「マスターの奴、いつ戻ってくるんだよ…」
俺は現在ウォーリアー平原を南に進んでいる。これが演劇のアドリブに含まれてるのか分からねぇが黒いフードを被ってる奴は一体何者なんだ?
………考えても埒があかねぇか。そろそろお供のルイージたちが現れるポイントだしな、演劇に集中するか…
「『あの…すいません』」
そう言って俺に話しかけてきたのはリンクだ。………すげぇ丁寧な喋り方だな。ちなみにここら辺の俺のセリフはかなり少ないから楽だな
「『鬼退治に行かれるんですよね?僕もお供させて下さい』(よし、我を~の所は省いたぞ。マリオさんに殺されかねないからな)」
「『そうか、助かる』」
何で理由を聞くセリフが無いんだろうな。端から見るとかなり怪しいんだけどよ。………そういやリンクの格好……フードを被ってるが……まさかな…
「『では行きましょう』」
こうしてリンクを仲間に加えた俺は更に南に進んで行った
side:とある島
「マリオさん達が来るまで暇ですね」
「だな…そういえば姫はどこだよ?」
「姫の待機場所はこの島だからどっかに居るだろ」
「それにしても門番って酷くないですか!?」
「知らねぇよ。お前のくじ運が悪いからだろ諦めろ」
「やってられませんよ!!お酒ないですか!?」
「おい、荒れんなよ」
「ウォッカストレートでよろしくお願いしますね!」
「正気か!?止めろ!」
「我輩知らないぞ…」
side:マリオ
俺、ドクター、リンク、ルイージの4人は順調に進んでいる最中だ
………何?展開が早い?ドクター達を仲間にしただけの事だぜ?
「ねぇマリオ、カービィの件は…」
ちなみにルイージ達にはカービィの事を全て話した。アドリブの範疇か冗談抜きの事かまだ分からねぇがな
「…何とも言えねぇな。マスターも反応ないし」
あれからマスターからの応答は一切ねぇ。裏で何かしてんじゃねぇかと疑問に思うな…
「マスターが本気で私達を危険な目に合わせようとしているのでしょうか?」
「それはないと思いますけどね…」
「取り敢えず進もうよ。もう少しでカービィの所だよ?」
「…そうだな」
side:とある島
「おい何だこれは…」
「あらら~収集つくかな?これ」
フードを被った男ともう1人の男が会話している
「我輩…もう飲めねぇ…」
「情けねぇな…クッパ…」
「……………」
クッパ、ワリオ、ヨッシーは酔いつぶれてるようだった
「アハハ…君がお酒なんか創るから…」
「………」
「しかも増やしたよね?」
「…え?何、これ俺が悪いのか!?」
フードの男はどうやら酒を"創れて増やせる"らしい
「全く…情けないわね…」
「あぁ…君のはアルコール濃度少なめたからね」
「え?」
「飲みやすいだろうなと思ってさ」
「………あ、ありがとう」
「(………なるほどね。もう1つの能力も無意識に出してるのか…)」
「んで、どうするんだ?予定が狂ったぜ?」
「キミ何でも創れるんでしょ?アルコールを無くす薬創ればいいじゃない!」
「正確には何でも………いや、分かったよ。その後、お仕置きだな?」
「勿論!」
「……敵になってなくて良かったわ…」
side:マリオ
「ねぇ何でここの所アドリブなの?」
俺に聞かないでほしい。台本には『アドリブでよろしくね~。セリフを考えるのがめんどいとかそんなんじゃないからね!バイ、マスター』なんて書いてたからな
「取り敢えず船着き場でしたっけ?」
道案内奴のカービィは船の番頭らしい。要するに船で鬼ヶ島に行くって事だな。道案内っていうより只の案内人だな、道を案内する訳でもねぇし…
「これが海…」
俺たちの眼前には海があった。創造神はこんな事も簡単に出来るみたいだな…
「カービィが居たぞ」
「待ってたよー!」
台本ガン無視の発言だな。まぁアドリブって事で良いか
「安心してください。三途の川ではありませんよ?」
操られていたのか原因か知らねぇがぶっ壊れたのかカービィ?つーか三途の川の案内人は鎌を持った女だろ?あ、それは違う世界か
「三途の川!?俺たちを殺す気かよ!」
「しかも安心してくださいって…誰の真似してんだよ…」
「まぁ…どっちにしたって鬼ヶ島に着けば………三途の川を渡れるかもね?」
「え!?」
………操られた後遺症か?一瞬、カービィが不敵な笑みを浮かべた気がするが…俺の気のせいか?
「『乗って下さい。鬼ヶ島まで案内しますので』」
今のは台本のセリフか?カービィの台本を見てねぇ俺は何も言えなかった…
クッパ「酷い目にあった…」
ヨッシー「お仕置き怖いです…」
ワリオ「………たまには良い事ねぇのかな?」