「可愛いわねぇ♪」
「あ、はい……」
私は今、幻想郷賢者の八雲紫さんの家に拉致されています。
元々藍さんとの将棋の対局の為に呼ばれたのだけど藍さんは買い物でいなくて、家の中で待っていたら捕まったという訳です。
「食べちゃいたいくらいねぇ、山の番犬さん♪」
「そ、それはご勘弁を……」
本当に食べられそうだ。
「……」
「あらどうしたの? 何でそんなに怯えているのかしら」
「いえ! そんなことは……」
紫さんはいきなり服の中に手を入れる。
「な、何を!?」
「動かないの」
私は紫さんの言うがままになる。
「ひゃう!? そ、そこは!」
「あら、随分弱いわね」
「脇は、脇はダメです!」
紫さんの指使いはさらに強くなり脇を攻める。
「ひゃあん! うっ! はうっ!」
「どう? 私のくすぐりは?」
「く、くすぐったいですー!」
「可愛い反応ね」
紫さんはくすぐりをやめて何かを考える。
「い、今のうちに……」
私はバテバテになりながらも必死に逃げようとする。
「あら、何処へ行こうとしているの?」
「ひっ!」
「そんな悪い子はお仕置きね♪」
紫さんは私の両耳をつまむ。
「ひゃあん!?」
「あら、以外に狼の耳は柔らかいのねぇ」
「やめ……」
「フフフ♪」
紫さんは笑いながら私の両耳を上下に撫でる。
「ひゃあう! んっ! キャウン!」
「ここも弱いのね」
「やめてぇ……」
私はもうダメかもしれない……
「ん?」
紫さんはいきなり私の頭の匂いを嗅ぐ。
「貴方いい匂いねぇ」
「い、一応身だしなみには気を・・・」
「そう、ちょっと美味しそうね」
「ふえ!?」
紫さんはいきなり左耳を甘噛みしてきた。
「ひあぁんっ!」
「以外に甘いわね」
「甘いの!?」
「ポン○リングの味がするわ」
「私の耳百円!?」
絶え間なく続くボケと耳攻めが私を苦しめる。
「今度はどうしようかしら……」
「や、やめてくださいよぉ……」
私はもう半泣きレベルで心が折れていた。
「尻尾にしようかしら」
「!?」
これだけは避けたい、と思った私は最後の力を振り絞り逃げようとする。
「あら、また逃げようとするのね」
そう言うと紫さんは人差し指で空を切った。
私は不覚にも何かに足を捕られて転んでしまう。
「何コレ!? 動けない!」
起き上がろうとしても起き上がれない。
ふと足下を見ると、紫さんの能力なのか境界によって足が掴まれていた。
「フフフ♪」
「ひぃ……」
紫さんはかつて無い程の笑顔でこちらに近づいてくる。
「これが狼の尻尾ねぇ……」
「ひぅん!」
紫さんは尻尾を掴むとそのままなで回す。
「にゅわ! や、やめ、ひゅんっ!」
「今のところ尻尾が一番いい反応ね……」
「尻尾は、ダメです! ひぁん!」
紫さん様は手を止める。
「貴方、もう少し食べてもいいわね……」
「もう無理です……」
私は逃げ場の無さに気がつく。
「その隠された体には何があるのかしらねぇ♪」
「ひうぅぅ」
「紫様! 何にをしておられるのですか!」
「あら、藍じゃない」
紫さんは手を制止させて藍さんに答える。
「ちょっと遊んでただけよ」
「お客人が涙目になっていても、ですか?」
「……」
「紫様ッ!」
紫さんは藍さんの怒号をまともにうけ、境界を作って逃げた。
「はわわ……」
「済まないお客人、うちの主人がご無礼を……」
藍さんは深々と頭を下げる。
「いえ、大丈夫です。 それよりも対局の話なのですが……」
「対局?」
藍さんは初耳らしい対応をした。
「手紙出しましたよね?」
「いや、ここ最近手紙を書いてはいないな」
「じゃ、じゃあ誰が?」
「多分、紫様だと思うな」
私は無言になりつつも驚きを隠せない。
しかしそれと同時に藍さんの目は少し野生に近かった。
「……ところでお客人、度重なるご無礼を謝りたいのだが同じ獣の身……」
と言いながら藍さんの九本の尻尾がうごめく。
「この時期になるとやり場に困ってな……」
「な、何を!?」
藍さんの尻尾は私の体中に巻き付いてくる。
「お客人、君にもわかると思うんだ」
と言いながらじりじりと近づいてくる。
「ひっ!」
「安心してくれ痛くはしない……」
藍さんの目はもう完全な野生になっていた。
「た、助けて……」
「大丈夫だすぐ終わるように善処する……」
これは私、椛の中でも頭に染み付く程の恐怖体験でした。
END?
ちょっとイタズラチックに書いてみたSS
いい出来と思ったけど健全枠としてはちょっとやりすぎたなぁと思っている。
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