仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
「ただいまー。」
ラビットハウスのドアを開ける。
疲れた、、、、、あんなに体動かしたの久しぶりだし、ベルトさんは『人目につくと面倒だ』とか言って先に赤い車でどっか行っちゃうし、、、、
「やあリョウタ君、久しぶりだね。チノから下宿の話は聞いているよ。」
カウンターにはチノやココアではなく、ダンディな雰囲気の男性が立っていた。
そうか、、、ラビットハウスは夜になるとバーになるんだっけ、、、ってことは、、、、、
「お久しぶりです、タカヒロさん。」
この人はタカヒロさん、チノのお父さんで、俺の父さんの旧い知り合いでもある。
「随分大きくなったね、ビックリしたよ。」
「確か、、、小学校以来ですかね、、、?」
俺は父さんの用事でラビットハウスに来てたんだけど、一時期から急に父さんがラビットハウスに行かなくなって、そこから疎遠になってたんだよなあ、、、、、
「エイタ、、、お父さんは元気かな?」
「もうピンピンしてますよ。」
少し笑いを含めて言う。
エイタ、、、泊エイタは俺の父さんの名前だ。
職業は科学者をしている、、、、毎晩よくわからんことブツブツ言いながら机に座りっぱなしだよ。
この前なんか「パッション」がどーのとか「クール」がどうとか言ってたよ、、、、
「そういえばティッピーはどうしたんですか?ここに来てから見てないんですが。」
ティッピーとはラビットハウスで飼っているうさぎの事だ。
ラビットハウスが''ラビット''ハウスである由縁だろう。
「ああ、ちょうどさっき帰ってきたところだよ、今はココア君に連れられて奥にいるよ。」
ココアに連れられて、か、、、、、あいつモフモフした物とか好きだしな。
ん?帰ってきたところ、、、、、?
「帰ってきたところって、、、、どこかに行ってたんですか?」
気になるので訪ねておく。
「ああ、その事については後で話すよ、後で私の部屋に来てくれないかい?」
?????
何が何だかわからない、、、、、
「わ、わかりました、、、、」
どういうことだろう、、、、?
不思議に思いながらも奥へと続くドアに手を伸ばした。
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「二人とも、、、、、とても悲しいお知らせだ、、、、、」
赤いコートの男が涙を浮かべて言う。
「''友達''が二人減ってしまった、、、、」
その言葉に眼鏡の男は驚きを隠せなかった。
「何ですって?一体どういうことです、''ハート''?」
眼鏡の男は赤いコートの男にそう問う。
「仮面ライダーだ。」
「!?」
その言葉には眼鏡の男だけではなく、さっきまで何の反応も見せなかった紫の男までもが反応した。
「まさか、、!''まだ''仮面ライダーが存在していたと、、、、!?」
眼鏡のはやや慌てた様子で言う。
「いや、、、、恐らく、、、誕生させたんだ、、、、''新たな仮面ライダー''を、、、、、」
赤いコートの男は言う、
その表情にはどことなく喜びが込められている。
「、、、、なるほど、''あの男''がやりそうな事ですね、、、、、、そういうことならば。」
眼鏡の男は紫の男に近づいた。
「チェイス、''死神''の仕事です。」
その言葉を聞くと紫の男はゆっくりと歩き、側にある漆黒のバイクに跨った。
その日、死神が動いた。
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「お願い、もう一回♪」
「、、、、、、、、」
そこにはシチューを食べているココアとチノがいた。
何がもう一回なんだ、、、、?
「た、ただいま、、、」
「あ!リョウタ君おかえり!!」
「おかえりなさい。」
ココアは元気に、チノはクールに言う。本当真逆だな、、、、、
「聞いて聞いて!さっきチノちゃんが私のことおねえ「ココアさん、早く食べないと冷めますよ。」」
ココアが何か言おうとしたがチノに遮られてしまった。
仲良いなこの子達、、、、、、混ざりたい。
俺はすぐに手を洗った後、ココアの隣に座り、用意されてあったクリームシチューを食べた。
あ、美味しい。
「ねえねえ、お願い!もう一回お姉ちゃんって呼んで!」
「呼びません。」
ああ、なるほど理解。
でもそういえば俺も「お兄ちゃん」とか呼ばれたことないな、、、、よし!
「なあチノ!俺もお兄ちゃんって「呼びません。」ぐふっっ!!!」
撃沈された。
「そうだリョウタ君!この家、うさぎ飼ってるんだよ!」
ココアが思い出したように言う。
「ああ、ティッピーのことだろ?」
「知ってたの!?」
「うん」
ココアはなーんだ、と言いながらシチューを一口食べる。
「昔からよくチノが頭に乗せてたなあ、、、、」
「あ!それさっきもやってた!!!」
「ああすると落ち着くんです。」
そんなしょうもない会話をしながら、あっという間に時間が過ぎていった。
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「ふぅ、、、、、、」
今俺はタカヒロさんの部屋の前にいる。
さっき来るように言われたんでね。
「一体なんだろう、、、?
