姉と百合と吸血姫   作:ほうとう

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アンチ根本の回です
根本ファンは帰ってください
ではどぞ!


あなたを信じたい~雪を癒し茨を焼き尽くす愛の炎~

眠い、ここで寝てしまい、永久に目が覚めないでほしい。もう本当に私の人生はついてない。どうすれば良いんだろう?誰が私を救ってくれるんだろう?本当に、これから一生あの根暗野郎の奴隷にされてしまうのだろうか?でも、あの書類が表に出回ったあとの生活を考えてみれば・・・・・いや、どっちにしろ死ぬよりつらい最悪の結末を迎えることには変わりは無い。

 

「・・・・・・・ってことで、これから秀吉にはC組へ木下優子として挑発に行ってもらう。」

 

どうやら、もう少しでまた戦争が始まるらしい、もうそんなのはどうでも良いから、誰か私を助けてください。ねえ、私はどうすれば良いの?誰か教えてください、お願いだから・・・

 

そうやって始まった二日目の戦争で、私は瑞希と一緒に最前線にいた。どうしたのだろう、瑞希の動きが悪い。いくら他のメンバーと比べて操作の回数が少ないからと言っても、これはないだろう。・・・・・!!まさかアイツが?と思ったら、あの毒キノコが目の前に現れて私の資料と、アレは・・・ラブレター?あれか、瑞希の動きの理由は。どうする?もう、力技でいこうか?いや、ダメだ。アイツ一人ならなんとかなるだろうが、集団で取り囲まれているうちに、あの内容がネットとかに流出すれば、実験動物として一生を終える。どうする?どうすれば良い?誰に頼めば、私をここから救ってくれるの?どこにあの資料を見せても私のことを売らないでくれる?

 

「大丈夫ですユキちゃん、私があなたに立ちはだかる敵すべてから守り抜くと言ったでしょう?」

 

そんな優しい声が私の後ろから聞こえた。

 

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AKIRA SIDE

 

・・・・・・・朝からずっとユキちゃんを見てきましたが、どう見ても今日の彼女はおかしいのです。まるで、何かに怯えて、救いを求めているような・・・・召喚獣の動きを見ても昨日より確実に遅いですし・・・・そう思って辺りを見回すと、Bクラスの代表が例のファイルを持ってユキちゃんに見せ付けて、彼女はそれに怯えている・・・・なるほど、なら私の行動は一つですね。

 

「大丈夫ですユキちゃん、私があなたに立ちはだかる敵すべてから守り抜くと言ったでしょう?」

私は彼女を少しでも安心させるように言葉を放ちました。

 

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YUKINA SIDE

 

「・・・・・え?」

あの人が言った言葉が信じられなかった。こんな私を助けてくれるの?必死で謝ってくれたのにこんな態度しか取れないわたしを?

 

「たす・・・けて・・・くれる・・・の?」

「もちろんです、ユキちゃん。私はそのためにこの学園に来たのですから。」

「でも、私は何も」

あなたに、優しくなんて出来ていない。そんな言葉が出そうになった瞬間、

 

「何も言わないでください。どんなにあなたに嫌われようと、あなたが他の人と結ばれようと、私はあなたを愛し、守り続けます。」

「ただ・・・・」

「ただ?」

「欲を言うと、あなたに私を信じて欲しいです。こんな覚悟を持っても、その人自身に信用されていないのはとても・・・・辛いですから。」

 

寂しげに笑いながらこんなことを言う

私はこの人を信じられるの?一度は必死な状況だったとはいえ、私の気持ちを酷い言葉で裏切ったこの人を?これからの人生に関わるこの場面で信用できるの?このことを利用して、私にあのクズのようなことを言ってこないと言い切れるの?

 

でも・・・・

 

私は・・・・・・・

 

この人を信じたい・・・・・・・・・

もし、私のこの人に対する気持ちがあの頃のまま残っているのなら、それを大事にしたい。だから、この人に伝えるべき言葉は一つ

 

「お願い・・・お姉ちゃん・・・私、お姉ちゃんのこと信じるよ。だから、お願い、たすけて、たすけてよ・・・・お姉ちゃん・・・・・」

 

私はあの頃の気持ちを胸に大事に抱えながら、声を出した・・・・涙を流しながらでも良い、泣いてるせいで、声がしゃがれてても良い、ただ、私の想いが全て届くようにと祈りながら・・・・

 

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雪菜が声を出して、玲がどこかに電話をかけた数分後、玲が雪菜をなだめている時にいきなり校内放送が流れた。

 

「2年B組根本恭二君、2年B組根本恭二君、大至急学園長室に来てください、試験召喚戦争の場合でもこの件は優先されます。大至急、近くの先生と一緒に来てください。繰り返します・・・・・・・」

 

「あらあら、大変ですね。では、根本君一緒に行きましょうか。」

 

玲がそう言うと、根本は大きく首を振り、学園長室へと向かった。ここから彼の人生の中で最悪な出来事が起きるとも知らずに・・・・・

 

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AKIRA SIDE

 

「いや、いきなりで悪いね~しかし、お前はいったい何をした?米軍から、お前の家をこれから爆破し、家族全員を処刑する、と伝達がきたんだがねぇ?」

 

あの憎憎しい顔が一瞬で凍りつきました。なんでなのかがまったく判らないで、そんなことを言われたらまあ、当然の反応でしょうね。

 

「ハ、ハァ!?意味が分かりません。何で僕の家がそんなことに?何かの冗談ですか!?」

「冗談なんて言わないさね、こっちもこっちで山のように仕事があるんだ。ねえ、吉井先生、これはあんたの仕業かい?」

 

さすが、と言うべきところでしょうか。

 

「そうです、私が米軍の上層部にお友達がたくさんいましてね?その人達にお願いしました。満場一致で可決されたらしいですよ?」

 

