姉と百合と吸血姫   作:ほうとう

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かなり遅くなってしまいました!申し訳ございません・・・・・・

以前、ある読者の方から、「原作の展開より好き」という言葉を頂きました。とても嬉しいです、これからも頑張ります!!

ではどうぞ!



雪菜プロジェクト~ツンデレ紀行~

「はい、日傘に入ってください、ユキちゃん」

 

そう言うとこの誘拐犯(義姉)は手をつないだまま日傘をさした。・・・・・やっぱり準備が良いな、ヴァンパイアの私でも普段の登校時間とかは日があまり出てないから全く問題ないんだけど、こんな真昼間に出歩くと日光が私の体調に幾らか影響を及ぼすわけで・・・・・でも、

 

「い、いやいやいやいやいやいや!!何でアンタも入るんだよ!別にちょっとだるくなるだけだし、確かにアルビノみたいな外見だけど、そこまで皮膚が弱くないのも知ってるでしょ?」

 

そう、私が傘に入るのは問題ない。何でこの愚姉は手を握ったまま、一緒に入るのさ!

 

「ユキちゃんと相合傘をしたいからです、なにか問題でも?」

 

フォーーーーーーーー!!そうだね、なんとなく分かってたんだ、分かってたんだよお姉さま?でもさ、問題?色々あるじゃん?まず第一に、私が恥ずかしい

 

「むぅ~~ユキちゃんは、私と相合傘したくないのですね?分かりました、良いでしょう」

 

まあ、べ別にしたくないわけじゃないけど・・・・いや、やっぱり恥ずかしい。はずかしすぎて多分倒れちゃう

 

「無理やりでも傘に入ってもらいましょう、えい☆」

 

むぎゅ、っていう音がしたかと思うと、この人特有の良い香りと暖かさと柔らかさが一面に感じられた。ふぅ、やっぱり落ち着くな~お姉ちゃんの・・・・・・って

 

「え?ちょっと、何?何してるの?な、何で愚姉に抱かれてるの?私」

「ユキちゃんが恥ずかしがって、一緒に入ってくれないので、お姉さんがエスコートしてあげようと思いまして、どうですか?ユキちゃん、私はこのまま外に出ても良いんですよ?いや、むしろ出たいです。」

「わわわわわわわわわ分かったから!!相合傘もするし、手もつなぐから!てか、こんな小さい傘選んだのわざとでしょ!!」

「ふふふ、ではデートにいきましょうか」

「だからデートじゃなくて、ただの姉妹としてのお出かけって言ってるでしょ!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ここはDクラスの清水さん一家が経営してるお店で、文月学園の生徒からも評判が良い。

 

「いらっしゃいませ、ご注文は?」

 

清水さんのお父さんであろうおじさんが尋ねてきた、ええと私は・・・・

 

「紅茶とショートケーキで」

「では、私はブラックコーヒーとモンブランをいただきます。」

そうすると、「失礼します」と言って店長は厨房に向かった。

 

「そういえばさ、よくここ知ってたよね、まだ日本に戻ってきて二週間もたってないのに、」

 

そう、この愚姉が戻ってきてからまだぜんぜん日がたってないのに、どうやって知ったんだろう?

 

「帰宅するときに、Aクラスの木下さんがお友達と一緒に違う道で帰ろうとするのを見て、彼女のような優等生が珍しいと思ったのでその翌日聞いてみたんですよ、」

「いや、別に家がそっち方面にあるからかもじゃん、なんで寄り道になるの?」

「一教師として、全校生徒のプロフィールは大体暗記しています。なにかの役に立つかもしれませんから」

 

なんの役に立つんだろう・・・・人の詳細を知ったところで、できることと言ったら脅迫かな?でも、学校の書類に書いてあるコトなんて、たいしたものでもないし・・・・

 

「これは、とある有名企業のCEOの言葉なのですが、「点と点を結ぶこと」が重要なんです。どこかで手に入れた知識を、ある場面で活用する、例えば今回の木下さんの件は良い例です。前に彼女の住所を把握していたから、あの場面で彼女に質問できてこのお店を知ることができたのですよ」

 

そう言い終るかぐらいのときに店長が私たちの注文したものを持ってきてくれた。

 

「ふ~ん、でもよくそんなの覚えられたよね、」

「アメリカでは全て覚えることが英語で、その覚えるべきことが大量にありましたからね。おかげで記憶力は誰にも負けない自信もありますし、母国語の日本語でなら、覚えるスピードは段違いだと思いますよ。」

 

そうか、そういえばこの愚姉はあっちであんな過酷な状況にいたんだっけ。そうしたら自然と脳がその状況に適応されてもおかしくないか・・・・・

 

「ねえ、あっちではどんなことしてたの?教えてよ」

一応知ってるんだけど、やっぱり彼女自身から聞きたいと思うこの気持ちは何でだろう?

