次の話でとうとう・・・・・・?
ではどうぞ!
AKIRASIDE
・・・・・どういうことでしょう、明らかにユキちゃんの帰りが遅いです。確かに今日は文化祭ですからおトイレの帰りとかにお友達とおしゃべりをするなんてことはありますでしょうし、そこは構わないのですが・・・・・いくらなんでも遅すぎではありませんか?一回外に出て探したほうが・・・・・「姉さん大変だ!!!雪菜が誘拐された!!!!!」
・・・・・・どういうことです?誰に?どうやって?いつ?なぜ?なぜ彼女の能力を使って逃げられない?脅された?まさか科学の力がヴァンパイアに近づいたとでも?いや、それもありえません。もしその様なことがあったら、瞬時に私の方に情報が来るはず・・・・では、宗教?いえ、それでしたらバチカンから・・・・・
「どういうことですか?これで冗談なら弟だとしても屈辱を味わってもらいますよ?」
「冗談なんて言うわけないだろ!!??いいから、早く来て!」
そう言われると、私たちは喫茶店の厨房にある一室に集まりました。いわゆる食料庫で、ココなら関係者以外立ち入りができないということです。
「・・・・・・で?土屋君、あなたが何か見つけたのですか?」
学校中に盗撮カメラを仕掛けている彼なら何か知っているのかもしれません、ただユキちゃんはカメラに写らないはずですが・・・・・
「・・・・・・・コクッ・・・・・メイド達の話によると、喫茶店で雪菜は竹原教頭と会った後、そのままどこかに言った模様。三十分以上たっても戻って来ないから俺たちに連絡してくれた。」
なるほど・・・・ではなぜあの竹原のおじさまが?彼も私たちと同じように彼女を実の家族のように可愛がってくれていたはずですが・・・・・
「姉さん、きょうt・・・・おじさんは、この前ババァと何か言い争いしてたよ?」
「ああ、何か「救いの手」とか何とかいってたな」
坂本君が話しに入ってきました
となるとこれは悪意のものではない?あの方は私の中でもかなり尊敬と信頼をしている人です。彼女に危害を加えることは無いはずですが・・・・
そう思っていると木下君が
「では、雪菜はどこに連れて行かれたのじゃ?カメラに写らなかったとしても、あの容姿じゃ、かなり目立つと思うがの」
その通りです、雪のように白く美しい長い髪と世界で最も整っていて可愛い顔、尚且つ少し幼い体型ながらもそこが可愛さを引き立てている要因になっているような容姿をしているあの子が、誰にも見られていないのは・・・・・
「・・・・・・!!!!竹原教頭を見つけた、屋上に向かっている」
・・・・・・つまりは、今までわざわざ色々なところで時間を潰してカモフラージュしていたということですか。ならば・・・・・
「屋上に向かいましょう、今日は何人かの外国からの来賓が来ることで、ヘリコプターの使用が許可されています。」
「そ、それじゃもう間に合わないよ!!」
アキ君が珍しくこのような場面で泣き言を言ってますね、それも当然かもしれませんが。
「大丈夫です、このようなときのために私は力を溜めてきたのですから。坂本君、あなたは彼らに指示をお願いします」
「お、おう!秀吉は女子たちに何も心配は無いと伝えてくれ、他の二人は俺と共に屋上へ向かう、」
「「(・・・・・)了解!!」」
「ワシだけ行けないのはいささか不満じゃが、こっちも重要な仕事じゃからな、なんとしても説得してみせよう」
良かった、後は彼らが私の呼びかけに答えてくれさえすれば・・・・・「Hello, Akira. Do you have a serious problem?」「What can we do for you?」
「Thank you, sir. I have a big problem to ask you two.・・・・・・・・・・」
今私たちは屋上へ続く階段を上っています。するといきなり扉が開いて現れたのは・・・・・
「おじさま・・・・・」
「「と、常夏コンビ!?」」
そう、竹原のおじさまとあの、喫茶店で迷惑をかけていた二人組み(夏川君と常村君)でした。なぜあの人がこの二人と?