不思議に思いながらドアノブに触れ、ドアを開いた。
「え?」
そこにはタカヒロさんとチノとティッピーと、、、、、
信じられない物があった、、、、
『やあリョウタ、さっきぶりだね。』
「えええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」
べ、ベルトさん!?なんで!?どういうことだおい!?
「リョウタさん、落ち着いてください。」「落ち着けい。」
ティッピーとチノが言う。
ていうかなんでチノもしれっとそこにいるの!?
なんでティッピーが喋ってんの!?
数分後
「落ち着いたかい?。」
タカヒロさんが若干引きつった顔でそう言ってきた。
「な、なんとか、、、」
『そうか、では早速本題に入ろう。』
ベルトさんがテーブルの上でうねうね動きながら言った、、、、、なんかキモい。
「そうだね、リョウタ君、さっきクリムから聞いたんだが、、、、''奴ら''とはすでに会っているね?」
ん、、、、?クリムって、、、、?
「すいません、''クリム''って一体、、、、?」
『私のことだ。』
「、、、、、あんたは元は人間だったってことか、、、、?」
俺のその言葉にタカヒロさんは頷く。
「彼の名前はクリム・スタインベルト、科学者だ。」
「科学者、、、、」
俺の父さんと同じ、、、、
『そうだな、、、、なぜこのような体になってしまったかは、やはり''奴ら''の事から話した方がいいだろう。』
ベルトさんが真面目な顔で言う。
「''ロイミュード''、、、、はわかるね?さっき戦ったと聞いている。」
タカヒロさんが俺に確かめるように言う。
俺は少し考えてから頷く。
『ロイミュードは人類の支配を企む機械生命体だ。』
「人類の、、、、支配!?」
あいつら、、、、そんな事を企んでたのか、、、、!
「そしてそいつらを作ったのが、、、、蛮野天十郎、、、、君のお父さんや、クリムと同じ科学者だ。」
タカヒロさんが少し険しい表情で言う。
「父さんや、、、ベルトさんと同じ、、、」
『彼は私の親友だった、、、、』
言いにくそうにベルトさんが喋る。
『しかし、ロイミュードを完成させるには彼一人では無理だった、、、、』
『そこで私は彼にコア・ドライビアというシステムを提供した、そしてロイミュードは完成したよ。』
「、、、!?ベルトさんもロイミュードを作るのに協力したっていうのか、、、、!?」
『本当に申し訳ないと思っている、、、、まさかあんな事になるとは、、、、』
「ロイミュードが、、、反乱を起こしたんだ。」
不意にタカヒロさんが口を開く。
『ああその通りだ、そして奴らは私と蛮野、両方を殺害し、次に人類の支配を目論んだ。」
「つまり、、、、本当は、、、ベルトさんはもう死んでいる、、、?」
『、、、ああ、しかし私は念のため、ベルトに意識をインストールする準備をしていたんだ。』
だからベルトの姿ってわけか、、、
「単刀直入に言おう。」
少し間をおいてタカヒロさんが言った。
「リョウタ君、、、ドライブとなってロイミュード撲滅に協力してくれないか?」
、、、、、、覚悟はできていたはずだ、、、、だけど、、、、
世界を守るなんて、、、、できるのか、、、、、?
「なぜ、、、、俺が選ばれたんでしょうか?」
俺がそう言うと意外な人物が口を開いた。
「私が選びました。」
なんとチノだ。
「チノが、、、?」 「はい。」
なんで、、、、どういうことだ、、、?
「一体どうして「今はそんなことより。」」
理由を聞こうとしたが遮られた。
『リョウタ、、、、どうだ?さっき話した時とは少々スケールが大きい話だが「わかりました。」』
「俺にしかできない事なら、、、、俺がやるしかないですから!」
「リョウタ君、、、!ありがとう!」
タカヒロさんが力強い握手をしてきた。
『よく言ってくれた!!』
「では、当面のサポートは主にチノに任せる、頼んだよ。」
え?チノが?
「よろしくお願いします。」
チノが軽くお辞儀をしてきた。
「ああ、、、よろしく。」
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俺にしかできないこと、、、、、、、、、、
本当にそうなのか、、、、、?
リョウタ「ところでなんでティッピーが喋ってるの?」
チノ「私の腹話術です。」
リョウタ「、、、、じゃあさっきの''帰ってきた''ってのは、、、?」
ティッピー「ロイミュードの情報を集めてきたに決まっておる!」
リョウタ「、、、、今のも腹話術?」
チノ「はい。」