姉と百合と吸血姫   作:ほうとう

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最新話です!

この四人のことは次でひと段落つく予定です

ではどぞ!


ボクのコト、キミのコト

「瑞樹とミナはアキ兄さんののことどう思ってるの?」

 

てへ、お風呂に入って早々みんなのききたい事聞いちゃったぜ~やっぱり恋っていうのは当事者と相談される方どっちも直球勝負が一番だよね~

 

「ゆ、雪菜ちゃん!?そんな、明久君のことどう思ってるかだなんてそんな………」

「そ、そうよ!ユキ!!恥ずかしいじゃない!」

 

あ、はーい。ごちそうさまでーす。全く、少しスイッチ入っただけで暴走するような恋する乙女1000%なのに、アキ兄さんがいないとなんでこんなに恥ずかしがっちゃうかな、まあ素直になんないよりかはずっとましなんだろうけど

 

「まあ、でもそうよね。美波たちはお互いのことどう思ってるのかしら?」

「ボクも知りたいな~仲のいい三人が一人の男の子を好きな状態なんてドラマやアニメでしか見たことないよ?」

「……きになる」

 

さて、女三人で姦しいといいますが、六人集まるとどうなるでしょう?正解は、やかましい、です

 

「ウチとしては仲良くこのまま4人で一緒にいたいと思ってるんだけど……」

「私だってそうです!明久君は私たちのことをみんな大切にしてくれますし、私も美波ちゃんと美春ちゃんとは一緒にいたいです!」

「でもさ、アキ兄さんに一番に好かれたいとか兄さんのことを独り占めしたいとは思わないの?」

 

私だったら、お姉ちゃんと一緒にいるときに誰かが隣でお姉ちゃんと仲良く話してるのなんて想像するだけでも絶対にやだ。やっぱりお姉ちゃんには私のことしか見てほしくないし、私のことを一番愛してほしい。

 

「それは、確かに思ってたわよ、ただアキの場合は、ウチ達をちゃんと平等に思ってくれてるってわかってるから」

「私はみんなを笑顔にできる明久君を好きになったんです、それに明久君と同じぐらい、美波ちゃんと美春ちゃんのことも大好きなんです」

 

……よくわからない。これは私の考えが子供だからなんだろうか、お姉ちゃんだったらどう思うだろう。たぶんお姉ちゃんだったら、泣きながら「ユキちゃんが良いならいいですよ」と言って私がほかの人も好きになるのを許してくれるだろう。でも絶対にお姉ちゃんの心の中では許容できないと確信できる。これはうぬぼれとかじゃなくて、お姉ちゃんの今までの行動を見てきた私だからこそわかることだ。お姉ちゃんは私に対してはすごく甘い、ほかに対して厳しいのに比例して、尋常じゃないほど私を甘やかしてくれる。お姉ちゃんは自分い一番厳しいから、私の言うことだったら自分が嫌でも私のためだったら何でも受け入れちゃう。

………そうか、お姉ちゃんとこの四人は似てるんだ。みんながみんな自分の気持ちとお互いの気持ちを妥協しあってるんだ。たぶんお姉ちゃんとみんなの違いは周りにほかの人がいるか、一人だけかってこと。周り同じぐらい大切な人がいるから、お互いの気持ちを理解して尊重できてるんだ。そう見ると私たちの関係はほとんど依存みたいなものなんだろう、お互いが一番愛してる人たちで、お互いのことしか見てない、二人の間だけで完結しようとしてる状態なんだ。まあ、それでも良いのかもしれない。だってそれを自覚してるかしてないかだけで、全く違うだろうから

 

「でもね、また違う子が明久君のことを好きになったらどうするの?」

「そうだねー一年ちょっとで三人の女の子をこんなに惚れさせちゃってるんだもん、まだまだこれ先もっとモテるようになっちゃうかも」

「………雄二ももっとモテモテに……心配」

 

ショコ、大丈夫。雄二のことを好きになるのは未来永劫ショコだけだから

 

「ウチ達にその子の気持ちを止める権利はないけれど……」

「明久君には私たち三人の気持ちを受け止めた責任は取ってほしいですね……」

 

あ、ちょっと二人の目のハイライトが消えかかってきた。この一件はもうこれでお開きにしよう、大丈夫、なんとなくだけどこの四人だったらうまくやっていける気がする。私とお姉ちゃんだったらなんでも力になるし

 

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Akira side

 

ユキちゃんとお風呂入れませんでした……確かに毎晩お互いの裸は見ていますが、こういう違う場面や場所だとまた違う趣があるものですのに……皆さんに見られるのが恥ずかしかったのでしょうか?夏休みになったらどこか良い旅館でも探してみましょうか

さて、ひとまずそのことは置いといて隣にいる美春さんのことですね。あの合宿での一件以来、私を見るたび少し怯えているところが見受けられるので、未来の義姉としてはやはりそれを払拭したいものです

 

「ねえ美春さん?」

「はっはい!なんでしょう!?」

「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。それよりもアキ君のことは好きですか」

「………は?」

 

やはり、少し唐突過ぎたでしょうか。やっぱり年齢が離れているとどうしても気持ちがわからなくなってしまうときがありますね、小さいころはアキ君に女装させようとすると本気で嫌がっていましたし。すごく可愛いいと思って良かれと思ってやったのですが

 

