ではどぞ!
写真を撮り終わった後、私たちは手をつないで歩いていた。この遊園地はただアトラクションがおもしろいだけじゃなく、歩いているだけでも楽しめるようになっている。一日中飽きないでいられるなぁ~と思っていると・・・・・・
「ねえ、そこのキレイなカップルさん、今ならあのお化け屋敷がオススメだよ?」
聞き覚えのある声が聞こえたと思って振り返ると、リボンを着けた気ぐるみが話しかけてきた。リボンを着けてない方もいたから、こっちはメスなんだろう。でも、本当に聞いたことある声だな・・・・しかも、なんかピンクの髪が見え隠れしてるし・・・・・・
「あの~瑞希?アルバイトなんてしてたんだ?」
「ち、違いますよ!?私は姫路瑞希ではありませんよ!?」
すごいねこの子は・・・・・私は下の名前しか言ってないのに、何で自分で正体ばらしちゃうのかな?隣でお姉ちゃんも「将来詐欺に引っかからないように教育しないと・・・・」とか言ってるしね、私もその通りだと思うよ。
「まあいいや。それより、さっきアキ兄さんが幼い女の子の・・・・」
「ど、どうしたんですか!!??明久君がなにかしたんですか!?」
おおう・・・・瑞希よ、あのおとなしい私の幼馴染はどこに行ってしまったんだい!?今なら「ミズキ怒りの愛憎劇」をオープニングを飛ばして上映できるような顔をしてるんだけど?というより、早く二人っきりになりたいからお引取りいただこうかな?
「その女の子が風船を放しちゃって、それを取るために建物の中からジャンプしたら足くじいちゃった。」
ピポパポ「美波ちゃん!?{どうしたのよ、瑞希?}明久君が~~~{ああ、アイツならやりそうね。急いで向かうわよ、包帯とかはウチが持っていくから}ハイ!!」
おお、瑞希の運動神経が限界を超えたようなスピードで走って行っちゃったよ。しかし、二人とも随分と献身的になったな~早く一夫多妻制でも良いから、結婚すれば良いのに・・・・てか、あの二人アキ兄さんの場所知らないはずだけど大丈夫かな?まあ、足をくじいたコト自体ウソだからどうでも良いと言えばどうでも良いんだけどねぇ
「ユキちゃん、せっかくですしお化け屋敷に行きますか?」
「うん、でも私たちどっちも怖がらないでしょ?」
そう、私をヴァンパイアでほとんど幽霊?というか妖怪だし、お姉ちゃんが怖がるなんて想像できないな・・・・
「でもですね、ここのはかなり怖いとニュースで見ましたよ?長さもすごくて、富○急を超えるらしいです」
「ええ!富士○超えるの!?それは確かに行ってみたいね・・・・・」
それはすごいね、では行ってみよう!
「で、やってきたわけですが・・・・・・」
「イラッシャイマセ~」
「なんであなたがいるんですかねぇ?」
そう、あのエセ外国人が受付をやっていた。最初は入場ゲート、次は写真でそのあとはお化け屋敷って・・・・この如月グランドパークは人員不足かなにかですか・・・・?
「イエイエ、先ほどピンクの髪の人がアナタ方はお化け屋敷に行くとおっしゃっていたので、次のサービスのために来まシタ」
・・・・・次のサービスって何だろ?さっきの写真撮影だけじゃないのかな?てか、やっぱりこの人発音はところどころおかしいけど、ほとんど完璧に日本語話してない?
「まあ問題ないしいっか、じゃあ行こうか、お姉ちゃん。」
「はい、ユキちゃん。」
中は確かに怖かった。長い長い道を歩いていくといきなり・・・・・・
「やっぱり瑞希のほうが良いなぁ~なんて言ったって若いし」
ピキッと音が聞こえたようなきがした。お姉ちゃんの方を見てみると・・・・・
「ほう?私たちの仲を壊そうとする輩はどこのどいつでしょうかね・・・・・・?」
こ、怖いぃっぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!
お姉ちゃん、怖いよその目はぁぁっぁあああああああ戻って、いつもの優しいお姉ちゃんに戻ってぇぇぇっぇぇえええええええ!!