「彼らはうちの孤児院出身でね、今回の計画のためにわざわざ手伝ってもらったんだよ。」
「まあ、ちょっと汚れ役だったが、親父さんの願いといっちゃしょうがねえよな」
「ああ、それにやっぱり親父さんだ。あの子を救いたいと本気で言われたら俺たちも手を貸さ無いわけにはいかねえよ」
「・・・・・・すまない・・・・・」
どうやら、あれは演技だったようですね。人は見た目では判断できないと言いますが・・・・
「おじさん!何で雪菜を誘拐したんだよ!てか、「救いの手」って何だよ!!??」
「明久君、まず最初に言っておくがこれは誘拐ではない。ましては彼女の気持ちを無視したものでも無いのだよ。」
「ど、どういう意味・・・・」
「彼女は今本当に悩んでいる。それを解決するモノこそが「救いの手」なんだ」
そうですか・・・・・彼女はやはりこの未来を望むのでしょうか?あなたはそれで良いのですか?ユキちゃん・・・・・それにあなたの選択した答えの裏には・・・・
「いいかい?明久君、彼女は言ったんだ。これ以上、最愛の人と違う人生を歩みたくないと。普通の人間になって彼女と共に生きて、共に死ぬ未来を手に入れたいとね、」
「なら、それが本当にヴァンパイアとして生まれた雪菜の本当の気持ちなのかよ!?それなら、なんで雪菜はもっと早く誰かに言わなかった!?まだあの子は悩んでるはずだ!」
ええ、そうですアキ君。あなたの考えは間違っていません。そしておじさまの考えもまた・・・
そう、これは言うなれば自分の正義のぶつかり合い。だからこのことに関しては最低限この中には悪はいない。ならば最善の策は一刻も早く彼女の本音を聞くこと。
「おじさま、それでも私はユキちゃんを止めなければなりません。あの子が本当に欲しい物を与えるために」
「もうすぐそれが手に入るんだ、何も問題はないじゃないか?」
時間が惜しい。もう前に進まないとなりませんね。
「アキ君、坂本君、土屋君。申し訳ありませんが、彼らを止めておいてください。どうも私がこの状態でやると手加減ができそうにないので」
「は~あ、あとでお小遣いちょうだいよ?」
「俺は学食を一週間で」
「・・・・・いつか雪菜のウェディングドレスと一緒に写真を!!」
さすが、みなさん頼りになります。あの子にこんなお友達がいて本当に良かった。そう思って階段を駆け上がると・・・・・
「悪いが行かせられないんですよ、吉井先生」
常村君が道をさえぎってきました
「ここは俺のプロレス技による交渉術でもうちょっと語り合おうじゃねぇか?」
・・・・・坂本君のアシストでなんとか時間を食わずにすみました。他のところでも・・・・・
「さっきはバックドロップされちまったが、あんなのは演技だぜ?」
「・・・・・・別にアンタを倒す必要はない」
土屋君は夏村君を・・・・・
「孤児院を守るために、体と武芸を鍛えてきたのは君も知っていると思うが?」
「そんなこと関係ありませんよ!ただ、雪菜には姉さんが必要なんだ!!これからどんな人生を選ぶことになっても、それを選ぶときには雪菜の隣には姉さんがいなきゃダメなんだ!!!」
・・・・・皆さんありがとうございます。こんなにユキちゃんを想ってくれて。だからこそ私はあの子を迎えに行きます、隠された罠から救うために。
~玲回想~
あの日、あなたに初めて出会った日、あなたは雨に濡れて身を震わせていたのにもかかわらず、捨て猫のために自分の体から出ている血で傘代わりにしてあげていましたね。自分の体も雨から守ればよかったのに、そうしなかったのは体力が残っていなかったからでしょうか。突然、捨てた飼い主が戻ってきてあの猫を抱っこして戻っていったときのあなたの顔は私の心に今も残っています。傷だらけで、体は震えていて髪は見てもいられないような状態だったのに、その時あなたはこの世で一番幸せなコトを目撃した時ような笑顔をしていましたね。その顔を見た瞬間から、私はあなたの虜になってしまったのかもしれません。そのあと、声をかけても何もしゃべらず何も口にしなかったあなたがようやく私に心を許してくれた時、どのくらい嬉しかったでしょうか。初めて「お姉ちゃん」と言ってくれたとき、思わずあなたを抱きしめてしまいましたね。自分の好きな人に声をかけられるだけで、こんなに心が弾むものだとはあの時まで知りませんでした。
ユキちゃん、私はあなたを心から愛しています。あなたを守りたい、あなたの笑顔が見たい、どんな時もどんなあなたも受け止めたい。あなたと共に最高の人生を歩んでいきたいのです。あなたが思うことは何ですか?
~雪菜回想~
私が吉井家の養子になったのは彼女に出会ってから三日後のことだった。あの事件が起きてからどこに行けば分からず、飲まず食わずで道を歩いていた時に捨て猫が雨に濡れているところをどうしても見ていられず、自分の精一杯の力で傘を作ってその後に飼い主さんが来たのに満足してそのまま倒れてしまったのをあなたに助けてもらった。養子になってからも私は只の抜け殻のようで、未来に希望なんて持つことができなかった。それでもあなたは私のことをずっと見守ってくれていた。ご飯を食べさせてくれた、一緒にお風呂にはいってくれた。そして、何よりも私を誰よりも愛してくれた。このことは最初っから気付いてたのかもしれない。ただ、私たちの関係が変わったら、今までの幸せな時間も変わっちゃうんじゃないかと思って・・・・・そんなことがあったからこそ、あなたがあの日私を置いてアメリカに行ったことが許せなかった。本気で恨んだ。あなたを、そして私の運命を。両親、お婆ちゃんお爺ちゃん、周りのみんなが死んで、一人ぼっちになった私を救ってくれたあなたが私を捨てたと思ったらこの世に生きる意味が分からなくなった。それでもこの身体は死ねない。首を吊っても、毒を飲んでも、身体中から血を流しても死ぬことはできなかった。そんな時、あなたはまた戻って来てくれた。そして私をどんだけ想って行動してくれていたのかを知った。あなたのその自分勝手な優しさに傷ついた日もあったけれどあなたはその全てを癒してくれた。
だからこそ、私は怖い。これからまたあなたといつか離れてしまうことが、あなたが寿命で死んじゃって、私の周りに誰もいなくなってしまったとき、まともな精神で生きていく自信がない。あなたと離れるなら、こんな力なんていらない。私はあなたが好き。どれだけ傷つけられても、待たされても、あなたへの想いは変えられなかった。この気持ちは永遠に私が生きている間永遠に変わらない。たとえ何京年たったとしても、あなたへのこの感情は忘れることができない。もし、あなたが永遠に私といてくれるとしても、いつか私の言いなりになってしまう。だから私はこんな未来は望まない。私が愛してるのはいつも私を笑って支え、守って、そして導いてくれるあなただから。もしこんな未来が手に入らないのなら、60年ぐらいしか残りの時間はないけれど、普通の人間として一生を共に歩みたい。ねぇ、お姉ちゃん、私もあなたのことが大好きなんだよ?この気持ちが導き出したこの選択は間違ってないんだよね?あなたが一番幸せと信じる未来は何ですか?
お楽しみいただけたでしょうか?
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