「いえ、あんなに敵視してたアキ君と、今はこんなに仲良くしてくれているので何かきっかけでもあったのかと思いまして」

「……嫌では無いですの?」

「何がですか?」

「あなたの最愛の方である雪菜さんにあんなことを言った挙句、弟である明久を傷つけようとし、今はその明久と仲良くさせてもらっている美春をです」

「そうですね、確かにあの時は私も感情的にはなり過ぎたと思っていますが、」

「……」

「私個人としてはあなたのことをとても好ましく思っています」

「え?」

 

確かに、あんな罵詈雑言を言われた人に好ましく思っていると言われても信じられないとは思いますが、事実です

 

「私とあなたはとても似ているのですよ」

「美春と先生がですの?」

「玲で構いませんよ。おそらく、私と美春さんの最大の違いといえば、こういっては何ですが、思いが届いたかまだ届いてないかだけだと思います」

「……でも美春はDクラスで、頭もよくありませんし」

「そういうことではありません、そこらへんはアキ君と似てますね。私たちのような人間は、まず人の話を聞きません。自分の決めたことを誰の意見も聞かずに自分勝手に進めてしまいます」

「うっ……」

「そして大体空回りしてしまいます。大抵のことは要領よくこなせたりするのに、一番大事なことはうまくいきません」

「……はい…」

「そして、少し視野を広げてみると私たちがやってしまったことを突き付けられます。どうしてこうしなかったんだと、もっとうまくできたはずだと自問自答します」

「……」

「今あなたが置かれている状況はそのようなものでしょう。そして私がユキちゃんと恋人になれたのは、めぐりあわせが奇跡的にうまくいったからとしか言いようがありません。先ほどのあなたへの答えになりますが、私があなたを好ましく思っているのは私に似ているからです。こんなこと言っていますが、今は結構自分のことは好きなんですよ?ユキちゃんが私のことを好きと言ってくれましたら」

「美春が……玲さんと似ている…」

 

さて、美春さんの質問に答えたので次は私の番です

 

「では改めて聞きます、あなたはアキ君のどこが好きですか?」

「……底抜けに優しくて、明るいところです」

 

ずばりと私の求める答えを言ってくれました。やはり、この子と私は似ていますね

 

「でも、あなたにはまだためらいか何かがありますね?」

「……」

「教えてもらえますか?」

「み、美春は……」

「美春さんは?」

 

「美春はお姉さまのことを本当に好きだったのでしょうか?」

 

 

「……少なくとも私からは本気で好きのように見えましたが?」

「では、今の美春の気持ちはなんですの!?何で美春はお姉さまと明久に対して同じ気持ちを持ってるんですの!?」

 

つまりは、美春さんは美波さんとアキ君に対しての気持ちがわからなくなってきていると。そんなの、答えは決まっています

 

「それは、あなたが二人のことを同じくらい好きだからです」

「美春は!ずっと女性が恋愛の対象でした!それで良いと思ってました!それなのに!明久と仲良くなってからは明久に対してもこんな感情を持ってしまっています!これじゃあまるで美春の今までの気持ちは全部ただの思い込みみたいじゃないですか!」

 

間違えました。この子は自分の気持ちをわからないわけではなかった、ただ認めたくないのです。自分の美波さん、そしてアキ君に対する気持ちが偽物だってことを。………そんなことあるはずないのに

 

「大丈夫です、あなたの気持ちは本物です」

「……え?」

「あなたはただ、美波さんとアキ君をどっちも大好きなだけなんです」

「で、でも!そんなの」

「アキ君なんて、あなたと瑞樹さん、美波さんの三人の子たちのことを平等に大好きなんですよ?そんな節操なしに比べたら、女性は美波さん、男性はアキ君を好きと分けられるあなたのほうがずっと健全だと私は思います」

 

アキ君にも同じことを言ってあげましょう、そして四人目からはさすがに許しませんよと

 

「それにね、美春さん。私はあなたがアキ君を一番支えてあげられると思うのです」

「ど、どういう意味ですか?」

「アキ君は確かにあなたが言った通り明るくて皆さんのことを笑顔にできる子です。しかし、あの子の内心には昔からの私に対するコンプレックスがあります。先ほどあなたが言ったみたいに。アキ君は小さいころからよく私と比べられてきました。おそらく今も自分には三人のことを幸せにする力が無いと思っているし、そんな自分のことを好きになってくれるわけがないと心の底では思っているはずです」

「……そんなこと!」

「だからこそ、私はあなたにアキ君のことを前に押してほしいのですよ。最初から彼のことを好きだった二人と違って、一度は本気でアキ君のことを嫌ったあなただからこそ、あの子に伝えられるはずですから」

「………はいっ!頑張りますの!」

 

これからこの四人にはたくさん大変なことが起きるでしょう、でも私は必ず助けます。未来のこの子たちはユキちゃんと同じ、私の義妹なんですから

 




いかがでしたでしょうか?

やっぱり、あれですね。男女の恋愛を書くのって筆が重いです。もともとこの作品を書きだす前は明久×秀吉が好きだったんですよね………男の娘、大好物です
なんか真逆なものを書いてる感じもしますが、別に現実で男女の恋愛なんていつでも見かけるのに、何でわざわざ書くんじゃーってことです。だからこそこの四人もこんなにめんどくさい設定なんですけど

ではでは、感想や各キャラクターや、私自身に対する質問などをお待ちしてます!
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