いつか2次創作できればと思っていた時に見つけたので、最後まで付き合ってください。
「う~ん……。なぜこうなった」
顎に手を当てながら、アラタは考えていた。
なぜ、こうなってしまったのかを。
アラタは改めて目の前の光景を見る。
「……………………けしからん」
「全くだぜ」
「ホントですよ」
「あれ、お前らは大丈夫なのか?ソラ、イリア」
「私は前からマスターに従順だからな」
「そ、そういうことをホイホイ言っては……」
「でも、イリアは私が助けなかったら、今頃あんなになってるぜ?」
「そ……それは……」
どこからともなく現れたソラとイリアが人間の姿でアラタの横に並ぶ。
こんなことになっているにも関わらず、仲良く二人で会話している。
「仲良く話しているとこで悪いが……」
「どこがいいんですか!アラタさん!」
「私はいいと思ってるんだけどな」
「それはあなただけです!」
「おいおい、痴話喧嘩なんかしてる場合じゃないだろ」
「だな。まずはあのねーちゃんたちをどうにかしないとな」
話しを逸らされたイリアはそっぽを向いてしまう。
アラタとソラはそれを無視して目の前の光景をもう一度見る。
そこには顔を真っ赤にしたトリニティセブンの面々がいた。
「大丈夫かよ、リリス。なんか苦しそうだぞ」
「こ、これが……大丈夫に……見えま……うぅん……」
指を口にくわえて必死に声を出さないようにしているリリス。
声が出るたびに身体をいやらしく動かす。
そのたびに胸が弾み、アラタはそれに見とれてしまう。
「ど、何処を見ている……ん……ですか……くぅ……」
「……これは見とれてる場合じゃねーな」
「とは言ったものの、どうすんだよ。いくらなんでもこれはマスターでもどうにもならないだろ」
「そうですよ。魔道書の私でもあれに捕まってしまったんですよ?」
「だよな。かといってこのままリリスたちを放置するわけにもいかないしな」
もう一度リリスたちを見る。
目の前には、リリスとアリンとユイとミラとリーゼが触手に捕まっていた。
残るレヴィとアキオは自力で脱出できたようだが。
しかし、どうしてこうなってしまったのか。
遡ること数時間前。
アラタは学園長に呼ばれ、学園長室に呼ばれていた。
「それで……俺とトリニティセブンを集めて何の用だよ」
「皆集まったね。それじゃあ話をしようか」
学園長が椅子から立ち上がると、後ろにある窓に身体を向ける。
もちろん、アラタたちからは学園長の背中しか見えない。
「実はね、東の方でちょっと厄介なことがあってね」
「厄介なこと、ですか」
反応したのはミラだった。
すぐに言葉に反応した辺りはやはり王立図書館主席検閲官(グリモワールトップセキュリティ)だけのことはあるとアラタは思う。
学園長の話によると東の方で魔力によって封印されていた何かが弾け飛んだようになくなったらしかった。
「やっぱりか」
「ソラは感じていたのか?」
「そりゃあな。前回の聖ほどでもないが、大きな魔力が消えたのはなんとなく感じたぜ」
「聖……か」
その言葉に反応してしまう。
アラタにとって取り戻さなくてはならない存在。
アラタは握っていた手をさらに強く握る。
「アラタ……」
「ん?どうした、リリス」
「あ、いえ。ただ、ちょっとアラタが怖い顔をしていたので」
「そうか。悪かったな」
「いえ、謝るほどでは……」
重い空気が学園長室を支配する。
他のメンバーも何かを感じ取ったのだろうか。
誰も言葉を発しようとしない。
「で、でも、お兄さんにはユイたちが付いてるから大丈夫だよ!」
「そうね。旦那様には私たちがいるわ」
「……ありがとうな。ユイ、アリン」
ユイとアリンがそう言ってアラタに抱き付く。
アラタは静かに優越感に浸りながら二人の頭を撫でる。
「だからって流れでアラタに抱き付かないでください!」
「リリス先生の言う通りです。場所をわきまえてください」
「そんなこと言って、実はリリス先生もミラさんもホントはアラタさんに甘えたいだけなんじゃないっすか?」
「「そんなことありません!」」
「おお~。リリス先生と大将がはもるとは珍しいな」
レヴィとアキオがリリスとミラを茶化す。
リリスとミラは顔を赤くしながら反対する。
「はっはっは!みんな随分と仲良くなったものだね。やっぱり今の君たちなら僕がいなくても大丈夫そうだ」
「どういうことだよ」
「東の方は結構なダンジョンになっていてね。ユイちゃんの創りだしたダンジョンよりも厄介なものになっているんだよ」
「あれよりも厄介なダンジョンか」
豪快に笑いながら学園長が説明をしてくれる。
あの時はレヴィがいてくれていたことによって何とかなったものの一人で行ったときには迷子どころの騒ぎではないような複雑なダンジョンだった。
あれよりも複雑ってことは今度は複数人でも迷子になる可能性も大きいということになる。
「東のダンジョンっすか。……行ってみないとわからないっすね」
「そうですね。私も行ったことがないので自信がないですが」
「ミラでも自信ないなんて言葉使うんだな」
「なっ!ど、どういうことですか!」
「いや、そのままの意味で。ミラでも言わなさそうな言葉も言うんだな」
「大将は強気に見えて中身は純情な乙女なんだ」
「今は関係ないでしょう、アキオ!」
ポカポカとアキオを軽く殴るミラ。
まんざらでもなさそうにケラケラと笑うアキオ。
王立図書館(グリモワール)同士、また先輩後輩として本当に仲が良い。
「てことで、皆には東のダンジョンに行ってもらいたいんだよ。いいかい」
「それはいいんだけど……一つだけ聞きたいことがあるのよ」
「ん?なんだい、リーゼちゃん」
今まで後ろで静かに聞いていたリーゼが学園長に向けて質問をしてくる。
その後ろからひょっこりとセリナが顔を出した。
なぜセリナがここにいるのかをアラタは考えたが、リーゼの一言ですぐに解決する。
「アラタ君と私たちトリニティセブンが行くのはいいんだけど、いくらなんでも妹のセリナも行かせる必要はないんじゃないかしら」
「本来ならそうなんだけど、念には念をってことさ。それにセリナちゃん本人が行きたいと言っているからね」
「お姉ちゃんたちだけが毎回頑張ってるからね。私も何かお姉ちゃんたちの力になりたいんだ」
「そうなのね……。本来なら行かせたくないけど、今のセリナなら大丈夫かもね」
セリナの頭を撫でながら言うリーゼ。
セリナは嬉しそうに目を細めて撫でられていた。
「よし、決まりだな。てなわけで学園長!今回は俺とトリニティセブンとセリナのメンバーで行かせてくれ!」
「そうだね。今回はそのメンバーで行ってもらおう」
不気味に眼鏡を光らせながら、パンと手を叩く。
これで東のダンジョンの調査に行くメンバーが決まった。
トリニティセブンである浅見リリス、神無月アリン、風間レヴィ、倉田ユイ、山奈ミラ、不動アキオ、リーゼロッテ・シャルロック、そしてリーゼの妹であるセリナ・シャルロック、魔王候補である春日アラタの9人で行くことになったのだった。
……なんか冒頭から18禁臭がビンビンしますね。
とりあえずはこんな調子で書いていこうかなと考えています。
何処から18禁に近い表現が出てくるんでしょうね。
作者でもわかりません。
とりあえず次回もお楽しみにしてください。