仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
「この先か?」
『ああ、重加速反応はこの先の広場で確認された。』
俺は今、ベルトさんと共にトライドロンに乗り込み、重加速反応を追っていた。
ロイミュード……この前まで奴らが暴れても、信じる人は中々出てこなかった。
しかし最近になって、ついに本格的に警察などの部隊が活動を始めた。
ロイミュードに対して積極的に動いてくれるのはいいが、同時にむやみに俺や流星が仮面ライダーとして活動できなくなった。
「着いた………また野次馬が集まってるな。」
少し離れたところにトライドロンを止め、現場に行くとそこには案の定たくさんの人で溢れかえっていた。
「ちょっと通して下さい………よ!!!」
なんとか人混みを抜け、一番前に移動する。
ベルトさんが入ったリュックを背負ってるので、かなりキツイ状態だ。
「うわぁ……これはまた派手に暴れたなぁ………」
広場はあちこちが破壊されていて、そこだけ廃墟と化した様だった。
『間に合わなかったみたいだね………』
「ああ………ん?あの人は…………現さんだ。」
追田現八郎。
警視庁捜査一課警部補だ。
「あ、気付いた。」
現さんがこっちへズカズカ歩いて、いや、迫ってくる。
「お前また来たのか!!見せもんじゃねえんだぞ!」
「そのセリフ、俺以外にも言った方がいいと思いますけど?」
最初に俺達が会ったのは数週間前、今回と同じ様に重加速反応を辿って来た俺とベルトさんと鉢合わせしたのだ。
その時にロイミュードに関する有力な情報を提供したことで、ちょっとした協力関係の様な感じになっている。
「まあ入れ。」
「あざーす。」
現さんに許可を貰ったのでもう何も気にすることはない、思う存分に現場を調べられる。
「うーん………それにしても……」
ルパンを倒してから奴らの動きが活発になった気がする。
「どうだリョウタ?何か気になることはないか?」
「うーん…あんまり期待されても……この前みたいにそう情報は持ってないですよ?」
前回提供した情報はロイミュードの見た目や行動パターンくらいだ。
ていうかそんなにベラベラ喋れるわけがない。
「そうか、ならすぐにここから出てってもらおうか。」
「ええ!?ちょっと待って下さいよ!!」
ああもうこの人は!!
「そ、そうだ!怪盗アルティメットルパンの一件から奴らの動きが活発になったと思いますよ!?うん!」
「うむ……確かにそうだな………なぜだと思う?」
「えええ!?えーと……」
あ、もしかして………
「ルパンは……ロイミュードに利用されていたんじゃ?」
「なに?なぜそう思うんだ?」
「仮面ライダーですよ。」
そうだ。あいつはやけに俺に勝負を仕掛ける様な真似をしていた。人質まで取って。
もしかしたらサイバロイドの場所を教えたのも……ロイミュードの中の誰か……もしかしたら幹部の奴らかもしれない……
「仮面ライダーを倒すのに失敗したから、また別の何かが動き出したのかも。」
「仮面ライダーか……俺はまだ信じらんねえな……」
「きっとすぐ会えます。」
ていうか目の前にいますけどね。
「ていうかリョウタ……なんでお前ルパンの事件について知ってるんだ?」
「え!?えーと……その…………………失礼しました!!!!!!」
「あ!!てめえ!!!逃げんじゃねえ!!!!」
HAHAHA!!!俺の逃げ足を甘く見るな!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ……!はぁ……!ここまでくれば………!」
『リョウタ、あまりロイミュードに関しては言わない方がいい。』
ベルトさんがにょきっとリュックから顔を出した。
「と言ってもなあ………言わないと現場調べさせてくれないし……………………なあベルトさん。」
『なんだね?』
「蛮野博士ってのは……どんな人だったんだ?」
『………!?どうしたんだね、いきなり。』
「いや………その人がロイミュードを作り始めたんだろ?」
『ああ、私はその協力をしてしまったのだ。』
「その人はなんで……ロイミュードを作ろうと思ったのかなぁ……ってちょっと気になってね。」
『…………』
もう私には耐えられない………!!!
