仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜   作:Purazuma

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リョウタ、ショコラ、接触………!


未来人は何を語るのか

 

 

おっす、俺、泊リョウタ!

 

いやーびっくりしたよ。買い出ししにラビットハウスを出たら………なんとココアそっくりの女の子が店の前に!

 

なんか変わった服装してたし、白くて黒いラインの入ったジャージっぽい………動きやすそうな服装。

 

顔立ちはココアそっくりで………でもなんかそれだけじゃない気も…………なんというか……

 

 

初めて会った気がしない。

 

 

そしてさらにびっくりしたのが…………

 

 

「……………(じー」

 

 

なぜかわからないけどその子に後をつけられていることだ。

 

 

「変質者かなあ…………?まさか俺のファン!?」

 

『ないないないない。』

 

シフトスピードがこれでもか、というくらいブンブン横に振られる。

 

「はっきり言わないでくれ。」

 

まあいいや、気にしないどこ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「とりあえず買う物はこれくらいで……いいか。」

 

 

会計を済ませ、市場から出ようと人混みを掻き分ける。

 

 

「なんか、最近ロイミュードが暴れてないせいか……心なしか街も前より活発になった気がするな。」

 

『油断してはいけないぞリョウタ。蛮野はいつ仕掛けて来るかわからない。』

 

「わかってるさ。」

 

 

まずは帰ろっか。

 

人混みを抜け、帰路につこうとした時…………

 

 

 

「あ、あ、あの!!!」

 

 

「うえぇい!?」

 

肩を思い切り掴まれバランスを崩す。買った卵を落としそうになったが、何とかキャッチして袋に戻した。

 

 

「あ、ご、ごめん!大丈夫だった?」

 

 

「え?ああうん。」

 

後ろを振り向けば一人の女の子が立っていた。

その手にはアタッシュケースが抱えられている。

 

 

「げ。」

 

 

あの子だ。俺の後をつけてきていた女の子。

 

 

「げ?」

 

 

「ああうんなんでもない!で、何か用かな?」

 

 

「えっと………あの………!その………」

 

 

???

 

コミュ障かな?

 

 

いや、俺も人の事言えないが。

 

 

「泊リョウタ…………だよね?少し時間いいかな?」

 

 

……………?なんで俺の名前知って…………

 

 

「そうだけど、君は…………?」

 

俺がそう答えると彼女の表情はパアッと明るくなった。

 

 

「私の名前は泊ショコラ。……………未来から来たんだ。」

 

 

あいたたたたた、電波さんかよ!!!!

 

 

…………あれ?いや待て。

 

 

「泊!?」

 

 

「うん、私は未来から来たあなたの娘なの。」

 

 

 

 

 

 

………………?

 

 

 

 

 

 

 

はあああああ!?!?

 

娘って!!娘って!!!娘ってなに!!!!

 

 

いや…………何をしているんだ俺は…………こういう人とは関わっちゃいけないと母さんに言われたはずだ!!…………多分。

 

 

「ごめんね、俺急いでるんだ…………」

 

 

ショコラ、と名乗った少女の隣を通り過ぎようとする。

 

 

「あ、ま、待って!」

 

 

右腕がショコラに捕まる。

 

「お願い…………待って…………!」

 

「……………」

 

 

ショコラは今にも泣き出しそうな顔で必死に俺の右腕を掴んでいる手に力を込め、離そうとはしなかった。

 

 

…………なにかある………かな?

 

 

 

「わかったよ。じゃあ俺が働いてる喫茶店に行こう。話はそこで聞く。」

 

 

「本当に!?ありがとう!!!」

 

 

ショコラが腕をブンブン降る。

 

その度に俺の右腕が悲鳴を上げた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ラビットハウス。

 

 

「あ、おかえりリョウタ。…………って………」

 

 

リゼが出迎えてくれた。しかし視線はすぐに俺の隣にいるショコラに移る。

 

 

「おかえりリョウタ君!…………あれ?その子は………?」

 

 

ココアも駆け寄って来た。

 

二人ともショコラを見つめている。

 

 

「お客さんだ、チノー!オリジナルブレンドを二つくれ!」

 

 

「わかりました。」

 

カウンターにいるチノにオーダーを頼む。

 

 

「はいはい、二人は働く働く!」

 

 

ココアとリゼの背中を押す。え?俺は働かなくていいのって?いいんです()

 

 

「おいリョウタ、まさかそいつ、お前の彼女か?」

 

リゼはニヤニヤして俺をからかう。

 

ココアは…………あれ?

