仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
モカお姉ちゃん可愛すぎわろりん。
バチバチバチバチ!!!
「…………やっぱりダメだ、マッドドクターでもさすがに蘇生は不可能だ…………」
「そ、そんな………!なんとかならないんですか?エイタさん………」
ココア達は今、ドライブピットにリョウタの体を運び、マッドドクターでの蘇生を試みた。
しかしリョウタは目を覚ますことはなかった。
「リョウタ………」
流星はギリッと歯で音を立てた。
「チェイスさん、超進化態とは…………?」
チノがチェイスの方を向き、不安そうな目でそうきいた。
「俺も詳しくは知らないが、恐らくロイミュードの最終進化のことだろう………」
「最終………進化…………」
「あんな奴がさらに強くなるなんて………」
「おい、くそチェイス、行くぞ。」
流星がチェイスの腕を引っ張り、ドアへズカズカと歩き出した。
「流星!どこに行く気なんだ!?」
リゼが流星を引き止めるが、流星は足を止めない。
「…………001の所だよ。」
「よせ流星!!お前も見ただろ!あいつは他のロイミュードとは次元が違う!!!」
「だからって指くわえて見てろってのかよ!!!」
「やめて二人とも!!!」
二人の間に入ったのはココアだった。
「………ごめん、ココア。」
「すまん………」
そして全員が沈黙した。
だが、すぐにその静寂はある一言で破られた。
「………?ちょっと待った。」
「………?エイタさん?」
「これを見てくれ。」
全員がエイタの前にあるパソコンに目を向けた。
「……………リョウタは、まだ完全に死んでいない。」
「「「「ええ!?」」」」
全員が驚愕の表情をし、パソコンに集まる。
画面にはレントゲンのような物が映し出されている。
「………はははっ………!これは………!流石だよ!クリム!!」
エイタがいきなり笑いだした。
「………どういうことです?」
「どうやらドライブドライバーが生命維持装置の役割をし、リョウタの命を繋ぎとめているようだ。」
「ほ、本当ですか!?」
ココアが身を乗り出した。
「ああ……まだ希望はある。」
エイタは座っていた机の中から一つの赤いシフトカーを取り出した。
「泊博士、それは?」
「シフトトライドロンだ。本来はトレーラー砲に装填し、最強の一撃を発動するための物だが……」
エイタはシフトトライドロンを横になっているリョウタのシフトブレスに装填した。
「これにトライドロンとシフトカーのエネルギーを送り、リョウタの体に流し込む…………!」
「そうすれば、リョウタ君は生き返るんですか!?」
「ああ、恐らく。」
「よかった………!!」
「ああ!!本当によかっ…………あれ?チェイスは?」
「え?さっきまでそこに…………あれ?」
いつの間にかドライブピットからチェイスの姿が消えていた。
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とある廃墟。
「はははははは……………!!」
フリーズロイミュードは自らの黄金の姿を見せびらかす様にハート、メディック、ブレンに近づいた。
「これが…………超進化態…………」
ハートは呆然とした。
フリーズは真影の姿になり、ハートの肩に手を置いた。
「すぐに君もなれるさ。」
「………よく言うよ………!一番俺を超進化態にしてくれそうな奴を殺しておいて………!」
ハートは真影を睨んだ。
「まあそう言うな。………進化の話もいいが、客人が来ているようだね。」
真影は後ろの物陰に目を向けた。
そこから一人の青年が出てきた。
「チェイスか。」
「………その超進化態とやらの事を教えろ。」
「ふっ………知りたければ………!!」
ハートはバッと立ち上がり、目の前で腕をクロスさせた。
そしてハートロイミュードへと姿を変えた。
「俺と戦え………!!!」
「……………」
チェイスは無言でマッハドライバーを装着し、シグナルチェイサーを装填した。
《シグナルバイク!!!ライダー!!!チェイサー!!!!》
仮面ライダーチェイサーに変身し、ブレイクガンナーを構えた。
《ブレイク………!!!》
二人は外に勢いよく飛び出し、激しい攻防を繰り広げた。
「超進化態とはロイミュードの進化の最終ステージ!!!」
「辿り着くための条件は!?」
そう言いながら二人はなおも拳を打ち合っている。
「人間から学んだ感情を……極限まで高める必要がある!!」
ハートはチェイサーの胸に拳を打ち込み、チェイサーが吹き飛んだ。
「001は屈辱!!俺の場合は…………!!!はははははは!!!」
ハートは赤い雷撃を身に纏って突撃して来た。
「ぐっ………!!」
《シンゴウアックス!!!!》
