東方書館・うつり猫   作:黒岑竜一

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注意
・幽香さんがツンデレ気味
・外界なう
・作者
以上が苦手な方は読まない事を推奨します。


幽香さん家の温泉旅行

「○○、日帰りの温泉旅行が当たったんだけど、どうする?」

 

少し困ったような笑顔で問いかける幽香。

 

「どうするって?」

「一緒に行かない?」

「残念だけどその日は確か仕事が……」

 

俺がそう言うと彼女は、

 

「……」←顔を赤くして涙目になりつつも無言で訴え続けている幽香。

 

幽香がこんなにも訴えてくることはあまりにも珍しい。

 

「……」←その顔のまま近づいてくる。

「……わ、わかったからその顔はやめてくれ、な?」

「……うん」

 

そう言って俺は彼女の涙をぬぐう。

 

「じゃあ…… 一緒に行ってくれる?」

 

上目遣いでねだってくる、反則なほどに可愛い顔だ。

 

「ああ、できるだけ休みを取ってみるよ」

「……ありがと」

 

無愛想ながらも精一杯抱きついてくる、顔は埋まっているので見えないけど……

 

「そろそろ旅行の準備、しよっか……」

「……もうちょっとだけ」

「……」

 

幽香は苦しくなるくらいにぎゅっとしてくる。

俺は無言になりつつも彼女を愛でる様に撫でる、当分はこのままかな……

 

 

外界のとある温泉旅行地。

 

「着いたわね○○!」

「……ああ」

 

幽香がこんなにもはしゃぐ事は中々無い。

ちなみにあの後、幽香がそのまま寝てしまったので中々眠れなかったのでちょっと疲れている。

 

「じゃあどうする?」

「まだ、時間があるようだし少し観光しようか?」

「うん」

 

正直に応える幽香。

 

ある観光地の射的場にて。

 

「むぅ、もう一回!」

 

幽香は涙浮かべつつも右手でワンモアを表している。

 

「もう行こうか、な?」

「アレは無理だよ」

「弾幕なら落とせるのに……」

 

と言いつつ右手を前に出し野球ボールぐらいの弾を作り出す。

 

「ちょ! 幽香タンマ!」

 

俺は急いで止めにかかる。

 

「何で止めるの○○!」

「止めるよ! 店ごとふっとばすつもりでしょ!?」

「む~~!」

 

俺は幽香を無理やり台から離す。

 

「じゃあ○○がやってよ!」

「むー、あんまり得意じゃないんだよな……」

 

そう言いつつもコルクを詰め狙いを定める。

 

「ほっ」

 

見事に熊のぬいぐるみの右足の裏を当て位置をずらす。

 

「……どうかな?」

 

素早くコルクを詰め熊の額に当てると熊はあっけなく落ちた。

 

「GET!」

「何でよ!」

 

幽香は○○に突っ込む。

 

 

夜の旅館にて。

 

「中々美味しいわね海の幸」

「ああ、俺も久々で美味しかったよ」

 

ここだけの話、幽香はタコに悪戦苦闘しているのよね……

 

「そ、それじゃあさ…… お風呂に……」

 

幽香は照れくさそうに口を動かす。

 

「そうだな、じゃあ入るか」

「!」

 

幽香は自分の言葉が通じたのか、はしゃいでいる。

 

「俺は男湯だからこっちに……」

「!?」

 

幽香はあまりにも以外な顔を浮かべ迫ってくる。

そして俺の首を握り……

 

「何で!? 何でなの!?」

 

思いっきり前後に揺らして訴える。

 

「ほら、男女7歳にして席を同じにせずって言うじゃ無いか?」

「むぅ~! こうなったら!!」

「?」

 

幽香は光輝くカードを取り出す、スペルは使えないはずだけど……

 

「秘拳・瞬獄殺!」

「え?」

 

何で豪鬼?

 

「な!? ガブッア!?」

「……ふんっ!」

 

なんか幽香の背中に『花』の文字が見えるんだけど。

いろんな事を思いつつ俺の意識は薄れていった・・・

 

 

ん……? 温かいな…… 匂いもする、檜かなぁ。

 

ちゃぷん。

 

……水音か? つまりここは風呂?

 

ちゃぷちゃぷちゃぷ。

 

音が近い! 誰だ!? 何故近くに!?

 

ぎゅむっ……

 

触れた!? 柔らかな感触ッ! いや、とにかく起きねば!

 

「ぬぅあ!」

「ひゃん!」

 

な!? 幽香!? 何で風呂に!?

 

「気がついた? ○○」

「気がついたもなにも一体?」

「ほ、ほらあまりにも気持ちよ過ぎて変なところで寝ていたからよ、ね?」

「そうか……」

 

確かに体中が痛い、きっと石に寄りかかっていたのだろうか、きっとそうだ。

 

「あのね、今日の旅行どうだった?」

「……楽しかったよ」

 

俺は星空を見上げながら笑う。

 

「本当?」

「もちろん」

 

幽香さんの上目遣いの台詞を優しく応える。

 

「ただ幽香の真意がわからないな」

「……」

 

幽香は寂しそうに応える……

 

「だって…… ○○はいつも仕事で忙しくて甘えられないし、いつもいつも疲れてすぐ寝ちゃうしそれに……」

「……幽香」

「っ!?」

 

俺は悲しい顔をしながら話す幽香に優しくハグする。

 

「幽香、いつでも甘えて良いんだ…… 誰も邪魔はしない、幽香の好きな時に甘えればいいんだ…… だって俺達は恋人であって家族じゃないか」

 

俺はそう言って幽香の頭を優しく撫でる。

 

「……ずるい」

 

幽香は顔を赤らめている、それを俺に見られまいと顔を胸にうずめる。

 

「ずっと甘えてればよかった……」

「ハハ……」

 

幽香はずっと抱きついている。

 

「もう出ようか?」

「や……」

「もうちょっと?」

「もうちょっと……」

 

これはのぼせるなと一瞬だけ思い幽香の頭を撫でる。

 

 

旅行帰りの自宅にて

 

「やっぱり日帰りはきついなぁ……」

「同感……」

「でも楽しかったな」

「ええ、今度はちゃんとした家族として旅行しましょ」

「?」

 

この時幽香の顔は少しイタズラ感ある笑顔だった。

 

これは○○と幽香のひと夏の思い出……

 

 

「貴方、行きましょう?」

 

俺を呼ぶのは長い髪の幽香。

 

「温泉にか」

「ええ」

「ママ、旅行行くの?」

「ええ昔パパと行った所よ」

「やった旅行だ!」

 

○○の膝の上で小さく飛び跳ねる女の子。

 

「あんまり暴れちゃダメよ?」

「はーい」

 

俺はあの時の旅行カバンを出してくる。

 

「それじゃあ準備するか!」

 

バックの中から髪の短い頃の幽香と俺の移る少し古い写真が落ちる。

 

「懐かしいな」

「あら本当」

「これママ?」

「ええ」

「可愛いー!」

「そうか、じゃあパパとママが昔の頃の事を話そうかな……」

 

 

END?




どうも黒岑竜一です!
今回は少し幅を空けての更新でした。
これからも応援してくれよな……
※旅行帰りでナーバスになっています。
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