東方書館・うつり猫   作:黒岑竜一

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注意

・咲夜さんがディーラーチック
・超不定期な更新
・作者

以上の事を毛嫌いしている方はブラウザバック!


咲夜さんとトランプ

「またまけたー!」

「さすがメイド長!」

 

妖精メイドたちがかなり盛り上がっている。

 

「おーいお前ら、明日も早いんだからもう寝ろ……」

「「はーい」」

 

妖精メイドたちは威勢の良い声で解散する。

 

「あら、○○じゃないどうしたの?」

 

テーブルを見るとトランプをシャッフルしているメイド長がいた。

 

「咲夜さんも寝てください、明日は忙しいですよ」

「明日はじゃなくて明日も、でしょ?」

 

咲夜さんが俺に無作為に引いた五枚のカードを手渡す。

 

「これは?」

「ポーカーよ」

「賭けでもしろと?」

 

とりあえず俺は席に着く。

 

「それもアリね」

「だとしたら内容は『貴方を一日言いなりする』って言うのか?」

「いつも言いなりにしてるじゃない、あとイカサマは明確な証拠がない限りは成立しないわ」

 

俺はそういえばそうかと呟きつつ手札を見る。

 

「……」

 

手札はキングと5のフルハウス、日頃の行いが良いのかな……

俺は咲夜さんの表情を見る。

 

「……」

 

声こそ出してはいないがポーカーフェイスには程遠い顔をしていた。

 

「どうぞ、先に変えてください」

 

咲夜さんは丁寧な言葉使いで促してくる。

 

「変えませんよ」

「……そう」

 

咲夜は眼を細める。

 

「なら降りるわ」

「……なぜですか?」

「嫌な予感がするからよ」

 

互いに持っていた手札を場に出す。

 

「7のスリーカード、貴方は?」

「勘がいいですね、キングと5のフルハウス」

「……」

 

咲夜さんの目が細まる。

 

「貴方、運がいいのね……」

「いつもはもっと運が悪いんですけどね」

 

俺は軽く応える。

 

「……じゃあ第2ゲームを始めましょう」

 

咲夜さんはカードの束をシャッフルし一枚ずつ交互に配る、そのカードさばきはカジノのディーラーさながらに美しかった。

 

「どう?」

「何が?」

「見惚れた?」

「……」

「なんで黙んのよ」

 

他愛のない会話と共に心理戦が始まる。

 

「良い手札は来た? ○○」

 

笑顔にも見える咲夜の目は完全な読心色だった。

 

「そうですねぇ……」

 

俺は袋から取り出し飴をなめる。

 

「○○、ゴミを床に捨てないの」

「決着がついたら拾いますよ」

「……」

 

何か落ち着かない様子な咲夜さん。

 

「……とにかく次は私ね」

「どうぞ」

 

咲夜さんは手札を3枚捨てトランプ束から3枚とる。

 

「……ツいてますわ」

 

咲夜さんの顔はわかりやすく笑っていた。

 

「……」

「あら、○○は降りるのかしら?」

 

咲夜さんの目は余裕を持っていた。

 

「降りませんよ、咲夜さん」

「……さすがね」

 

咲夜さんの表情は変わらない。ブラフでは無い、かなり良いペアが出来ているに違いない。

 

「さあ、○○の番よ」

「……その前にちょっといいですか?」

「何かしら?」

 

俺は自分の手札をテーブルに置く。

 

「咲夜さん、貴方のマメな対応にはつくづく驚かされます」

「何が言いたいの?」

 

咲夜さんの肩は少し上がっている。

俺は下の床を指す。

 

「貴方はこの屋敷のメイド長、塵一つ残こさないその完璧さは羨ましい限りです」

「……」

「お判りでしょう? 飴の袋が無い……」

「……」

 

咲夜さんの目は焦り色を浮かべていた。

 

「風で飛んだんじゃないの?」

「窓の戸締りは必ずしますよね? それにこの広い部屋と今までの時間からして目の届かない範囲まで飛ぶことはないはずです」

「私がイカサマでも?」

「ええ」

 

咲夜さんの問いに確信を持ったように答える。

 

「貴方はさっき飴の袋を私が捨てたとき注意しましたね?」

「したけど何か?」

「それから咲夜さんはしきりにそのゴミを気にしていた、そしてイカサマの途中に回収した」

 

咲夜さんの顔から焦りが消えてはいなかった。

 

「イカサマの途中?」

「ええ、咲夜さんは自分が必ず勝つ時にしか勝負を仕掛けなかった、おおよそ時を止めて手札を見たんでしょう」

「……その証拠は?」

 

俺はゆっくりと笑みを浮かべた。

 

「それは置いときましょう」

「……」

 

咲夜さんの表情はいたって普通のようだった。

 

「じゃあこのままで」

「……コール!」

 

咲夜さんは手札を見せる。

 

「キングとクイーンのフルハウス、貴方は?」

 

俺は静かに自分のカードをめくる。

 

「な!? Aのフォーカード……」

 

咲夜さんは驚きを隠せなかった。

 

「どうかしましたか?」

「イカサマしたわね!」

 

咲夜さんの言葉には怒りの感情が込められていた。

 

「どうしてそういいきれますか?」

「貴方の手札はイカサマでもしない限りフォーカードなんてできないはずよ」

「手札を見ましたね?」

 

そう言うと咲夜さんはイスに深く座る。

 

「そうでもしない限り絶対的な自身もなく発言することはしないはずでしょう?」

「くっ……」

「そうなれば互いにイカサマも成立しない、つまりこのゲームは俺の勝ちです」

 

咲夜さんの目は完全な敗北色をしていた。

 

「じゃあ罰ゲームでしたね」

「好きにするといいわ……」

 

咲夜さんの顔は悲しそうだった。

 

「……今日一緒に寝てください」

 

この一言で咲夜さんの顔は赤くなっていた。

 

 

 

何か消化不良だけどEND

 

 

 




ようやく書けました、何かと苦労しました。
空を飛びたいとかと思う毎日でした。
次回は未定です、評価したらモチベが上がります。
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