即座にシンゴウアックスを受け止め、繰り出されたアッパーを防御したが、それでも後ろに吹き飛んだ。
「戦いの中で感じることのできる………喜びだ!!!!」
チェイサーの変身が解け、チェイスへと戻る。
「だがな………!」
ハートも人間態に戻る。
「お前に対する感情では………超進化はできない………やはり俺を導くのは…………」
ハートは廃墟の方へ歩き出した。
「あの男だけだったか…………」
「くっ……!」
チェイスは即座にライドチェイサーに跨り、廃墟から離れ、ラビットハウスへ向かった。
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「これで………準備完了………か。」
トライドロンの助手席にドライブドライバーを付けたリョウタを乗せている。
「トライドロンの最高速度を維持し、エネルギーを流し込む…………よし、OK。」
その場にはタカヒロも来ていた。
「エイタ、リョウタ君とクリム、共に異常なしだ。」
「りょーかい。よし、後は…………」
エイタはトライドロンの運転席に乗り込んだ。
「息子の復活を祈るだけか。」
エイタが息を整えていると、ココアが近づいてきた。
「あの…………私も乗っていいですか?」
「コ、ココアさん、危険ですよ………」
「でも………やっぱり私は………最後までリョウタ君のそばにいてあげたい。」
「ココア君、覚悟はできているのかい?」
エイタは薄笑いを浮かべて問いをなげた。
ココアは真っ直ぐに前を向き、言った。
「はい!!」
「よし!!!乗れ乗れ!!!……………あ。」
「どうしたんですか?」
「トライドロンって二人乗りじゃん………」
「え」
確かに二つしか席がない、リョウタ君を入れると後一人しか乗れないんだ…………
「じ、じゃあ………そうだ!!」
ココアは頭の花の形をした髪留めを取り、差し出した。
「これをリョウタ君に持たせてくれませんか?」
「これだけでいいのかい?」
「はい。お守りです。」
「わかった。リョウタもきっと喜ぶぞ!」
「は、はい!」
「んで、俺とくそチェイスは邪魔が入った時の防衛か。」
「そういうことになるな。」
横に並んで流星とチェイスがトライドロンを見つめていた。
「足引っ張んなよ。」
「…………流星。」
「……………んだよ。」
「靴紐がほどけているぞ。」
「どうでもいいだろそんな事!!!」
そう言いながらも流星はしゃがみ、靴紐を縛り直した。
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『では、そろそろ始めます。』
『準備はいいか?』
トライドロンと通信機を通してタカヒロとチノの声が聞こえた。
リゼとココアも隣で見守っている。
「よし、行くぞリョウタ!ひとっ走り付き合えよ!!!」
エイタは勢いよくアクセルを踏んだ。
トライドロンは順調にスピードを上げていった。
シフトブレスに着けているシフトトライドロンが少しずつ七色の光を出していった。
「まだ足りないか………!?」
エイタはさらにアクセルを踏む。
『エイタさん!そこです!維持してください!!』
チノの声が聞こえた。
「了解………!!」
トライドロンも七色に光出し、シフトトライドロンからは七色の光がドライブドライバーに流し込まれて行く。
「よし!このままいけば………!!!」
次の瞬間。
ドォン!!!
「!?」
氷の弾丸が前に飛んできた。
「001か………!!!」
「泊リョウタの復活か………無駄なことを。」
「!?行くぞ!!!」
「ああ!」
流星とチェイスがフリーズロイミュードの所へ走る。
《シグナルバイク!!!/シフトカー!!!》
《ライダー!!!デッドヒート!!!!/チェイサー!!!!》
《ゼンリン!!!!》
《シンゴウアックス!!!!》
同時にフリーズロイミュードに飛びかかる。
「はあっ!!!」
「ふんっ!!!」
二人の同時攻撃なのにも関わらず、フリーズロイミュードは難なく躱し、いなし、反撃をした。
「この戦い、我々ロイミュードが勝利する。無駄なことはやめた方がいい。」
「ああそうかよ!!!」
《バースト!!!キュウニ!!!デッドヒート!!!!》
「おらっ!!!」
マッハはゼンリンシューターを振りかぶるが、腕を抑えられ、衝撃波を繰り出されて吹き飛んだ。
「はああっ!!」
フリーズロイミュードはさらに吹雪を発生させ、マッハとチェイサーの動きを止める。
「くっ………そっ………!!」
「ぬう………!!」
「吹き飛べ。」
フリーズロイミュードは氷の塊を飛ばし、二人を遠くへと吹き飛ばした。
《オツカーレ!!!》
「がっ………!」
「ぐっ………!!」
フリーズロイミュードはトライドロンの走っている方向へ手を向けた。
「今度こそさらばだ、泊リョウタ。クリム・スタインベルト!!!」
ドッ…………!!!
