更新が遅れてしまった⋯
マイソロの小説が書きたい⋯
それでは13話をどうぞ!!!
毒島はクリティア族の彼女⋯『ジュディス』を抱えバウルのもとに移動させ、
横に寝かせる。
次にバウルとジュディスに治癒術をかけた。
テントを張り、周囲に人・魔物避けの結界をはる⋯この結界も毒島が創り出した
魔術の1つである。
テントの中にジュディスを移動させて横に寝かせ、毒島も簡単な料理を作り、
テントの前に座る様にして就寝した
「⋯⋯ん、ふぁあ~⋯⋯⋯」
どうやら日が昇り朝になったようだ⋯太陽の光が目に染みる⋯⋯
『クゥオオォオオン⋯⋯⋯』
不意に横から何かの鳴き声が聞こえた⋯声のした方を向くとバウルが
こちらを見ていた
「お前も起きてたのか。どうだ、傷のほうは?」
正直質問したところで返事が返ってくるとは思えないが聞いてみると
「⋯⋯⋯」コクッ
こちらの言葉を理解しているようで、頷いてきた
「そうか⋯それならよかった」
そう言い頭を撫でると、気持ちよさそうに声を出した
「クゥオォン⋯」
「ふふ⋯さて、そろそろ朝食でも作るか。お前の分も作ってやるからな、
楽しみにしてろよ?」
バウルにそう告げて、毒島は朝食を作るための準備を始めた―
side:ジュディス
『クゥオオォオオン⋯⋯⋯』
外からバウルの声が聞えて目が覚める⋯
「⋯ん、んん⋯⋯バウル⋯?」
目が覚めてばかりで意識がまだはっきりしていないため、思考が追い付かない
意識が途切れる前の状況を思い出すため寝ぼけている脳を無理やり働かせる⋯⋯
しだいに思い出していくと『彼』の事を思い出した。
魔物に倒されそうになった時に救ってくれた『彼』⋯⋯⋯
だんだんと体が熱くなるのが分かる⋯
「⋯⋯⋯い、いまはバウルの事を考えましょう///」
いったん思考を整理してバウルの事を考える。
あらためて考えると1つ疑問が浮かんだ⋯先程の鳴き声だ。
特に弱っている訳でもないようだった、それに⋯⋯
「大丈夫って⋯誰と話しているのかしら?」
まるで誰かと話しているようにバウルは言ったのだ。それに⋯
「私の傷に、このテント⋯誰が⋯⋯⋯」
自分の体を見ると傷が塞がっており、気分も悪くない⋯むしろ良いほうだ
そしてこのテント⋯自分のはずもないのは分かるが他の誰かと思うと⋯⋯⋯
「もしかして⋯『彼』がやってくれたのかしら⋯⋯?」
そう思うとなんだか嬉しくなってくる⋯⋯自分らしくもないと思うが
この思いはとまらない⋯
「っ!?そうじゃないでしょ⋯///と、とりあえず外に出ましょう」
首を振り思考を戻す。バウルの事も気になるのでテントから出ると⋯
「どうだ?俺の料理は、美味いか?」
「クォオオオオン!!」
「そうか、なら作ったかいがある」
私達を救ってくれた『彼』がバウルに料理振る舞っていた⋯なにより驚いたのは
『彼』がバウルとコミュニケーションをとっていたことだ。
唖然としていると『彼』が声をかけてきた―
sideout
ジュディスも目が覚めたようでテントから顔をだした。
どうやら俺とバウルのやりとりを見て唖然としているようで驚いた顔を
している。
イメージとは違う表情が可愛らしいが朝食が冷めてしまう、だから声をかけた⋯
「起きたか、朝食は用意してあるから早くこっちにきて食べようぜ」
「⋯⋯え?あ、そうね⋯頂くとするわ」
間の抜けた声を出した後に、笑顔になった
椅子に座ったのを確認し手を合わせる
「それじゃ、いただきます」・「いただきます」
食事前のあいさつをすませ、毒島が作った料理を食べ始める
用意された料理は、トマトのスープに野菜と厚切りベーコンのサンドイッチ
ジュディスはまず、トマトのスープを飲んでみた
「あら、これ美味しいわね⋯」
自然と美味しいと言ってしまった⋯口に広がるトマトの酸味⋯
スープの中に入っている野菜は柔らかいが歯ごたえもしっかりある⋯
