仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
「俺が……仮面ライダー………!?」
「チェイスが………!?」
チェイスと戦うたびに感じていたこの不思議な感じ、ようやくわかった。
それはチェイスが……プロトドライブだったから。
「う……!!うああああああああ!!!!!」
チェイスは苦しそうに頭を抱えて叫んだ。
その瞬間、チェイスの体は銀色のロイミュードへと変化した。ナンバープレートには「000」と書いてある。
『まさか………!!本当にプロトゼロなのか!?』
「ぐ……ああああああ!!!!」
チェイスはすぐに魔進チェイサーの姿へ戻った。
そしてライドチェイサーに跨り、逃げる様に走り去っていった。
「あ……!おい待てチェイス!!!」
「ふふふ……!さらばだ!」
ブレンも緑色の霧を発生させ、姿を消した。
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なるほど、それが人間のルールか。
「………」
「ねえリョウタ君、リゼちゃん元気無いみたいだけど……何かあったの?」
「………ちょっとね………」
無理もない、命の恩人が……敵になってたんだからな。
「すまないみんな………少し休憩もらっていいか?」
「あ、ああ………」
リゼにいつものいきいきとした表情は無く、少し下を向いている。
そのまま背を向け、奥のドアへと入っていった。
『すまないリョウタ……私も知らなかったのだ……』
シフトスピードが俺の肩に乗る。
「ベルトさんが気にすることじゃないさ。」
リゼ…………大丈夫かな?
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俺はその後、チノに全てを話した。
「そうだったんですか…………」
今はドライブピットで、俺とチノとココアの三人がどうするべきか話し合っていた。
「ねえ……チノちゃんは半年前にはもう怪物とか、ドライブの事は知ってたの?」
「いえ、私がその事を知らされたのはその少し後です。」
「そうだ………俺とココアはグローバルフリーズの時にロイミュードを間近で見たわけじゃないけど、この町はロイミュードの被害を受けたんだろ?………………どんな様子だったんだ?」
「それは………''恐い''の一言でした。」
チノは一瞬体をブルッと震わせた様に見えた。
「私もその時はなにが起きているかさっぱりでした。急に体がゆっくりにしか動かなくなって………外を見ると怪物が暴れていたんです。」
「でも……プロトドライブとベルトさんによって、グローバルフリーズは阻止されたと……………」
『しかし問題はその後だ。』
「うお!?いきなり出てくるなよ………」
肩に乗っていたシフトスピードが地面に降りた。
『グローバルフリーズの後、進化したハートと戦い、プロトドライブは敗れた。』
「それで改造されちゃったって事か……………」
プロトドライブ………………俺の、仮面ライダーとしての先輩。
「まだ希望はある。もしかしたら記憶を取り戻して、また一緒に戦ってくれるかもしれない!」
「うん!リョウタ君の言う通りだよ!」
「はい、私達でチェイスさんの記憶を取り戻せるよう、頑張りましょう。」
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「どうですの?真実を知ったチェイスは。」
「かなり取り乱していました。」
廃屋にはハート、ブレン、メディックの三人がチェイスの事で話していた。
「やはり……そうなるか。」
「私の改造が不完全だったと………」
「そういうことですわね。」
メディックがブレンに挑発するように言う。
「よせメディック。…………しかし、このままではチェイスが再び敵になる可能性もあるな。」
「私にお任せください。チェイスをリセットしますわ………ちょっと危ない方法で。」
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「チェイスがプロトドライブ………………か。」
リョウタ達ラビットハウスメンバーはチェイスを仲間にする派か。
俺は………
「わっかんないなぁ……………」
俺はライドマッハーに跨り、去ろうとすると。
バァン!!!!
