仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜   作:Purazuma

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ココア救出作戦!





悪の科学者は何を始めようとしているのか

 

 

「未来で……………起こること……………!?」

 

まさか………あの光景が未来で起こる…………だって…………!?

 

「信じられるわけねえだろ!!!」

 

「信じるのはお前次第さ。」

 

 

 

信じねえ……………信じねえぞ……………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!!」

 

「ぐうっ!?」

 

俺とチェイスがフォーキャストロイミュードが放った光弾に気を取られている隙に、奴は建物の上へ飛び乗った。

 

恐らくそのまま逃げるつもりだ。

 

「待て!蛮野の居場所を教えろ!!!」

 

フォーキャストロイミュードは俺の言葉を無視し、隣の建物に飛び移りながら去ろうとした。

 

「まずい……このままじゃ逃げられる!」

 

「リョウタ!これに乗れ!!」

 

チェイスの方を向くと二台のライドブースターが取り付けられたトライドロンが止まっている。

 

「助かる!」

 

俺は運転席に、チェイスは助手席に座り、シグナルバイクをマッハドライバーに装填し変身した。

 

俺は変身してる暇はない、まずは奴を撃ち落とす!!

 

「喰らえ!」

 

トライドロンを空中へと飛び上がらせ、フォーキャストロイミュードを追跡、そしてトライドロンの砲台で撃つ。

 

無数の熱線がフォーキャストロイミュードを襲った。

 

建物には当たらないようにしたから、街が壊れる心配はない。

 

「ふん…………」

 

フォーキャストロイミュードは放たれたビームを全てアクロバティックな動きで回避する。

 

そして奴は突然空中へと飛び上がり、俺たちに向かって蹴りを放ってきた。

 

「ぐああっ!?」

 

バランスを崩してしまい、ブースタートライドロンが地へ落ちていく。

 

「ふっ!」

 

チェイサーが助手席から飛び出し、フォーキャストにシンゴウアックスを振りかぶる。

 

「甘いよ死神ぃ!!」

 

「がっ………!?」

 

フォーキャストロイミュードは軽々とそれを避け、チェイサーの腹部に重い一撃を入れた。

 

 

「ちょ………!?やばいってやばいって!!!このまま墜落したら俺死………!?」

 

墜落してもトライドロン自体は無事だろうが変身していない今の俺は無事では済まない。

 

「今はベルトさんいないし…………うお!?」

 

覚悟を決めようとした所で誰かに抱えられ、トライドロンから脱出できた。

 

 

「流星!!ナイスタイミング!!!」

 

「あっぶねえなお前………なんで変身してないんだよ…………」

 

助けてくれたのは流星、仮面ライダーマッハだ。

 

俺達は無事地面に足をつけ、着地する。

 

 

 

「そうだ!005は!?」

 

「済まない、逃げられた。」

 

 

チェイスはそう言うと変身を解き、こっちに近づいてきた。

 

 

「まずいぞ…………早くしないとココアが危ない………!!」

 

「どうかしたのか?」

 

変身を解いた流星が首を傾げる。

 

 

「ココアが蛮野に攫われた。」

 

「なんだって!?」

 

すぐに助けに行かないと…………!!でも……蛮野の居場所がわからなければどうにも………!!

 

「一度ラビットハウスに戻り、ココアを救出する方法を考えよう。行動を起こすのはそれからだ。」

 

チェイスはいつもの調子で冷静に言う。

 

「まあ………確かに…………」

 

待ってろよココア………絶対、絶対助けるから!!

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ラビットハウスに戻った俺達に、予想外な事態が待っていた。

 

 

「ただいま…………」

 

「………?どうしたんです?三人とも浮かない顔で…………」

 

チノが俺達の顔を見るなり心配そうな表情でそう言う。

 

 

「ココアが……………攫われた。」

 

 

「えっ……………!?」

 

「なんだって!?」

 

『なんだと!?』

 

俺の言葉に反応したのはチノだけでなく、リゼやベルトさん、偶然にも客としてその場にいた千夜も驚く。

 

 

「攫われたって…………一体なんで………!?」

 

「ココアを攫ったのは蛮野だ……………ちくしょう!!!」

 

怒りのあまり机を思いっきり叩いてしまい、チノが少し怯えたように体を跳ねる。

 

 

「……………ごめん。」

 

「いえ……………」

 

 

しばらくの間沈黙が続く。

 

 

 

そして、次に言葉を発したのはリゼ。

 

「!…………そうだこれ!」

 

リゼは何かを思い出したように手をポン、と叩き、制服のポケットから一枚の手紙を取り出して差し出した。

 