強烈な一撃が飛ばされ、トライドロンに直撃する。
「ぐおおおっ!!!」
あと少しだってのに………!!!
「うおおおおおおおおお!!!」
エイタはさらにトライドロンのスピードを上げた。
「無駄だ!!!」
フリーズロイミュードは氷の光線を出した。
「まずい!!!」
「トライドロンが!!!」
トライドロンは氷の光線をモロに受け、吹き飛んだ。
そして空中で爆発したように見えた。
「リョウターーーーーーーーーッ!!!!!」
「そんな………!!!リョウタ君………!!!」
「エイタ………!!!」
その光景を見ていた全員がもうダメだ、と思った。
しかし。
「…………ん?」
フリーズロイミュードが爆発した方へ向き直る。
「……………バカな!?」
トライドロンは健在だ。
「…………!?無事だったのか!?リョウタは!?」
「あ!!みんな!!あれを見て!!!」
ココアがトライドロンの方へ指をさした。
そこには……………
「ふぅ……………!!おはよーっと…………」
何事もなかったかのようにリョウタが出てきた。
「リョウタ君!!!」
「なんだと……………!?なぜ生きている!?」
「どーやら、ギリギリ間に合ったみたいだな。」
エイタもトライドロンから出てきた。
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「どういうことだ!?」
「爆発の直前に変身できたのさ、だから父さんも救えた。」
リョウタは手にシフトトライドロンとココアの髪留めを持っていた。
「ベルトさんも無事だ。」
リョウタの目が一瞬赤く光った。
『うむ………成功したようだね。』
リョウタの口が動き、そこからベルトさんの声が聞こえた。
「ああ。」
髪留めを軽く振り、ココアに見せる。
「届いたぞココア、お前の想い。」
「リョウタ君………!!!」
みんなが起こしてくれた奇跡…………繋いでみせる!!!
「バカな………!?」
「もう一度、よーく見せてやる。」
そう言って俺はベルトさんのキーを回した。
そしてシフトトライドロンを持ち上げ、そのボタンを押した。
『ファイヤー!!!オールエンジン!!!!』
シフトブレスに装填する。
『「変身!!!」』
俺とベルトさんの声が重なる。
そしてシフトトライドロンを倒した。
『ドライブ!!!タイプ!!!』
『トライドロン!!!!!』
トライドロンが分解され、俺の周りに集まる。
シフトトライドロンにはシフトカー達が集まって来た。
そして装甲が装着され、ドライブ、タイプトライドロンへと変身した。
「トライドロンとドライブが一つに………!」
「ロイミュード001!!………ひとっ走り付き合えよ!!!」
「そんな小細工………!!!」
フリーズロイミュードが接近してくる。
腕を勢いよく振り、攻撃してくるが、俺は今までと比べものにならない正確さでいなし、反撃を加える。
「はっ!!」
フリーズロイミュードの首元にかかとで蹴る。
すると足に付いている小さなタイヤが回転し、フリーズロイミュードを削った。
「ぐうっ………!!」
氷の弾丸を発射してくる。
それを手で叩き落とす。
タイプトライドロン……………全てのシフトカーの力が結集した最強のドライブ。
スピードはフォーミュラに劣るものの、パワーではあらゆるタイプを凌駕する。
フリーズロイミュードは一旦距離をとり、空中にゆっくりと浮かんだ。
「はあぁぁあああ………!!!」
奴の背に巨大な氷の結晶が現れる。
そしてエネルギーをチャージし始めた。
「ダメだリョウタ!!それはあの時の………!!!」
「わかってるさ流星………あれは俺を殺した時の攻撃…………確かに喰らいたくない。」
『OK。』
ドライブの複眼が黄色から赤に変わった。
『運転を変わろう。』
「あれは………!?」
「はあああああああっ!!!」
氷の破壊光線が繰り出される。
しかしドライブは片手を前に出すと、その攻撃は簡単に弾かれた。
「な………!?」
ドライブは一気にフリーズロイミュードに接近する。
