物書きとしては未熟者なのでそれでも良かったりしたらどうぞ読んでください。
梅雨時の魔法の森、魔理沙の家にて。
「なあ、魔理沙」
「な、何だ!?」
魔理沙は驚いた様子でこちらを向く。
「いや実は魔理沙に……」
「な!? 何を言ってるんだ! ま、まだ早いと……」
「?」
魔理沙はいきなり顔を本で隠しつつ何か慌ている。
「……そこの本をとって欲しいんだけど」
「……ああ! 本ね、本!」
魔理沙は慌てた様子で本を渡す。
「有難う」
「それぐらい・・・いいぜ」
魔理沙は少し俯く。
「……」
「……」
霧雨の降る音が聞こえる程の静寂が続く。
互いにページをめくる音すらない。
「なあ……」
「ん?」
「○○は好きな人はいるのか?……」
いきなりな話をしてくる魔理沙。
「……いないなぁ」
「そうか……」
「珍しいな、魔理沙がそんな話をしてくるなんて」
「失礼だな…… これでも一応女の子なんだからな」
魔理沙は少しつまる様にしゃべる。
「そうだな」
「むぅ…… 馬鹿にして」
「ところで最近は盗んではいないのかい?」
魔理沙はめんどくさそうな顔をしていた。
「あれは借りているだけで……」
「永遠に、だろ?」
魔理沙の目は泳いでいた。
「いつも言うようにちゃんと借りたら返さないとだな……」
「お前は私の親か? いつまでも心配そうにして……」
魔理沙は上手く切り返し多様にしゃべる。
「だからといってだな……」
「お、もうこんな時間か」
魔理沙はこれを見計らったように告げる。
「人の話を……」
「何か食べようぜ?」
「……そうだな」
色々と諦める俺。
「キノコのシチューでいいか?」
「ああ、俺も手伝うよ」
「いーや、大丈夫だ」
魔理沙は不機嫌そうに○○を説得する。
「本当に大丈夫か?」
「包丁ぐらい扱えるぜ」
「そういう問題じゃなくてだな……」
「とにかく! 任せてくれ」
まいったな、本気だ。
「よし! じゃあ読書してでもして待っててくれ」
「ああ……」
魔理沙は鼻歌と共にキッチンに歩を進める。
「……」
「♪~」
正直心配なんだよな…… 以前も魔理沙作ったキノコ料理を食べたら毒キノコが混ざっていてぶっ倒れたし、前にキノコ狩りをしていて魔理沙が取ってきたキノコが8割方毒キノコだったし。
「まずはこのキノコを……て、何のキノコだっけコレ?」
ほらもう言わんこっちゃない。
「それは毒キノコだよ魔理沙」
魔理沙が鍋に入れるのを間一髪で阻止する。
「な、エリアに入ってくるなよ!」
「入らなかったら俺この世にいないぞ」
魔理沙は不機嫌そうな顔をしてる。
「今日は俺も手伝うからね、いいかい?」
「ん……」
魔理沙は浅く頷く、納得できないのだろうか。
「よし、魔理沙は野菜を切ってくれ」
「……わかった」
「さて、キノコの確認かな……」
うお! これほとんど毒キノコじゃないか。
「○○、野菜切り終ったけど……」
「よし、じゃあ鍋の中にコレとともに入れてくれ」
「よーし」
魔理沙はそれらを入れた後楽しそうにかき混ぜる。
数十分後……
「やっとできたな」
「そうだな」
キノコシチューが完成した。
「「いただきます」」
俺はシチューを口に運ぼうとする。
「待ってくれ○○!」
「どうかしたか?」
魔理沙はまた顔を赤らめている。
「手伝ってくれたからお礼をさせろ!」
そういって魔理沙は自分のシチューをスプーンですくう。
「ほら○○あーんだ! あーん!」
魔理沙は顔を赤らめながらもそのスプーンを俺に近づける。
「あ、あーん……」
魔理沙は俺の開いた口にシチューを入れる。
「んぐ……」
「どうだ?」
魔理沙はドキドキした様子で問いかける。
「うん、美味しいよ! キノコと野菜の相性もいいし」
「そうか、じゃあ……」
そういって魔理沙は口を開ける。
「あーんだ、○○食べさせてくれ」
「……魔理沙、君も立派な魔法使いなんだからさ、もう少し――」
「○○にもやったんだからこれでお相子だろ?」
「どんな相子だ……」
そう言いつつも魔理沙の口にシチューを運ぶ。
「お、美味しいな……」
かなり顔が赤い魔理沙。
「熱かったか?」
「い、いや大丈夫だぜ」
魔理沙はなぜか顔を隠す。
数十分後……
「「ご馳走様(だぜ)」」
二人の声が重なり今回の夕食は終了した。
こうして時が過ぎていき……
「それじゃあそろそろ」
と窓を見ると土砂降りの雨だ、魔理沙との会話で気が付かなかったからであろうか。
「……」
「○○!」
それを見た魔理沙がいきなり叫ぶ。
「きょ、今日はこんな雨だし帰るのはな…… 危ないと思うんだ!」
「?」
「だからな! その…… 私の家にだな…… と、泊まらないか?」
恥ずかしそうに下を向く魔理沙。
その言葉に対し俺は優しく答える。
「そうだな、お言葉に甘えてもいいのかい?」
「……当然だぜ!」
この時の魔理沙の顔は今でもよく覚えている。
この後はまた別の話になるのだろう……
END……?
雨の日ほど読書をしたくなる。そんな思想からできた作品です。