・妖夢が妖夢であって妖夢じゃ無いです。
・ちょっといちゃいちゃ?しています。
とある暑さの残る夜の白玉楼にて……
「ふつつか者っでなんですか?」
珍事始まりは彼女の一言から始まった。
「妖夢、それは早いと思うぞ…… な?」
「何でですか○○さん?」
曖昧な答えに対して更に疑問を浮かべる妖夢。
「いや、何だその…… ほら、まだ未熟だからであって……」
「まだ未熟と申しますか?」
その答えに対し目を細め不満げに問う。
「剣の道だってまず最初が大事だからな、うん(我ながら上手い事言えたか?)」
「うーん…… それならば、今から最初を極めればよいのでしょう?」
「いやー、それはそうだけど……」
「では、最初の形を教えて下さい!」
らんらんにきらめく瞳と共に声を出す妖夢…… うん無邪気だ。
「あー…… そ、そうだなぁ(やべぇ…… もう無理そうだなぁ)」
ずいずいと迫ってくる……
本当にもう隠し通せなさそうです、はい。
「あら、楽しそうねぇ妖夢」
助かった…… 彼女の主である西行寺幽々子こと幽々子さんだ、とにかく良かった本当に……
「幽々子様!」
「話は聞いていたわよ」
全てを察してくれているようだ、さすが幽々子さんだ。
「なら、花嫁修業をしましょう!」
「へ?」←気の抜けた俺の声。
「?」←目を点にして首をかしげる妖夢。
「ナあぁぁ!?」←予想遥かに越す幽々子さんの言動に驚く俺。
何で? 何で? 何言っちゃてんの幽々子さん!
「はなよめ修業?」
「そう」
「花嫁修業は妖夢がふつつか者になるために必要な修業よ」
色々違うけどツッコミを入れるほど元気が無いです……
「では何をすればよいのですか?」
「よくぞ聞いてくれた、妖夢よ」
誰だよ……
「まずは料理よ」
「……料理ですか?」
「ええ、料理よ」
「いやでも、料理ならいつもやっておりますが……」
そうだな、妖夢のご飯は美味しいから大丈夫だろう。
「妖夢、おむらいすとやらを作ってみなさい」
「お、おむらいすですか?」
「ええ」
おいおい、オムライスって俺が幻想郷にきて初めて作った料理で幽々子さんに大好評だったやつじゃないか、レシピは教えてないしまだ幻想郷入りして間もないからなぁ・・・
「そ、それは…… その」
「あら、出来ないの? 妖夢ぅ」
幽々子さんがからかうような目つきで妖夢をみる。
「むぅ…… やれますよ! おむらいすなんてお茶の子さいさいです!」
妖夢、無理そうなら教わるということが大事だぞ、と言おうとしたら幽々子さんにアイコンタクトで止められた、楽しんでるなぁ幽々子さん。
「早速やりましょう」
白玉楼調理場にて
料理工程は何気に長かったので省略します。
「よし!」
「お~、凄いじゃないか妖夢!」
俺は妖夢の頭をなでる。
「い、いえ!? と、当然の結果でひゅ!」
でひゅ?
「……」
なんか凄い剣幕で幽々子さんが睨んでんだけど。
「妖夢ー! 次よ!」
「はい」
白玉楼の寝室にて……
「妖夢よ、よくぞここまできた!」
「はい!」
だから誰だよ……
「今から○○と寝て貰う!」
「はい!って、ええぇッ!?」
「お、おう!?」
俺もびっくりするほどの言葉だ。
「まって!? 幽々子さん!?」
「妖夢、貴方もこれを乗り越えれば立派なふつつか者よ」
「いやそれはなってからだよね!? 妖夢も何か言ってくれ!」
「寝れば…… 寝れば私も立派に……」
「聞いてる!?」
「ほ~ら、○○もダ~イブ!」
「な!? 強っ!」
俺は幽々子さんの訳の分からない力に抵抗出来ず布団に投げられる。
「私もダ~イブ」
「な!?」
幽々子さんも何故か布団に飛び込んでき、そのまま足を絡ませてくる。
「妖夢! カモン!」
「カモンじゃ無いですよ!」
「もしかして出来ないの~?」
「いやいや、子供じゃあるまいしそんな挑発には……」
しかし妖夢の方を見ると……
「立派な…… 立派な…… ふつつか者にッ!」
「よ、妖夢さん? なんで楼観剣抜いてるんですか!?」
妖夢は真剣勝負の時と同じ様な面持ちで布団にダイブする。
「貴方のハートを射止めるッ!!」
妖夢は楼観剣を俺のハートめがけて刺してくる。
「それは本当に死んじゃうからあぁぁ!」
かろうじて避けれた俺は殺される?前に脱兎のごとく寝室から逃げる。
「なんで逃げるんですか!」
そりゃあ逃げますよ、刀もって来るんだもん。
「○○さん、覚悟!」
「○○さっさと捕まりなさい」
「捕まったら殺されるうぅぅ!!」
この鬼ごっこが朝まで続くはめになるとはこの時○○はまだ知らない。
END?
今回は白玉楼のお話です。
次回は未定ですが風神録か旧作にしようと考えています