さっきよりも落ち着いた動きでフリーズロイミュードを圧倒する。
「クリム………!!貴様の仕業か…………!!!」
『イグザクトリー!』
ベルトさんはフリーズロイミュードの攻撃をいなしながら言った。
『私はリョウタを死なせないために、私の意識を彼の心に融合した。』
「なんだと………!?」
『その状態で蘇った事で、この計算外の奇跡のドライブを生んだのだ!』
「そんな事が………!!信じられない………!!」
フリーズロイミュードは段々と攻撃に焦りを見せた。
『私もだ、アメイジングな体験だ!!!』
ベルトさんはフリーズロイミュードと距離をとった。
「ベルトさん、このドライブの力、大体わかったぜ。」
『OK、再び運転を変わろう。』
ドライブの複眼が赤から黄色に変わった。
「おおおっ!!!」
フリーズロイミュードが突進してくる。
その攻撃を躱しながら言った。
「今の俺はベルトさんと心が一つ、体はトライドロンその物だ!!」
一旦距離をとり、ベルトさんのキーを回す。
「シフトカー皆の力、まとめて喰らえ!!!」
シフトトライドロンのボタンを押す。
『カモン!!!フレアスパイクシャドー!!!!』
レバーを倒す。
『タイヤ!!!カキマゼール!!!!アタック1・2・3!!!!!』
装着されているタイヤがマックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーが混ざったようなタイヤに変わる。
「はあああっ!!!」
フリーズロイミュードが俺の方向に吹雪を発生させる。
が
『トライドロン!!!!』
シフトアップする。
シャドーの力でフリーズロイミュードを囲むように分身した。
そしてフレアの炎を纏ったスパイクのトゲを一斉にフリーズロイミュードに発射する。
「ぐあああっ!!!!」
フリーズロイミュードは膝をつき、動きが止まった。
『トレーラー砲でフィニッシュだ!!!』
「ああ!!」
飛んできたトレーラー砲にシフトスピードを装填する。
シフトトライドロンをブレスから抜き、ボタンを押す。
『ファイヤー!!!オールエンジン!!!!』
コンテナにシフトトライドロンを装填した。
「これが本来の使い方………!!!」
『ヒッサーツ!!!!フルスロットル!!!!』
『フルフル!!!スピード!!!ビッグ!!!大砲!!!!』
「はあああああっ!!!!」
トレーラー砲からトライドロンがエネルギーの塊となって発射された。
「ぐっ………おおおおおおおおおお!!!!ぐあああっ!!!」
フリーズロイミュードは耐えようとしたが押し負け、トライドロンに貫かれた。
爆発が起き、001のコアが四方に爆散した。
「ふぅ……………」
『ナイスドライブ!』
変身を解き、皆の待っている場所に向かった。
「やったーーー!!!今度こそやったね!!!」
ココアがすごい勢いで抱きついて来たので、バランスを崩して転びそうになる。
「みんな………ありがとう。」
「生き返ってよかったよもう…………」
「結果オーライ、ですね。」
見たか001…………俺たちはロイミュードには負けない。
この戦い…………人間が勝つ!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドライブピット。
俺は父さんにあることを聞くために、ドライブピットに向かっていた。
「あ、もういた。」
「なんだ?リョウタ、話って。」
そこには父さんがイスに座って待っていた。
父さんはイスをクルッとこちら側に向けた。
「ああ………父さん、俺はロイミュードなんだよな?」
「…………正確には普通のロイミュードとは違うが………大きく分けるとそうだな。」
「だったら教えてくれ。」
「何をだ?」
…………父さんはもう、何を聞かれるかわかっているのだろう。
妙に落ち着いてるって事は、話す気はあるみたいだな。
「俺のコピー元の人間について聞かせてくれ。」
もうすぐごちうさ放送うひょおおおおおおお!!!!