おいおい……!冗談はよせ……!今君に抜けられては困るんだ……!!
シャラップ!!!
「クリム!!!/ベルトさん!!」
『…………はっ……!?』
「大丈夫か?ベルトさん。」
『ああ………すまない、少し気が抜けていた。』
「話したくないんだったらいいんだ、嫌なことを聞いたんなら謝る。」
『いや、心配ない。』
ドオオオォォオオオオオン………!!!!
「!?今の音は!?」
『ロイミュードだ!!重加速反応がある!!!』
「行こう!!!…………っな!?」
ベルトさんを掴み走ろうとするが、目の前に光弾が着弾し、足を止めた。
「………チェイス………!!!」
左を向くとそこにはチェイスがブレイクガンナーを構えて立っていた。
「行かせんぞ、仮面ライダー………」
《ブレイク……!!!アップ………!!!》
魔進チェイサーへと姿を変える。
「今はお前に構ってる場合じゃないんだよ!!!」
全速力でトライドロンの方へ走る。
「逃がさん……!!」
チェイサーは逃げようとする俺を追いかけようとするが………
バァン!!!
魔進チェイサーに数発の光弾が直撃した。
「ふっふっふ………追跡!!!撲滅!!!いずれも〜マッハーーーーーーッ!!!」
「仮面ライダーーーーーっ!!!マッハーーーーーーッ!!!」
「流星!!!」
「邪魔をするな………!!」
魔進チェイサーとマッハが取っ組み合いの状態になった。
「ここは任せて!!!リョウタは向こうを追え!!!」
「悪い頼む!!!」
俺とベルトさんは急いでトライドロンに乗り込み、走り去った。
「ふぅ………さて、やっとお前との決着がつけられるぜ、魔進チェイサー。」
「いいだろう………まずはお前から始末してやる。」
《チューン……!!!チェイサー……!!!コブラ……!!!》
「ふんっ!!!」
「うお!?」
魔進チェイサーは鞭で広範囲に薙ぎ払い攻撃をし、マッハが中々近づけない。
「だったら!!!」
《シグナルバイクシフトカー!!!!ライダー!!!!デッドヒート!!!!》
「うおおおお………!!はああああああ!!!!」
《ゼンリン!!!!》
魔進チェイサーとの距離を詰め、ゼンリンシューターの前輪で攻撃する。
しかしそれをブレイクガンナーで受け止められ、蹴りを入れられた後に鞭でさらに追い打ちを喰らった。
「くっ……!!やられてばかりじゃないんだぜ……?」
《バースト!!!キュウニ!!!デッドヒート!!!!》
「ふっ!!!」
一回転し、チェイサーに回し蹴りを入れる。
その勢いを利用し、竜巻の様なオーラを纏い、チェイサーをズタズタにする。
「リゼの特訓が役に立つ時が来たぜ!!」
マッハはブーストイグナイターを何回も連打する。
《バースト!!!キュウニ!!!デッドヒート!!!》
タイヤがバースト状態になるがマッハの動きは鈍らない。
「ぐおおおお………!?!?」
チェイサーが吹き飛ぶ。
「くっ………!!」
チェイサーはよろよろとライドチェイサーに跨り、走り始めた。
「逃がすか!!!」
マッハもライドマッハーで追跡する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「変身!!!」
『ドライブ!!!!タイプ!!!!スピード!!!』
ロイミュードはすぐに見つかった、そりゃそうだ。
なぜなら音の方へ走ると、そこにいたのは………
「ええ!?巨大ロイミュード!?!?」
おおきなバットバイラルコアのようなロイミュードが暴れていたのだ。
「これまた面倒な………!!」
トライドロンに空を飛べる機能があれば………!!
「リョウタ!!!」
「リゼ!?どうしてここに!?」
偶然居合わせたリゼがこっちに走ってきた。
「買い物をしてたんだ!!………あいつが今回の獲物か?」
「ああ、危ないから下がってるんだ!!!」
くっそ……!空にいる敵なんかどう戦えば……!ドア銃も大して効かなそうだし………!!!
