仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
年齢:15歳
元々は日本に住んでいたが、ある事件をきっかけにアメリカに住んでいる詩島夫妻に引き取られる。旧姓は不明。
元々は''詩島家''の人間ではなかった。
リョウタの考える事が大体わかっており、よく共感する。
転入して来たばかりだが、リョウタの良き理解者。
暑い、、、!!!!
辛い、、、!!!!!!!!
休みたい、、、、、、!!!!!!!!!!
「はあ、、、!!はあ、、、!!!!」
「し、死ぬ、、、!!!!!」
今、俺と流星はある屋敷の庭をジャージ姿でひたすら走っている。
一周で200mはあるであろう広い空間を、既に数え切れないほど走っていた。
「おらーーー!!!!休むなーーーー!!!!!」
怒号が響いてくる。
リゼだ。
「ほらほら!!!!!!あと10周ーーーーー!!!!!」
「「殺す気かあああああああ!!!!!!」」
なぜこんな事になったかというと、ちゃんと理由がある。
時は数時間前に遡る、、、、、、、
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ、、、、」
「ん?どうしたチノ?」
開店少し前のラビットハウス。
俺達は倉庫の整理をしてたんだ。
珈琲の豆を取り出そうとしていたチノが不意に声を上げた。
「砂糖が切れちゃってます、、、、」
「買ってこようか?」
「お願いします。ではリョウタさんと、、、、心配なのでリゼさん、二人で行って来てください。」
心配なのでって!
心配なのでっておい!!!!!
「俺は一人でもいけるぞ!?り、リゼもなんか言ってくれよ!!!!!」
「よーしわかった。じゃ、ココアとチノ、店番よろしく。」
「いってらっしゃーい♪」
「ちょ!?」
「一人でも行けたのに、、、、、」
「いつまで落ち込んでるんだ。」
町中をトボトボと歩く俺にリゼが苦笑いして言う。
「くそう、子供扱いしおって。一番ちっこいくせに。」
「やめとけよ、チノ気にしてるんだから。」
「へいへーい。」
ーーーーーーーーーーーー
少し遠くにあるスーパーに向かった。
「これでいいかな?」
「それだけあれば大丈夫だろ。」
砂糖を二袋ほど買い、スーパーを後にした。
「リョウタ、最近調子はどうなんだ?怪物退治の。」
「うーん、、、普通のロイミュードは倒せるんだけど、、、、ちょっとキツイのが何体かいてな、、、」
「幹部って奴か?」
「ああ、、、特に気になるのは、、、、、、、、っ!!!」
「?」
会話を一旦やめる。
俺の視線の先にいる男を見て、リゼも理解した。
目の前の男は人間でないとわかったのだろう。
「、、、、、、死神。」
「こいつが、、、、幹部の一人なのか?」
「ああ、、、、」
目の前に現れたのは、ロイミュードの死神、チェイスだった。
「何の用だ、チェイス。」
「ついて来い。」
「、、、、え?」
そう言うとチェイスは無言で方向転換し、歩き出した。
、、、、、?
なんのつもりだ?
連れて来られたのは人気のない廃墟だった。
《ブレイク、、、!!!!アップ、、、、!!!!!》
チェイスは魔進チェイサーへと変身する。
戦え、ということなのだろう。
「、、、、、早く仮面ライダーになれ、、、、、」
「ぷっ、、、!はははっ、、、、!!!!!」
「、、、、何が可笑しい。」
「いや、あんたのその真っ向からくる態度、ちょっと嬉しく感じてね。そういうの好きだぜ俺。」
「俺はつまらん軽口ばかり叩くお前が、、、、嫌いだ。」
「ふぅ、、、、リゼ、下がっててくれ。」
「あ、ああ、、、、」
「ベルトさん。」
『やっと出番かね!!OK!!!!スタート・ユア・エンジン!!!!!!!!』
シフトカー達に運ばれて来たベルトさんを掴む。
「変身!!!」
『ドライブ!!!!!タイプ!!!!!スピード!!!!!!!』
ドライブへと変身し、ハンドル剣を受け取る。
「っしゃ!!!いくぜえええええ!!!!!」
《チューン、、、!!!!!チェイサー、、、、!!!!スパイダー、、、!!!!!》
ハンドル剣をチェイサー目掛けて振る。
軽く爪で受け止められ、蹴りを放って来た。
それを躱し、ハンドル剣のハンドルを回す。
『ターン!!!!』
躱した時の勢いも付けて回転切りをお見舞いする。
チェイサーは少し体制を崩したが、すぐに立て直した。
俺の肩に巨大な一振りがかする。
「あぶね!!!」
あのでかい爪、、、!やりにくい、、、、、!!
