俺はナイトレイドのお姉さんとの話しが終わり次第宮殿に戻りエスデスの部屋に向かった。
「エスデスいるか?」
「こっちにいるから入ってこい。」
そう言われたのでエスデスの部屋に入った。
「尾行してた奴の正体はどんな奴だったかわかったか?」
俺はエスデスに聞かれたので、さっきあったことをありのままに話した。
「そうか。でも、なぜ犯罪者をつれてこなかった?」
「それは、俺が帝国の兵では無いからだ。あと、めんどくさい。」
「ハルらしいな。」
そして、俺はこれからどうするかをエスデスに話すことにした。
「エスデス。俺は常々この帝国が正しいのか疑問に思っている。だから俺はこの国を変えるために革命軍に入ろうと思う。正直エスデスに帝都に士官するように言ったのは俺だ。だから無理にとは言わないが一緒に来てくれると助かる。」
そう言うといきなりエスデスに頬を叩かれた。
「私は確かに帝都に士官し、帝国の将軍にまでなった。でもこれは、ハルのためなんたぞ。ハルがそう言ったからやったんだ。そして、それは今も変わらない。ハルと一緒にいるならどこでもいい。私をなめるな。」
「エスデス。ありがとう。俺には勿体ない女だな。」
そう言って俺はエスデスを抱きしめた。
そして、これからどうやって動くかなどについて話す事にした。
「エスデスに革命軍の知り合いとかいるか?」
「知り合いではないが、リーダーの名前くらいならわかるぞ。」
「誰なんだ?」
「ナジェンダといって昔帝都で将軍をしていた女だ。まぁ私ほどでないが中々強いぞ。」
「そうなのか。」
待てよ。エスデスって革命軍にどういう風に思われているんだ?最悪革命軍に入れなくね?
「エスデス。お前革命軍にどんな風に思われとるかわかる?」
「んー、まぁ良い印象ではないだろうな。北の異民族も一応革命軍らしいからな。しかも、大臣の命令で仕打ちなどをたくさんやってきたからな。もしかしたら、革命軍には入れないかもしれない。」
一瞬不安そうな顔を見せたので俺は思っている事を言った。
「エスデスが革命軍に入れないなら新しく帝国討伐部隊みたいの作るから問題ないぞ。」
すると、安心したような顔になったので話しを戻すことにした。
「ナイトレイドって革命軍なのか?」
「多分革命軍に入っているんじゃないか?」
「なら、帝国を脱退し当分はナイトレイドを探しつつ様子を見るって事になるかな?」
「わかった。これからもよろしくな。ハル!」
「こっちこそな。エスデス!」
そう言って俺達は寝ることにした。