私が笑顔で答えると、学園長は嘆息し、根本君はこれ以上ないほど顔を真っ青にしました。

 

「ば、ばかな!!そ、そんなことが一教師に出来るわけが・・・」

 

まあ、普通に考えたらそのとおりなのですが・・・・・

 

「色々がんばったんですよ。それと、さっき「なぜ?」と聞きましたよね?その質問に答えてあげましょう。あなたは、この学園で一番してはいけないことをしたのですよ。」

「ま・・・・まさか・・・・・」

 

そう、そうです。そのファイルですよ、根本君。今もどうせ、制服の脇腹の所に隠してるのでしょう?まあ、ナイフを投げてみればわかるので早速やってみましょうか。

 

「う、うわァあああぁぁああぁぁぁああぁぁぁああああああぁあぁああああああああ!!こ、こここの人正気か!?せ、生徒にナイフ投げたぞ!!しかも脇腹だ!!下手したら致命傷だぞ!!う、うううううぅぅうぅう訴えてやる!!」

そんな戯言には興味がないので無視し、私は素早く落ちたファイルを拾い上げました。

 

「訴えると言われましても・・・・さっきの話しっかり聞いてましたか?今日、あなたたち家族は全員死ぬのですから、まったく問題無いと思われますが・・・・・」

 

「な、そそうだ!俺の部屋のPCには、このファイルのデータが保存してある。それをネット上にばら撒くぞ!!」

 

あら、ラッキーでした。もし何もしていなかったら、家に家族全員を集まらせてあげて、みんなで仲良く死んでもらおうと思ってたのですが、今ここで殺すべきらしいです。

 

「わかりました、情報をありがとうございます。では、ここで殺しておきましょう。」

「っひ!や、やめろおおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおおおおぉぉおお!!!!!!!!お、おい!学園長、あんた、こいつの上司だろ!!なんとかしろよ!!」

「安心してください、私にはこの学園で働く時に交わした契約がありましてね?その一つに「吉井雪菜が他の生徒に試験召喚戦争以外でなんらかの被害を被った時、私自身の独断で、その生徒を罰することが出来る」という権限が与えられているのですよ。そして今回の罰は死刑です。何か質問は?」

 

「な、なんなんだよ、そんなのは!!ほ、ほらこのファイルも、データの削除パスワードも教えるからさ!助けてくれよ!!」

「どんなにそれらを抹消したとしても、あなたの頭の中には記憶されているでしょう?だから、手っ取り早く殺してしまうのが一番なんですよ。」

「お。お前!!!このファイルがどんだけ価値があるものなのか判るだろ!?これがあれば、世界を手に入れるのだって不可能じゃない!!なんでこれを消そうと思うんだよ!!」

 

なかなかに良い質問をしますね。冥土の土産に教えてあげましょう。

 

「私は世界なんていりません。私の愛するユキちゃんが未来永劫ずっと幸せにくらしていければそれで良いのです。」

 

そう言って私は彼を秘密の部屋に連れて行きました

 

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再び彼を学園長室に向かわせると、部屋にいた全員がほっとしたような顔つきをしていました。

 

「吉井先生・・・・・・今回は本当にやりすぎです。今回は本当に殺してしまうと思いましたよ?」

 

西村先生がそうおっしゃっています。確かに殺してしまおうとも本気で思いましたが・・・・

 

「殺す覚悟はありました、でも・・・・・・・ユキちゃんが悲しんでしまいますから、あの子はやさしい子です。どんなに酷いことをされても、どこかにその人へのやさしさを持っているんです。それに・・・・・・あの子は、私が人を殺したということに対しても悲しんで泣いてしまうと思いましたから・・・・・」

「そのとおりです。吉井先生。吉井妹は優しい子だ。あの子のためにも、決して人を殺めることなく、彼女を永遠に守れる人になってください。」

 

・・・・・・・・・・この言葉を胸に刻みましょう、今までは人を殺めたことはないものの、本当に彼女の笑顔を守れるのなら、それもやむをえないと覚悟していました。でも・・・・・あなたは、そんなことでは喜んではくれまでんよね、ユキちゃん?あなたを守りながら、笑顔にすることもできなければ、あのときあなたを突き放した意味がありませんよね?

 

「・・・・・・・・ちなみに。根本の奴はどんな状態ですか?」

おや、そういえば説明していませんでしたね。

 

「今の彼にはごうも・・・・・ちょっとキツイ押し置きをしたので、精神が不安定になってはいます、眠らせれば元に戻りますが・・・・・ただ、あの1件のことはおぼえていませんし、思い出そうとすると脳に負担がかかり、最悪意識を自己防衛のためにシャットダウンし、おきたらまた同じ状態、というようなかんじです。」

 

・・・・・・・妙に関心したような西村先生と学園長、とまあ、そんなことより、私には知りたいことがありましてね?

 

「戦争はどうなりましたか?あの後続いて、勝敗はついたのでしょうか?」

 

「ああ、そのことだけどね、吉井先生。Bクラスは副代表が代りにリーダーになって頑張ったんだが、アンタの妹がすこぶる活躍してすぐに終わったよ。」

 

そうですか、嬉しいですよユキちゃん、できれば活躍を見たかったですが・・・・

 

「そういえば、あの子から伝言があるよ。用事が全て片付いたら、教室に来てください。何時になっても待つから、だとさ。行ってあげたら・・・・・・」

 

「失礼します!!」

 

全部聞き終わる前に学園長室を出ました。愛しいあの子を迎えに行くために。

 

 

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ちなみに、この後根本の一家は米軍にとらえられ、その工場で日夜働くことになったとか




根本終了宣言☆

これからのことを考えたら、あれ、根本いらなくね?という判断をしたわけです。

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