仮面ライダードライブ〜サプライズ・ラビット〜 作:Purazuma
いやー………すみませんでした。活動報告にもある通り56話は修正しましたので…………いや、ほんと申し訳ないです。
「それはきっとね不思議な〜♪」
「リョウタさん……歌ってないで仕事に集中してください。」
「えー?ちょっと待って歌い終わったら戻るから。」
チェイスとリゼの一件から数日が経った。あいつはなぜかリゼに告白しないまま戻ってきたというのだ。
まあ、今じゃなくてもいいしな、この戦いが落ち着けばもう一度リゼに告白するよう言ってみるか!
「宝箱のジェットk♪……………ん?」
なんだあれ?
窓から空を眺めながら歌を歌っていると、青い空の中に煌めく物が一つ。
「リョウタ君どうかしたの?」
「流れ星…………か?」
「え?どこどこ?」
ほら、と指で示した所にココアも視線を向ける。
「ほんとだ、なんかキラキラしてる?」
「こんな明るい時間に流れ星なんか出るわけないだろー?」
そう言いながらもリゼとチノも窓に寄ってきた。
流れ星………ではないだろうけど、何かが降ってきていることは確かだった。
「隕石、というほどすごいスピードで落下してるわけでもないっぽいな。」
と、そんな会話をしてるうちに物体を見失ってしまった。
「ほら、仕事するぞお前ら。」
「「「はーい」」」
リゼの一声がかかり俺達は一斉に仕事に戻った。
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『ザザッ………!こちら………ザッ……!聞こえま………か……!?』
『ザーーーーーーーーーーッ!やった!繋がった!』
『本来の予定通りにあなたの手に渡っているなら問題はないけど………どうやらそうじゃないみたいだね。』
『もし違う人が拾っているなら………その時の為に言っておくよ!これを''泊ショコラ''の所まで持って行ってほしいの!』
『…………やっぱり、誰もいないみたいだね。じゃあ、音声だけ残しておきます。きっとショコラが拾ってくれると信じてるよ!』
『いい?よく聞いてね…………ショコラがその時代に持って行ったものは…………』
『オーバーシステムじゃないの。ただの制御装置よ!』
『本物のオーバーシステムは、その時代にある!それを使って蛮野博士を止めて!!お願い!ザザッ………!やっ……!離して!!』
『いい!?必ず……絶対!未来を…………私達の運命を変えて!…………きゃあっ!!』
ブツン
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「みんな!宝物は持ってきたかな!?」
「勇者ロボの折れた剣!」
「宝石みたいなボタン〜」
「難破船ボトルシップを…」
「小さい頃に遊んでたミニカー」
「壊れた髪留めです。」
今この場にいるのは俺、ショコラ、ココア、チノ、そしてメグちゃんマヤちゃん。
なぜ俺達が色々持ち寄って集まっているかというと………
「いいねいいね!どれも冒険心をくすぐられるよ!」
宝探し………この街で有名な「シスト」というゲームだ。
ルールは宝を見つけて中身を一つ自分のと交換する、というもの。
ココアがラビットハウスにあった絵の額縁の裏に隠されていた宝の地図を見つけたのがきっかけ。
「結構人気のあるゲームなんだって?」
「うん。私達が初めてやったのは入学式の時だけど。」
へー………このゲームは俺とココアと……あとショコラも初めてか。ちょっとだけ興味がある。
「入学式の時からチマメ隊は一緒なんだな。」
「そうだよ!あれがチノとの出会いだった………」
マヤちゃんはしみじみと回想を始めた。
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入学式での自己紹介。
「香風智乃です。将来の夢はバリスタです。」
「バリスタって何かな?」
「ゲームや映画で見たことあるよ!確か………矢とか石を打ち込む兵器だ!!」
「人生の壁をぶち壊したいのかな?」
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「それ………バリスタ違いじゃ………?」
「メグさんとマヤさんはしばらく私が兵器になりたいと思ってるって勘違いしてたみたいです。」
今と変わらないんだな……………
「ところで、前にやった時の地図は難しかったんですか?」
ショコラが目を輝かせて言う。意外とこういうゲームが好きなのか?
