仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
「お嬢様、そちらの方は?」
「怪我をしてるんだ、すまないが部屋を一つ借りるぞ。」
「かしこまりました、すぐに手配を。」
リゼは気絶していたチェイスを背負って家に帰った。
そして使ってない屋敷の部屋を借り、チェイスの治療をした。
「ロイミュードってどうすれば元気になるのかな………………あ!そうだ!」
リゼはポン、と手を叩き、シフトカーの名前を呼んだ。
「えーと……確か……ドクター!!出て来てくれーー!!」
リゼがそう叫ぶと救急車のサイレンが聞こえ、シフトマッドドクターが現れた。
「えーと………!これだ!」
そしてそれをチェイスが持っていたブレイクガンナーにセットし、撃ち込んだ。
《チューン……!!マッド……!!!ドクター……!!!》
「頼むぞ……!!」
バチバチバチバチ!!!
「ぐっ………!!うっ………!!!」
少し苦しんでる様子のチェイス。
「ふぅ……ひとまずこれでいいかな…………うわっ………!!!」
そのまま部屋を出て行こうとした時、急に腕を掴まれた。
チェイスだ。
「お前が……俺を………助けたのか………?」
「まだ安静にしてろ、多分すぐ良くなるから。」
腕を離してもらい、部屋を出て行った。
「ドクター、この事は私達だけの秘密だぞ、いいな?」
ドクターはサイレンを鳴らしてまるで''わかった''と言っているように飛び跳ねた。
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ラビットハウス。
「……………(ズーン)」
「ね、ねえチノちゃん、リョウタ君すごく元気ないみたいだけど…………」
「チェイスさんの事をまだ気にしてるんでしょう、そっとしといてあげてください。」
「う、うん。」
「はあぁぁ…………」
チェイス……………
初代仮面ライダーにしてロイミュードの番人………
そいつを………殺したんだよな、俺が。
「はあぁぁ…………」
味方だったらなぁ…………
「いつまでもくよくよするなー!さあ仕事だ仕事!!!」
「いてっ!?」
いきなりリゼにメニュー表で叩かれた。
「なにすんだよ!一番落ち込んでたくせに!!」
「もういいんだよ!!今やるべきことに集中しろ!」
「うっ……………わかったよ………」
なんだよ………リゼの奴…………
『ギアが落ちてるねぇ、リョウタ。』
「うるさい、黙れ腹巻き。」
『な………!?聞き捨てならない発言だ!!』
「へっ!!悔しかったら防寒機能でも付けやがれ!!!」
ベルトさんとのやりとりをココアとチノが苦笑いで眺めていた。
「やっぱりリョウタ君は心配ないみたいだね。」
「そうですね。」
「ええ!?なんで!?」
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「チェイスが死んだか……………」
「いい友達を、亡くしました………!」
ハートとブレンはチェイスの死を嘆いていた。恐らくブレンは嘘泣きだが。
「………ご心配なく、ハート様。私がきっちりと死神の役をつとめます。」
「メディック、違うんだ………友達を失うということは………とても悲しいことなんだ…………」
ブレンがニヤリ、とメディックの方を見て笑う。
その表情を見てメディックは隠しきれない怒りを発した。
「問題ない、ハート。」
暗闇から老人の声が聞こえた。
「手はまだある。」
「001か…………」
「ブレン、頼まれていたものが完成した。」
001はブレンに赤いバイラルコアを差し出した。
「流石です、先生。」
「これで………新たなるロイミュードを生み出すことができる。」
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…………………何をやっているんだ俺は……………
「ふっ………!」
一気にベッドから起き上がる。
俺を助けたあの人間の女…………確かリゼと呼ばれていたか………
''お前は!私の命を救ってくれた仮面ライダーなんだ!!''
''人間を守れ。''
「ぐっ…………!!」
まただ…………!このフラッシュバック…………!!
「俺はかつて、仮面ライダーとして戦っていた……………か。」
俺は……………!どうすればいいんだ…………!?