 

なんでそんな不安そうな顔をする。

 

 

「んなわけあるか。さっさと行けい!!!」

 

 

「はいはーい。」

 

 

「う、うん……………」

 

 

二人が奥に行ったのを確認し、ショコラの座っている席の向かえに座った。

 

 

「よし………さて、話の続きだ。未来から来た…………そう言ってたね?」

 

 

「うん。」

 

 

ショコラはさっきの真剣な表情のままだ。

 

 

「もし仮に君が本当に未来から来たとして質問したい………なんでまたこの時代に?」

 

 

ショコラは少し顔を下に向ける。

 

そして静かに語り出した。

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーが…………ロイミュードに敗北するの。」

 

 

「!!!!」

 

 

仮面ライダーの事まで知っているのか………!!!

 

いや、そんなことより…………

 

 

「敗北…………?」

 

 

「うん………お父さん…………仮面ライダードライブは、ロイミュードに敗北し、命を落とす。」

 

 

 

「それが…………未来で起こるってことか?」

 

 

「………………うん。残っているライダーも、私の時代では後一人しかいない。」

 

 

俺達が負ける。

 

 

仮面ライダーが。

 

 

 

 

「なんだってそんな…………」

 

 

「クリムさん、いますよね?」

 

 

『!』

 

 

ベルトさんの事を…………

 

やっぱり未来から来たっていうのは本当…………なのか?

 

 

 

『確かショコラ、と言ったね。話してくれないか?この先何が起こるのか。』

 

 

「………わかりました。」

 

 

ショコラは目を閉じ、少し息を整えてから再び目を開け、語り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蛮野天十郎………ロイミュード109の誕生と004の進化態の出現。ここまでは既にこの時代で起きていると思う、合ってるかな?」

 

 

「ああ。」

 

 

奴らはハート達と他のロイミュード達をバラバラにし、さらに俺達も襲った。

 

 

「ここまではまだ大丈夫です。問題はこの先…………」

 

 

 

次にショコラの口から出た言葉は、意外で、俺にとっては最悪の事態を示す物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドライブドライバー………クリムさんが奴らに奪われるの。」

 

 

「なっ………!?」

 

『なんてことだ………』

 

 

 

ベルトさんが奪われる…………?

 

 

 

「蛮野はドライブドライバーを利用し、さらに強力なシステムを作り上げた。超進化態と同等の究極の力をね。」

 

 

 

「それで俺達は…………?」

 

 

「もちろん抵抗はしたって聞いてる。でも、蛮野には敵わずにそのまま命を……………そのあとは蛮野が人間を支配する世界がやって来た…………」

 

 

ショコラは静かに涙を流した。

 

小さな肩は小刻みに震えている。

 

 

よく見れば……………服がボロボロじゃないか。

 

一体どんな状況でこの時代に辿り着いたのか…………

 

 

「私はお父さん達に忠告しに来たの…………でもそれだけじゃ足りない………あいつを倒すことは不可能なの。」

 

 

そう言うとショコラは持っていたアタッシュケースをテーブルに置き、俺の方へ押し、寄せた。

 

 

「これは?」

 

 

「オーバーシステム、蛮野を倒す時に必ず必要になる。」

 

 

ケースを開けると、そこには小さなメモリーカードのような物が入っていた。

 

オーバーシステム………名前からして恐らくは俺の力を最大限に引き出すための道具だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私嬉しいの。一目、お父さんに会いたかったから。」

 

「え?」

 

 

涙でぐしゃぐしゃの顔でショコラは満面の笑みを見せた。

 

 

 

「…………まだ彼女もいないんだぞ?」

 

「ふふ、そのうち出来るよ。」

 

 

 

 

未来から来た俺の娘…………………か。

 

 

 

「そういえばショコラ、お前の母さんって………誰?」

 

 

「信じてくれるんだ、この話。」

 

 

「ああ。」

 

 

ありがと、と言いながらショコラは涙を拭った。

 

 

「で、お前の母さん…………俺のお奥さんになる人は誰かな!?」

 

 

つい興奮してしまう。

 

 

だって奥さんだぜ?奥さん。

 

 

俺が結婚できる、とわかっただけでも嬉しい。

 

 

 

「えー?どうしよっかなー……今教えたら歴史が変わっちゃいそうだしなぁ…………」

 

ショコラはいたずらな笑顔を浮かべる。

 

 

「そこをなんとか!!!」

 

 

「しょうがないなぁ…………私のお母さんの名前はね…………」

 

 

誰だあああああ…………!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリーーーーーーーーン!!!!