「!?」
光弾が前から飛んできた。
「出たなチェイス。」
チェイスが前に立っていた。しかし様子がいつもと違う。
「………?いつもよりクールさが増してるな、死神!!!」
《シグナルバイク!!!ライダー!!!マッハ!!!!》
《ブレイク…!!!アップ……!!!》
やっぱり戦う気か。
「これで確定した。ロイミュードと人間は分かり合えない、チェイスは………敵だ!!!」
《ゼンリン!!!!》
《ブレイク……!!!》
ゼンリンシューターとブレイクガンナーがぶつかり合う。
「自分がプロトドライブだって知ってもまだ俺達と戦う気か!?」
「俺は魔進チェイサー………ロイミュードを守る!!!!」
…………ダメだなこりゃ。
《シフトカー!!!!タイヤコウカン!!!!モエール!!!!》
マッハドライバーにシフトマックスフレアを装填する。
「喰らえ!!!」
《シューター!!!》
ゼンリンシューターから火炎弾が発射される。
《チューン……!!!チェイサー……!!!スパイダー………!!!》
魔進チェイサーはファングスパイディーで放たれた火炎弾を防御した。
「近づかせないぜ!!」
《シグナルバイク!!!シグナルコウカン!!!カクサーン!!!》
あの爪で接近戦に持ち込まれたらまずい。
「ふっ!!」
《シューター!!!》
ブーストイグナイターを押し、光弾を拡散させる。
「………なあ!?」
なんと魔進チェイサーは弾が当たるのを構わず突っ込んで来た。
「はぁっ!!!」
「ぐおあっ!!!!」
ファングスパイディーの連続攻撃を受けてしまう。
「はああああっ!!!」
突きを喰らい、後ろに吹き飛ぶ。
「くっ………!!!」
《エグゼキューション!!!》
《フルブレイク……!!!スパイダー………!!!》
ファングスパイディーが振り下ろされようとした時。
「やめろチェイス!!!!」
『ドライブ!!!タイプ!!!スピード!!!!』
『スピ!!スピ!!スピード!!!』
リョウタがドライブに変身し、チェイサーに飛び蹴りをした。
トライドロンからリゼが出て来て、こっちに駆け寄ってくる。
「チェイス!!!目を覚ましてくれ!!!」
リゼが必死に叫ぶ。
「お前はプロトドライブだった!!………っ!!リゼのナイト様なんだよ!!!」
リョウタもチェイサーの攻撃を躱しながら説得している。
「チェイス………お願いだ………!お前は!私の命を救ってくれた………!仮面ライダーなんだ!!!」
「ぐっ!!!」
ドライブも吹き飛ばされ、マッハの隣に転がる。
「リョウタ、無駄だ!もうチェイスは戻らない!!」
「まだわからないだろ!!!」
「あんな殺る気マンマンの奴を見てそう思ってるのはお前達だけだ!!!!」
《シグナルバイクシフトカー!!!!ライダー!!!デッドヒート!!!!》
「流星!!!やめろ!!!よせ!!!」
《バースト!!!キュウニ!!!デッドヒート!!!!》
「はあああああっ!!!」
魔進チェイサーに拳を叩き込む。
チェイサーもそれを受け止め、反撃しようとする。
「おらぁ!!!」
赤い雷撃を放ちながらマッハはチェイサーに連続パンチを繰り出す。
「ぐおおおおっ!!!」
「これで終わりだ!!!」
《ヒッサツ!!!!フルスロットル!!!!デッドヒート!!!!》
「はあああああああ!!!!!」
「ぐあああああ!!!!」
マッハのキックを躱そうとするが、間に合わない。
「ぐっ……!!」
しかし急所は外れたようで、魔進チェイサーは健在だった。
よろよろとライドチェイサーに乗り、逃げようとする。
「逃がさねえ!!!」
流星が追いかけようとする。
「やめてくれ!!!」
リゼがバッと手を広げ、道を阻んだ。
「どけ!リゼ!!くそっ………!!」
チェイサーは既に走り去っていった。
「なんで………なんで邪魔した!!!リゼ!!」
「チェイスはプロトドライブなんだ!!もしかしたらまた仲間になってくれるかもしれないだろ!!」
「そんな可能性は無いってさっきのでわかっただろ!!!」
「それでも私は信じたい!!」
「っ………!!勝手にしろ!!!」
そう言うと流星はライドマッハーに跨り、離れていった。
「………どうして………こんな事に………」
リゼから涙がこぼれ落ちる。
「俺は…………諦めない。俺も信じてる。きっとあいつは戻ってくる……!」
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「あの女………」
ありがとうございます。
人間を守れ。
「ぐっ………!!お……!!ああああ!!!!」
チェイスの頭に強烈な痛みが走った。
「俺は…………!!!」
次々回あたりには仮面ライダーチェイサーを出したいと思う俺氏。