目には目を、パワーにはパワーを。
シフトスピードを抜き、シフトワイルドを装填する。
『ドライブ!!!!!タイプ!!!!!ワイルド!!!!!!!!』
「喰らえ!!!」
レバーを操作する。
『ワイ!!!!ワイ!!!!ワイルド!!!!!!!』
『ターン!!!』
シフトアップと共にハンドル剣のハンドルを回し、勢いを付けながら突進する。
「こい!!」
魔進チェイサーは爪を盾にし、防御の体制になる。
「うおらああああああ!!!!」
ガキイン!!!!
「ぐっ、、!おおおおっ!!!!!!!!」
ギリギリギリ、、、、、!!
つばぜり合いの様な状態になる。
しかし
「ふんっ!」
「ぐおあっ!!!!!」
隙が出てしまい、胸部に鋭い一撃が直撃した。
「いっつ、、、、!!!!!」
そこからは防戦一方。
一撃が重いチェイサーに対してこちらのハンドル剣はまだパワーが足りないのだ。
こっちのパワーでは押し切れない。
咄嗟に距離をとり、シフトワイルドからシフトフッキングレッカーに替える。
『タイヤコウカーン!!!!フッキング!!!レッカー!!!!』
「おらっ!」
肩のタイヤからフックを伸ばし、魔進チェイサーをぐるぐる巻きにする。
「よし、、、!来いドア銃!!!!」
飛んできたドア銃を受け取り、シフトワイルドを装填する。
『ヒッサーツ!!!フルスロットル!!!!!!ワイルド!!!!!』
「はああっ!!!!」
少し卑怯な気はするけど、、、、このまま奴に攻撃が当たれば!!!!!
ドォォォォオオオン!!!!!!!
大砲の様な一撃が魔進チェイサーに向かっていく。
「な、、、、め、、、、る、、、、なああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
「な!?」
奴はフックを力づくでちぎり、爪を盾にした。
大きな爆発が起きる。
爆発が止み、煙には影が浮かんでいた。
まだ奴は健在だ。
『なんてパワーだ、、、!!!!!!!!』
「!?来るぞベルトさん!!!」
魔進チェイサーは手に二つの銀色のバイラルコアを持っていた。
「トリプルチューン、、、、!!!!!!」
「うぇ!?!?」
『リョウタ!避けるんだ!!!!』
時すでに遅し。
奴の右腕から紫色の巨大なエネルギーの塊が放たれる。
「マジか、、、、、!?!?」
さっきよりも大きな爆発が起きる。
煙の中から出て来たのは、
変身が解け、気絶しているリョウタだった。
「ふん、、、、、」
リョウタに近づく魔進チェイサー。
「危ない、、、!」
咄嗟に隠れていたリゼがリョウタとチェイサーの間に入る。
「、、、、!?」
「や、やらせないぞ!!!!!」
怖い
怖い
怖い、、、、!
「、、、、、どけ、邪魔だ。」
「うっ、、、!」
魔進チェイサーは構わずにリョウタに近づくが、、、、
人間を守れ。
「、、、、ぐっ、、、、!」
「な、なんだ!?」
チェイサーは頭を押さえ、苦しそうな声を上げた。
そして目の前の少女をもう一度直視した途端。
後ろに方向転換し、ライドチェイサーに跨った。
「、、、、、え?」
そのまま何も言わずに走り去って行った。
「一体、、、、なんだったんだ、、、、、?」
ーーーーーーーーーーーーー
「う、、、、うーん、、、、、」
「リョウタくーん?おきたー?」
目を開けるとそこには顔を覗き込むココアがいた。
「いたたたたた、、、、」
むくっと起き上がると、そこはドライブピット。
「気絶してたのか、、、、」
「うん、リゼちゃんが運んでくれたの。」
「そっか、、、」
悔しいな、、、、、、
あれ?でもなんで俺生きてんだ、、、、?
