十六夜を水路に落とした後、十六夜から逃げるように例の子供を探しに、狐耳の少女に言われたとおりの道を通っている。
「……にしても酷い。これは本当に神業だな」
信は雑学程度だが神話や童話には詳しい面がある。というのは地球に居た頃の話になるのでもう関係ないのだが。
その程度の知識と密かにメモっていたノートで検討をつけていた。
まず、旧ノーネームを襲ったのは強大な魔王(以下超魔王とする)である。
ノーネームは土が死に、建物が風化し、生き物が居なかった。
この2つからの予想として超魔王の
超魔王の霊格は非常に大きい。そのため童話、寓話レベルの規模ではない。神話上の神、もしくは悪魔である。
時を操る恩恵
もし恩恵がこれだとしたのなら、神の可能性が高い。
しかし、ほとんどが複数で力を有していることが多い。
よってこの線は薄いと考えられる。
場所を衰えさせる恩恵
こちらは破壊の恩恵の系統しか無理だろう。
土地神、農耕神などは土地を潤す側であるため、土地を壊す恩恵はうけてないと予想。
破壊となると、様々な神話で出てくるもののため不明となる。
「……やっぱ他の線を考えておくのも手だな」
「うん。そうだね。そうするといいと思うよ。僕が言うんだ。絶対さ」
「……やっぱsッ!?」
此奴どこから来やがった!?何時のまに目の前に居た……いや、コレは実物じゃねぇ。幻影か式神だな。
まあ、あそこの空間に居るのは確かだな。
ドオォォン!!
派手にやってんじゃん。じゃあ、こっちはこっちで派手に暴れてやろうじゃねぇか。
手頃な岩を生成し、投げる……というのは辛いため、かかと落としをきめる。
岩は一瞬で砕け、四方八方にマッハ30程度で飛んでいく。
もちろん周りは悲惨な光景になるのだが、空間から約1㎞の範囲は砂の一粒も入らなかった。
「……ちっ。やっぱ守られてんのか。じゃあ仕方ねぇ……アレごとぶっ壊す!」
周りの岩を宙に上げる。
そしてそれを溶岩レベルにまで溶かしていく。
説明し忘れていたが、大陸大移動の恩恵には様々な力が存在している。
主な力は地球上の大気、植物、動物以外の地球生成に必要な物質の生成、消去、移動、破壊である。
それに付属している力が複数あり、ものを溶かす力もその一部である。
「ッ……!おらぁ!」
全てを一つの箇所に集中させて攻撃する。
周りは鍛えた人間でも近づけない程度には荒れていた。しかし、いや、やはり空間一帯は変わらないままだった。
さすがに信も疲れたのか、それとも諦めたのか、岩の椅子(キャスター付き)を生成し、もたれかかるようにして座る。
「(まあ、行ってもどうにかなるだろ。てか恩恵じゃないなら何で護られてんだ)」
椅子から立ち上がり、椅子を一蹴りで壊すと、空間に入りに行った。
はい、遅れました。
今回は1~2話以上の駄文だったとは思います。ハイ。
先に断っておきます。次も駄文です。遅れます。
では、さよならー。