鼻から抜ける香りが食欲を刺激する
「スウゥー⋯⋯」
もう一度スープを飲み、その感覚に浸る⋯
「随分と美味そうに食べるんだな⋯」
「そうかしら?」
「ああ、そんなに笑顔で食べてもらえるとこっちも嬉しいな」
毒島がそう言うとジュディスは少し赤くなる
「⋯⋯はむっ」
ジュディスは次にサンドイッチを食べた、噛むとシャキッと野菜の
音が聞こえる⋯厚切りのベーコンも噛むと肉汁が溢れる⋯
それをアシストするかのようなマヨネーズのソース⋯だが、
このマヨネーズ普通のと違う⋯
「1つ聞いていいかしら?」
「どうした?」
「このマヨネーズなのだけど、いったい何を使ったの?」
「それにはレモン汁とオレンジジャムを使っているぞ⋯不味かったか?」
それを聞くと食べた時に感じたものの正体に納得ができた。
食べた時に感じた甘味⋯飲み込んだ後に広がる酸味⋯
この2つが食欲を掻き立ていた
「いえ、そんなことはないわ?むしろ好きよ、この味」
ジュディスはそう言うと笑顔でサンドイッチを頬張る⋯そのたびに
クリティア族特有の長い耳がピコピコッと動く⋯⋯⋯毒島はそれを見て
触りたい衝動に駆られるがなんとか我慢する
「ムグムグ⋯⋯(美味しいわ♪)」ピコピコッ
「⋯⋯⋯(さ、触りたい!!)」
~朝食終了~
毒島は口直しにコーヒーをジュディスに渡す
「あら、ありがとう」
「砂糖かミルクはいるか?」
「いえ、ブラックでいいわ」
軽い会話をして2人でコーヒーを飲む、口の中が苦味でリセットされ頭も
スッキリする⋯しばらく無言でコーヒーを飲んでいるとジュディスが
疑問を問う
「ねえ⋯聞いてもいいかしら?」
「なんだ?」
「あなたはバウルが何を言っているのか分かるの?」
「いや全然?」
「⋯え?」
思わぬ返答が返ってきて驚いた⋯嘘ではないかと思い再び確認をとる
「それじゃあどうやってコミュニケーションをとっていたの?」
「どうやってか⋯なんていうか⋯なんとなく?」
「な、なんとなくって⋯」
「頭を撫でれば気持ちよさそうに目を細めるし、美味いかって聞いたら
大きな声で返事くれたから多分そうなんだろうなって思ってる」
「そうなの⋯」
一応は納得したようで、再びコーヒーを飲み始める
毒島は飲み終わったようで食器を片づけ、テントをしまい始めた
「私も手伝うわ」
「そうか、なら椅子を畳んでおいてくれ」
「分かったわ」
ジュディスも手伝いながら片づけをはじめる。おかげで早く終わり、
アスピオに向かう準備も終わった
「さてと⋯俺はそろそろ行くとするよ。えーと⋯」
毒島は彼女の名前は知っているがあくまでもそれは転生前の知識⋯
名前を聞いてもいないのに名前を呼んだら怪しまれると思い、
知らないふりをすることにした
「そういえば自己紹介がまだだったわね、私はジュディスよ、あなたは?」
毒島は騙している事に少しの罪悪感を懐きながらも名乗る
「俺の名前は毒島 悪友、好きなように呼んでくれ」
「そう⋯それじゃあ悪友、1ついいかしら?」
「どうした?」
「あなたはアスピオに向かっているのでしょ?だったら私達が送ってあげる、
バウルもあなたに恩返しがしたいと言っているわよ。どうかしら?」
その内容は毒島にとっても嬉しいものだった、バウルの背中には乗って
みたいとは思っていたからだ。
断る理由がないのでありがたくうけとることにした
「いいのか!?ならありがたく送ってもらうよ!」
「ふふ、そんなに喜んでくれるなら私達も嬉しいわ⋯バウル」
「クゥオオォオオオオン!!!」
ジュディスがバウルに声をかけるとこちらに近づいてきて乗りやすい位置
まで降りてくる⋯ジュディスに手を引かれて乗るとゆっくりバウルが高度を
上げていく、上から見る景色に感動してしまう⋯
だが、それ以上に⋯⋯⋯
バウルの背中がモフモフしていて気持ちいい⋯