チェイスはブレイクガンナーを取り、部屋を後にした。
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「はあぁぁ…………」
『もういいかげん立ち直ったらどうだい?』
「うるさい………ベルト………」
『よ、呼び捨ては失礼だね……!!』
泊リョウタだ。
どうにもギアが入らない………
「はあぁぁ……………………って……………ん?」
ある人物が目に止まった。
「な……!?ななななな………!?」
そこにいたのは……………
「チェイス!?」
『生きていたのか!?』
路地裏に座り込んでるチェイスがいた。
「お前は…………泊リョウタ…………」
「大丈夫かよお前!?」
明らかにトレーラー砲のダメージは回復してる様子だった。
「…………!」
チェイスはその場から立ち去ろうと路地裏の奥の方へと歩いて行った。
「おい!!お前のバイク!!!こっちで預かってるけど!!いいのか!?」
チェイスがピタッと止まる。
「なに………?」
「今から取りに来いよ。」
「………ふざけたことを。」
「なんだ、生きてたのかチェイス。」
「!?」
声のした方を振り返る。
「ハート………!?」
「はっはっは………!お前にチェイスは渡さない。泊リョウタ!」
「こっちのセリフだ!!初代仮面ライダーを返してもらうぜ!!」
『リョウタ!?戦う気か!?』
「そうに決まってんだろ!!!変身!!!」
『ドライブ!!!タイプ!!!デッドヒート!!!!』
「そう来なくっちゃな!!!!」
「「うおおおおおおおお!!!」」
ハートもロイミュードの姿へ変身する。
そしてデッドヒートと激しい拳の打ち合いをした。
「ぐっ……!おおおおお!!!」
「おらおらおらおら!!!!」
二人とも連続でパンチをし、両者それを回避し、攻撃。
『デッドヒート!!!!』
「はあああっ!!!!」
次第にハートが押されていった。
しかし、後一歩のところで……………
「とどめだ!!!」
《ブレイク………!!!アップ………!!!!》
《エグゼキューション!!!フルブレイク………!!!》
「チェイス!?っ!!!ぐあああああああ!!!」
魔進チェイサーが乱入し、ドライブに必殺技を放った。
「俺は……………!」
「助かったよ………チェイス。」
「……………」
「まさかお前…………本当に迷っているのか…………?」
「ぐっ……!」
チェイスは頭を抑え、苦しそうな表情をしていた。
「ぐっ………あ………!」
『リョウタ!!しっかりしろ!!!』
「くそっ………!腕が………!!」
右手がやられた。
激痛で動かせない。
「連れ戻す気だったが………気が変わった。」
「ハート………!?」
ハートはチェイスの手にシフトスピードを黒くしたようなシフトカー、シフトスピードプロトタイプを握らせた。
「自分の道を決められない者に………何を言っても無駄だ。」
そう言ってハートは去っていった。
「俺は……………!」
『ん………?なんだと!?リョウタ!!!リゼが危ない!!!』
「え!?」
『ドクターからの連絡だ!!』
「くっ………!」
チェイスを気にかけつつもその場を離れ、リゼの元へと向かった。
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リゼの屋敷。
「ふううう…………やっと見つけたぜ。」
「お前は…………あの時の!!」
「おお、覚えててくれたかな?俺のこと。」
リゼの目の前にいるロイミュードは007、以前ココアやチノ、リゼを誘拐したロイミュードだ。
「まああの時とはちょっと違う趣向だけど………付き合ってもらうよ。」
「なに!?」
007はリゼに赤いバイラルコア、ネオバイラルコアを投げた。
「な、なんだこれ!?うわあああああああ!!!!」
「ひゃははははははははは!!!!!」
赤い光と共に007とリゼは一体化し、赤いウェポンロイミュードとなった。
「これが融合進化態かぁ………!へへっ!!おもしれぇ………!!!」
「なんだよこれ!?元に戻せ!!!」
「あれぇ………?ああそっか、体はそっちか…………じゃあ交代しよっか!!!!!」
「うっ………!?」
再び赤い光が発されると…………
「ヒャーハハハハハハ!!!!これで完璧だ!!!」
「か、体が…………動かせない!?」
体は007が操り、リゼが意識だけと、最悪の状態になった。
「や、やめてくれ!!元に戻せよ!!!」
「だーめ☆」
「うあ…………!?」
ウェポンロイミュードは窓から屋敷の外へと飛び出した。
「さあ………!暴れるぜ!!!」
「リゼええええええ!!!!」
『ドライブ!!!タイプ!!!スピード!!!!』
リョウタがドライブに変身し、ウェポンロイミュードに掴みかかる。
「リゼから離れろ!!!」
「や〜だね!!」
ウェポンロイミュードは腕を剣に変え、俺を切り裂いた。
「がっ………!!!」
ズキン
腕が…………!?
