれどころではない。

 

 

あ、なお交渉は終始融和的かつ平和に終了し記念に記念撮影して交渉団は帰った模様。

 

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