「うわ!?」
「あ!!!」
そうこうしている間にリゼが巨大ロイミュードの足に捕まってしまった。
そのまま飛び去ろうとしている。
「させるかあ!!!」
『ドライブ!!!タイプ!!!ワイルド!!!』
『タイヤコウカーン!!!!フッキング!!!レッカー!!!』
なんとか奴の足にレッカーを引っ掛けるが、
「うおお!?ちょ!?むりむりむりむり!!!」
「な、なにしてるんだリョウターーーー!!!」
力が足りず、俺もレッカーごと引っ張られ、一緒に空中へと浮かぶ。
「おい!!!どうするんだよこれ!!!」
「ごめんリゼ!!!俺もどうしていいかワカラナイ!!!」
流星!!!助けてくれええええええ!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
《ガン………!!》
「おっと!!」
マッハがなんとかブレイクガンナーの光弾を避けながら魔進チェイサーを追っていた。
「地の果てまで追跡してやるぜ!!!!………ん?」
ピコン
ピコン
ピコン
「なんだ………?」
ライドマッハーのディスプレイ部分にライドマッハーとライドチェイサーが映し出された。
「………なに!?」
次の瞬間、魔進チェイサーはライドチェイサーから振り落とされ、ライドマッハーと合体を始めたのだ。
二つのバイクは合体し、車の形へと変形した。
「えええ!?なにこれ!?ちょっ!!?いててててて!!!!」
マッハは無理やり押し込まれる形でその中へ押し込まれる。
「な、なんだこれ………ん?」
上を見上げるとそこには
「おーーーーい!!!流星ーーー!!!たすけてくれーーー!!!」
リゼと、ドライブまでもが巨大ロイミュードに捕まり、動けない状況だ。
「なーにやってんだあの馬鹿………よし。」
「試してみるか!!!」
操縦席のレバーを操作し、マシンを運転する。
「ふっ!!!」
アンカーを射出し、上空へと飛び上がる。
『………!?ライドクロッサー!?完成していたのか!?』
「ライドクロッサー!?なんだそれ!?………ってうわああああああ!!!!」
ライドクロッサーから放たれたレーザーがロイミュードに当たり、俺とリゼが解放される。
「う、おおおお!!!」
なんとかリゼをレッカーで回収する。
『トライドロン!!!』
そして地面に到達する前にベルトさんが呼んだトライドロンに乗り込み、助かった。
「よし、リョウタとリゼはOK。後はロイミュードをぶっ潰すのみ!!!」
ライドクロッサーはアンカーをロイミュードに突き刺し、手繰り寄せる様に近づけた。
そしてレーザーの集中砲火。
ロイミュードはなすすべもなく、爆発した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「すっげーな!!!こいつ!!!」
流星はライドマッハーを撫でながら言った。
「死ぬかと思った………」
リゼが真っ青な顔で言う。
「なあベルトさん………ライドクロッサーって?」
『ライドクロッサーは、ドライブシステムとネクストシステムを融合して使うマシンだ……しかし……』
ベルトさんがいい終わる前に、魔進チェイサーが走って近づいてきた。
「なぜ………俺のバイクが勝手に………?」
「あ?知るか!!」
チェイサーが現れた事で不機嫌そうに流星が言う。
「それは私が説明しよう。」
「「「!?」」」
「お前は………ブレン!?」
そこにいたのはブレン、ロイミュードの幹部だった。
「どういうことだ?」
チェイサーがブレンに詰め寄る。
「では教えてあげましょう…………それは。」
「チェイサーがプロトゼロだから。」
『なっ………!?』
「プロトゼロ………?ベルトさん、知ってるのか?」
『バカな…………!?』
「ベルトさん?」
リゼも俺とベルトさんの近くに寄る。
ブレンは気にせずに続けた。
「そう、こいつはかつてのグローバルフリーズの時に、人間の手下として我々の多くの同胞を葬った。その時私が名付けたのです。」
「仮面ライダーと。」
「なっ………!?」
じゃあ………まさか…………!?
リゼは信じられない、という顔をして口元を手で抑えている。
「この俺が…………!?」
チェイスも明らかに動揺していた。
「チェイスが………プロトドライブ………!?」
プロトドライブかっこいいですよね。