「ぐっ………!」
「おっと動くなよ、攻撃すればこの女は俺と共に消える。」
「てめぇ………!!!っ …………ごほっ…………!!!」
腹部に蹴りを入れられる。
『リョウタ!!』
「リョウタ!!私に構わずこいつを倒せ!!!早く!!!」
「できるわけ………ねえだろおおおおがあああああああ!!!!」
今度は思いっきり殴られる。
「っ…………!!!」
「あ〜なんかもう飽きて来たわ。おい女、このガキを助けたいか?」
「え………?」
007はそう言うと融合を解除し、リゼの服の襟を掴んだ。
「お前の命と引き換えにこのガキを助けてやろう。」
「…………わかった、頼む。」
「おい!?リゼ!!!やめろ!!!」
「やめねーーーーーーよっ!!!!」
「リゼえええええええ!!!!」
007の手刀がリゼの頭に当たろうとした時………
「ふっ………!」
「ぐはっ………!?」
何者かに飛び蹴りをされ、007は吹き飛んでいった。
即座にリゼを受け止め、007から距離をとった。
「何者だ!?」
「名乗る必要は無い………これから倒される者に。」
「お前………!!チェイス!!!」
『おお……!!』
現れたのはチェイスだった。
「チェイス………来てくれると信じてた………!!」
リゼが涙を流して言う。
「人間を救うのは………俺の本能なのかもしれない………リゼ、リョウタ、お前たちが気付かせてくれた。」
「チェイス………!」
「ん………?お前それって………!?」
チェイスはライドチェイサーに巻きつけてあったケースを開き、中からマッハドライバーを出した。
「このバイクを取りにいった時に………お前の父親がくれた物だ………」
「父さんが………?」
あのやろう………最初から見通して二つ目を作ってたのか………!!!
「俺は………もう一度やり直す。この………新しい力で!!」
そう言うとチェイスはマッハドライバーを装着した。
すると遠くから黒いボディに紫の炎、そう、ライドチェイサーを模したシグナルバイクが走ってきた。
それを手に取り、ドライバーのレバーを上げながらチェイスは言った。
「変身!!!」
《シグナルバイク!!!ライダー!!!》
銀色の装甲と紫の閃光が現れる、そして………
《チェイサー!!!!》
それらがチェイスに装着された。
「仮面ライダー………チェイサー。」
リゼがポツリ、と呟いた。
「しねええええ!!!」
007が突進してくる。
「チェイス頼む!!!」
「はっ!!」
チェイサーは軽く突進をいなし、逆に奴の胸部に重い一撃を入れた。
「がっ………!?死神ぃ!!!裏切りもんがああああああ!!!」
チェイサーは戸惑うことなく、冷静に攻撃に対処し、反撃している。
「ふん、元々俺は仮面ライダーだ、裏切りと思うなら好きにしろ。だがこれだけは覚えておけ………」
「俺は仮面ライダーチェイサー……………人間の守護者だ!!!」
チェイサーはそう言うとライドチェイサーがある方に手をかざした。
するとライドチェイサーの中から一本の巨大な斧が出て来て、チェイサーはそれを受け取った。
《シンゴウアックス!!!》
あれも………父さんが作ったのか………
「はあっ!!!」
シンゴウアックスで007を滅多斬りにする。
「ぐっお…………!!!」
チェイサーはシグナルチェイサーをシンゴウアックスに装填した。
《ヒッサツ!!!》
「ふんっ………!!」
チェイサーが007に向かって斧を振り上げるが………
《マ ッ テ ロ ー ヨ!!!》
「「!?」」
「なん………だと………?」
エネルギーチャージ………か?なんてセンスだ父さん。
『こういうところは親子だな。』
「どういう意味だベルトさん?」
チャージに時間がかかってる分ブレイクガンナーで上手くカバーしてる。
《イッテイーヨ!!!!フルスロットル!!!!》
「はあああ…………はあっーーーーーーー!!!」
「ぎゃあああああああああああ!!!!」
必殺技が007に直撃し、今度こそコアも壊れる。
「やった……………」
『三人目の仮面ライダー…………だね。』
「ああ!!!」
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ラビットハウス。
「えーーーというわけで………新しくバイトに入ってもらうチェイス君です!!!みんな!!仲良くしてあげてくれ!!!」
「イエーーーイ!!!」
「よろしくお願いします。」
「また賑やかになるな。」
ははは………流星がチェイス生きてるって知ったら………なんて言うかな。
「私はココアだよ!!よろしくね!!チェイス君!!」
「ああ。よろしく頼む。」
「少し心配ですね………ちゃんと接客できるんでしょうか?」
「んー……普段無愛想なチノでもできてるし、大丈夫だろ。」
「リョウタさん、怒りますよ。」
「もう怒ってるだろ………そんな顔してもかわいいだけ(ry」
「もういいです……………ふふっ。」
「あれ?チノ今笑った?」
「笑ってません。」
チェイサー登場できた!!!やた!!うおおおおおおチェイス大好きだあああああああ!!!