「やっぱりハーバードですからね、先ほども言った通り覚えることが多くて多くて大変でしたよ。」

 

やっぱりごまかそうとするんだね、でもやっぱり嫌だ。ちゃんとアキ兄さんに伝えたことと同じことを伝えて欲しい。

 

「じゃあ、軍の学校って何?一週間のうち六時間しか寝なかったって本当?」

「・・・・・あの会話を聞いていたのですか?」

 

コクンと頭を落とす。

 

「・・・・・・ユキちゃん、あれは私がしたかったからしたんです。別にユキちゃんが心配とかをする必要は全く無いのですよ」

「でも・・・・・・」

 

私はあなたに何も言えてない、ただ「私の為にがんばってくれてありがとう」って言うことも・・・・

 

「それに、ユキちゃん」

 

そっと手を私の顔に近づけてる、え?なに?ももももももしかして、このまま私の顔を抑えてききききききキスとととととか?いやいやいやいや、ここ一応お店の中だし!だからと言って、家の中だったらってわけじゃ無いんだけど・・・とか思ってたら、私の頬から何かを拭うようにとって、

 

「お顔にクリームをつけたままでは、真面目な雰囲気も台無しですよ?あら、随分とおいしいですねこのクリーム、今度はこれを注文しましょうか。」

口にGO IN TO THE WORLD、てか、この人は何でこんなに恥ずかしいことできるんだろう、今私の顔絶対に真っ赤になってる、無駄に肌も白いから多分他のお客さんにも丸分かりだ。

 

「では、次の場所へ行きましょうか、ユキちゃん」

 

 

それから私たちはいろんな場所を歩いた。映画には予約していたみたいですんなりと入れたし、時間も完璧で少しも待たなかった。本屋とお花屋さん、ゲームセンターerc・・・・多分、前から準備してくれたんだと思う。でもこの人はそういうことに喜んでもらうとか、褒めてもらいたいとか思ってなくて、ただ私に楽しい思い出を作って欲しいだけで。だから私も「ありがとう」とは言えなくて・・・・でもこのままじゃ私の気持ちが収まらなくて・・・・・

 

「ちょっとスーパーで買い物に行くよ」

 

隣でこの人は驚いている。たしかに今まで全く料理はしてないけれど、まだできるはずだ

 

「ユキちゃん・・・・・」

「あ、味は大丈夫だからね!!今回のデ・・・・お、お出かけのついでだし、アキ兄さんも帰ってくるの遅いだろうから・・・・・・それとも、なにか問題あった?」

 

少し不安になる、それが顔に出てしまったのか、この姉は優しく笑い

 

「全然問題ありません。楽しみですよ、ユキちゃんの手料理。」

そう言って私たちは食材を買いにいった後、家に戻った。

 

 

AKIRA SIDE

 

ユキちゃんが作ってくれたのは、チーズINハンバーグでした。私の小さい頃からの大好物で、ユキちゃんがそのことを覚えてくれていたことが何よりも嬉しい。そんな私のお姫様は・・・・・・

「スゥ、スゥ」

テレビを見ているうちに、いきなり倒れるように寝始めました。疲れがたまっていたのでしょう。私に寄りかかるかたちで寝ていたので、今は膝枕をしてあげています。

 

「かわいいですね・・・・」

そう言いながら頭をなでる、このひと時とこんなにも私の気持ちを暖めてくれるこの子がどれだけ愛しいか、そんな気持ちでいると・・・・・

 

「ただいま!!ごめん、今すぐご飯つく・・・・・うわぁぁっぁあああ!!」

 

弟に愛の包丁を投げてあげました。

 

「大声出さないでください、アキ君。ユキちゃんが起きてしまいます。それと、ご飯は大丈夫ですよ。ユキちゃんが作ってくれましたから。」

 

そう言うと、アキ君はとても驚いた表情で・・・・・

 

「そっか、よかったじゃん姉さん。それに雪菜ともかなり距離が縮まったんじゃない?無防備に寝ちゃって。ずっと一緒にいる僕にでさえ、寝てるとこを見たことないのに」

 

そう、この子が直面したあの惨劇は今も彼女の心に残っていて、基本的に彼女は自分の無防備なところを見せようとはしません。ただ今この状況下では私に全面的に信頼を置いてくれている。どうか彼女の心の傷が全て癒され、自分の命を真正面から受け入れて、そのパートナーとして私を選んでくれることを、そして私は彼女とその永い一生を幸せに暮らしていけることを。私にあなたを幸せにさせてください、ユキちゃん。




やっぱり少ないですかね?けっこう展開は考えたのですが、どれもしっくりこないなぁ~と思い、割愛させていただきました。

では、評価とコメントをお待ちしております!!
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