「えっとね〜マヤちゃんがすぐ寄り道して。」
「メグさんが違う遊びを提案して。」
「チノがもう疲れたって言って。」
ああ…………うん、大体想像ついた。
「でも今回は大丈夫!お姉ちゃんがいるのです♪」
と、自信満々に姉ポーズするココア。
「お前方向音痴だっただろう。」
さて、地図を広げてっと…………
そこには三つの絵が描かれている。どうやらこれらを組み合わせて答えを導き出せということか。
「わかりました!」
チノが絵に心当たりがあるみたいで、先に声を上げた。
「有名な帽子屋さんの看板で……「甘兎庵であんみつを食べろって事だね!」」
と思ったらココアも同時に声を上げる。
「すげえ!その発想は常人じゃできないよ!」
「さすがだよ〜」
騙されちゃダメだ二人とも…………あれ?なんかチノが燃えてる。
「ココアさんがいかに甘い考えか…証明して見せます!」
宝探しにスイッチが入った様子。
「そうだ、なあショコラ(ボソッ」
「どうかしたの?」
「いや………大した事じゃないんだけど何時間か前にさ、空から何か落ちてきたのを見たんだけど……お前は見た?」
「空から…………?」
ショコラは少し考えた後にパッと顔を上げた。
「ううん。多分その時はシャロさんの家にいたの。」
「そっか。」
なんか気になるんだよな……………
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とある場所。
二体の下級ロイミュードの姿をした者が戦っていた。
「ぐあああっ!?」
光弾を受けた008は地面に物凄い勢いで転がった。
追撃を避ける為にすぐに体制を立て直す。
「てめぇっ………!なんのつもりだ!!006!!!」
「いやぁ……ごめんね〜俺的にはお前よりも超進化の方を優先したいもんで………」
「くそっ!!」
《ルパン!!!》
ルパンガンナーを使い、仮面ライダールパンへと変身する008。
それと同時に006も自らの進化態へと姿を変える。
「はあっ!!」
ルパンガンナーから無数の光弾が連射される。
006はそれを全て簡単に吸収し、008に跳ね返していた。
「なあ蛮野、こいつ食べちゃってもいいよな?」
006が視線を向けた先には黄金のドライブ、そしてその横には漆黒のドライブが立っていた。
「お前には能力を分析させてもらった礼がある………まあそれはお前の好きにしろ。」
「了解。」
「蛮野…………貴様ぁ!!!」
《ルパン!!!ストラッシュ!!!》
008は必殺技を発動し、巨大な斬撃を006に放った。
「どいつもこいつも馬鹿ばっかりだな、ロイミュードは。俺も同じモノだと考えると吐き気がする。」
006は灰色のマントをなびかせ、その斬撃を吸収した。
「なっ…………にぃ!?」
「終わりだ。」
006は一気に008へと接近し、アッパーを放った。
そして吸収した斬撃で追撃する。
空中で身動きが取れない008はそれをモロに喰らい、体が吹き飛んだ。
「さて……………俺の中で生きるんだな、008。」
「待て………!やめろ……!話し合おうじゃないか!!!おい!!006!!!やめろおおおおおおおおおお!!!」
コアの状態となった008を躊躇いもなくマントの中へと吸収する006。
そして次の瞬間、006の全身から黄金の光が溢れ出た。
「……………足りねえ。」
が、しかし。すぐにその光は消え失せた。
「まだだ………超進化するには…………死神………あの野郎か、それか………………」
「ハートでもいいな…………」
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「なかなか神聖な場所だな。」
「ここのどこかに宝箱が…………」
シストをしている俺達はいよいよ宝のありかを突き止めたようだ。
まあ………ほぼチノのおかげだけど。
しかし、最後の砦に続く道はレンガの壁にぽっかりと空いた小さな穴一つだけ。これではチマメ隊はともかく俺とココアとショコラは通れん……