ガチャっと扉が開けられる。
リゼだ。
「ああリゼ、ありがとう運んでくれて。」
「ああ。ベルトさんがトライドロンを呼んでくれたから助かったよ。」
『今回は危なかったね、、、、』
「ああ、、、やっぱり魔進チェイサーは一筋縄じゃいかない、、、、、」
「その、、、、魔進チェイサーって奴なんだけど、、、、」
「ん?」
リゼが神妙な顔で口を開いた。
『リョウタ、魔進チェイサーは何故か君を見逃したんだよ。』
「ええ?」
「ああ、あいつ、、、リョウタにトドメを刺す前に何処かに行っちゃったんだよ。」
「そんな事が、、、、、」
死神、、、、、、
そういえばクリスマスの時も、、、、、
「その、魔進チェイサーって人は本当はいい人なんじゃないのかな?」
、、、ココアの言う通り、あいつは何か人を傷つける事を避けてる気がする。
「なあベルトさん、、、、あいつはロイミュードなんだよな?」
『恐らくそれは間違いないだろう。』
「うーん、、、、、まあどちらにせよあいつには勝たない限り、、、、ロイミュードを全員倒すなんて不可能だ。」
「そうだ!!!」
リゼがいきなり大声を上げた。
「な、なんだよリゼ、、、、」
「リョウタ、うちに来い。」
「へ?」
、、、、、、、まさか。
「訓練だ!強くなるためには訓練しかない!!!!!!」
「言うと思ったよ!!!!!!」
『ふむ、、、いいんじゃないか?一から鍛え直すのも悪くないと思うが。』
「リゼちゃんは訓練好きだよねぇ、、、、」
「訓練は楽しいじゃないか!」
「嫌な気しかしない、、、、、」
「さあリョウタ!!早速行くぞ!!!」
「え!?ちょ!!ヴエエエエエエエイ!!!!!!!!!!!」
無理やり腕を引っ張られた。
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ある教会。
「チェイス!!!なぜ仮面ライダーにトドメを刺さなかったのです!?」
ブレンはチェイスに怒鳴り散らす。
「、、、、俺には俺のやり方がある。」
そう言うとチェイスはゆっくりと歩き出し、ブレンを通り過ぎて行った。
「ふふふ、、、、扱いに困っている様ね。」
「黙りなさい、メディック。」
「もうチェイスは使い物にならないのでは?」
「いや、、、、奴にはまだ働いてもらわないと困る。」
奴には、、、仮面ライダーを倒すという使命があるのだから、、、、!!
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リゼの家、、、というか屋敷にやって来た。
まず案内されたのは大きな庭。
ここで走り込みをやると言うんだ。
「で、なんで俺まで?」
「なんでって、、、、、みちづ、、、、お前も仮面ライダーだからだよ。」
「今道連れって言おうとしたよな?」
もちろん流星も呼んでいる。
こういうのは分かち合わないとな!!!!!
「さあーーーーまずはここを100周してもらう!!!!!」
「「ひゃく、、、、!?」」
「さあーーーーーさっさと走れーーーーーい!!!!!」
「マジかお前!!!!!!」
「くそ!鬼教官め!!!」
「褒め言葉だ!」
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そして今に至る。
「ぜぇ、、、、!ぜぇ、、、、!」
(死)
「流星が死にかけてるぞ。」
「俺も死にそう、、、、、」
「あ、起きた。」
むくっと流星が起きる。
「これは、、、、後どんくらいやるんだ?」
「今日一日は訓練漬けだ。」
「「殺す気か!!!!!」」
「息ぴったりだな、、、、心配するな、あと一時間ほど休憩にする。その後に再開だ!」
「「ひええ、、、、」」
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「おや、エイタじゃないか。」
「ああ、お邪魔してるよ。」
ドライブピットには泊エイタ、ベルトさん、そして入って来たのは香風タカヒロだ。
『今、ドライブの新装備を開発してるんだ。まだ設計段階だがね。』
「そうか、、、、、、奴らもどんどん手強くなって来ているからな、、、、」
「ああ、我々も新たな力が必要だ。」
「、、、、、ん?」
エイタの側に置いてある一枚の写真にタカヒロの目が止まった。
「エイタ、、、、この子はリョウタ君か?」
そこに写っていたのは、泊エイタ、既に故人の泊カレン、そして泊リョウタによく似ている子供だった。
「、、、、、、、」
「エイタ?」
「あ、ああ、そうだよ、その子はリョウタだ。」
「?」
その子供はカメラに向かって満面の笑みでピースサインをしていた。
「あの子はね、、、、、俺の、、、いや、、俺達の犯した罪その物だ。」
「、、、、、どういうことだ?」
『、、、、どうした、博士?』
「さあ、設計図は大体できたぞ、後は必要な物を揃えるだけだ。タカヒロも協力してくれ。」
「ああ、、、、」
、、、、エイタ、何を隠している?
リョウタと流星の関係が少しずつ見え隠れしていきます。