 

 

皿が割れる音だ。

 

 

何事か、と思いカウンターの方へ顔を向ける。

 

 

「こ、ココアさん!!またやりましたね!!!」

 

 

「うわわわわ!!ごめんなさい!!!」

 

 

 

ああ…………またかあ…………

 

 

 

ココアが慌てて割れた皿の破片を拾おうとする。

 

 

「あー待て待て!!!危ないから俺がやる!!!」

 

 

席を立ち、三人がいるカウンターへと向かった。

 

 

 

 

「何やってるんだよココア………」

 

 

「ううぅ…………」

 

 

「今月何枚目でしょうか。」

 

「四枚くらい?」

 

 

「ま、まだ二枚だよう!」

 

 

いや、割ってる時点でだめでしょ。

 

 

棚からゴミ袋を取り出し、皿の破片をその中に入れた。

 

 

「あ、いて。」

 

 

ちょっと指切っちゃった。

 

 

「リョウタ君、はいこれ。」

 

ココアが差し出したのはうさぎの可愛らしい柄の付いた絆創膏だ。

 

「さんきゅ。」

 

 

「どういたしまして!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

お皿が割れる音がした。

 

 

お父さんはカウンターに向かい、破片を処理しようとしている。

 

 

 

(まだ話の途中だったのに…………)

 

 

でもお父さんと話せてよかった。

 

 

私が生まれた時のお父さんの顔は覚えてないけど…………性格は今と変わってない気がする………あはは。

 

 

「おや?」

 

カウンターの方を見ればなんとなんと………

 

 

お父さんが女の子に絆創膏を貰ってイチャイチャしているではないか!

 

 

「あ、あの絆創膏……………」

 

 

私は持ってきた巾着袋を取り出し、中にある大量の絆創膏を一つだけ摘み、取り出した。

 

それはうさぎのかわいい模様が付いた絆創膏。

 

 

「あの人が持っているのと同じだ…………ん、ということは……………」

 

 

ははーん…………まったく、お父さんは鈍いなあ………………

 

 

 

「この調子なら、間違いなく私が誕生するね!うん!」

 

 

私は席を立ち、ラビットハウスから出た。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて、どうしたものか。」

 

 

あのリア充空間が苦痛で出て来ちゃったけど…………私は今一文無し、そして住むとこ無し。

 

 

「私の任務は''蛮野とロイミュードを全て殲滅した事を確認''でもあるから………まだ帰れない。」

 

 

どうしよう…………眠れるところ…………眠れるところ………………

 

 

「寒い……………」

 

 

周りはすっかり冷え切っている。

 

 

私は寒いのが嫌いだ。

 

 

「あ………なんか眠くなってきた…………」

 

 

目眩と眠気が襲い、私の体は魂が抜けたように倒れた。

 

 

 

「疲れたのかなぁ……………」

 

 

 

外だけど…………一回寝ちゃおうかな……………

 

 

 

 

意識が飛ぼうとしていた次の瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

 

誰かの声とこちらに走ってくる足音が聞こえた。

 

 

女の人の声だ。

 

 

 

 

「は、はい…………大丈夫ですぅ…………ちょっと眠たいだけ…………」

 

 

「外なんかで寝たら風邪引いちゃいますよ!?」

 

そんなこと言ったって……………

 

 

あ、もうだめだ。寝ちゃう。

 

 

 

 

 

「と、とりあえず私の家近いから休んで行ってください!………ってあれ?あなたは……………」

 

 

 

辛うじて残る意識の中、私はその女の子の顔が見えた。

 

くせ毛の金髪。

 

 

(この人………確かフルール・ド・ラパンで働いてた……………)

 

 

 

うさ耳の店員さん。

 

 

 

 

 

そこで私の視界は完全にブラックアウトした。

 

 

 





さて、果たしてこれで未来は変えられたのか!?

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