「お、おねえty・・・・」
「ユキちゃん?ちょっと一足早くココから出て行ってくれますか?私はちょっと生徒指導をしなくてはならないので・・・・・・」
「うぇ!?い、いや私も一緒に行くよ!さ、さすがに一人でここを抜けるには怖いし・・・・」
ごめんなさい!ただ、ちょっとお姉ちゃんがどこまで殺っちゃうのかが不安なだけです。こういうことで怒ってくれるのは私も嬉しいし、仲を壊すようなまねをした人は許せないけど、やっぱり殺りすぎは良くないと思うの・・・・・
「そうですか、では行きましょうか」
そうやって行った先にいたのは・・・・・・
ガクガク「「・・・・・・・」」ブルブル・・・・・
完璧な土下座をしながらも器用に震えている木下姉弟だった。
「あの~お二人さん?」
「「出来心だったんです(のじゃ)!!」」
すごい、初めてこの言葉をリアルで聞けたよ。私はこれだけで二人を許してもいいと思ったね、正直。ただ、やっぱりココで引かないのが私の恋人なわけで・・・・
「お二人とも?あなた方は何をしたかわかっているのですか?」
「吉井先生!わ、ワシが悪いのじゃ!!」
「先生、違います!私が、秀吉の声帯模写の実力を見たくて、ちょっとやってみてと唆したのが原因なんです!」
おお、お互いがお互いを庇いあっているよ・・・・これが姉弟愛か!!でも、一つだけ疑問があるんだよね・・・・・
「あのさ、なんでわざわざあんな台詞にしたの?この後どうなるかなんて秀吉でもさすがに想像できるでしょ?」
「そ、そうじゃが・・・・・・」
「しょ、しょうがなかったのよ・・・・・」
「あら、もしかして何か理由があったのですか?もしかして、誰かに強要されたとか?」
ま、まさか!?それならその犯人を見つけないと!!でも、二人は首を横に振った、じゃあ何なんだろう?
「「おもしろそうだったから」」
「お姉ちゃん、今すぐに秀吉を素っ裸で男性の温泉にいれよう」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!!」
「あ、姉上!?なぜそこで怒るのじゃぁ!?」
「木下君、ではすぐに行きましょうか。早くデートを再開したいのでヘリを呼んでその後は操縦士の人にまかせます。」
さすがはお姉ちゃん!その素早い決断と行動力は本当にカッコいいよ!
「せ、先生!それだけはやめてください!!もし本当にその罰を受けないといけないのなら、私が受けます!」
「あ、姉上!?ワシは男じゃ!!全然問題はないぞ?」
「いいのよ、秀吉・・・・・あなたは清い身体でいなさい?汚れるのは私で十分よ・・・・・」
ああ、美しい・・・・・まるでサスペンス劇場の最終場面。ドラマではありきたりなシーンでも、現実で、しかも麗しい顔つきの二人がするとここまで美しくなるものなんだ・・・・・あれ?いつのまにか涙が出てる・・・・・お姉ちゃんからも涙が・・・・・・?そうか、本当に心を打つモノを見ると言葉じゃなくて涙が出るのか・・・・・・
「グスッ・・・・・もういいよ、二人とも・・・・・・」
「ええ、あなた達の愛に感動しました。もう二度と同じことをしてはいけませんよ?」
「雪菜・・・・吉井先生・・・・・あ、ありがとうございます!!」
こうして私たちはお化け屋敷を出た。後ろから秀吉の「な、なんでワシが男湯に入るだけでこんな大事になるのじゃ?」とか言ってるけど気にしない、秀吉・・・・アンタはいい影減自分の容姿を自覚した方が良いよ?
お化け屋敷をでたあと、私たちはあのエセ外国人に連れられてある建物に入って行った。そこには・・・・・・
「デハ、ドウゾ!この中から好きなものを選ンデくだサイ!」
部屋一面にウエディングドレスがずらりと並んでいた。
「え、ええ?これは?」
「これが私たちのできるサービスデス!結婚式はパートナーの方がこんど一緒に相談してやりたい、と強く希望していたノデ、今回はウエディングドレスを着て写真を撮ることにしまシタ」
け、結婚式!?って、一緒に相談ってことは、ほ、本当に将来するってこと?い、いつが良いかなぁ~やっぱり高校卒業してからのほうが良いよね?それだったらまだ時間はあるし、今のうちに考えておかないと・・・・・
「あらあら、恋人さんとの将来にトリップするのも良いですけど、今は彼女を迎えるためにもキレイにならなくてはなりませんよ?」
「は、ハイ!よろしくお願いします!!」
あ、あぶなかった~コーディネーターの人に言われるまで何も気付かなかったよ・・・・・
「何か希望はありますか?」
「ええっと・・・・・白のドレスが着たいんですけど、やっぱりこの体じゃ似合いませんよね?」
「いえいえ、寧ろ似合うと思いますよ。あなたの肌は本当の雪みたいですし、ドレスにレースなどを使って季節はずれの雪を表現しましょうか、とてもキレイだと思いますよ」