豪華な装飾がほどこされている。

 

 

「これは……………!!」

 

手紙を受け取り、内容を見ると、そこに書かれているこの街の地図と、その中に赤い円で囲まれた地域が目に飛び込んでくる。

 

赤い円の近くには「蛮野」と書かれている。

 

「まさか………蛮野の居場所か!?どこでこれを!?」

 

「ついさっき店の前で拾ったんだ。宛先はリョウタになってたし、とっておいたんだよ。」

 

 

その場にいる全員が驚きの表情を浮かべる。

 

当然だ、蛮野の居場所が誰かから手紙で届くだなんて信じられない。

 

 

「わ、罠かもしれないぞ?」

 

流星はおどおどしながら言う。

 

「でも………これ以外に情報はないんだ!!今すぐにでも向かおう!!」

 

でなきゃココアが…………!!

 

 

「私も行くわ!!」

 

バッと手を上げて声を張ったのは千夜だ。

 

それに続きチノとリゼも挙手する。

 

 

「私も行きます!」

 

「私もだ!」

 

「ちょ、ちょっと待て!!ダメに決まってるだろ!!危険すぎる!!」

 

「ココアちゃんはもっと危険な目にあっているのよ………親友の私が黙っているわけにはいかないわ!」

 

千夜の目は本気だ。

 

絶対に引かない、という決意が見て取れる。

 

流すようにチノとリゼの顔を見ると、二人も千夜と同じ、覚悟を決めた表情だ。

 

 

「………………わかったよ。ただし、俺や流星、チェイスとは絶対に離れるなよ!!!」

 

 

さあ、これで決まりだ。

 

 

蛮野の隠れ場所を叩き、ココアを救出する!!!

 

 

「よしみんな!!!行くぞーーーーっ!!!」

 

 

『「「「「「おーーーー!!!!」」」」』

 

 

ベルトさんが俺の腰に巻きつく。

 

 

 

そういえば、この手紙……………差出人は誰なんだろう?

 

 

手紙の端を見ると、それらしき物が金色で書いてあった。

 

 

''UL''

 

 

 

UL………………?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺達が向かったのは街の一番隅にある廃墟。

 

その廃墟を探索して行くと、何やら地下室へと続く階段のようなものを発見した。

 

 

 

 

「これ…………だよな。入り口。」

 

 

「……………行きましょう。」

 

 

全員が唾を飲み込む音が聞こえる。

 

 

さあ…………行くぞ…………待ってろココア…………!!!

 

 

 

階段を降りて行くと、暗かった視界が段々と明るくなって行った。

 

そして、最後の一段を踏む。

 

 

 

 

そこに広がっていたのは、現代の物とは思えないサイバーなデザインの白い廊下だった。

 

先を見ると途中でいくつかに道が分かれている。

 

 

「……………すごいな……………」

 

 

蛮野天十郎…………こんな物を作れてしまう奴が、俺達の敵なのか……………

 

 

「…………手分けして探そう。千夜は流星と、リゼはチェイスと、チノは俺とベルトさんについてきてくれ。」

 

「了解。」

 

「わかった。」

 

俺がそう言うと各自のチームに分かれ、適当な道へと入って行った。

 

 

 

 

「さて、俺達も行くか、ベルトさん、チノ。」

 

「はい。」

 

『ああ。』

 

チノがついて来れる程度の速さで走る。

 

途中で扉があれば、片っ端から開けて行き、中を調べた。

 

扉は横についているボタンを押せば自動で開く、という近未来的な物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……………?」

 

後ろを振り向く。

 

「リョウタさん?」

 

『どうかしたのかね?』

 

「いや…………誰かにつけられている気がして……………」

 

 

気のせいか?

 

 

まあいい、今はココアを探すのが先だ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここで終わりか…………」

 

「そうみたいですね。」

 

廊下を進んで行った先の一番奥の部屋に突き当たった。

 

「……………行こう。」

 

恐る恐るボタンへと手を伸ばし、奥へ押した。

 

 

 

ウィーン、という機械音と共にドアが横に開いた。

 

広くて、暗い空間が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………リョウタさんあれ!!!」

 

「……………!!」

 

 

一人の少女が横たわっていた。

 

 

 

ココアだった。

 

 

 

 

 

 

「ココア!!!」

 

「ココアさん!!」

 

『ココア!!』

 

 

俺達はココアに駆け寄り、体を揺すった。

 

 

「ん………………?」

 

「よかった…………!生きてたんだな……………!!」

 

自然と涙が出てきた。

 

 

チノも安心した表情を見せる。

 

しかし次の瞬間………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐあああああっ!?!?」

 

 

「きゃああっ!?」

 

俺とチノはココアに胸ぐらを掴まれ、遠くへと投げ飛ばされたのだ。

 

 

「けほっ…………!ココアさん…………!?」

 

ココアは下を向いたままこっちに近づいてくる。

 

 

「どうしたんだココア!!おい!!ココ………………」

 

 

ア?

