さあ、シリアスの始まりだ!!
周りのクラスメート全員が驚愕の色を顔に出している。それもそうだろう。今までの雪菜に対する彼らのイメージは明るくて、コミュニケーション能力が高く、軽口はたたくものの、本当に嫌なことは絶対に口に出さないで、尚且つ容姿端麗頭脳明晰という、男子、女子両方にとってもとても高いモノだったのだから。そんな彼女が今年上の女性に対して今まで見たことのない彼女の本気の怒りを表している。
YUKINA SIDE
「酷いです・・・ユキちゃん、せっかく頑張ってあなた専属の先生になれたというのに・・・」
「ウルサイ!黙れ!!あんたなんか・・・って専属ってどういうこと!!?」
そのことに気づくと、担任の教師が口を挟んできた
「そういうことです。雪菜さんは少し特殊な体質をしていらっしゃるので、多くの名門大学に通っていた、この吉井玲先生に専属としてついてもらうことになりました。義理とはいえ、姉妹ですから気も楽でしょうし。」
「というわけです。だから、さっきも言ったように、これからはずっと一緒ですよ、ユキちゃん」
なにが「というわけです」だ、意味わからない。そうやって混乱している内に、我らの代表が手を上げて質問してきた。
「雪菜のクラスはどうなるんですか?」
確かに、戦争をする予定のクラス代表としては、一番気になるところだろう。まがりなりにも、私の成績は学年でもトップクラスなわけだし
「ユキちゃん・・・いえ、吉井雪菜のクラスは変わりません。ただ、先ほどの様に、彼女に体質は少し変わっているので、彼女を良く知っていて、自分で言うのもなんですが、学業面で秀でている私が彼女の専属教師になったわけです。専属教師がわかりづらかったら、学校でのお世話係りとでも考えていただければ大丈夫です。」
「でも、姉さん、雪菜は今二年生だよ?何で、去年はいなかったのさ?」
アキ兄さんがまともな発言をしてきた
「アキ君、学校では先生と呼びなさい。そのことに関してですが、あっちの大学との契約上、としか言えません。本当は私だってできる限り早く日本に戻りたかったのですが・・・」
そう言って、この人はみんなの方をむき、
「あらためまして、このたび吉井雪菜の専属となった、吉井玲です。もし、私の愛しい、愛しい、妹に手を出したりしたら、殺しますので、覚悟してくださいね?」
という爆弾を投下して、自己紹介を終えるといきなり、私に抱きついてきた
「やめて!!私に触らないで!あんたなんかに触れて欲しくない、なんでいつもいつも私を・・・」
息が苦しい、呼吸ができない。だんだん息を吸う頻度が高くなる
「ッ!!ユキちゃん!!!」
最後に聞こえたのは、やっぱりあの人の声だった。
AKIRA SIDE
この学園に来て一時間もしない内にユキちゃんが倒れてしまうのは予想外でしたね・・・
「先生、私は彼女を保健室に送りに行きます。あと、代表の・・・坂本君ですね?雪菜さんはそういうわけで、今日の試験召喚戦争には参加しません。良いですね」
口答えをしたらわかりますね?という視線で彼らを見た
「わ・・・わかりました。」
少し怖がらせてしまったようですね、でも良いんです。私はもう誰に嫌われようともユキちゃんを守ると決めたんですから・・・たとえユキちゃんに嫌われようとも
「姉さん!!」
アキ君が、私を呼んでいます、学校では先生と呼ぶようにと言いましたのに・・・
「雪菜が一番姉さんのことを憎んでるから、僕は何も言わないよ!ただ、姉さんには、さっき言ったようなことをする権利なんて微塵もない!!」専属教師なんて、雪菜の精神をずっと傷つけるようなもんだ!!
アキ君の言っていることはよくわかりませんが、早くユキちゃんを連れて行くことにしましょう。もちろん、お姫様抱っこで☆
YUKINA SIDE
「う~ん・・・」
目を開くと一番最初に見えたのは、知らない天井・・・
「あっ、起きましたか?ユキちゃん、もう、四時間以上寝てたんですよ?よく寝れましたか?」
・・・ではなくて、何百回も夢の中で見た、あの美しくてどこか可愛さが残るが、今の私には殺意さえ抱いてしまうようなあの人の顔だった。
「そんな顔しないでください・・・好きな人に嫌な顔をされるって、本当に傷つくんですよ?」
心底本当に悲しそうな顔をしながら、こんなことを言っている。この人は何回私を夢の中で言葉で傷つけたんだろう?
「なにが好きな人だよ。目障りなやつとしか思ってないくせに!!」
「そんなこと思ってません。いつ私がそんなことをあなたに言いましたか?」
この人はそうやってとぼけるつもりだ。だったら、そのままでいい。どうせこの人には口では勝てないんだから。
「もういいよ、ここから出てって。あんたの顔なんて見たくない。見ただけでまた倒れそうになるんだ。てか、なんでか教師なんだから、召還戦争に呼び出されてるんじゃないの?」
「・・・私は、あなたの専属教師ですから、あなたの近くにいることが一番の仕事です。もし本当に私の顔を見たくないのなら、カーテンでしきりましょうか?」
「そうしてよ。あんたの顔なんて一生見たくないんだ。」
「・・・・わかりました。」
シャーッという音と同時にあの人の声が聞こえた。
「・・・ほんとに・・・ついてない・・・なんで・・こんなやつに・・・・・なんで、なんで・・・」
ふと、思いが口に出てしまったようだ。あの人に聞こえてなければいいけれど。
「・・・・ユキちゃん、あなた達が言っていることは本当にわかりません。私をあなたが憎んでいることはなんとなくわかります。私があなたを傷つけてしまったことも・・・ただ、私はあなたにどんなに憎まれようと、蔑ろにされようと、迷惑に思われても、この命がなくなるまであなたを守り抜きます。」
そんなのどうでもいい。わたしがあなたにしてほしかったのは・・・・
「だって、私はあなたを・・・」
「・・・・として・・・・・から・・・・」
「だって」の後を聞く前に私の意識は費えてしまった。
みなさん気づきましたか?この小説、原作でみんなが知ってるような部分は書いてないんだぜ~ワイルドだろぉ~!?
はい、すいません、ただ単にタイピングが遅くて面倒なだけです・・・
こんな作者ですが、感想などがありましたら、ぜひお願いします!