「そ、そうですか?じゃあ、お願いします」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「うわぁ・・・・・」
す、すごい・・・・・本当に今私ウエディングドレスを着てるんだ・・・・・本当に嬉しい、あの頃はまさか本当にこんなモノを着れるとは思ってなかったのに・・・・・
「想像以上にすばらしい出来です!私があなたをコーディネートすることができて本当に嬉しい!さあ、行ってらっしゃい。パートナーの人に早く見せてあげないと」
「あ、ありがとうございした。」
「お礼なんていりません。、あなたをコーディネートしたことを誇りに思いますよ!あ、そうだ・・・・これ私の名刺です、本当の結婚式をすることになったらここに電話してください、アメリカでもどこにでも飛んで行きますから」
「絶対に電話します!そのときはよろしくお願いします!」
深く頭を下げて撮影する外に出ると・・・・
「お、お姉ちゃん・・・・・」
すごい美人がいた・・・・黒の短めのドレスを着て、体のラインがくっきり見えるようなデザインですごくセクシーに見える・・・
「ユキちゃん・・・・本当にキレイですね、思わず声が出ませんでした・・・・・」
「お姉ちゃん・・・・・うん、私もそうだよ、お姉ちゃんもすごくキレイ・・・・・」
二人でしばらく見詰め合っていると・・・・・
「スイマセーン!撮影開始してもよろしいデスカ?」
ッハ!またトリップしちゃってたよ、もうお姉ちゃんがきれい過ぎるのがいけないんだ
「大丈夫です、ではお願いします」
お姉ちゃんが最初に撮ったときと同じように私を抱いてポーズをとったので、私も同じようにポーズすると
「デハいきマ~ス3、2、1・・・・・」
「ング!」
いきなりキスをされて、そのままパシャッという音が聞こえた。や、やばい・・・・・・すごく恥ずかしい顔になってるよ・・・・・・お姉ちゃんに聞いてみたら「ユキちゃんが可愛すぎて我慢できませんでした」って・・・・・もう一回はなんとか普通に撮ってもらったけど、お姉ちゃんはキスした写真のほうを多く注文していた。ああ、もう、大好きなんだからね!!
~YUJISIDE~
「ひ、ひぃぃぃぃいいいいいいいい!!ゆ、許して・・・・・・・」
翔子の夢を馬鹿にしたクソ共が傷だらけで俺に懇願してきやがっているがもういい、早くアイツの元に向かわねぇと・・・・・・
「寝てろ」
「ギャハ、」
踵落としを決めて、クソ共はごみになった。
・・・・・・やっと見つけた、ホントこいつは世話がかかるな
「おい翔子、帰るぞ」
「・・・・・・雄二・・・・」
久しぶりに見るなコイツがここまで泣きそうになっている顔は・・・・いや、泣いていたんだな。情けねえ、5年前からちっとも変わってねえじゃねえか・・・・
「・・・・・・私の夢は変なの・・・・・?」
ちっとも俺は変わってないが、そろそろハッキリ言う時間になったみたいだ
「まあ、普通じゃないな」
「・・・・・!!」
「ただな、」
そう、確かに普通じゃないさ。小学生のころの初恋を今でも持ち続けて、そいつのお嫁さんになりたいなんて夢はほとんどの奴が持っていないようなモノだろうさ。ただ、それだから何だ?別に普通じゃないコトが悪いって誰が言った?もし、さっきのクズ共みたいにそれを馬鹿にしたり、悪く言う奴がいたとしても
「俺はお前の夢を笑わない。」
「・・・・・・え?」
翔子と俺の間には深い溝があると思っていた。あいつに近づこうとすればその溝にそのまま落っこちてしまうような恐怖があった。でもコイツはそれでも何回も俺に近づいてきた。ただ俺が翔子との溝を作っていただけなんだ。なら俺もいい加減踏みださねえとただのヘタレだよな?
「翔子、五年間待たせて悪かった。だからその十倍以上の年月でお前を幸せにしてやる!確かに雪菜達みたいに永遠にいることはできねえが、その分残りの一生を使ってあいつ等以上に幸せにしてやる!だから俺と付き合え、翔子。」
そう言うと翔子は振り返った、俺はその溝に橋をかけた。五年もかけてやっと出来上がった橋、あとはこれを翔子が渡るのを待つだけ
「・・・・・・雄二」
「ウソじゃねえぞ?ならこのままお前んちに行って報告するか?霧島グループの総裁になるのは元神童の俺でも結構厳しそうだからな」
「・・・・・雄二!!」
驚いた・・・・今までも長い間コイツと一緒にいたがこんな大声をきいたことはない
「・・・・・私何も間違えてなかった!」
翔子が俺に抱きついてそのままお互いの唇がふれた
いかがでしたでしょうか?
私、なんと言っても翔子の「私何も間違ってなかった」の台詞が大好きなんですよ、もうこれだけで普段の行動全部許せちゃう!みたいな
皆さんはバカテスの中で好きな台詞とかありますか?あったら教えてください、ぜひ使わせていただきますので
では、評価とコメントを清水の舞台からお待ちしております