東方書館・うつり猫   作:黒岑竜一

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注意

・聖が可愛い
・主人公がややオッサン
・作者
・不定期更新

以上の事が苦手な方は見ないことをお勧めします。


荒れていた夜と優しさの光?(幻想既婚シリーズ3)

「聖」

「あら? 珍しいですね○○さん」

 

○○が呼びかけると聖は疑うような目つきで問いかける。

 

「○○さんが私の苗字で呼んでくれるなんて」

「白蓮よりかは言いやすいからな」

「……」(名前の方が良かったのに……)

「ん、どうした?」

「○○さんがそんなこと言うのは何年ぶりでしょうかね」

 

聖は頬を少し膨らまして語る。

 

「○○さんは私と付き合っていた話も皆にしなかったじゃないですか」

「……俺が異形の人間だった頃の話か」

 

○○は最近幻想郷入りしたお気に入りの葉巻に火をつける。

 

「聖と出会わなければ俺はここでも捨て駒だった」

「そんなことありません!」

 

聖は怒鳴り葉巻を蹴りで真っ二つにした。

 

「……長くいるのに相変わらず驚かされるな」

「私も貴方の技に驚かされましたよ」

「合気か…… だが君のように五体を刃物のようにすることは出来ない」

「お互い様ですよ♪」

「……」

 

その時○○は苦い顔しか出来なかった。

 

「そう言えば何故○○さんはここに迷い込んだんですか?」

「……言わなきゃダメかい?」

「はい!」

 

聖は気持ちの良いほどの笑顔で答える。

 

「『一年戦功』と呼ばれる特殊な戦争があった……」

 

○○はもう一度葉巻に火をつける。

 

「『一年戦功』は外の世界で起きた話、超力部隊の選りすぐりが集った軍隊『セキュリティアース』、俺はそいつらを無力化させ『私創隊』の勝利に貢献する任務にあたっていた」

「それで?」

 

聖は興味津々に話を聞く。

 

「俺は『Ⅾ地区戦撃任務』にあたっている時、突如行方不明になったらしい…… 幻想郷に居る知り合いから聞いた話だ……」

 

○○は葉巻を消し話を続ける。

 

「まあ、気が付いたらここに居て1か月ぐらい聖、君と出会った」

「つ、続きは?」

「話しても詰まらないことだ……」

「……」

 

聖は不満そうな顔をして黙る。

 

「そういえば聖と結婚してもう4年か……」

「覚えていたのね!」

「ああ、君が俺を真人間にしてくれた…… 忘れるものか」

「フフ、嬉しいわ」

 

聖は頬を赤くして背を向ける。

 

「ところで○○さん……」

「何だ?」

 

聖は小刻みに体を揺らしこう言った。

 

「そろそろ、子供が欲しいと思わない?」

「……そうだな、もうそういう関係になってもおかしくはない」

 

聖の目は安らかな聖母のようだった。

 

「この世界には無益な殺生がないもう失う手(モノ)も無い」

 

○○は懐かしむように右手の義手を撫でる。

 

「私も頑張るわ、○○さん」

「ああ……」

 

 

もう二度と失わない愛も絆も……

 

 

 

 

おまけ

 

「ねぇ○○さん、葉巻は体に悪いのよ?」

 

「止めろと言うか、6年前の煙草と同じように」

 

「あの時はあなたの事を思って……」

 

「じゃあ今回は?」

 

「愛の結晶の為よ……」

 

「……悪かった今からやめよう」

 

「ほんと聞き分けが良いのですね」

 

 

『……! 葉巻はやめなさい、早死にの元よ!』

 

 

「……君はリョウナに似てるよ」

 

「誰ですか?」

 

「昔の仲間だ……」

 

「……そうですか」

 

 

~END?~




幻想既婚シリーズ一応終了です、好評でしたら来月やろうと思います。
ここまでよく続いたと思うばかりです、艦これのUA数が意外に多かったのも意外でした。
これからもバシバシ書いていきますのでよろしくお願いします!

『To shape the mind』
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