注意
・夫婦設定
・作者
・超が付くほどの不定期更新
以上の事が嫌いな方は出来る限り見て貰いたいけど、見ないことを推奨します。
白玉楼 客間にて……
「ねぇ○○?」
『?』
○○はこちらを見て軽く首を傾げる。
「いいお茶とお茶請けがあるのだけど、一緒にどう?」
『こんな俺でよければ』
○○は笑顔で頷く。
「そう♪ じゃあ持ってくるわね」
『ああ』
私は客間から出ていきお茶とお茶請けを持ってくる。
「どうぞ召し上がれ」
『……もみじ饅頭と玉露か』
私は○○のそばにもみじ饅頭と玉露の入った湯呑を渡す。
「嫌いだった?」
『そんなことない、ちょっと珍しい組み合わせだと思ったからな』
「ウフフ……」
私は揶揄う様に○○に笑顔を見せる。
『何かおかしいとこがあったか?』
「あなたは覚えてないのかしら?」
『?』
○○は首を深く首を傾げる。
「今日は2年目になる結婚記念日なのよ」
『ああ! 思い出した思い出した!』
「……」
『すまなっかたからその蝶は仕舞ってくれ!』
「素直でよろしい」
私は上にあげた人差し指を軽く払う。
「ではいただきましょうか、あなた?」
『とても言いにくいんだが…… この後仕事が入っていてだなぁ』
○○は申し訳ないように話を続ける。
「どういう事?」
私は攻撃色の目で○○を睨む。
『本当にすまない、このところ仕事が立て続けに来ていて……』
「馬鹿!」
『!?』
私は○○を怒鳴りつける。
「いつもそう! ずっとそう! どうしてあなたは仕事をとるの?」
『……』
「私は○○と一緒に入れる時間が欲しかった! その為に紫にも手伝ってもらった!」
私の心は怒りと孤独の寂しさに高ぶりを隠せなかった。
『特異種族の壁を取り払ってくれた話か……』
紫に頼んで私たちが一緒に暮らせるようにした話である。
『確かに君と共に居たかったから紫さんにやってもらったさ……』
「でもあなたは1年半も私を一人にした!」
『幽々子!』
「何よ!」
私は泣きながら○○の方を見る。
……チュッ
「ッ!?」
『話を聞いてくれ、俺は君と安心して暮らせるように働いていたんだ』
「嘘よ!」
『嘘じゃない、この指輪に誓って俺は君を幸せにすると言ったろ?』
○○は私の手に付いている結婚指輪を見せる。
『君のそばに一生居る、たとえ離れていても結んだ愛は変わらなく切れることもない』
「……あなた、ありがとう……」
私は泣きながら○○の方を見つめる。
「幽々子様?」
「あら、グスッ…… 妖夢どうしたの?」
私は涙を拭い妖夢の方を見る。
「いえ…… お一人で何をなさっているのかと」
「あら、一人じゃないわよ?」
私は○○のいる方向を手で示す。
「……明日は早いのでもう寝てくださいね?」
「わかったわ……」
妖夢はお辞儀をして自室に戻っていった。
「……○○、私もあなたも一人じゃない……」
私は○○の湯呑を手に取って飲む。
「幽かに見えるのよ……」
最愛の夫の姿が、
「断ち切られても一緒だよ……」
それでも確かなものがある……
「貴方……」
理不尽な別れ、私はもう体験した後……。
どーも黒峯竜一です。
今回は「幻想既婚シリーズ」を2~4話ほど出していきます(多分)
毎回どーもシリアスになってしまうんですよね……
これからも末永く応援よろしくお願いします!