一番最初の危険種狩りから2年がすぎて、俺は10歳になった。
エスデスとの関係はあまり進まず、友達以上恋人未満みたいな感じだ。
今回の狩りは、エスデスと俺でどっちが良い獲物をとれるか、勝負することになった。
「じゃあ、行ってくる。エスデス気をつけろよ。」
「じゃあ、私も行くね。ハルも気をつけてね。」
そう言って俺達は山の方へ向かっていった。
ハルSIDE
中々危険種とは遭遇せず、はじめに遭遇した危険種を狩って1日で俺は帰ることにした。
帰るとそこには、火の煙が立ち上り戦ったあとが残っていた。
「おい!誰か返事をしてくれ!」
すると、近くからうめき声が聞こえた。
近くに行って見てみると、声の正体は瀕死の状態の長だった。
「長、大丈夫か?」
「ハルか。一族は全滅しちまった。北の異民族がいきなり国境を越えて攻撃してきやがった。まぁそんなことは良い。俺の最後の頼みを聞いてくれ。」
一族が全滅だと!?
俺は北の異民族に対する怒りで我を忘れそうだったが、長の最後の頼みを聞くために、何とか我慢した。
「最後の頼みとは?」
「エスデスを頼む。あいつは少し危なっかしい所がある。それを抑えてやれるのはお前だけだ。頼むぞ。」
エスデスはまだ生きているのか。
よかった。
「任せろ。俺はエスデスと約束したからな。だから、大丈夫だ。心配しなくていい。」
「ありがとな。」
そう言って長は息を引き取った。
すると、遠くから声が聞こえた。
「おい!こっちに生き残りがいるぞ。始末しろ。」
まだ、相手がいたのか。
辺りを見渡すと50人くらい兵がいた。
俺は約束を果たすため、こんな所で死ぬわけにはいかない。
I am the bone of my sword.
―――――― 体は剣で出来ている。
Steel is my body, and fire is my blood.
血潮は鉄で 心は硝子。
I have created over a thousand blades.
幾たびの戦場を越えて不敗。
Unknown to Death.
ただの一度も敗走はなく、
Nor known to Life.
ただの一度も理解されない。
Have withstood pain to create many weapons.
彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。
Yet, those hands will never hold anything.
故に、生涯に意味はなく。
So as I pray, unlimited blade works.
その体は、きっと剣で出来ていた。
「なんだこれは!」
「どうなってるんだ!」
所々からそういった叫び声が聞こえてきた。それも、つかの間一人一人に剣が飛んでいき、悲鳴に変わった。
それは一方的な蹂躙だった。
「エスデス。俺は生き残ったぞ。」
そう呟き、敵の兵士全てを殺した俺は気を失った。