 

 

いや……………違う…………違うぞ………………

 

 

 

 

「ふふふっ………………きゃはははははははは!!!!」

 

ココアは狂ったように笑い転げる。

 

 

………………やっぱりな。

 

 

「こ、ココアさん………!?」

 

「チノ、違う…………こいつは………………」

 

 

 

 

''ココアの姿をした何か''が不気味な笑みを浮かべて俺達に視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

「005……………フォーキャストロイミュードだ。」

 

「え……………!?」

 

 

不気味に笑うフォーキャストはココアの姿からロイミュードの姿へと変身する。

 

 

「バッッッカじゃねえの!?また同じ手に引っかかるとか!!!きゃはははははははは!!!!」

 

 

「………………チノ、下がってろ。ベルトさん……………!!!」

 

 

『ああ、わかっている!!!』

 

 

こいつだけは………………許さねえ!!!

 

 

 

ベルトさんのキーを回し、シフトトライドロンのボタンを押す。

 

 

『ファイヤー!!!オールエンジン!!!!』

 

シフトブレスに装填し、倒す。

 

 

『「変身!!!」』

 

 

 

『ドライブ!!!タイプ!!!トライドロン!!!!』

 

 

外に止めていたトライドロンが分解され、俺の周りに集まり装着される。

 

 

「さあ行くぜ………………っ!?」

 

 

 

前に進もうと足を踏み出した瞬間、腹部に激痛が走った。

 

 

 

まさか…………さっき投げ飛ばされた時に………………!?

 

 

『リョウタ!!!』

 

 

「はっ…………!」

 

 

 

気づいた時にはフォーキャストロイミュードは既に俺の目の前にいた。

 

 

「はっ!!!」

 

 

「ぐっ………………!?」

 

 

至近距離で放たれた光弾をなんとか回避する。

 

しかしそのたびに腹部がズキズキと痛んだ。

 

 

 

「あれあれ…………?どうした仮面ライダー、反撃しないなら一方的に行かせてもらう!!!」

 

 

フォーキャストロイミュードの容赦ない攻撃が繰り出される。

 

 

「お前達がどれだけ足掻こうが…………未来は既に決定している。私にはそれが見えるのさ。」

 

 

「………!言ったはずだ………!俺はそんなもんは……………信じねえ!!!」

 

 

『カモン!!!フレアスパイクシャドー!!!』

 

 

『タイヤ!!!カキマゼール!!!!アタック1・2・3!!!!』

 

 

 

「はああああああっ!!!」

 

「!?!?」

 

 

 

アタック1・2・3タイヤに切り替え、左手でフォーキャストロイミュードに渾身のパンチを繰り出した。

 

 

「ぐっ…………!?おのれええええええ!!!!」

 

 

「ぐああああああああっ!?」

 

 

フォーキャストは一瞬怯んだが、そのまま俺に漆黒のオーラを纏った蹴りを放った。

 

 

 

吹き飛ばされ、変身が解除される。

 

 

「ぐあっ…………!?」

 

 

『大丈夫かリョウタ!?』

 

 

「リョウタさん!」

 

 

 

ベルトさんは遠くに飛ばされている。

 

 

フォーキャストは俺にゆっくりと近づき、俺に右手を構えた。

 

 

 

 

……………まずい。

 

 

 

 

 

「……………消えろ。」

 

 

 

禍々しいオーラがフォーキャストロイミュードの右手に集まる。

 

 

 

そして俺に放とうとした次の瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鋭い刃がフォーキャストロイミュードの腕を切り裂いた。

 

 

 

「ぐあああっ!?」

 

フォーキャストロイミュードはすぐに後退し、右手をかばうようにうずくまる。

 

 

「『!?!?』」

 

 

 

俺の前に一人の男が立つ。

 

 

恐らくはこの人が助けてくれたのだろう。

 

 

 

「あ、ありが……………!?」

 

 

お礼を言おうとその人の顔を見た。

 

 

 

 

 

 

「な…………!?まさか……………!!お前は…………………!!!」

 

 

 

 

 




最後にリョウタを助けた人物とは……………!?
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