「この先は選ばれしホビット族だけが通れる道……私達はここで追っ手を食い止めるよ!」
ココアはこんな時でも楽しむな。
「まあ他に道も無いし……三人を待つか。」
「そうだね。」
こうしてチノ、マヤちゃん、メグちゃんの三人を送り出し、俺達は待機する事に。
「ふう…………」
一息ついた途端に、急にベルトさんの姿が頭の中に浮かんできた。
今頃あいつらに利用されて……………
「あ、今ベルトさんの事考えたでしょ。」
ココアが詰め寄ってくる。
見事に心を読まれたので少し言葉に詰まってしまった。
「大丈夫だよ……………きっとなんとかなるよ。私が保証する!」
「なんでそんな事言い切れ………」
「リョウタ君の幼馴染だからね!」
なんだそれ。
吹き出す俺に続いてココアも声を出して笑った。
「………………」
その横で、ショコラが何やら''何度も見た光景''を見るような目で見られていたのには気付かずに。
しばらくするとチマメ隊が戻ってきた。
宝箱は無事見つけたらしく、交換した物を俺達にも渡してくれたのだ。
「甘兎庵の…………無料券?……デジャブが………」
ショコラは何か貰ったものを見ながら頭を抱えていたが。
「あ、あとこんなのも落ちてたよー!」
マヤちゃんが手を挙げた。
小さな手の中にギリギリ収まっている''それ''はどこか近未来的なデザインをしている。
「なんだろう?これ。」
「さあ………?」
「ちょっと貸して。」
ひょい、とマヤちゃんの手からその物体を受け取る。
丸いフォルムに薄汚れた白色。
防犯ブザーか?いや、どこにもブザーのボタンらしき物も付いてない。
「っ………!?それっ!」
「え?」
俺がそれをマジマジと見つめていると、ショコラが急に大声を挙げた。
「ちょっと貸して!」
ショコラは俺の手から奪うようにして物体を取った。
そしてそれを隅々まで観察して……………
「……………おと……じゃなかった。リョウタ君こっち来て。」
「お、おい。」
ショコラに連れられ、宝物を見つけてはしゃいでいるココア達から少し離れ、隠れる。
「一体どうしたんだよ?」
「…………これ、私の時代の通信機なの。」
「え''!?」
未来の通信機………!?
なんでそんなもんがここに!?
「!音声が入ってる、聞いてみよう!」
「おい!勝手に………」
止めようと手を伸ばしたが、ショコラは構わずにその物体を操作した。
『ザザッ………!こちら………ザッ……!聞こえま………か……!?』
『ザーーーーーーーーーーッ!やった!繋がった!』
『本来の予定通りにあなたの手に渡っているなら問題はないけど………どうやらそうじゃないみたいだね。』
『もし違う人が拾っているなら………その時の為に言っておくよ!これを''泊ショコラ''の所まで持って行ってほしいの!』
『…………やっぱり、誰もいないみたいだね。じゃあ、音声だけ残しておきます。きっとショコラが拾ってくれると信じてるよ!』
『いい?よく聞いてね…………ショコラがその時代に持って行ったものは…………』
『オーバーシステムじゃないの。ただの制御装置よ!』
『本物のオーバーシステムは、その時代にある!それを使って蛮野博士を止めて!!お願い!ザザッ………!やっ……!離して!!』
『いい!?必ず……絶対!未来を…………私達の運命を変えて!…………きゃあっ!!』
音声はそこで途切れていた。
「これは…………」
「どういうことなんだショコラ………?」
「お、おかあ……………さん?お母さんの声だ………!」
お母さん?まさか…………ショコラの!?!?
「説明してくれショコラ!一体どういうことなんだ!?」
「私にわかるのは、確かにこれが未来から送られてきた物ってことだけ!他の事は全然…………」
ちょっと待て……………今の音声が本当だとしたら。
「オーバーシステムは………この時代にあるだって…………!?」
008の退場で拍子抜けしたでしょうが……………
そろそろ話数も残り僅か、つまりクライマックスへと近づいています。
ここまで書けたのも皆さんのおかげです!
是非最後までお付き合いください!